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 冒険者とは危険なダンジョンに潜るのが生業である。

 私は荒野で暴れる大物の怪物退治しかしていないぞ、とか僕は素材を採って生産することにしか関心がありません、とかおれは風景を見ながらのんびり旅しているだけだぞ、と主張する者もまあいるがそれはそれとして、大体の冒険者はダンジョンに潜るものなのである。

 

 ダンジョンには何が眠っているのか。それは踏破するまで誰にも分からない。

 一攫千金の財宝、古代文明の遺産、希少なマジックアイテム。そして冒険者を待ち受ける危険まモンスターたち。何が手に入るか分からない。どんなモンスターがいるのか分からない。何も分からないからこそ冒険者は空想を膨らませダンジョンへと潜るのだ。

 

 そう、ダンジョンとは夢と浪漫と危険が詰っている場所なのだ。


「つまり、ダンジョンとインキュバス店は同じなんだよ!」


 そう吠えてみるとパーティの仲間たちには「なるほどな」と頷かれ給仕の雪豹人には「死ねばいいのにな」と言わんばかりの目で見下された。氷結魔法や雪女の息吹もかくやと言わんばかりの冷たさだった。

 しかし、愚かな発言をしたこの男――冒険者セットにはその程度慣れっこだ。雪豹の腰へと腕を伸ばして捕獲する。


「まあ待ちたまえよルークくん。ダンジョンとインキュバス店。どこがどう同じなのか聞きたいだろ?」

「知りたくねえ。てか手を離しやがれ。ここはそういう店じゃねえんだよクソ野郎」

「いいかい?インキュバス店にはそれこそ財宝のようなボーイか、モンスターが待ち受けているか分からないだろ?いやおれはオスケモだったらほぼほぼ何でもいけるしルークくんも可愛いと思ってるけど――ぶべっ!」


 言葉の途中でジョッキグラスを叩き付けられ、セットは床へと倒れ伏す。冷気には慣れっこでも物理ダメージは耐えようがない。頭を抱えてうずくまると、雪豹は何も無かったかのように給仕を再開する。ついでに仲間たちも平然と会話を再開する。

 

「ダンジョンと同じは過言じゃないかなー。インキュバス店に写真詐欺なんてほとんどないし」


 と、鈴を鳴らすような軽やかな声でエルフが歌えば。

 

「うむ。バケモノと出会うのはワシらが股間の羅針盤に任せて突っ込んだ時だけだわな」


 ドワーフの野太い声が相槌を打つ。

 エルフの方はひらひらとフリルの付いたローブに加え、金髪の髪にリボンを結んでいた。華奢な体格と整った顔立ちも加味すれば華憐な少女と見紛う風貌だ。

 

 対して、ドワーフの方はぴっちりした全身タイツの上に法衣をすっぽり被った僧職と一目で分かる恰好。豊かな白髭もあって、高名な聖職者に見えなくもない。

 

「そういえばセットは昨日も失敗してたね~!ツルツルで逞しい子がいますよーって付いて行ったらリビングアーマーの店!馬鹿だよねー!ま、僕はなかなか好みだったんでたっぷり種付けしたけど」

「一昨日はモフモフな子がいると言われてモスマンの店に連れていかれたぞ、穴は付いとったんか?ん?」


 どちらも容姿に似合わない下卑た顔で猥褻な言葉を吐き散らかす。森の民エルフであろうと神に仕える僧職であろうとそれ以前に冒険者。愚か者で欲望に忠実である事は共通している。

 

「テメェら店の中で変な話してんなよな!あんまウルセェと叩き出すぞ!」

「ルーくんは可愛いねぇ。変な話だってさ」

「おれが雄にちんぽハメてきた話って言えよ!照れてんのかヘイヘーイ!」

「ちょ、ちょっと!もうやめてくださいって。ルークくんすげえ顔で睨んでるじゃないっすかぁ」


 馬鹿どもの野次を遮ったのは真紅の巨体。紅玉を彫りこんで作られたような鮮やかな赤色に豪勢に突き出た全身の筋肉。巨漢のリザードマンが雪豹を隠すように立ちはだかった。

 粗野な冒険者ばかりいる店内で、このトカゲだけは困り顔でため息を吐いていた。

 

「セットさんたちが調子に乗ったら怒られるのはおれなんすからね。溜まってんなら店行きましょうよ」


 トカゲの言葉で冒険者たちは途端に大人しくなり、雪豹に向けていた視線を代わりにトカゲへと纏わりつかせる。うずくまっていたセットもいつの間にやら立ち上がってトカゲの身体へと抱きついていた。

 

「んだよー、ルークにばっか構われてて妬いちゃったのか?仕方ねえなぁリーバルは」

「いや、そういう意味じゃねえっすから」

「まあまあ、リーバルの気持ちは分かったよ。ルーくんをいじってないでみんなで遊ぼうか」

「そうさな。今日は四人で繰り出すとしよう。4人ならば店選びを間違える事もなかろ」

 

 4匹の冒険者は席を立った。既に雪豹のことなど忘れ、どんな店で性欲を発散するかに目線は切り替わっている。

 目を輝かせ、好色そうに頬を緩ませ思い描くのは財宝ではなくむくつけき男の身体だ。

 

「げっへっへ。リーバルも待ちきれなかったろ?股がもうこんなになってるぜ」

「こんなにってなんすか!どこも変わってないでしょ!」

「ねー、帰りにアクセ屋寄ってかない?新作のリングが性能良いし可愛くってさー」

「ワシはお祈りに行きたい」

「とっとと出て行けバカ野郎ども!二度とくんじゃねえぞ!」


 雪豹の罵倒を背に受けて、雄たちは冒険へと旅立った。

 目指すは雄たちの楽園。もしくは雄を食らうべく口を開く魔窟。

 欲望渦巻く宵闇の中――インキュバス街だ。


***

 

「さーて、今日はどの店で楽しもっかなー!」

「今日は犬系とかよくない?リーバルは何がいいかな?」

「うえっ、えーっと……おれはべつになんでも」

「たまにはオークとかそこらへんはどうだ?こう、匂いが濃厚なのが欲しい」


 ドワーフの丸鼻をひくつかせてみると、慣れ親しんだ汗の匂いが嗅覚を刺激する。サキュバス街では化粧品と花の香が混ざったなんとも蠱惑的な空気が満ちているがインキュバス街では煮詰めたような雄の匂いがぷんぷんとしている。冒険者たちの愛してやまない空気で顔が自然とスケベ面になる。

 

 セットたちだけではなく男どもは誰もが似たようなスケベ面だ。エルフも獣人もノームも関係無い。ここにいるのは股間に生えた剣か尻の谷間のマンコを疼かせる淫獣だ。

 

「コスは抱ける範囲広いよね。僕はもっと綺麗な子がいいなー」

「フヨウは狭すぎんだろ。お前、鼻が良い種族から大体NGじゃん」

「僕が駄目なんじゃなくてあっちが嫌がってるだけだから!」

「セットは広いか狭いか分からんがな。お前、獣人ならなんでもいいじゃろ」


 話ながら目抜き通りを進むと、ご同類や客引きの他に煌びやかな光や煽情的な誘い文句が目に入る。

 

<<犬耳男子と首輪プレイ――ふれあいパーク>>

<<樽型オークのお腹で潰れちゃう――オークバレル>>

<<スライムの中でヌルヌルドロドロに――ちんぽねぶりスライム>>

<<身も心も鍛えられる肉体指導――筋肉親父道場タンレン>>

<<唾液の海で泳いでみませんか――丸のみ専門店ビッグマウス>>


 猥褻な店、加えてプレイの内容もさまざまだ。多様な種族がいるこの世界では客の種族も様々で、好みは千差万別。そのおかげでどんなにニッチでマニアックなプレイ内容だろうと需要がはあるのだ。写真を参考にボーイを選んでみたら全然違うのが出て来たぞ!みたいな写真詐欺も無い。60ぐらいの人間の年よりであろうとチンカスだらけのオークだろうと求められるのがインキュバス街である。


「んー、良さげ店は無さそうだなー。やっぱオオカミ通りに行くか」

「やはりそうなるか。まあ、ワシもオークじゃなきゃ駄目というわけでもないしな、構わん」

「セットさんがいると毎回オオカミ通りっすよね……おれも、獣人系が一番落ち着くしいいんすけど」


 セットたちも嗜好に合った店は無いかと視線を巡らせてみるが、すぐに諦めてインキュバス街の奥へと向かう。飯屋でも麺類の店ばかりが並ぶ通りがあるように、インキュバス街でも特定の嗜好に偏ったエリアが存在する。


