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「エクセルアイスシュートっ!!」



日夜悪い怪獣と闘う、我らがエクセルガール。

今回は、その中でも青いエクセルガール、零条理沙の普段の一日を見ていこうと思う。


「割と暇じゃない生徒会長の一日」


まず、朝。

彼女は6時過ぎに起床し、雨戸とカーテンを開ける。

朝の陽ざしを、その豊満なバストで受け止めることから、彼女の朝が始まる。


「よいしょ、っと。」


ベッドから降りると、愛用の抱き枕を置きつつ朝のシャワーを浴びる。

これを行うことで、目がパチッと覚めるというのが本人談。

若干17歳の彼女の、成長しきったといっても過言ではないそのボン、キュ、ボンの体に水滴がこびりつく。

余談だが、とある情報筋によると彼女の成長はまだ止まっていないらしい。



シャワーをさっと浴びたのち制服に袖を通し、彼女は朝食の準備をする。

両親がお互い医者をしている都合上、朝は基本一人で摂る。

子供のころはそれが嫌でごねたこともあったそうだが、祖いまではさすがに慣れっこ。

食パンをトースターにセットし、卵をぱ巻と片手で割ってさっとフライパンに通す。

ほぼ毎日しているだけあって、手慣れたものだ。


制服の上からエプロンを着ているのに、その胸は自己主張を知らない。



ついでに冷蔵庫から牛乳を出して、粉末ココアとサッと混ぜる。

彼女、コーヒーや生の牛乳よりもココア派。しかもココア濃い目が好き。

これはおそらく、当分矯正されそうにない。



そうこうしているうちに朝ご飯は完成、手を合わせて食べ始めた。

BGM代わりの朝のニュース番組が耳に入る。

その内容の大半は、自分、エクセルガールの事なので、うれしくもあり恥ずかしくもあるというのが仲間談。

個人的には、胸ばかりクローズアップされるのは恥ずかしいようだが。


そんなことを考えつつも、彼女は手元の書類に目を配る。



「今日は予算会議と、備品チェック……。」



彼女は自身の通う諸星学園生徒会長。

故に、その日のスケジュールは朝再確認し、その日の行動パターンを練るのだ。



「さて、と。」



朝食の後、部屋の簡単な掃除と食器洗浄、そして洗顔などの身だしなみ、最後に生理現象を済ませた後。



「いってきます。」



部屋の電気を消し、鍵を閉め。

彼女は登校を始めた。



その時間、現在7時。




・・・現在、朝7時半。

校門前に、複数の生徒が立っていた。



「おはようございます。」

「こら、ネクタイが曲がってますよ。」

「身だしなみはきちんとしてくださいね。」



澄み渡る青空に、天使の笑顔が零れ落ちる。

理沙と生徒会の役員さんたちが、朝のあいさつ運動をしているのだ。


学園の風紀は生徒自らが守っていく。

美しい校風である。

一日の始まりがよければいい日になる。

理沙はそう思いつつ、満面の笑みを生徒たちに浮かべている。



・・・ここで補足情報だが、当たり前のごとく彼女、理沙さんの美貌はもはや学校中に広まっている。

そんな美しく誰とも分け隔てなく接する、もはや「聖女」と言わんばかりの彼女の美しい笑顔が毎日拝める。

この学校の生徒は幸せ者だろうと思われる。



「ほら真梨香ちゃん。」

「あー、眠い……。」



そんな中、二人の生徒が登校してくる。

学校近くの寮に住んでいる、一年生だ。



そんな二人を見た理沙は、校門の前を離れてその二人にかけ寄って行く。



「あ、おはようございます。」

「おはようっす、理沙さん……。」

「もう。瀬里亜さんみたいになってるわ。」



何とも親しげに話す3人。

この3人、学園で新設された新聞部の部員仲間でもある。

生徒会長がなぜ新聞部?という声もあるが、


新聞の中にたびたび掲載される「生徒会長情報」が一部生徒の中で人気ゆえ、そのあたりの疑問は黙殺されていることを、本人は知らない。



