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敵の脅威が迫る中・三代目王の『サーフルエル・ガルン』は傭兵国家『ユフタス』へ支援の文を使者と共に送り・傭兵国家『ユフタス』からの支援をこぎつける。

その際に『ユフタス』へ支払われた報奨金の全額は先払い契約金含め3兆N(通貨価値が違えどおおよそ大陸中の一年の総国家予算にあたる)にも上ったと言われており・ガルン王朝が積み立てた国庫だけでは支払いきれずに・ガルン王朝や鍛治師達は戦争をし剣や鏃を打ちながら・日々貨幣の製造も行うハメとなった。(それ故にこの当時の通貨はあまり造型技術が高くなく・長い中央大陸の歴史から見ても最底辺の出来であることが伺え・あまりに乱造したために戦後処理の最中に一時的な通貨膨張を引き起こす原因ともなった)


↑正常な10000N中央国貨幣。(細部に至る意匠が正常に出ている。鋳造版原型師・複製師の腕の良さが窺える)


↑連合国との大戦時に製造された10000N中央国貨幣。(各鉱石の溶解不足による不純物の混入・酸化皮膜除去の不十分・原料を十分に鋳造板へ流し込まなかったためカケや意匠の出が不十分である。冷却時間の不十分さによる貨幣の強度低下)

その後契約を締結した『傭兵国家ユフタス』は速やかに軍を派兵し・その圧倒的な強さで連合軍に壊滅的打撃を与えることに成功した。(ベレリアへ強襲揚陸隊を派兵しマーハルウェル・モリスティク領の奪還作戦をベレリア軍と共に行った)

更に『傭兵国家ユフタス』は海戦慣れしていることもあり・ユフタス本国から海上要塞戦闘母艦『メーデルハルウェン』・海上揚陸船『カルルク』・『ダーヴェナン』・『ガシャルル・ティ』を派遣し・ゲルク大陸軍・タクウ大陸軍の補給船を

海上戦において徹底的に破壊し・中央大陸への増援戦闘員と補給物資を絶っている。

(ゲラリア海戦及びタゥーク海戦)


↑ゲラリア海戦における進軍の図


↑タゥーフ海戦における進軍の図

また同時期にサスーナル大陸へ向けて派兵された『タクウ大陸軍』の中には戦術指南役である『メイツァー・モルス』・『イェル=テイ』も随行しておりサスーナル大陸軍の戦術指南を行なっている。(このときにメイツァーはガルフとの親交を深めており・のちにメイツァーは二十四智将の一人となる)

その要因もありサスーナル大陸軍の戦術力は増しサスーナル大陸を侵略していた連合軍を撃破したのである。(この戦の名はエレミアの奇跡と呼ばれている)


補給もなく略奪も満足に行えなくなった連合軍の兵士は士気が下がり次第に機能しなくなっていった。

更にサスーナル大陸軍に包囲網を敷かれ着実に殲滅への道を辿るかに思われていた。

全てが順調に行きつつあったそのとき・突如として『タクウ大陸軍』が契約期間を満了せず撤収準備を開始したのである。

理由は簡潔であった・契約金の支払いが遅れており本来『タクウ大陸軍』に支払われるはずであった額が支払われていないからであった。

この事態に現場は大慌てであった。

更に事態は大きな変化を見せる。三代目中央国王であった『サーフルエル・ガルン』が崩御したのだ。

崩御した原因は度重なる心労による憤死であった。

この事態により現場は一時的に大きな混乱を起こし・中央国や各領主逹の各々の結束にヒビが入ることとなる。

事態を重く見た二代目中央国王であった『サリツェルン・ガルン』が急遽現王とし復帰し・事態の収拾を図った。

しかし・このときに既に大臣達は奸計を行なっていたのである。

当時・貨幣鋳造権の発令により中央国お抱えの鋳造師・鍛治師に貨幣の鋳造命令が下っていた。

この貨幣鋳造命令は当時の国家大臣である『メデレポト=クアシュテッド・ロンザ』が『サーフルエル・ガルン』の勅令により各鋳造師達への指示を出した。

しかし・当時の中央国の貨幣については所用原料としてガレツン鉱石・アドリル鉱石が使用されており・この主要産出地であったメルゲレン鉱山が既にゲルク大陸軍に占領されており・原材料である・ガレツン鉱石とアドリル鉱石が保存してある分しかなかったのである。



それ故に原材料である鉱石が不足し・昼夜問わず行われていた貨幣鋳造が進められなくなりこのような事態に発展したのである。(このとき更に・カーツェルク・フフェとその一派が貨幣を着服し・貨幣鋳造板の原型の複製品を鍛治師に作らせ・ガレツン鉱石と似た特徴を持つフェナース鉱石を使用し偽造通貨を紛れ込ませ・タクウ大陸軍の貨幣監査所員に偽造通貨の紛れ込ませを看破されている)


以上の理由から『タクウ大陸軍』には速やかなる撤退命令が下され海上封鎖されていた海域も全て航行可能となってしまった。

しかし連合軍側は『タクウ大陸軍』に手痛い打撃を加えられた状態であり・船舶の不足も発生し援軍や救援物資の即手配が困難であったため・サスーナル大陸軍は『タクウ大陸軍』が撤退してしまった状況下でも連合国軍側へ対して継続して善戦できたのである。

しかし善戦しながらも全ての連合国兵を駆逐できたわけではなく多くの生き残りを出してしまっていた。

連合国兵の敗残兵達はメルゲレン鉱山や国境沿いの森などに集まり再び反撃することを目論んでいたのである。

その際に連合国兵達は遊撃戦法を多用し引き続き略奪などを繰り返し飢えを凌ぎ装備を整えていた。

そうこうしているうちに本土からの兵糧が届くようになり兵士たちも次第に補充されていったのである。

この際にサスーナル大陸の北の三国『モリスティク』・『ムフテンエク』・『トナール』・主に連合軍が上陸に使用した土地は・連合国軍による金銭的介入があり・連合国兵の再上陸を一部見逃している。(サスーナル大陸内で中央国ひいてはガルン王朝への不信感が募り謀反の気が出始めていたのである。有力貴族・各領主・役人までもが連合国からの金銭的懐柔を受けた)

この行いがのちの『共食い紛争』を引き起こし・他国の傭兵団の参入者を増やし・土地に住まう者達を戦争生活者として変え・マーハルウェルの優秀な将軍であった『リンドル・ヴォルガ』を『地捨て人のリンドル』へと豹変させてしまい・かの武人『ヴァレッシュグルフ(戦殺し)グルサウィン』を主柱とする大国『グルクエスタル』を誕生させる発端となった。


↑『ヴァレッシュグルフ(戦殺し)グルサウィン』の絵図

巨躯の純粋戦士グルサウィン。

各武芸に秀でておりヴァーズまでも使いこなす戦士。ゲルク大陸の渾沌を鎮め有力な戦士や豪族を配下としている。

しかし兵法・内政・外政には疎く国政の多くや戦場での動きは軍師ザスターズや渡来の武人姫サイカに任せることが多い。群としての武ではなく個としての武では随一の強さを持つ。

To be continue……

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