【1Q1/本編】創生の魔王:1話(30枚) (Pixiv Fanbox)
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望「……最っ低!」
これでいい。
望「あんたなんか…あんたなんか…!」
これで、望ちゃんは救われる。
望「大っ嫌い!!」
親友と…最後の友達と、お別れすることと引き換えに。
美香「あ゛っ う゛っ ぁ゛っ …っ」
この人は、望の好きな人。
望はこの人に助けられて…恋をした。
でも私は、この人の自作自演だったって知ってる。
恋人になって、油断させて
適当なとこで酔わせたりして、輪姦するんだって。
この状況を考えたら、もっと酷いこともあり得たかも。
望が奥手でよかった。
望に危ないよって言った。でも怒られた。
「つらい時に助けてくれた人だから」
「優しい人だから、そんなことない。」って。
仮に証拠を見せても、望は信じないと思う。だから
美香「…イ゛……グっ………!」
私はこの人と関係を持ったと、嘘をついた。
美香「…っ…… ぉ゛…っ………」
『誰かを助けるということは、誰かを見捨てるということ』
小さい頃に物語で見た言葉は、大きくなるにつれて心に染みて広がる。
「どっちも助けたい」
沢山考えて、沢山試して、気付いた。
「見捨てる枠」を自分にすれば、全て解決するって。
その日から私は、『みんなの共通の敵』になった。
少女「ねぇ、しっかりして! ねぇってば!」
兵士「お嬢様、じきに目を覚ましますのでお静かに…」
少女「あれから何分経ったと思ってるのよ!」
少女「あんた消費期限切れのポーションを飲ませたんじゃないでしょうね!?」
兵士「そ、そんなわけないじゃないですか!」
ミカ「…?」
少女「…っ!!」
少女「よかった! まだ痛いとこある?平気?」
少女「ちょっと!なにぼーっと見てるの!」
少女「なんでもいいから服を持ってきてあげて!早く!!」
兵士「は、はいただいま!」
ミカ(…手が細く、小さくなってて…)
ミカ(髪もちょっと…いや、だいぶ伸びてて…)
ミカ(全体サイズが、なんかちっさくなってる。)
ミカ「……んん~…??」