「今日はどうして眠たいのかしら?」

「夜更かししてテレビ見てたせいです。」

「・・・面目ない。」

「もう。ほどほどにしなさいね。」

「ふぁーい……。」

「じゃあ先輩、またあとで。」

「ええ。」



そう言って二人と別れた後、理沙は再び校門前へ。

すると。



「会長、いつもあの二人が来るのを待ってますよねー。」

「え?」



脇にいる同級生の副会長さん(女子)が、理沙に耳打ち。

しかも、わざと敬語。



「毎日二人と少しでもお話した後の会長、嬉しそうですもんねー。」

「も、もう、そんなこと、ないもん……。」

「ほら、それですよー。」



「そうそう。」

「会長の元気の元は、あの二人なんですかねー?」

「う、うー……。」



後輩たちも会話に加わり、ニヤニヤしつつも挨拶を進めるが。

理沙の顔は、その挨拶を追えるまで。

真赤だった。




・・・そして、8時半以降。

学生ゆえ、授業を真面目に受ける理沙。

普段から予習復習を欠かさないまじめ人間の彼女にとっては、授業を受けるということは造作もないことである。

名指しされたときもそつなく答え、授業間の黒板消しやらチョーク補充を始発的に行っている。




無論休み時間中には飲み物を買って飲んだり、お手洗いに行ったり、友達と何気ない会話をしたりと普通の女子校生らしいことも行っている。




「真梨香、寝てるだろうなー……。」



そうつぶやいた理沙の言葉が、真梨香の背筋に突き刺さったことは、また別のお話。



・・・そんなこんなで、現在12時ごろ。

世間的にはお昼休み。

生徒会長である彼女は、基本的に昼休みは生徒会室で過ごす。

だが、最近は。



「・・・では、今日はそう言う感じで。」

「はい。」

「じゃあ、あとはお願いできるかな?」

「ええ。行ってらっしゃーい。」



そう言いつつ。

会長はドアを開けて、ぱたんと閉めつつ移動していった。

その後の、副会長以下数名が残された生徒会室。




「最近の会長、なんかかわいいですよね。」

「なんというか、女子力が上がってる気がします。」

「それになんだか、最近体つきが少し引き締まってるような。」

「ときたま疲れた様子で生徒会室で眠っているという情報も聞きますね。」

「副会長、どう思います?」

「そう、ね。」



そんな後輩の声を聞きつつ、実は小学校時代から一緒にいる副会長さんが、椅子に座り直して言った。



「―――愛、かしら。」


ざわっ。

その謎の一言に、生徒会室はどよめいたという。




・・・そして、その当人は。



「ってわけでですね、真梨香ちゃんは今日も。」

「わー、わー、いわないでぇぇぇ!?」



屋上で。

後輩の真梨香、唯と共にお弁当を食べていた。



最近の彼女は、「色々な事情」によって後輩二人と一緒にいる時間が多い。

新聞部だから、という理由だけではないことは、読者たちにはおなじみだが、生徒たちには全くおなじみではない。



さらに最近は、この時間に学校でその姿を見た人がいないという情報も聞いている。

そんな時は、近場で怪獣が出現したときや、エクセルガールリサが登場したt気だということを付けくわえておこう。



・・・ちなみに。

新聞部部長森川さんの尽力もあってか、どの本物の新聞よりもエクセルガールに関する記事が充実している。

その事実を聞いたファンの皆さんがこぞって学校新聞部外発行版定価250円を買いに来ているという情報があるが、それはまた別の話だ。


そんな森川部長は諸星学園で、エクセルガール人気投票というものも行っている。

新聞についている応募用紙で投票してもらい、それの結果によって次の記事が決まるというもの。

その相乗効果も相まって、最近の新聞の発行部数はうなぎのぼりということが、生徒会を含む学校上層部にも広まっているらしい。




「ってわけで、今回も理沙さんの圧勝。」

「ちぇ、また理沙さんかー。」