「おっ!セットさんいらっしゃーい!今日もうちのワンちゃんたちは元気っすよー!」

「そこのニイサンたち、うちの毛皮最高ですぜ!フカフカのモフモフだ!」


 その一つがオオカミ通り。獣人のインキュバスボーイ店ばかりが並ぶケダモノたちの巣穴である。光魔法で照らされる路上では狼人からシャチ人まで様々な種族が煽情的な姿で立っていた。その中にはセットが何度も抱いた馴染みのボーイの姿もあった。


「今日はウチの店で遊んでってくれよぉ。どいつもこいつも発情期でうずうずしてんだ」


 乳首をはみ出させるようなきわどい衣装の犬人が、セットに向かって尻尾と尻を揺すって誘う。縦にも横にも馬鹿でかい巨漢がはしたなく踊る痴態に周囲の雄どもは否応なしに視線を囚われる。

 身体を売る情夫だというのにセットよりも肉が付き、尻肉は左右に揺れるたびにぶるんと音を立てそうだった。

 

「へー発情期かぁ。ちなみにお兄ちゃんも?」

「ニオイ嗅げば分かるだろぉ❤なぁ~❤❤もっと近くで嗅いでくれよぉ❤おれがすっげぇ孕みたがってるって分かるからさぁ❤」

「んーじゃあお言葉に甘えてクンクンしちゃうかな!ふへへ」


 媚びを売られて黒髪のヒト族は鼻をひくつかせた。無論発情の匂いなんて分かるわけもないが、誘われればノってしまうのがセットという男。相手が獣人であれば猶更のこと。腋や股間を突き出して誘う犬人に色めき立ち、股間に卑猥な膨らみを盛り上げていた。

 

「あーもう道のど真ん中で盛らないでよ。ほら、行くよ!」

「んおってめぇ何すんだよ!もうちょっとだけ!」

「なんだよ、行っちまうのかよぉ❤他の男に買われる前に戻って来てれくよなー❤❤」

 

 路上であるのも忘れて抱き着きそうだったが、その寸前でフヨウが首根っこを掴んで引きはがす。ずりずりと引きずられたまま、犬人のいやらしい肉体と匂いを頭の中で反芻していた。

 

「あー、やっぱいいなあ!外れなし!実家のような安心感!今日はワンちゃんをバックからワンワンしちまうか!」

「早いって。もうちょい見て回ろうよー。僕的にはドラゴンさんとかオオカミくんとかを虐めてあげたいんだけど」


 セットが犬獣人の痴態に鼻息を荒くする一方、フヨウは美しい鱗や白銀の毛皮に目を向けていた。金髪を光魔法で輝かせるこのエルフは森の民としては珍しく魔力や生命力といったものを重視しない。通常のエルフは魔力的な素養があるものや知識を有する者を好むが、フヨウが求めるのは逞しさや誇り高さのような優れた雄性である。

 

「最近はハードなプレイがNGな子ばっかだったからさ。虐めがいのある子がいいんだよねー」


 可憐な花を思わせる容姿の裏には毒々しい嗜虐性を潜めている。無論店のルールを破る行為を行わないだけの理性も備えてはいるが、性行為をにおいてフヨウはレッドキャップのような邪妖精どもよりも残酷で残虐だ。そのせいで、インキュバス街のいくつかの店で入店禁止を食らっている。

 

「お前らの好みに合わせていたらいつまでも店が決まらんな。大きいのが好きならあれがどうだ、猪や豚の樽型専門店」

「違うんだよなー。樽型もいいけど、今は尻と乳がでかいのがいいんだ、分かる?」

「猪だって乳も尻もでかいと思うが……なら狐の店はどうだ。最近行ったが、小生意気な狐の子に言葉責めして貰えるぞ」

「うーん、小生意気とは違うっていうかぁ。僕は尊大とか傲岸とかそんな感じの男がいいんだよね。分かる?」

「お前らの言うことはさっぱり分からん!」


 ひげを撫でてぼやくドワーフ――名をコスと言う――はセットやフヨウとはだいぶ嗜好が違うせいで、店を選ぶ際に毎回ひと悶着起こる。

 コス自体は太かろうが細かろうがよっぽどのキワモノでない限り楽しめるが、他の連中の好みの幅に問題がある。

 

「フヨウが出禁食らってるから店選びも悩むんだよなー。おれ、今日は乳とケツがでかいのがいいな」

「いつもと変わらんだろ……リーバルは本当になんの店でもいいのか?」

「えーっと、あんまりエロい店じゃないのがいいっすけど、あとは別に」

「エロくないインキュバス店なんぞ無いぞ。毎度のことながら、まとまらんなぁ」


 そこで4人は腕を組んで唸る。パーティ連中でインキュバス店を楽しもうとすればぶち当たる問題。すなわち互いの好みが合致しない場合である。特定の店に行こう!と決めて行くなら迷わないがこうしてインキュバス街をぶらついて適当な店を探そうか、となれば船頭数多くして船山に登るを体現するハメになる。

 

「最近ハズレが続いてんだしおれの好みに合わせろって!乳とケツがデカくて積極的でノリノリで腰振ってくれるのがいい!」

「セットは毎回それじゃんか!僕だって最近は良い店を新規開拓できてないの!性格がきつそうなのがいい!」

「お前ら二人は好みが限定的すぎる!ちょっとはワシに合わせるとか思わんのか!」

「ちょっとこんなところで騒いだら怒られるっすよ!やめてください!」


 最初のうちは穏やかに話していても、いつまでも性欲を晴らせない苛立ちによって言葉は荒く、大きくなる。

 口論に熱が籠ればリーバルの言葉すら耳に入らなくなり、互いの嗜好を受け入れさせようと牙をむく。


「埒が明かねえな、コインで決めようぜ。カードでもいい」

「手癖の悪いコソ泥と賭けで勝負なんてお断りじゃ。男なら殴り合いで決めようじゃないか」

「殴り合いって魔法はオッケーだよね?いいね、それで決めようか」


 止める声も聞かず、今すぐにでも殴り合いを始めようとする3匹の雄。殴り合いならば負けない腕力と体格を持つトカゲも迫力に負けて狼狽えるばかり。

 

「――おう、どうした兄ちゃんたち。店選びでケンカしてやがんのか?」


 そんな彼らを止めたのは、牛の雄だった。

 否、これを雄と表現していいのか危うい。それほどまでに牛の肉体はいやらしく豊満なものだった。

 筋肉によって全身の様々な箇所が膨れ上がり、逆に絞るべきところは余計な脂肪を削ぎ落し、彫りこんでいる。その落差によって肉体の膨らみがより一層誇張されるのだ。大砲の玉でも詰め込んでいるかのような馬鹿でかい尻肉に、木の実を繋げて作ったような四肢。

 

「悩んでるならよぉ、ウチの店で雄っぱいを楽しんでいかねえか」

 

 そして何よりも、豪快に張り出した大胸筋。筋肉で作られた大地の上に突如現れた二つの巨大な山脈が、シャツに包まれているにも関わらずムチムチと弾んでいた。

 

「雄っぱいプレイならなんでもしてやるぜ。パイズリ、授乳手コキ、もちろん搾乳プレイだってな。おれに負けねえぐらいの巨乳が勢ぞろいだ」


 いつの間にかセットたちの視線は雄っぱいへ釘付けになっていた。

 牛の肉体は筋肉の鎧で堅固に守られている。セットたち冒険者の持つ実用的でしなやかな筋肉とは違う、彫刻のように見栄えを重視されたものだ。シャツやズボンがぴっちり張り付く肉は巌のような硬度がある。

 

「おら、このデカ乳からミルク搾れるんだぜ。今ならソフトクリームもサービス!な、来てくれるよ❤今日は客入りが悪くってよぉ、寂しいんだ」


 巌のような全身の中で揉みしだかれる、柔らかな雄っぱい。パン生地でも捏ねるような優しい手つきであるにも関わらず、潰れ、伸ばされ、たぷたぷと揺れる。ドワーフの頭よりもでかい、下品な雌肉の塊が触ってみろとねだるばかりに。

 

「雄っぱい揉み放題飲み放題、ミルクハウス!な、おれたちを抱きに来てくれるよな❤」


 冒険者とは、実に愚かで単純だ。

 争い合ったとしても、お宝を前にすればすぐに心を一つにしてしまうのだから。

 

「――行きます!」


***


 『ミルクハウス』は雄っぱいに特化した専門店というだけではなく、厳選した巨乳の雄牛を魔法処置によって搾乳可能。雄っぱいのサイズも増量している。

 無論、インキュバス店であるからにはちんぽから出るミルクも濃厚で膨大。受け攻めどちらを選んでも満足が可能。

 

