EAT MY PUNCH! (Pixiv Fanbox)
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ジュニアボクシング欧州統一戦 ジュニアヘビー級
王者:ミランダ・ヴォルカベルク(オランダ)
H:160cm W:65kg
由緒正しきボクシング一族の血筋を持ち、家族を含めた一流トレーナー、私設のボクシングジムで最高の育成環境に身を置く。
拳闘のために鍛え上げられた肉体でイギリス王者の少女を1ラウンドで沈めた。
10歳にしては大柄な体から放たれるパンチは、年上の少年さえも容易にリングに沈めることができる。
挑戦者:マリアーノ・シャルロッテ(フランス)
H:156cm W:60kg
普段は天真爛漫なあどけない普通の少女だが、リングに立つと非常に凶暴な性格になる。
勝利を収めることよりも「いかに相手を残酷に壊せるか」に拘る、子供特有の無邪気な悪意。それが彼女の強さだろう。
国内において、その爆発力あるファイティングスタイルで相手を血祭りに上げることから「顔面破壊ロリ」の異名を持つ。
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試合は大きな動きもなく、互角に進んでるように思われていた。
しかし、5ラウンド目、試合が大きく変化する。
序盤からペースの落ちないマリアーノの猛攻に、次第に焦り始めたミランダ。
正統なボクシングスタイルを貫くミランダは序盤からガードに徹し、相手の体力の消耗を図っていた。
もしその姿勢を最終ラウンドまで維持できていれば__
彼女の勝利も十分にあり得ただろう。
6ラウンド、判定に持ち込まれることを恐れたミランダがマリアーノの猛攻に正面から打ち合ってしまう。これはセコンドの指示を無視した、ミランダの独断であった。
待っていたとばかりのマリアーノ。
少女同士とは到底思えない、恐ろしい殴り合いが呈され、会場のボルテージを上げる。
長い時間は掛からなかった。
残り50秒、次第にダメージが蓄積されたミランダがロープ際に押し込まれる。
その鼻は出血し、表情には余裕がない。
一層強まる打撃。
たまらずガードを上げたミランダ。それをマリアーノが見逃すはずがない。
強烈なフックをレバーに叩き込む。
その苦しい表情をガードから覗かせた瞬間。それが命取りとなった。
バキャッッ!!
突き上げられた拳が、歯を、鼻を、口を潰す。
純白のグローブが赤く染まってゆく。
レフェリーが試合を止めるまでのほんの数秒間、
ミランダが受けたパンチは8発。
まだいたいけな少女の顔が、醜く、破壊されるには十分すぎた。
ミランダが、冷たいマットの上で聞いた言葉。
フランス語で語られたその言葉の意味を、彼女が理解することはなかっただろう。
「飛ぶ程気持ちよかったでしょ?
また遊ぼうね、お姉ちゃん♡」
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