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「最近ちゃんとした据え置きゲーやってねぇな」


と思い立ったのは去年のいつだったか…。元々自分は対戦ゲー大好きゲーマーなんですが、対戦ゲーは「いつ始めていつ辞めても良い」と言う部分でちょっとした時間に遊ぶ上で利点が多く、またエンディングまで進めると言った手間もないために近年は特にちゃんとしたソロゲーから離れておりました。


とは言え!仮にも絵描き、仮にも元ゲーム開発者(グラフィッカー、企画マンとして数年据え置き系ゲームメーカーに勤務してました)として、もっとちゃんと”インプット”していかんとね…と思いとりまやってみようと思った名作をいくつか買った訳です。

その内訳が


FF7R FF15 デスストランディング 聖剣伝説3リメイク


の四本。(わたくしかつてのスクウェア党です。将来ゲームクリエイターになりたい!と思ったのもSFC期のスクウェアゲーに魅せられたからと言う部分が大きい)

で、どれから遊ぶかな~と言うのを決めるのにランダムで選ばれたのがFF7Rでした。


で、数か月ほどかけ、今まさにクリアした所です。

歯に衣を着せない率直な感想で言えば


アクションゲームとRPGを足して3で割ったゲーム


と言う感じです。

グラフィックは素晴らしい。フルボイスに声優さんも一流どころを揃えとても豪華。ゲーム性もオリジナルから一新し、ほぼアクションゲームにすると言う大胆な発想。

いやー流石は超一流企業のスクエニですね!と言う感じなんですが、肝心の操作感、ゲーム性はと言うと”どっちつかず”な感はぬぐえず…、


面白くなかった、とは言わないけど面白かった?と言われればそれもまたちょっと答えづらい…総評65点と言う感じでしょうか。


まずバトル面ですが、とにかく敵が硬い!硬すぎて一回の戦闘がとにかくな~~~~~がい!その割に初見殺し系のギミックがバンバン飛んで来るのでちょいちょい全滅します。全滅すると長いロード時間+長い戦闘時間で「モチベ回復したらやろう」と言う感じになってしまい、クリアまで数か月を要する結果になってしまった。

加えて、ATBシステムの都合上”ちょっと殴ってコマンド、ちょっと殴ってコマンド”が非常~~~~にテンポが悪く、上記の敵の硬さと相まって爽快感の欠如を生み出している…。

大量の雑魚が湧く割には狙いたい敵を狙えない不親切なロックオンシステムや、上記のとにかく”ちょっと殴ってコマンド、ちょっと殴ってコマンド”と言うテンポの悪い戦闘…

”弱点属性をついて攻撃する”と言うのがひとつの正解ですが、当然初見ではその弱点に当たるマテリアを装備してるとも限らず、しかも上位魔法はMPの消費が尋常じゃない(こっちのMPが80とかしかないのにファイガとかは32MPとか消費する)せいで、とにかくろくに通らない通常攻撃で一生殴り続ける展開になりがち。

また、モンハン風の緊急回避(前転)アクションとガードもあるんですが、普通の飛び道具を緊急回避でよけようとしてもぐいーんとホーミングしてきて当たる。ちゃんとひきつけて緊急回避してるやん!みたいな感じでゴリゴリ敵の攻撃を食らっていくうち、もうガードでいいや…緊急回避してフルヒットするよりマシだわ。って感じで、一層”アクションゲームとしての面白さ”は下がって行く…。


シナリオ面に関してはとにかくやたらと”遠回りさせられるゲー”と言う印象が強い。

「今はこの道はふさがれてるから、遠回りでモンスターの出る道を行くしかないね」

と言う展開が多発します。

大体そのルートをクリアすると本来の(?)近道ルートが解禁されるんですが、そのせいでなんでわざわざあんな遠回りしなきゃいかんかったのだ…と言う気持ちになります。

まぁわかる。わかるよ。本来オリジナルだと全体ボリューム五分の一ぐらいのミッドガルだけで一本ゲームにしようと思ったら相当かさまししないといかんからね。わかるよ。でもさ~~~~そんなかさましばっかりされても辛いだけじゃんねぇ…。


さらに、スクウェアらしいと言えばそればまでなんですがとにかくムービーが多い。ちょっとプレイしてムービー。ちょっとプレイしてムービー。FF7と言うよりはPS2の迷作”バウンサー”のリメイクでは?と感じたレベル。


加えて、マップはほとんどが一本道。ぐねぐね曲がりくねってるけどいわゆる”探索”する要素はほとんどなく、たまにちょっとした分かれ道があってもエーテルとかハイポーションが置いてるだけ。


とは言え。逆に言えば上記のレベルで欠点をあげつらっても65点はある訳です。例えばマテリアの育成と組み合わせから来る戦略性は十分面白く、全部のマテリア最大まで育成してぇな~と思うぐらいには楽しめたし、前述の通り美麗なグラフィックとフルボイスはFF7の世界の解像度を大きく上げてくれたので面白い部分も十分にあった。


ただ、面白かった部分を沢山書こうと思ってもいまいち脳みそから文章が出て来ない辺り、実は”オリジナルFF7の思い出”が40点分ぐらいを占めているのかもしれない…。


この感想を書いていてふと思ったんですが、おそらく”アクションゲームとしてとらえると点数が低くなり、RPGとしてとらえると点数が高くなるゲーム”なんじゃないでしょうか。コマンドバトルモードもあるし、難易度を下げる事も出来るので、実はゲームは得意じゃないからコマンドモードもしくは難易度を下げて遊ぼう!って感じで楽しんだ人が一番の勝ち組なのかもしれないですね。


などと。






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