 加えて、搾乳というシチュをより楽しむための鼻輪や耳に付けるタグもオプションで選択可能。インキュバスボーイを選ぶ際は厩舎風のフロアで行うというこだわりっぷりである。敷き藁の上で寝転んで雄っぱいをアピールする牛たちを品定め。希望ならばミルクの試飲だってできる。まさしく雄っぱい好きのためのミルク臭い楽園なのだ。

 

 というのを受付に案内されつつ体験したセットたちであるがロクに耳に入ってはいなかった。店中にむせ返るミルクの匂いと揺れる巨乳に夢中で、正気に戻ったのはプレイルームに入ってからだった。

 

「おれを指名するとはお目が高い旦那だな!店一番の巨乳、キルシュだ。今夜は腹いっぱいになるまでミルク飲ませてやるからな!」


 ベッドに腰掛けたセットの前では馬鹿でかい雄っぱいが誇らしげに名乗りを上げていた。正確に言うと雄っぱいしか目に入っていなかった。白いシャツではとうてい抑えきれない肉の塊が、呼吸をするたびにたぷんと揺れる。

 もはや、大胸筋などと無粋な言葉で形容するなどできない卑猥で下品なエロ肉が、大きく突き出している。それだけが瞳を支配していた。

 

「ふふん、おれの雄っぱいにもうぞっこんって感じだな。素直でいいけどよ、ちょっとは会話も楽しもうぜ」

「はっ! わ、悪い。こんな巨乳に会うの久しぶりだったんでな」


 頬を撫でられてようやく牛の全貌が視界に入る。前かがみの、雄っぱいの谷間をアピールする姿勢で牛が微笑んでいる。

 

「ま、いいけどよ。おれも客の相手は数日ぶりだしな。ちょっとぐらい不作法があっても許してくれよ、旦那」

「数日ぶりって、こんな良い雄っぱい――じゃなくて男なのに指名少ないのか?」

「指名っつーか客入りがなあ。いろいろ客を呼ぼうとはしてんだが芳しくない……ってこんな話してちゃしらけるよな。もっと楽しいことをしようぜ」

 

 そして、キルシュと名乗る牛は男前に笑ってみせた。

 洒脱な白いシャツと対照的に深い黒の毛皮。顔をくすぐる毛並みは柔らかく、ビロードのように心地良い。毛皮から漂ってくる花の芳香に似た香水は、男前な顔つきに良く合っていた。微笑まれたら思わず見惚れてしまう整った顔立ちは、身体を売るよりも詩人でもしている方が似合いそうだ。

 

「この店の連中ってみんな鍛えてるよな。獣人って大体ガタイいいけどさ」

「でっけぇ雄っぱいを手に入れるには鍛錬が大事だからな。それによ、雄っぱいってのはデカいだけじゃなく身体全体とのバランスが大事だろ?」


 確かに、とセットは揺れる雄っぱいとそれを支える筋肉を視線で舐め回す。店にいるのはどいつも並外れた巨乳だったが、キルシュの乳が際立って大きく見えるのは身体全体とのバランスのせいだ。

 胸の量感は土台とのギャップで決まる。いわゆる脂肪と筋肉の詰まったガチムチの雄とは違い、腰や腹の脂肪を削いで筋肉で引き絞った肉体の方が巨乳が強調されるのだ。セットもガチムチの獣人は大好物だが、巨乳をひたすら堪能したい今はキルシュを選ぶ以外の選択肢が無かった。

 

「見る目がある客は好きだぜ。たっぷり愛し合おうじゃねえか、旦那」

「おうよ。まずは雄っぱいの揉み心地を楽しませて貰うかな」


 ベッドをぽんぽんと叩くと、キルシュは雄っぱいを揉みやすい体勢で横に座ってくれた。背を軽く反らしたまま雄っぱいを突き出して、好きに楽しんでみろと笑っている。

 客にするには少々尊大な態度だが、自分の巨乳への自信故だろうとセットは理解する。この爆乳でどんな男でも満足させてきたに違いないと期待で鼻息を荒くした。

 

「それじゃ、愉しませもらいますよっと」

「ん、んんっ❤」


 シャツの上から軽く撫でるだけでも甘い声が漏れたが、触れた方のセットも驚嘆の声が出そうだった。手を添えていると自分が小さくなったと錯覚するエロ肉を指先だけで撫でまわし、軽く押し込んでみると信じがたい柔らかさで指が沈み込んでいく。硬く鍛えたはずの胸肉は、液体か何かのように指を受け入れる。

 

「おおっ!すげぇなこいつぁ。トロトロに柔っこいじゃねえか」

「おうぅ❤だろぉ❤❤ちんぽ突っ込めばマンコより気持ちいいぜ❤」


 それも嘘ではないのだろうと乳肉の海が照明している。良い乳肉はパン生地のような弾力を持っているが、この乳はゼリーのような菓子に近い感触だった。液体と固体の境界。肉体を動かすための筋繊維ではなく、男を蠱惑するための何か別のものが詰っている。いつの間にか指の動きは早くなり、乳肉を荒く突き回していた。

 

「おっ❤ひぃ❤ンんんぅ❤❤」

「感度も良いじゃねえか。雄っぱいだけでイけちまうのか?」

「んおっ❤当たり前、だろぉ❤❤雄っぱいでイけねえような半端な乳してねえぜ❤試してみろよ❤」

 

 キルシュの股間では膨らみができており、同じくデカ乳の頂点ではビンビンになった肉突起が生えていた。紛れもなく感じている証拠にセットの股間もまた硬度を増す。

 ちんぽの準備は整っており、今すぐにでも射精したいがこれですぐにマンコを使うのは三流の男であるとセットは理解している。まだ、このデカ乳をロクに堪能していないのだ。

 

 指先で感じた後は、もっと直接愛してやろうとボタンへと手を伸びた。乳で引き延ばされ千切れる寸前のシャツから解放してやろうと、丁寧にボタンをはずしていく――はずだった。

 

「あっ❤い、いけねえよ旦那❤❤急に外したら乳はみ出ちまうっ❤おおぉん❤❤」

「うおおおっ!?」

 

 シャツを緩めようとしたその瞬間にシャツのボタンがいくつも引きちぎれ、卑猥な雌肉が待っていましたとばかりに弾み出た。

 どうやってこの巨乳をシャツに詰め込んでいたというのかとセットは喉を鳴らす。楕円形ではなくたっぷりした円錐形になった胸は毛皮を汗で湿らせており、谷間には深い影がくっきりと生まれていた。それだけでもたまらない巨乳だというのに、紐のような布地が乳首に引っかけられて乳を支えていた。

 

「な、なあこれ」

「ん、気になるかぁ❤おれの雄っぱいはちょっとエロすぎてなあ❤こうして下着で守って、抑え込んでやらないといけねえのさ❤❤」


 そう言って揺らされる乳は、到底抑えられているとは思えない豊満さと柔らかさだ。シャツからこぼれおちたデカ乳は甘ったるい香りと汗の匂いをぷんぷんと振りまいて、より一層セットを蠱惑する。真っ黒な毛皮に包まれた乳の下ではいまだに白いシャツが生真面目に腹筋を覆っていた。その対比が視覚からもいやらしさを煽り立てている。


「こりゃあ、予想以上だな……」

「見てねえで続きをしてくれよぉ❤❤揉んでも吸ってもいいからよ❤」

「そうしたいんだけどさ、うーん」


 爆乳を前にして指が止まる。エロさも大きさも並外れた乳肉を前にしてどうやって責めるが最善手か思考が流転している。それは、巨大な竜や巨人を前にした冒険者の心境にも近い。どうすればこの強大なモンスターを倒せるか?そもそも自分が敵う相手なのか?くねる腰に合わせて揺れる乳はエロいのに、身体が固まって動かない。

 

 どうすべきか、と悩んで冒険者としての勘がある一点に視線を向ける。それはデカすぎる乳のせいで下を向いてしまっている乳首であり、下着を押し上げてビン勃ちしている。唇では覆い隠せない広い乳輪と、セットの指も負けそうなぐらいに太い雌の乳首が閃きを生む。

 

「な、キルシュってこんなデカ乳首だと歩く時大変じゃない?服に引っかかりそうだけど」

「ん?ああ、そうだぜ❤すぐに勃起乳首になっちまうからよぉ、こうして下着で隠してんじゃねえか❤へへへ❤❤」

「ふーん、そっかぁ……」

 

