王女の秘密【高解像度版】 (Pixiv Fanbox)
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女の子を描くと宣言していたのにも関わらず、とうとう女装ショタを描いてしまいました。
美少女を期待してくださっていた方々、誠に申し訳ございません。
今回は、差分として
・勃起した状態
・線画ラフ
・色ラフ
を公開いたします。
さて今回ですが、最初から王女様を描こうとしていたのではなく、
ドレス姿をした女装ショタが着替えの途中で見つかった、というストーリーでいこうと決めて描きました。
ラフに要した時間は1時間程で、結果的に完成まで要した時間は10時間ほどだったと思います。
元々3時間で完成まで持っていく予定だったのですが、ここまで時間がかかってしまった要因は、着色の際に影の付け方を迷ったからですね。
影の塗り方として、自分で影色を決めて直接下地に塗っていく手法と、昨今よく耳にするようになった、グレーで全体の影を塗りその上からレイヤー効果を使って色を付けていくグリザイユ画法という手法があります。
今回僕が使った画法は、基本は影色を予め決めて塗っていき、場面場面でグリザイユを使っていくという混合タイプですが、結果的に混合になったのであって、実際はどちらでいくか迷っていたためでした。
この辺りは何度か描く事で手が慣れていき効率化を図れると思いますので、しばらくは混合でやっていく事になると思います。
その次に時間がかかったのが線画の清書です。
ラフの段階では、ある程度雰囲気さえ伝わればいいという目的で描いているので、人体のバランスなどはめちゃくちゃです。
しかし、清書の際に改めてバランスを取っていてはとても3時間では終わらないので、steamで購入したイージーポーザーという3Dツールを使ってバランスの参考にしました。
今回参考にしたイージーポーザーのスクリーンショットです。
何となく女の子に見えますが、これでも男モデルなんです。
女の子っぽい体付きをしているので描く際に調整する必要がありました。
イージーポーザーの利点としては、ある程度ポーズのサンプルが用意されているので一からポーズを取らせなくて良い、という部分と、フィギュアなどと違ってカメラを好きな位置で固定できる点です。
デメリットは、人体の本来備わっている可動限界値が設定されていないので、首や足なんかも360度回転するため、ポーズを取らせる際にある程度人体の知識が必要なのと、3Dモデルのねじれが発生しやすいという点、3Dモデル素体の人体バランスが癖のある形であるという点ですね。
なので、それを踏まえた上で描く必要があります。
特に、重要なのはラフから出ている雰囲気なので、あくまでラフを雰囲気を崩さない事を念頭に置いて描いていきました。
ここを忘れて3Dモデルに引っ張られた描き方をしてしまうと、当然ながらラフで作ろうとしていた雰囲気が消え、最悪絵が死にます。
イラストはあえて強調して描く部分もあるので、何でもかんでも3D通りにしてしまうと整いすぎて面白くなくなるわけですね。
そんなわけで、ラフの上に新しくレイヤーを作り、ラフと3D画像とを要所要所で切り替えながら線画を描き起こし、各パーツの基本色を塗り、影を付けていきました。
その後は完成まで一気にもっていくだけなので、特筆するべき箇所はあまりないのですが、困ったのが髪色でした。
最初は色ラフにもある通りピンク髪だったのですが、どうも伝えたい雰囲気と齟齬がでていると感じ、色彩調整という機能を使って、青、紫、黒、銀といった色んな髪色に変えてみたのですがしっくり来ず、どうしたもんかと頭を悩ませていたところ、ふと、このキャラクター自身の物語が何一つ設定していない事に気付き、そこからシチュエーションなどを考慮して王女様という設定を足し、見た目で王女様と分からせるなら、やはり金髪だろうという事で金髪と相成りました。
そんなこんなで、可憐な王女様が実はショタでした、という絵が出来上がったわけです。
王子様ではないです。王女様なんです。ここは重要な点なので声を大にして言いたいところさんです。
また興が乗れば続きを描くかもしれませんが、全年齢にするかR18にするかはまだ決めかねています。
それではまた。