王位継承権を失ってしまった魔王の息子の息子 (Pixiv Fanbox)

魔剣士ヴィモシスが寒村に追いやられた経緯は次のとおりである 魔族が現世に顕現するためには受肉が必要であり そのためには大きな魔力が求められる。彼はもともと 父である魔王ヴィガンテスに次ぐ膨大な魔力を持ち 現世降臨の暁にはすぐにでも人類抹殺を成し遂げるはずであった しかし、魔族が次々降臨していく中、彼の弟ヴィリンガは 受肉に失敗し、魔界でも現世でもない場所を さまようことになってしまった それを救うためヴィモシスはほとんどの魔力を使ってしまい 弟をつれ現世に現れたときには粗末な肉体と魔力しかもたない 哀れな姿になっていた。皮肉にも弟は兄の魔力を受け 強大な魔族として降臨したのだった。 当然魔王はヴィリンガを後継者として選び、 惨めなヴィモシスを重要性の低い拠点においやり目を背けた 本来魔族は両性であるが王族はみな男性の姿をとる。 ヴィモシスも不安定で貧弱な魔力で必死に 男性的な姿をとろうとするがその象徴である陰茎は小さく 使い物にならない。このことも魔王の失望を招いた。 弟ヴィリンガは小さな男の子の姿でありながら 巨大な陽物をもち数々の女を孕ませ 魔族と人間の忌まわしいハーフを作り現世の破壊に貢献するが ヴィモシスの粗末なモノは女も抱けずただ魔力のカスが 時折漏れるだけである。 僻地での領主に身をやつした彼は王族の誇りも次第に薄れ、 寒村で住民をいじめるチンケな子悪党に成り下がっていった そんな中現れたただの少年に力で負け、 あまつさえ小さな陰茎を見られ笑われるという さらなる屈辱を味わったことで その少年の行く先々に現れ命を狙うが、敗れ続け そのたび陰茎を露出されて笑われるということを繰り返していくうち 少年に好意にも似た感情を抱き始める。 そのうち彼の不安定な肉体は女性的なものへと変貌し始めるのだった…