 雄っぱいに向けて囁くと牛は好戦的に顔を歪ませ乳を震わせた。こちらの狙いを見抜いた上で受け止めようとする態度に、セットはこの男を指名して正解だったと想いを強くする。

 そして指を伸ばすのは、雄っぱいではなく胸の先端。胸の突起をぴん、と弾いた。

 

「おおおんっ❤❤」

「おっと、マジで乳首弱いんだなあ。もっといじってやろーっと。ほれほれ」

「ん゛ひぃいぃ❤うぅあ❤❤あっひぃぃ~~❤」


 指先で何度も乳首を弾くと、牛の口からはしたない声が上がり続ける。両手で身体を支えた姿勢で背を反らし、雄っぱいを突き出したまま。

 デカ乳を覆う下着は巨乳を抑え込むだけではなく、乳首を守る役割も果たしていた。これだけの爆乳なら乳首も敏感だろうと察したセットの狙いは当たり、乳首を弄ぶとキルシュはふてぶてしい笑みからだらしない雌の顔に変じる。

 

「デカさだけじゃなくて弱さも一番なのかなーキルシュくん?喘いでばっかないで奉仕して欲しいなあ」

「んぐぉ❤お゛ひぃいぃ❤❤やめえぇえぇ❤」


 太くごつごつした指で弄られて乳首は更に固く大きく勃起する。白い下着を突き破りそうなまでに成長する。布地に指先を突っ込んで直接触れた雌肉は熱く、ちんぽのような脈動が感じられた。

 牛はやめろと言いながらも蕩けたままで、もっとやれと目で訴えている。指の間で挟んで摩擦されると口の端から唾液が漏れる。乱暴に引っ張られてでかい尻肉が震え出す。

 

「んあおぉおぉ❤乳首ぃいぃ❤❤」

「どうしたんだ?自慢の巨乳でこっちを楽しませてくれよ」

「こ、このやろぉおぉお❤お゛っほぉおぉおぉ❤❤❤そ、それ弱いぃいぃ❤」


 突起をいじるだけではなく乳輪だけを焦らすように撫でられてキルシュは精悍な顔を緩ませた。セットはといえばスケベな顔から嗜虐的な顔になり、何度も何度も乳首の周りを周回させる。触れるか触れないかのところまで指先を近づけくすぐるような動きで乳首を焦らす。

 

「んんんぅ❤何でぇ❤もっと、強くうぅ❤❤」

「こうしてじっくりされるのも弱いのか。マジで雑魚い乳首してんなぁ」


 指だけではなく吐息を吹きかけてもキルシュは身を悶えさせた。何度も股を開閉させて快楽に耐えようとしている様子だが、それがまた情欲をそそるのだ。股間の膨らみは先端にシミまで作り、汗と香水の匂いに雄臭さを加味している。

 

「も、もうやめろぉ❤ちょっと、ごれやばいんだよぉ❤❤」

「ああ?やめるわけねえだろ。乳首だけでイき殺してやるから覚悟しとけよ」


 無論、キルシュの態度が演技であるのも分かっている。快楽を得ているのは確かだろうが、こうして形だけの拒否をするのもそうした方が雄を昂らせていると分かっているから。

 それを分かっても演技を止めろと命じたりはしない。お互いに乗り気ならば騙されてやるのがインキュバス店の楽しみ方。だから、セットは焦らした乳首を力強く押し込んだ。

 

「ん゛お゛お゛お゛おおおおっ❤❤❤」


 電流を流されたように痙攣して、キルシュはあられもない雄たけびを上げた。房の付いた尻尾がピンと硬直し、全身で快楽をアピールする。

 軽いメスイキをした乳首をここぞとばかりに指が這いまわり、引っ張る強さを増し、撫でまわし、インキュバス店で鍛えた性技で責め立てる。

 

「う゛うぉお❤❤いっでるぅ❤おれ、まだいっでるがらあぁ❤ひいぃん❤❤」


 しつこく乳首を弾かれて、キルシュは絶頂を重ねた。快感に抗おうと開閉を繰り返していた脚は開いたままになり、ちんぽをへこへこと突き出していた。

 元々赤黒かった充血乳首は強くつねられ、乳輪を優しく撫でられ、執拗に愛撫されてより赤く腫れあがっていく。

 

「ぶもおおぉお゛おぉ❤デカくなる❤おれのデカ乳首もっとデカくなるうぅん❤❤」

「おう、なっちまえ!おれ好みのデカ乳首になるように調教してやるよ雌牛!」

「しょ、しょれ以上されたらぁ❤出ちまうよおぉおぉ❤❤❤エロ乳首から雄ミルクびゅーびゅー出しちまううぅうぅ❤❤」


 それは懇願ではなく誘惑だ。もっといじってくれ。そうすれば牝牛らしくミルクを漏らしてみせますと媚びている。

 望むところだ、とセットは手加減をやめて胸の先端をぎりぎりと抓んでやる。店に入る前からちんぽを誘っていた甘いミルクを拝んでやるべく指先の力を上げていく。

 

「ぐひい゛ぃいいぃいぃ❤❤やっべぇ❤乳首、ずんごい゛ぃいいぃいぃいぃぃ❤❤❤」


 精悍だった牛は乳首からの悦楽に屈した畜生へと成り下がっていた。乳首を強く、ギリギリと潰されるとケダモノの雄たけびを上げて見悶える。ふっくらした乳輪ごと抓みあげられて、下着の先端から真っ白な液体が噴き上がり、ぷしゅぷしゅとベッドへ垂れ落ちた。それは精液と近い色合いでありながら、粘度も甘い香りもザーメンとは違う雌の汁。

 

「おっほぉ!すげえじゃねえか!マジでミルク出してやがる!もっと出せよ!」

「う゛うぉおぉおおぉぉおおぉ❤だべだぁ❤そんな、強ぐじないぐでよぉおおぉ❤❤」


 更に力を上げて、万力で潰すような力を込めて乳首を虐める。しかし淫乱な牝牛は痛がるそぶりもなく身をよじらせる。快楽をそのままミルクに変換しているかのように液体の量を増やした。

 

 液体に比例して室内に牛の雄たけびが反響するが、構う必要も無い。どうせ隣の部屋では同じように嬌声が響いているのだ。匂いも声も興奮を盛り上げるスパイスであり、セットはそれに誘われるように乳首へ口づけた。

 

「はっひゃああぁぁ❤❤❤」


 下着の上から乳首を咥えこまれて、キルシュの声がはちみつを混ぜたように蕩けて甘美なものへと変わる。

 布地越しでも熱を感じる乳首へと舌先を絡ませて、同時に赤子同然に唇でちゅぱちゅぱ吸い上げる。余った乳首は雄っぱいごと手のひらで揉み解して、恥知らずに雄の胸へとむしゃぶりつく。

 

「ん゛おぉおおぉ❤❤やべえって旦那ぁ❤そんっ、なに吸われぢまっだらあぁ❤❤❤おれ耐えらんねよおぉーー❤❤❤」

「んぶっ!」


 ごつく逞しい腕が柔らかくたわわな乳肉へと抱き寄せた。セットの黒髪を撫でつけながらもっと強く吸ってくれとおねだりを繰り返す。

 それに応えて乳首を引っこ抜くぐらいに激しく吸い上げればミルクの量を増やして感謝を示す。汁を撒き散らし雄にすがり抱く牛の顔は好色に崩れ切って雄性を感じることはできない。もっとも、セットから見えるのは雄っぱいだけなのだが。

 

 代わりにセットに与えられるのは極上に肉感とむせかえる雄の汗臭さ。仄かな甘さを感じるミルク。牛に包まれて、愛されたまま肉の中へ溺れそうな心地。

 もっと牛を感じたい。性欲に動かされて乳を揉んでいた手を這いまわらせた。鷲掴んでいた胸を指先で下からすくいあげるように持ち上げる。下を向いていた乳首が正面を向かせるのにも一苦労な重たい乳肉を、たぷたぷ揺すりながら余った指先で乳首を抓んでひねりあげる。

 

 ヒト種の指先よりも肥大化している乳首はそのくせ敏感であり、爪が立たない硬度を持っているくせに簡単に快楽に屈服してしまう。唇も一緒に吸い付くと大胸筋全体がびくびくと痙攣を始めた。

 

