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仕事としてモデリングを行う場合、どんなにクオリティが高い作品を作っても

データにエラーがあると完成とは言えません

こちらの記事では、もっとモデルのエラーチェックの中でも基本となる【クリーンアップ】の説明とエラーが出た時の対応方法を紹介します。


クリーンアップはメニューの【メッシュ】>【クリーンアップ】で表示します


目次

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クリーンアップの注意点

4辺フェース

5辺以上のフェース

凹型フェース

穴のあるフェース

非平面のフェース

ラミナフェース

非多様体ジオメトリ

ゼロ調エッジ

ジオメトリ領域ゼロのフェース

マップ領域ゼロのフェース

まとめ

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☑クリーンアップの注意点

クリーンアップをする前に必ずオブジェクトのヒストリの削除を行いましょう

ヒストリが残っていると処理が正しく行われないことがあります。

また、オブジェクトモード(F8)にしてオブジェクトを選択して実行しましょう。


操作には【一致するポリゴンのクリーンアップ】と【一致するポリゴンの選択】の二つありますが【一致するポリゴンの選択】にしておくことをお勧めします。

【一致するポリゴンのクリーンアップ】を実行してしまうと自動で対応処理が行われるため、フェースがバラバラになったりしてしまうなど意図しない処理がされてしまいます。余計な作業が増える可能性もあるので注意しましょう!


以下、クリーンアップ項目の説明と対応法になります。

☑4辺フェース 

重要度:★☆☆☆☆

原因:四角形ポリゴンがあるとエラーになる

対策:すべて三角ポリゴンにする


ほぼ使わなくてよいチェック項目ですが、すべて三角ポリゴンで作成という仕様がたまにあるのでそういった場合に使用します。


☑5角形以上のフェース

重要度:★★★★★

原因:五角形以上のフェースがあるとエラーになる

対策:三角または四角ポリゴンになるようにエッジを切る

五角形以上は下図のように内部的に自動で三角処理され意図しない形状になってしまうことがあります。ゲームなどで実機エラーにになることが多いので必ずチェックするようにしましょう!(赤い点線のように割が入って見えるが...)


☑凹型フェース

重要度:★★★★★

原因:四角形、または多角形の形から頂点がへこんでいるときにエラーになる

対策:三角にエッジを切る。四角または三角の形になるように頂点を移動。

以下対応した例

☑穴のあるフェース

重要度:★★★★★

原因:ポリゴンの中に穴がある

対策:エッジを切る

結構特殊な状態なのでマルチカットツールではうまく切れないことがあります。

その場合はフェースをを選択後【メッシュ】>【三角化】で自動で割りを入れた後に

エッジを整理するとよかったりします。

☑非平面のフェース

重要度:★★☆☆☆

原因:四角以上のポリゴンの面が曲がっている

対策:三角ポリになるようにエッジを切る

ポリゴンのゆがみが大きいと①と②どちらにもなりえるのできちんと意図した形になるようにエッジを切ることが大事です。

元の状態のままだとUnityやUEなどMAYA以外で出力したとき、①の形状のつもりで出したはずが②になてしまうことがあったり、アニメーションを行ったとき意図しない形になることがあるので注意が必要です。

☑ラミナフェース

重要度:★★★★★

原因:ポリゴンの面が重なって頂点がくっついている状態

対策:重なている面を消す。

クリーンアップを【一致するポリゴンの選択】にチェックして実行後、選択されたフェースを消す。


ラミナフェースの見つけ方は【X線表示】のモードにすると重なっている面の色が濃く表示されます

注意点!

ラミナフェースがあるとUV展開時エラーが出ます

UVの【最適化】を実行すると自動でエッジが切り離されるなど意図しない処理が行われてしまいます!

展開も同じく警告が出てうまくいきません。

☑非多様体ジオメトリ

重要度:★★★★★

原因:閉じられたエッジから面が出ている

対策:フェースを削除

見つけ方として3キー(サブディビジョンをON)の状態にすると不自然に突っ張ることがあるので判別しやすくなります。右が対応した状態

こちらもラミナフェースと同じくUV展開でエラーが出るのでしっかりクリーンアップしていきましょう!

☑ゼロ調のエッジ&ジオメトリ領域ゼロのフェーズ

重要度:★★★★☆

原因:エッジや頂点が重なっている。

   エッジがくっついてフェースが見えなくなっている状態

対策:重なっている部分をマージする

発見する方法として3キー(サブディビジョンをON)の状態にすると離れます



☑マップ領域ゼロのフェース

重要度:★★☆☆☆

原因:UVの頂点が同じ場所にありフェースの領域がない状態

対策:UV展開を正しく行う

UV展開不要のモデルなどの場合は特にチェックはしなくても問題ないと思います。



まとめ

クリーンアップを使ってエラーをなくすことはモデリングをするうえで必要不可欠な工程になります。きれいなデータはモデリングの後のリグやアニメーションなどの後の工程にも影響が出てくる可能性が高いので必ず行うようにしましょう!


別の記事で、エラーチェック項目をまとめたチェックシートを公開していますので合わせて確認いただくとうれしいです。

プロの現場でも使えるモデリングチェックシート


エラーチェックの種類はまだまだたくさんあるので次はもっと、やってしまいがちなエラーやその修正方法も紹介していこうと思います。


最後にお勧めクリーンアップ設定を紹介して終わりにしたいと思います


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