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埃っぽい空気、部屋の隅の蜘蛛の巣。荒れた廃ビルの地下の一室に、その陰鬱とした雰囲気に似つかわしくない一人の少年が捕えられていた。

彼の名前は 遥風悠希(はるかぜ ゆうき)、またの名を少年ヒーロー スカーレットブレイブ。悪の組織ヴィリジアンの陰謀を幾度となく阻止してきたが、彼の親友を人質にした卑劣な策によって、抵抗もできず生身のままここに連れ去られてしまった。

「ぅ… こ、ここは…?」

目を覚ました悠希は、まず周りを見渡し自分の置かれた状況を確認した。手足は鎖で拘束され、足は地についているが腕は持ち上げられていて、見動きのとりづらい体勢にされていた。ヒーローとしての力強いイメージとは裏腹に中学一年生のほっそりとした体躯は、太い無骨な鎖との対比で、よりいっそう華奢に見えた。腕を持ち上げられているために捲れた半袖からは、まだ毛の生えていない脇がのぞいていた。

「くそ…っこんな鎖、変身すれば簡単にこわせるのに…!」

悠希がスカーレットブレイブに変身するためのブレスレットも、気絶させられている間に奪われてしまったらしい。ただでさえ抵抗できない状態に、薄暗い部屋の静けさが不気味な不安感を掻き立てた。悠希は脱出の方法を考えると同時に、なぜ敵は自分をこのまま放置しているのか疑問に思った。


そんな矢先に、悠希の後方にあったらしいドアが開く音がした。コツ、コツ、と、ゆっくり歩み寄ってくる足音とは逆に、不安から悠希の鼓動は早くなっていった。

「い〜ィ格好をしていますねェ、スカーレットブレイブ、いや、遥風悠希…」

部屋に入ってきた者が悠希の正面に回るより先に、そのねっとりとした喋り方だけで誰かすぐに分かった。悠希を陥れた人質作戦の首謀者であるヴィリジアンの幹部、ベリルだ。まるで勝ち誇るように、見動きのとれない悠希の体を見ながら、おもむろに悠希の正面に回った。

「随分と怖い顔をするじゃないですかァ。いつもマスクの下はそんなに険しいんです?」

「っだまれ卑怯者! 聡は無事なんだろうな!」

「サトル? あァ、あなたのお友達クンですか。彼ならケガひとつしてませんよ?お友達を救えてよかったですねェ、ヒーロー様?」

ベリルは終始ニヤニヤしながら受け応え、それが悠希の怒りを助長した。

「まさかあのスカーレットブレイブがこうも容易く捕まってくれるとはねェ、こんなことならもっと早くに彼を使うんでしたよ」

「おまえ…っ!聡をなんだと思ってるんだ!」

ベリルに掴みかかろうとした悠希の腕を、ジャラジャラと音をたてて鎖が阻止する。

「お〜お怖い怖い。しかし生身じゃあこんな鎖も千切れないんですねェ」

「ブレスレットを返せ!正々堂々と戦えよっ!」

「ええ構いませんよ。ほら、ここにあります」

そう言うと、ベリルは悠希の左手首にブレスレットを取り付けた。あまりにアッサリとした対応に、悠希はしばらくあっけにとられた。

(落ち着けオレ、冷静になれ…。アイツがただ普通に返してくれるはずなんてない、きっとなにか裏があるんだ…)

「な、なにを企んでる…?」

「おや、せっかく挑発したのにここぞという時に冷静ですねェ意外と」

反応を見るに、やはりなにか企みがあるらしい。悠希は機を伺った。

「まァ、それならそれで、変身せざるを得なくするまでですがね」


パチン、と指を鳴らすと同時に、壁を突き破ってヴィリジアンの人造モンスターが現れた。ゴリラのような毛深い剛体をベースに、体のそこかしこから触手がうごめいた禍々しい見た目をしており、ひと目で危険を感じ取れた。

口からは涎を垂らし、知性を感じさせない眼光を鋭く光らせて、悠希の方に向かってきた。

「ほォ〜ら、そのままじゃあひとたまりもないですよォ〜?」

「うわっ…!? くそっ、ブレイブ・オン!!」

悠希は素早く変身すると、鎖を引きちぎってまずはモンスターから距離をとった。

問題なく変身できたことに安堵した悠希だったが、ヒーロースーツに少し違和感を覚えた。なにか妙に、スースーするような…

「なっ、なんだよこれっ!!」

本来、全身を覆っているはずのスーツが、ところどころ素肌が露出されたデザインになっていた。レオタードのような切れ込みが股間の膨らみを強調し、さらに脇腹や肩の部分にも穴が空き、非常に官能的な雰囲気を醸し出していた。また、悠希は気付いていなかったが、スーツの生地も本来より薄くぴったりとしたものにされていて、乳首や性器の形をよりくっきりと浮かび上がらせていた。