「お゛ひいぃいぃ❤❤乳首やばいぃいぃ❤旦那ぁ❤❤乳首たまんねぇ❤おれ、もう負けちまうよぉおぉ❤❤」

「んんっ、いいんだぜ負けてくれて。負けん気の強いヤツも好きだけどちんぽ馬鹿になってるのも嫌いじゃねえ」

「そ、そんな゛の゛ぉおおぉぉ~~~~❤❤❤」


 乳首をぎりぎり引っ張ったかと思えば毛皮の下からでも存在を主張するデカ乳首も責め立てる。こちらは指の腹で摩擦してやると腰をくねらせて踊る。どんな愛し方でも反応する巨漢がとても可愛らしく思えて、指先の猥褻さは上限知らずに上がっていく。

 もう一度、膨れ上がったデカ乳を揉み解してやる。生意気に尖った乳首ごと握り潰し、指先を乳肉にめり込ませる。痛みを伴うような乱暴な愛撫は、交尾器官と化した乳肉は快感に変換しキルシュをますます狂わせた。

 

「おうぉおぉおぉ❤❤お゛ーーっ❤んぉおおぉおぉ❤❤❤」


 草食の牙は噛み合う事なく。開きっぱなしになった口からこぼれおちた唾液が顎から首を伝って胸へと垂れた。ザーメンのような粘っこい唾液は天然物のローションに近く、セットはそれを使って乳首を扱き立ててやった。甘いミルクと唾液を纏わせた淫乱汁による摩擦は、痛みを省いて快楽だけをひたすらに助長する。

 

「シコシコすきぃいぃ❤乳首シコシコされでミルク出るぅうぅ❤❤マジイキミルク噴いちまうよおぉおおぉおぉ❤❤❤❤」

「イきそうか?いいぜ、特濃ミルクたっぷり飲ませてくれよ――おら、いっちまえ!」

「む゛おぉおおおぉおん❤❤❤」


 セットはその言葉を合図に一気に指先を加速させた。乳首を舐っている唇もいやらしさを増し、絶頂へと追い立てる。

 

「ジュルルルルッ!ジュプッ!」

「い゛ひぃいぃいぃいぃ❤❤吸われるうぅうぅうぅ❤おれのドスケベミルク吸い出されるぅううぅうぅ❤❤❤❤」


 唾液と一緒に空気を吸い込む音が乳肉から鳴り、唾液塗れの乳首を扱き立てる音がグチュグチュと鳴る。そしてキルシュの口からは雌の喘ぎ声が鳴り響く。この上なく下品な協奏曲はインキュバス店という場に最適な音楽だ。牛の剛体が音楽に合わせてくねり、踊る。

 

「おぉっお゛っほぉおぉおぉ❤❤❤うますぎいぃぃい❤乳首しゃぶりうますぎでぇっへええぇ❤おりぇ、負けちまううぅうぅう❤❤」


 淫らに乱れても客を歓ばせるのは忘れずに、頭を撫でつけ褒め称える。そして絶頂という最高の賞賛を示そうと乳首がバキバキに硬く膨れる。絶頂のしるしであるミルクが噴き出そうとしていた。

 

「も゛、もう駄目りゃあぁあぁ❤❤出る❤出る❤ミルク出るぞおぉおぉおぉ❤❤❤」


 乳の中で何かが脈動するのをセットは感じ取った。口の中で咥えた乳肉が震え、ミルクの甘味が強くなる。射精寸前のちんぽのように発射体勢を整えて、わなないていた。

 

「いぐっ❤いぐふぅうぅううぅうぅうぅぅ❤❤❤❤」

「う゛うぅうおっ!?」


 胸がぶくり、と膨れ上がったかと思うと乳首から大量の白濁液がぶちまけられた。その勢いでたまらず口を離してしまうような大量の汁が。

 

「お゛おおぉおおぉっ❤❤出るっ❤雄ミルク出て、るうぅぅうぅうぅん❤❤❤」


 背筋を仰け反らせ、口をすぼめた無様なイキ顔でミルクと嬌声を吐き出す逞しい牛。

 女性が母乳を出すのとはわけがちがう。圧倒的な射乳の勢いは下着の布地を突き抜けてミルクを巻き散らかす。噴き出すミルクは白蛇のごとき奔流で、セットに向かってびしゃびしゃ降り注いだ。

 水筒の水をぶちまけた音を立てて、濃厚なチーズケーキの甘味をくゆらせ。でかい乳に見合ってミルクも膨大で、すぐには射乳が収まらない。

 

「いぐいぐぅうぅうぅ❤❤んっひゃああああぁぁあぁ❤❤❤」

「おーすげぇな。ここまでミルク出す野郎は初めてだ」


 お世辞ではない。セットもそれなりにインキュバス店狂いで雄乳を出せる男も抱いた経験はあるが、ここまで凄まじいものは初めてだった。自分よりも数倍でかい男が情けなく震え、甘美なミルクを漏らして泣いている。それは雌を抱いたのでは得られない征服感を与えてくれる痴態だった。

 

「あっ❤はああぁあぁ~~~❤❤❤」

 

 乳首からの噴水ショーは約1分間は続き、セットの衣服までもびしょ濡れにした。服を脱いでおけばよかったかとほんの一瞬後悔したが、口元に付いたミルクを舐めてみてそんな考えは吹き飛んだ。

 

「甘い……なんだこれ、甘くて濃いけど、いくらでも飲めそうだ」

「ふへ❤当たり前だろぉ❤❤ウチのミルクを飲んだらそこらの安物じゃ満足できねえぜ❤」

「マジでミルクのためにここに通いそうだ。そういうのやってるの?」

「ちょっとばかし割高だけどな❤新規客開拓のためにな、朝は搾り立てミルク売ってんだ❤❤今度買いに来てくれよ❤」

「来る来る。毎日買いに来るけど、今は直に飲ませて欲しいなーって」


 ミルクに舌鼓を打ちつつ、逞しい太ももを撫であげた。上質なミルクと雄っぱいで心は満たされているが、ちんぽはちっとも満足していない。客呼び担当のデカ乳を見てから勃ちっぱなしのちんぽが早く欲求を吐き出させろと硬くなっている。

 乳首で盛大にイかせてやったし、今度はこちらに奉仕させてやりたいとうずうずしているのだ。

 

「もちろんだ❤旦那のおしゃぶりがあんまり上手くってよぉ、おれ惚れ込んじまったよ❤❤❤たっぷり奉仕させてくれ❤」


 そう言って頬へ口づける牛に相性の良さを再確認した。どう振る舞えばこちらが悦ぶか分かるのか、ノリノリに楽しんでいるだけなのか。どちらにせよ楽しめるのは間違いない。こんなにエロくて気立ても良い牛がいるのに客が来ないとは到底信じられなかった。

 

「んじゃ、望み通りに奉仕させてやる。上手にできたらまたミルク噴かせてやるよ雌牛野郎」

 

 セットはベッドに寝そべったまま尊大に命じる。股間の膨らみは既にはちきれんばかりで、好色に口元が歪んでいた。少し偉そうにしすぎたか、とも思ったが淫乱な牛はノリノリで服を脱ぎ始めてくれた。

 

「は、はいぃ❤おれの雄っぱいでおちんぽいっぱい悦ばせてやるからなぁ❤❤❤」


 雄っぱいを丸出しにしていたシャツを脱ぎ捨てると、ズボンも同じくずり降ろす。筋肉の溝にぴったりと張り付いている布地に手間取っているのか、でかいケツを左右に揺らしながら焦らすように。

 セットの眼前に跨って身体をくねらせながらのストリップ。この光景だけでもどれほどの男が大金を払うのだろうか。肉が詰りすぎた身体は布地が剥がれるごとに獣臭を強めていった。

 

「んっへぇ❤❤ご開帳~~っと❤どうだ、旦那ァ❤おれの身体、気に入っただろ❤」

「おおおぉ……!」


 そして、ズボンも投げ捨てると牛のエロい肢体が全て曝け出される。一応胸と股間を隠すための下着こそ身に着けてはいるが、隠すどころかいやらしさを助長するアクセサリにしかなっていなかった。

 真っ黒な毛皮と対照的な白の下着は頼りない布面積しかなく、乳首とちんぽを辛うじて覆える程度。しかも牛の巨根がガチガチに勃起しているせいでちんぽの大部分がはみ出していた。

 

「ちんぽは無駄に立派だな。乳首狂いの淫売のくせに」

「はっはぁ❤❤そうだろ、こーんな立派なのにメスイキしてミルク出すしか役に立たねえんだ❤旦那もコッチにゃ興味ねえだろ❤」


 腰ひもが千切れ飛びそうなビキニの下着は先走りか潮か分からないものでシミができていたが、いまだザーメンはぶちまけられていない様子でちんぽに張り付いていた。

 

「そうだなぁ。ちんぽよりは、やっぱり……」

 