「ま、また私?」


変身した自分が人気をキープしているという情報に、さしもの生徒会長も赤面を隠せない。


トップはぶっちぎりの理沙だが、2位3位は僅差で今月は瀬里亜の勝ち。

真梨香さん、哀れ。



「まぁまぁ真梨香ちゃん。おっぱいの大きさがすべてじゃないって、瀬里亜が証明してくれたよ?」

「うるさーい!その小っちゃい子よりおっきいあたしはどーなるの!」



などという、ものスっごく低レベルで他愛もない会話。

だが、今までこんな元気な子と知り合いじゃなかった彼女にとっては。

理沙にとっては、唯と真梨香のこの何でも言い合える関係性が、ものすごく新鮮なのだ。

羨ましいなー、とか、

私もあの中にまざりたいなー、とか、

混ざらない方がいいよねというツッコミすら、今の彼女には無意味だった。



「仲がいいわね、二人とも。」

「え?」

「な、なんですか、いきなり。」

「仲がいいことはいいことよ。また、放課後にね。」



ず―――――――――っとニコニコしていた理沙がそう言い放つと、残された後輩二人組は頭に「」?

を浮かべつつ、教室へと戻って行った。



エクセルガールの力を授からなければ、真梨香たちともこうやって友達になることもなかった。

こんな刺激溢れる生活にはならなかっただろう。




・・・そして、放課後。



「では、校内の見回りを。」

『はい。』



放課後は生徒の気が一番ゆるみやすい時間。

故に、風紀が乱れていると思った部分は取り締まるところはちゃんと取り締まらないといけない。



基本は二人一組で行うが、最近理沙はこの時間一人で活動している。


「今日も会長、急いで中庭に行きましたね。」

「そうですね。」


その理由は。



「もう、こんな時間に!」



街のはずれでの、怪獣出現の報を受けたからだった。

二人でいては、確実に怪しまれるからね。



理沙はブルーカードをエクセルブローチに装填。

こうして、人目を忍んで事件現場へと飛んでいくのだった。



・・・怪獣騒ぎも済んで少し経った頃、夕方5時頃。

理沙は自宅へと帰宅し、部屋着へと着替えていた。



「こんなものかしら、ね。」



そう言いつつ、まずは今日の授業の復習をさらっと行う。

それをさらっと行える時点でこの人はホント凄い。



「……さて。」



そう言って、またココアを一口飲んだ彼女は、

続けて生徒会の書類のチェックを始める。

彼女には、休息という言葉はないのだろうか。



・・・。



「ふぅ・・・。」




否。

あった。


現在夜の8時過ぎ。

彼女は今、浴槽に体を沈めている。

戦いの疲れ。

日ごろの疲れ。

勉強疲れ。

それらをすべて、洗い流してくれるこのお風呂タイムが、今の彼女にとって何よりの癒しだ。



中学時代から大きくなった胸やお尻も、念入りに洗っていく。

最近は巨大化変身する都合上、不特定多数の人に見られてしまうからちゃんときれいにしておkな開ければと思っているのだ。

もっとも、彼女のしなやかな肌をもってすれば、あまりそこまでする必要はないのだが、ケアは大事だ。



そして気が付けば、夜の9時。

たっぷり1時間お風呂タイムを楽しんだ後には、



「いただきます。」



夕飯だ。

お風呂に入る前に炊飯器のタイマーやだしの沸騰など、ササッと下ごしらえをしておき、お風呂上がりにすぐに食べられるようにした結果である。



「明日はあれとこれとそれと、真梨香や唯さんとのお夕飯・・・。」



食べながらも明日の予定をチェック。

そして身だしなみを整え、床に入ったのは明日の予習が終わった夜11時ごろ。



彼女には、本当に「暇」がない。

それを毎日こなすのだから、彼女はすごい。


これは、世界を守りながら頑張る一人の生徒会長の一日である。






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