「どォ〜やら改造は上手くいったみたいですねェ。似合ってますよォ」

悠希はこの恥ずかしい格好に耳まで顔を赤くした。少しでも隠そうと体を縮めて、もじもじと内股気味になったが、そうこうしている間にもモンスターは悠希を狙って突進してきていた。

とっさになんとか攻撃を躱し、懐に潜り込んで反撃を喰らわせる悠希。さっき鎖を破壊できたことからも、どうやらパワーはそのままらしく、改造されたのは外見だけのように思えた。悠希はいったん体勢を立て直そうと、怪獣が怯んだ隙に再び距離をとった。動く度に大きく露出された脚に風があたり、悠希の羞恥心を掻き立てた。ベリルはそれを黙ってニヤニヤと眺めていた。

(あんまり激しく動くとスーツが食い込んできて気持ち悪い…っ)

(それに、ベリルのやつの目線がじっとりとしててイヤな感じだ… くそっ、こいつをやっつけたらすぐにベリルを倒してやる!)


モンスターの動きは単純で、破壊力こそあるものの、その攻撃を躱しながら反撃をいれていくのはたやすかった。禍々しくうごめく触手も、攻撃に使ってくる気配はなかった。初めは恥ずかしさからぎこちなかった悠希の動きも、いつの間にか慣れて普段の動きと相違ないくらいになった。攻撃しようと悠希が駆け出したその瞬間、再びパチン、とベリルが指を鳴らした。

すると悠希は急に身体が火照り、下半身に違和感を覚えて立ち止まってしまった。自分の体に目を向けると、下腹部にハートを模したような模様が浮かび上がっていた。その模様はほんのりとピンク色の光を放っており、妙に色っぽい雰囲気を纏っていた。

「これは…っ、おれに何をした?!」

「そう焦らなくとも、今に分かりますよ」

悠希がスーツの変化に気を取られている隙に、モンスターが悠希の背後に迫ってきていた。

「そいつの名前はキプロスと言いましてねェ、今日のためにわざわざ造ったんですが、これがまァ調整が大変でして。おかげで仕上がりは上々なので期待してくれていいですよ」

ベリルが長々と話している間に、キプロスと呼ばれたそのモンスターはただ蠢かせているだけだった触手を巧みに操り、悠希の手足を縛り上げて空中に持ち上げてしまった。ベリルの長話はまだ続く。

「見た目に反して器用に動くでしょォ?これからもォ〜っとすごい動きをしますからねェ」

悠希はあわててもがくが予想外に触手の締めつけが強く、なかなか抜け出せそうになかった。下半身のもぞもぞとした違和感に意識が行ってしまい、力が入らなかったためでもあった。


キプロスは悠希の抵抗など少しも意に介さず、悠希を大の字に縛り上げて自分と向かい合わせた。悠希は攻撃されると思って思わず目を閉じたが、キプロスは一心に悠希の股間のあたりを見つめて、息を荒らげるばかりだった。その鼻息がフスフスと足にかかるため、できるだけ意識しないようにしていた下半身にどうしても意識が行ってしまう。下腹部の模様がじんわりと光を強めると、それに呼応するように悠希の股間の一物がむくむくの大きくなり、スーツを持ち上げた。

「なんっ…だ、 はあっ、なんか、からだが…ヘン、だ……っ」

いつの間にか、悠希の体は汗をかくほどに熱くなり、鼓動は早まり、息もあがっていた。さっきまでべらべらと喋っていたベリルは急に沈黙を決め込み、また気持ち悪い微笑みを悠希に向けていた。

悠希の体にびったりとフィットするように作られたスーツは大きくなった一物には窮屈で、竿の先端を擦り、尻の割れ目にもキツく食い込んでいた。それらが快感として伝わり、既に悠希の一物は大人のそれと並ぶほどに大きくなり、スーツは血管が浮き出るほどにキツくなっていた。