 股の間から見上げるビキニは金玉の膨らみが存在を主張し、尻には肉のほとんどをはみ出した布地が張り付いている。乳もボリュームがあったが尻肉も丸々として実に美味そうだった。絞られている腰のおかげで乳肉が強調されていたが、それは尻も同じだ。

 

 見るからに柔らかそうな雄っぱいよりも揉みごたえがありそうな、筋肉がたっぷり詰まり弾力がある尻肉。ビキニのサイドストリングが食い込んだ肉は、セットの頭よりでかいくせに垂れることなく満月のような円形を描いていた。

 

「次はケツを可愛がってやるからさぁ、自分でケツ開いておねだりしてみろよ」


 腰から大きく飛び出た大臀筋汗で湿るだけではなく、谷間の奥からも蠱惑的な汁を垂らしていた。嗅ぐと雄の本能が刺激され、孕ませたいとちんぽが硬くなる雌の汁だ。

 ムチムチででかい尻にしゃぶりつき、奥で蠢く雄マンコに舌を這わせてみたいと願うのも当然ことだった。

 

「ああ!?ふざけてんじゃねえぞてめぇ!」

「えっ!?」


 だから牛が突然激昂した時にはわけも分からずに硬直してしまった。今まで淫靡に振る舞い、乗り気で演技を続けてくれた牛が怒り出し、こちらを睨みつけている。自分の演技が高圧的すぎたのかと狼狽えたが、牛の言葉は予想もつかないものだった。

 

「おれの雄っぱいを放っておいてケツをしゃぶりたいだぁ?ちんぽ付いてんのかこの野郎!」

「え、いや、でもさっき雄っぱいはしゃぶったし」

「しゃぶっただけだろうが!まだ授乳手コキもパイズリもぱふぱふもしてねえだろ!なのにケツに手ェ出すなんぞ許さねえぞ!」


 何を言っているんだこいつは。セットは口を開いたまま硬直した。

 牙を剥き出しにして怒鳴りつつ、自分の雄っぱいをたぷたぷ揺らす姿に脳が追い付かなかった。雄っぱいに自信がある、というレベルを超えていた。剣の腕を侮辱された騎士のような剣幕だ。

 

「あ、あー……悪かった。ただ、ケツがあんまりエロかったもんで我慢できなかったんだよ」


 だが、いつまでも狼狽えてはいられない。面を食らってしまったが異種族を抱く時は似たような事態はざらにある。何を誇りとするか、セックスアピールにしているか、そんなもの理解ができなくても当然なのだ。

 

 大事なのは理解できずとも尊重することであり、そして相手の機嫌を損ねないでどうやって楽しむかだ。

 客が来ないのはこういうところが原因なのか?とも思ったが口には出さない。接客態度について指導するのは店の者の仕事だ。

 

「おれもキルシュの雄っぱい空になるまで楽しむつもりだからさ、安心してくれ」

「ならいいけどよ、本気で食らいついてこいよ?適当におれの雄っぱいの相手するなんて許さねえぞ」

「大丈夫。おれは冒険者だからな、欲しいと思ったお宝にしか手を出さねえよ。尻も雄っぱいも両方手に入れてやる」


 セットは好色に目を細めると、でかい尻を鷲掴みにして自分の胸板へと導いた。雄っぱいも尻、どちらか片方だけを選ぶ必要は無い。こんな極上の牛は全身の肉をしゃぶりつくしてやらなけば礼を失するというものだ。

 

「なるほどな、欲張りな奴は好きだぜ。褒美にさっきの無礼は許してやるよ」

 

 そんなセットの情欲をキルシュは理解したのだろう。不機嫌そうな顔を笑みに変えて、セットの上に跨った。でかいケツ肉をセットの眼前に突き出して、自慢の雄っぱいでちんぽを挟み込める体勢で。

 

「いやー絶景絶景。ケツだけでも客取れちゃうでしょ」

「そりゃいるさ。だがな、おれを抱くからには雄っぱいに惚れてもらわなきゃ我慢ならねえ。旦那も雄っぱいしか目に入らなくなるまで可愛がってやるよ」


 そりゃ無理だろうとセットは心の中で呟いた。

 視界を占領するケツ肉から漂ってくるのは火照った体温ときつい体臭。空気でも詰め込んでいるような膨らんだケツ肉がもどかしげに震えている。ビキニの腰紐は腰ではなくケツ肉の途中に食い込んでいる。でかすぎて下着すらきちんとはけないのだろう。もうこのケツは視覚からの暴力であると涙すら出てきそうだ。

 

 甘いミルクのつまった雄っぱいがふわふわのケーキならばこのケツは豪快に肉を焼いただけのステーキである。小細工なんかしなくても男を惹きつけてやまない肉の塊。

 

「悪いな、やっぱ我慢できそうにねえわ」

「ん゛、んっ❤馬鹿❤がっつきやがってぇ、んっ❤❤」


 どうして耐えられようか。食欲と性欲をごちゃ混ぜにした感情に従い、ケツ肉へとむしゃぶりついた。真っ黒な毛皮に鼻を埋めて嗅ぎまわる。ぐい、ぐい、と鼻先を押し付けてみるが驚くほどの弾力で押し返される。逃げようとするケツ肉を掴んでみると指の力すら跳ね返す。ぐにぐに揉んでも形を変えるのは一瞬だけで、元の丸々した形を取り戻す。

 

「でっけぇのにムチムチで、あーたまんねぇなこのケツ!」

「ふぅう゛❤あひっ❤❤待て❤ケツは、感じちまうんだっ❤んぉ❤」


 尻たぶを捏ね潰されてくねる腰は演技ではなく本心からの欲情を感じさせる。鼻先と唇を這いまわらせて目指すのはビキニのの布地で覆われた金玉や尻の谷間だ。雄っぱいとは違うエロ肉に頬ずりし、マンコ汁と汗が混ざった淫臭を取り込んでいく。

 纏わせた香水すら消し飛ばす濃厚な匂いは脳みそを痺れさせ、思考力を奪う。ビキニごとケツの谷間に突っ込んで吸うと、淫靡な雌臭が肺を満たした。

 

「ふーーっ!ふごおおごっ!」

「お゛っ❤ひいぃいぃん❤❤嗅がれちまってる♥おれのでけぇケツの匂い嗅がれちまってるうぅうぅ❤」


 でかすぎる尻肉を引き寄せて、顔の上へ騎乗させる。体重をかければ顔なんてたやすく潰れるが、そこはインキュバスボーイとしてのギリギリの理性が働いたのだろう。

 そのまま顔をぐりぐり擦りつけ、湿った毛皮やビキニ越しのマンコ肉の感触を堪能する。情夫は雄っぱいを吸わせていた時のどこか余裕だった態度を失い、恥じらいの声を散らすが、それがますますセットの情炎を煽り鼻息を荒くするのだ。

 

「ぶもお゛おっ❤❤クソ、雄っぱいじゃなくて、ケツなんかでぇ❤」


 悔しそうな声を上げながらも牛の声色は艶を帯び始めている。雄っぱいを誇りとしながらも雌である限りはマンコからの快楽には抗えぬのか。

 でかい尻肉を開いて、谷間の奥を舐め上げると牛は実に良い声で鳴く。会陰部に、尻肉に、マンコと唇が触れ合うと臭気が段々と濃くなっていく。

 

「く、ぐぉう❤❤おれが奉仕してやるつもりだったのにぃ❤これじゃおれが鳴かされっぱなしじゃねえか❤❤❤」

「いいじゃねえか。おれは可愛がってやるのも好きだし」

「んくぅ❤おれはインキュバスボーイなんだぜぇ❤可愛がられたらぁ❤❤❤倍にして気持ち良くしてやんねえと、おれのプライドが許さねえ❤❤」


 そう言って笑うと牛は雄っぱいで一気にちんぽを飲み込んだ。

 挟み込むや擦る、といった領域を超えて乳肉の海の中へとずるずるちんぽが捕食される。汗やミルクでたっぷりぬるついて、湿った天然の乳オナホの中へ。

 

「うぉおおおおぉおっ!?」

「さあ旦那、こっからはおれのターンだぜ❤❤おれを指名した自分に感謝させてやるからよ❤❤❤」


 それはまるで、巨大な生き物の舌に優しく絡めとられたような。

 どこか夢の中にいるような快楽であるのに、毛皮のくすぐったさや体温が生物と触れあっている安らぎをくれる。

 まだ動かしてはいない。ただ飲み込まれただけ。なのに、これまで経験したパイズリはなんだったのかというぐらい淫乱な乳は快楽をくれる。

 

