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萌「り…か…?」


遅かった。間に合わなかった。

梨花…私の、大切な人。

ミシリと音を立て、梨花の死が体に染みていく。

もう二度と…会えないという現実。

耳の奥で、何かが割れるような音がした。


鍛えられ、引き締まった体。

ピクリとも動かず、投げ出された手足。

死の間際まで凌辱されていたのであろう、濡れた局部。

どこか艶を感じさせる、死に顔。

あの最強の退魔師が、普段絶対に見せることのない無様で無防備な姿に

私は吸い込まれていった。

梨花の可愛らしい胸。

その先端を舐め、甘噛みをして転がす。

最初は柔らかかったそれは次第にしこりのように固くなり、私の舌の上をコリコリと転がった。

後から知ったのだけど、精気を吸われた生物は死後も少しの間だけ刺激に反応するらしい。

当時の私は気にも留めていなかったけれど。

むしろ『私の愛撫で梨花が感じている』と気持ちが昂り、愛液と妖魔の体液の混じった梨花の膣にむしゃぶりついた。

陰核を舌で転がし、膣に舌を挿れて舐めまわす。

そのたびに梨花の体はピクリ、ピクリと揺れ、私の舌を甘く締め付けた。

梨花の顔に、私の股を押し付ける。

もちろん梨花は舐めてくれたりはしなかったけど、梨花の顔の凹凸が私の陰核を刺激して気持ちよかった。

夢中になって梨花の顔にこすりつけたせいで、気づいた時には私の愛液でベトベトになっていた。

萌「はぁっv はぁっv 気持ちいいっ! 気持ちいいよ梨花ぁっ!v」

萌「梨花もっ んっv 気持ちいよねっ?」

萌「あっ、今ビクってv イったのね?v もっと、もっとイかせてあげるからっv」

最初は『憧れ』だった。

快活で、誰とでも打ち解けて。

剣も体術も完璧で。

機転が利くし、頭もいい。…本人は否定していたけれど。

まるで私と正反対にいる彼女に、憧れた。

陰気で、退魔師として何の取り柄もない私を…彼女は支えてくれた。

本家の跡取りだからじゃない。『萌』として、梨花は…。

だから彼女には、私の傍に居てほしかった。

私の道を、共に歩んでほしかった。

ある日のことだった。

梨花の入浴に気づかず、中に入ってしまった。

梨花「ひゃぁっ!?も、萌様!?」

萌「っ………」

一糸纏わぬ梨花の姿は、とても綺麗で…私の視線を釘付けにした。

萌「っ!ご、ごめんなさい!すぐ出るから!」

息が荒い。

鼓動が早くなる。

女の子同士で…?でもこの感覚は多分…

梨花「えっと…ごめんね、萌様。変なの見せちゃって…」

萌「っ、変じゃない!」

萌「梨花は変じゃない!綺麗だったから!すごく!」

梨花「も、萌様…?」

萌「あっ…そ、その…」

梨花「ごめんね、気を使わせちゃって…」

梨花「ありがと!萌様っ。」

萌「………」

萌(危なかった…あのまま私の気持ちを伝えてしまったら)

萌(梨花と今の関係でいられなくなるところだった…)

けれど、一度意識してしまったら…そういう目で見てしまう。

日を重ねるごとに、歪み、大きくなっていく。

これは多分恋じゃない。こんな恋なんておかしい。

でも、梨花を独り占めしたいこの想いは…ただ欲深いだけとは違う気がする。

少なくとも、この時はそう思っていた。

梨花が死んだ。大好きな人が、自分を庇って死んだ。

悲しいとか苦しいとかじゃない。底の底へ沈む感覚。

沈まなかったのは…私の、欲。

梨花を独り占めにして、体を隅から隅まで味わう快感。肉欲。

私は、狂ってしまったのだろうか…?


ただ、街を彷徨った。

帰るべき家も、家族も、親友も失った。

いずれ失った人は『生成』され、戻ってくる。でも

思い出は、戻ってこない。

それに、新しい梨花と顔を合わせたら…私は…

萌(思い出したら、体が火照ってきた…)

萌(ああ…梨花…梨花…っ)


萌(…結局、戻ってきてしまった…)


グーラ「…?」

グーラ「お姉ちゃん、だぁれ?」

妖魔…彼女は妖魔だ。

人型で、より私たち人間に近い。

…人間に…近い…

…ああ…

ああ、泥のような重い思考に、水が流れる。

彼女なら…彼女ならきっと…

『このやり場のない欲を、受け止めてくれる』

この後、私は蔵の書物から『妖魔の巣』を割り出し、狩りを繰り返していく。

だが、これは妖魔との戦いじゃない。

より強い妖魔をねじ伏せ犯し殺したい、私の『罪』と

より強い妖魔に私を無残に殺させて償いたい、私の『罰』との

傲慢な戦いだ。


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ストーリー本編(テキスト付き)

・¥0-

https://baldur.fanbox.cc/posts/2471555


ストーリーside1:梨花と萌の過去・前編(31枚)

・¥500-

https://baldur.fanbox.cc/posts/2479593


ストーリーIF3:グーラに敗北する陽菜

・¥1500-

完成予定:7/18~7/23


次話本編

・¥0-

完成予定:7/21~7/26

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