実は、悠希はオナニーということをした事がなく、この快感の招待が掴めず、脳は正常な判断力を失っていた。結果として、本能的にこの情動を発散することを目的とし、本人も無意識のままに腰を振っていた。腰を前後する事に竿と肛門にスーツが擦れ、その快感からまた一物が大きくなり、よりスーツが食い込むようになり…

「はあっ、はあっ、あっ、ぁぅぅ……っあっあっ」

快感だけを求める虚ろな目で声を荒らげ、口からは涎がたれていた。連鎖的に快感は高まり、遂には悠希はただ腰を振っただけで射精してしまった。

「あああああ〜〜〜〜ッああ〜〜っ!!!」

ビュルルルと音を立てて勢いよく飛び出した精液はスーツを超えて噴き出し、悠希の体にかかった。下腹部の模様がひときわ強く光り、すこし模様を広げた。

「はっ、はっ、…っ、はあっ。こ、これは…?」

「アッハハハハハ!!傑作ですねェこれは!まさかなにもせずとも勝手に一人でイくとは!」

ずっと黙っていた分を取り戻すかのようにベリルが大声をあげた。

「教えてあげましょう、そのスーツに刻まれた模様は淫紋と言いましてねェ!欲情を誘発し、感度を高める効果があるんです」

「要するに、あなたの体は何もしなくても勝手にムラムラしてくる上に、少しの刺激でも過剰に感じてしまうようになってるんですよォ!」

「ところで、アナタどうやら今のが初めてですねェ?最っ高の精通じゃあないですか!アッハハハ!」


射精の余韻で頭がまだボーっとしており、悠希はベリルの話の半分も理解出来ていなかったが、ただただ恥ずかしい気持ちだけが込み上げてきていた。しかし、彼の一物は落ち着く様子もなく依然として雄々しくそそり立っていた。

悠希を拘束していたキプロスは、悠希が一人でイくまでをただただ見ていただけだったが、まるでご馳走を前にしたかのようによだれを垂らし、ハアハアと息を荒らげていた。まるでもう我慢できないといった風で、悠希を縛っている以外の触手は力強く蠢いていた。

「キプロス!おあずけはもう結構です 好きにしなさい」

ベリルがそう言い放つと同時に、キプロスは残りの触手を一斉に悠希に絡みつかせ、両手で悠希の頭を掴み、自分の顔に押し当て顔を舐めまわした。

「んむううう!! んん…っ、うぷっ」

触手からはなにやらネバネバとした液体が染みだし、悠希の全身を這い回り先ほどの精液と絡み合って全身をいやらしく包み込んだ。触手が竿や乳首に刺激を送り、悠希が思わず口を開いてしまった隙を見逃さずキプロスは悠希の口内に舌を入れ、濃厚に蹂躙し始めた。

「んぐっ、んんんん! んわ…っ んん…」

(変な味がしてっ、気持ち悪い、はずなのにい…っ)

(おいしい…っ もっとお…っ!)

顔は唾液で、体は粘液と自身の精液でベタベタに包まれた悠希。ニチャニチャと淫らな音が響く。普段なら気持ち悪くて仕方ないはずのこの状況も、淫紋の効果でたまらなく気持ちの良いものとして置き換えられていた。



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直接的な濡れ場始まった瞬間急激にやる気なくして終わりました。

いちおうオチまでのプロットと今回は人質だった聡くん使った続編のネタもあるので

もしウケがよかったら気に食わない部分書き直して続き書いて完成させようかなと思ってます。

小説を人に晒すのはじめてで大緊張なので感想とかこうしたらいいんじゃないってご指摘とかあったらください~~

Comments

湧水

 強制変身からの、淫紋で強制欲情、大の字拘束で羞恥を畳み掛けるのシコいですね……。しかも、精通までさせられて、悠希くんの将来に何らかの影響が出そうなのがまたえっちで、めちゃくちゃシコい発想だと思います~!  個人的には、最初の悠希くんの脇の描写がグッと来ました。  ベリルがとても良いゲスキャラしているので、彼がどんな見た目なのかがわかると、悠希くんとも対比できて、もっと煽情的な雰囲気が出ると思います~!!(喋り方とかから、いわゆる道化師みたいなのを当てはめてました)

ずみ

ありがとうございます〜〜当時ハマってた展開のごった煮で胃もたれしそうな内容になっちゃいました笑 そういえばベリルのビジュアルの描写全くしてなかったですね!ショタにしか興味がなかったのが浮き彫りになっている…💦 一応なんとなくのイメージはあったので、完成版書くときがあったら追加します! ご指摘ありがとうございます🙏