「おおぉ、溶ける。ちんぽ溶けそうだあぁ」

「良い反応だな❤旦那はケツしゃぶるより雄っぱいで喘いでいる方が可愛いぜぇ❤❤❤もーっと可愛い声で鳴いてくれよ❤」


 キルシュがその乳肉を使った途端に攻守が一転する。セットは目の前のケツ肉を愛撫することもできずに喘ぎ、ちんぽから我慢汁を噴き上げる。

 ちんぽを扱き上げる乳肉の柔らかさ。谷間で泡立つミルクのぬらつき。セットはそれなりの巨根であるのだが、規格外のデカ乳はなんなく飲んで愛撫する。

 

「おらぁ❤❤早くザーメンぶっ放しちまいなァ❤❤❤」

「お゛っひいぃ!パイズリたまんねぇ!」


 キルシュは両手で乳の左右を抑えつけて、圧の強まった谷間でちんぽをちんぽをしごき上げてくる。ミルクと我慢汁でヌルヌルになったちんぽが双乳でぬちゅぬちゅと愛撫され、更にちんぽ汁を噴き上げる。むちむちな乳はそれを潤滑油にして往復運動を更に滑らかにするのだ。


「んおおぉ!おおーーっ!」

「本当に溶けちまいそうだなぁ❤ちんぽ汁いっぱい出てやがるぞ❤❤」


 手でされるような荒々しい刺激は無い。

 自分で慰める時のように感じる部分だけいじるわけでもない。

 ただ、筋肉の塊で摩擦されるだけの愛撫。

 

 だが、ちんぽは乳肉に呑み込まれて溶けてしまいそうな快楽に翻弄されていた。肉から生まれる快楽だけではなく、柔らかな雄っぱいでちんぽを愛されているという行為が昂らせている。

 麻薬のように脳を蕩かすミルクが詰った乳。むちむちに膨らんで、雄を受け止めてくれる乳。そんなものにちんぽを挟まれているとなれば。

 

「ひぃいぃいん!おおぉーー!」


 もう、情けない喘ぎ声を上げるしかできなかった。

 谷間の中はあらゆる体液でドロドロになっていて、乳肉の吸い付きと一緒にちんぽをふやかす。

 数多のマンコを犯してきたちんぽを、どこまでも優しく愛してくれる。乳肉が上下に滑るたびによしよしと撫でて貰っているような幸せが生まれる。


「オラオラァ!どうだ❤とっととイっちまいな❤❤おれの雄っぱいに負けてザーメン出しやがれ❤❤❤イけ❤負けろ❤」


 ボルン!と揺れ弾んで顔に擦りつけられるでかい尻。極上の雄に五感全てを愛されてザーメンをせっつかれている。

 身体ではなく心を満たしてくれる快楽にふわふわと身体が浮かび上がるかのようだ。このまま目を閉じて射精してしまえば幸福の極致へと達するだろう。

 

「くっ!この程度で、あ゛ぁっ!負けるかよ!もっとエロい牝牛になってもらわなきゃなぁ!」


 しかし、セットは冒険者である以前にインキュバス店狂いの雄である。負けてたまるかと奮起したプライドが目の前で揺れる尻へと食らいつかせた。今度は尻たぶやビキニ越しの谷間ではない。熟れたマンコへと直接舌を這わせた。

 

「お゛っひいいぃ❤あ゛ぅ❤❤い、今はおりぇが責める番だろおぉ❤マンコだめっ❤❤ひぃい゛❤」

「お゛うっ!お、お前もそうやってケツで喘いでる方が可愛い、ぞぉ!」


 みっちりと詰まり過ぎたケツ肉を押し広げるとそこに拡がるのは肉の華。ビキニをずらし鼻息をふきかけるそこは雄の排泄器官であることを忘れるほど変色し、形を歪めている。

 緩んだ入り口と盛り上がった開口部、いわゆる盛りマンと化したマンコ肉は数えきれないちんぽを咥えこんできた証。雄っぱいに誇りを抱く牛であっても、尻も使い込んでいるようだ。


「へへ、雄っぱい動かすのも忘れんなよぉ。んじゃ、いただきまーす」

「お゛っへぇえぇぇ❤おぉおぉお❤にゃ、にゃめられでるうぅうぅうぅ❤❤❤」

 

 尻の谷間にすっぽり顔を突っ込んで、紅く腫れた肛門を唾液で濡らしていく。すぼまりではなく縦に割れた卑猥な形状に沿って舌を這わせて、汗と愛液に己の体液を混ぜ合わせる。

 ピチャピチャ、水音がわざと鳴るように舌を使っていると巨大な尻肉が恥じらうように揺れ動く。


「はずがじいぃ❤❤おぉおぉん❤ぐそぉ❤あっ❤おれが、ケツマンコ舐められて、こんなあぁ❤❤」

「どうしたよ、乳が止まってんぞ。自慢のパイズリはどうしたんだぁ?」

「ちょ、調子に乗りやがっでぇ❤❤おれがぁ❤オマンコ舐められた程度で負けるかよぉ❤」


 水音が大きくなるにつれて、負けるまいと乳コキの速度も増して、亀頭へ熱っぽい吐息を吐きかける。

 

「お゛ぉうぉおぉ❤❤マンコぉ❤マンコぐちゅぐちゅってじてるぅ❤❤❤」

「ああぁ、ちんぽあっちぃ!ザーメン昇ってくるぞ、おおぉ!」


 二人の嬌声が共鳴し、頭の中へと染み渡る。二人ともケダモノのような激しさで腰を動かして、性器を相手に打ち付ける。牛は恥じらいながらもデカケツで顔面にキスをし、セットは乳マンコを孕ませようと腰をぶつける。たっぷりした乳は腰がぶつかるたびにミルクを漏らしていた。

 

「はあぁ❤激しいなぁオイ❤❤いぐぅ❤乳マンコでまたイかれちまうぜっ❤んっ❤ちゅ❤❤もっと強く雄っぱい犯してくれえっ❤」


 喘ぎ声と一緒にキスをちんぽへ降らせ、牛マンコは愛液の分泌を盛んにする。セットは汁を吸い出すように喉を鳴らしてしつこく唇を使う。興奮で自分が抑えられなかった。マンコ肉が更に盛り上がってしまいそうな激しい吸引だった。

 

「伸びるうぅう❤おれのマンコが伸びちまうぜえ゛ええぇ❤❤❤んあぁあ❤」

「ズヂュルルルルゥゥゥッ!ヂュッ!」

「雄っぱいよりもマンコなんかに、がっつきやがっでぇ❤❤❤クソッ❤てめえを先にイかせてやるからぁ、おらぁーー❤❤❤」


 マンコの快感に負けるまいとキルシュも雄っぱいを強く擦りつけてちんぽを追い立てる。往復運動ではなく、ひねるような動きまでも加えて谷間の奥へとちんぽを導いていく。谷間に挟むのではなく、亀頭を真っすぐに谷間へと突っ込ませる本当にでかい乳肉が無ければ行えないパイズリだ。

 

「ぐうっ!くそ、やるじゃねえか、んああっ!」

「だろぉ❤さっさと、ケツから口離して喘いでやがれぇ❤❤❤」

「こ、こんなエロいマンコから口離すかよ!こっちも、本気でいくぞぉ!」


 吠えると、愛を確かめ合うというよりもプライドをぶつけ合うような激しさで、互いの性器にむしゃぶりつく。

 セットは唇だけでなく舌を使ってマンコ肉をつつき、腸内にまで舌先を滑り込ませて愛撫する。

 

「お゛ぉおぉ❤❤舌入ってぐるっ❤ぐっひぃいぃい❤❤❤」


 開発された雄マンコは舌をやすやすと受け入れて、愛液とマンコヒダを使って歓迎する。肛門は痛いくらいに締め付けてくるのに侵入りこんだ舌は恐ろしく繊細に吸い付かれている。肛門とディープキスでもしているような心地よさだった。

 

 溢れ出す愛液をすすりながら、直腸の中で舌を這いまわらせる。ぐるりと円を描くように舌を動かしてみたり、舌先でぐりぐりと押し込んでみたり、好き放題にマンコ襞を擦ってみたり、熟練の舌つきでマンコ肉を犯す。

 

「い、いぐいぐぅうぅーー❤もう、むりいぃいいぃ❤❤❤いぐうぅうぅうぅ❤」


 マンコを堪能していると、キルシュがケツ肉を震わせて吠えた。ついに絶頂を迎えた肛門が舌が千切れそうなほどに強く締め付ける。

 そして、同時にセットの金玉も限界を迎えた。下腹部で何かが弾ける、あの感覚。乳マンコへと荒々しく腰を叩き付けると同時に、絶頂の快楽が全身を駆け巡る。

 

「いぐ、いぐうぅううぅうぅううぅ❤❤❤❤」


 二人の喘ぎ声はぴったり揃っていた。

 肉でぎゅっと抱きすくめられた瞬間に欲望が爆発した。鈴口から精液が噴き上がり、牛の谷間を白濁汁で満たす。ミルクで甘く仕立てられた谷間は我慢汁と精液によってどろどろに汚染される。


「く、うううぅ!」

「あーっ❤あ゛うぅうぅ❤❤ザーメンすげぇ出てるぅうぅ❤」


 精液が止まらない。谷間に受け止められている以上に吐き出して、隙間から溢れ出してしまう。絶頂している間にもまた射精し、絶頂感がいつまでも止まらない。腰も雄っぱいに向かって叩きつけるのを止められない。

 牛の乳も腰で叩かれるたびにミルクを荒く噴き出して、雄っぱいと股間周りは汚い汁でドロドロになっていた。

 

「ああぁ……すっげぇ。キルシュ、最高だぞお前」


 けれどそんなことは気にならないと、セットはデカケツを撫でながら褒め称えた。

 大ぶりの果実を二つ並べたような瑞々しいデカケツをしゃぶりながら、蠱惑的なミルクを吐き出す巨乳でちんぽを愛された。男ならば誰もが夢見るシチュエーション。それを実際に味わえた自分はなんて幸せなのだろうか。セットの脳みそは幸福感で緩みきり、今死んでもいいとさえ思っていた。

 

「ふぅうぅ❤随分出したな旦那ぁ❤❤ケツに手ぇ出しやがったのは腹立つが、こんだけ雄っぱいに種付けされちゃ許すしかねえな❤」


 キルシュは身体を起こすと、雄っぱいを鷲掴みにして谷間を曝け出した。乳肉の狭間は精液がべっとりと絡み、ミルクと混ざり合っている。黒の毛皮はほとんど見えず、精液で汚れていない部分は我慢汁によってへたってしまっている。見ていると、あのいやらしい身体を自分が汚してやったのだと自覚してちんぽがまたもや硬くなる。

 

「お、元気なちんぽだなぁ。一発程度じゃまだまだか?」

「当たり前だろ。インキュバス店に来るなら金玉パンパンにしとくのがマナーだからな」

「いいねぇ、こうなりゃ全部搾り取ってやりたくなる。おれのミルクが空になるか、旦那のザーメンが空になるのが早いか。勝負といこうぜ」


 喘いでいる時の淫靡さはかき消えて好戦的で自信に満ちた雄がそこにはいた。男と寝る行為をただの仕事ではなく心の底から楽しんでいる、天性の色狂いの顔つきだ。


「おうよ、望むところだ。おれが勝ったら延長してたっぷり楽しませて貰うぞ」

「んじゃ、おれが勝ったら延長して相手をして貰う。全身おれのミルク臭が取れなくなるまで愛し合おうぜ」


 本当に良い男だ、とセットは感嘆の息を吐いた。

 身体だけでも満足できるが、ノリの良い性格も淫乱なところも素晴らしい。雄っぱいに関してこだわりが強い部分は愛嬌だろう。

 つくづく、この店が人気が出ないなんて信じられない。他のボーイの質がよほど悪いのかとも思ったが、ボーイを指名する時のことを思い出すとどいつも良い雄っぱいと尻をしていた。何か問題があるとは思えない。

 

「うーん。ここ、すげぇ良い店なんだけどなぁ。何で客が少ないんだ?」

「んー、店長が言うには知名度の問題らしいけどな。リピーターは多いし、みんな喜んでるし。こんだけインキュバス店が多けりゃ雄っぱいだけじゃ客を呼びにくいんじゃねえか?」

「クソッ、なんて時代だ。こんなエロい雄っぱいがありゃ男はみんな寄って来るべきなのに!」

「まー愚痴ってもしょうがねえだろ。おれの雄っぱいで常連は増えてるしな!そのうち繁盛するさ」


 セットの心配をよそに、当のキルシュは何事も無しといった様子でセックスの続きをしようと準備していた。ベッドの横に垂れ下がっていた蔦のようなものを掴み、その先端をビン勃ちのままの乳首へとあてがった。植物のような姿形をしているがその先端には透明なガラス状の物質でできており、ちょうど乳首をすっぽり覆える大きさをしていた。

 

「……なあ、もしかしてこれって」

「察しが良いじゃねえか。ここは雄っぱいを楽しむための店だ。なら、搾乳プレイができねえわけにはいかねえよな?」


 雄っぱいを突き出したままキルシュは当たり前のように言ってみせた。雄っぱいに取り付けた器具は最先端の魔法技術を用いた雄ミルク専用搾乳器具。家畜の搾乳や幼児のために母乳を搾るにはパワーが大きすぎるため、雄っぱいを搾るしか使えない代物だ。

 

「しかも、こいつで搾ったミルクはそのままソフトクリームやバターに加工できるって優れもの。旦那が搾ったぶんだけおれのミルクを味わえるってわけだ。最高だろ?」

「なんだそれ、最先端の魔法技術をそんな事に使うなんて最高かよ」


 ほう、と熱っぽいため息を吐いて、ベッドへと座りなおす。この牝牛がちんぽをはめやすいように、ミルクを搾りやすいように。

 キルシュはもう一度片頬を持ち上げると、でかい尻をセットに向けたまま腰を落としていく。雄そのものであるごつごつした背筋と、はしたなく回る腰を見せつけながら。

 垂涎ものの光景を眺めながら、セットはふと気になったことを問うてみる。

 

「なあ、バックでハメていいのか」

「牝牛からミルクを搾るんだぜ?おれを家畜みてえに犯して、ミルクを搾り取るのを楽しんで欲しいからな」

「そりゃ魅力的だが、雄っぱいでおれを満足させたかったんじゃ?」

「揉ませたりしゃぶらせたりするだけじゃ芸が無ぇだろ❤おれの雄っぱいがミルク噴き上げるのをたっぷり見ててくれ❤❤」


 そして気障ったらしくウインクを。

 ああ、こいつはどこまでおれを垂らし込むのが上手いんだろう。感動している間にも腰は下品にくねり、セットの目の前で金玉をぶらぶらと揺らしてみせた。

 マンコからのとろとろ溢れた汁が会陰から金玉へと伝い、ベッドへと落ちる。それはまるでこれから起こる激しい交尾を知らせる先触れのようで、ちんぽが興奮でびくりと跳ねた。

 

「おううぅ❤んおおぉおぉ❤❤❤」


 そしてマンコとちんぽがキスをして、牛の喉からはしたない嬌声が溢れ出した。鈴口と触れた肛門がついばむようにキスを繰り返し、愛液でちんぽをデコレーションする。

 淫乱で、それでいて雄臭い痴態にすぐにちんぽをぶちこみたくなりそうだったが、セットはある一点に目を奪われて固まっていた。胸へ取り付けられた器具が何かを吸い出すように脈動し、先端のガラスの中が真っ白く染まっている。

 

「キルシュ、これって」

「あっはぁ❤❤そうだぜ、ミルク吸い出されて、んああぁ❤マンコで感じたせいでミルク噴いちまったからよ、器具が反応して搾ってんだ❤❤❤旦那のちんぽ次第でもっとミルクを搾られちまうぜ❤」


 その言葉でセットの中で何かが切れた。

 この下品な尻を掴んで犯せば犯すだけ、この淫売は快楽の証を噴き出すというのだ。甘ったるく蠱惑的な雌の汁を噴き上げて泣きわめく。

 欲望にせかされて、セットは牛の腰をちんぽへと引き寄せた。雄に奉仕するために造り変えられた肉の園。ちんぽにぴったり吸い付く淫乱器官。

 そこへ、ずぶずぶとちんぽが割り入っていく。

 

「あ゛はああぁあぁ~~❤ちんぽ、ぐるぅううぅううぅ❤❤❤」


 がに股でケツを落としたまま牛は吠え猛った。ただちんぽを迎え入れただけでも乳首からはミルクがほとばしり、搾乳機の中をミルクで満たしていく。びゅるびゅると、まるで射精のようにガラスへとミルクを叩き付ける。

 

 乳だけではなく、膣もちんぽに反応していた。少しも緩さを感じさせない肛門をちんぽで押し広げていくと、ヒダというヒダがちんぽを歓迎する。舌で掻き混ぜてやった時よりも淫乱に敏感にマンコ肉が媚びている。

 

「お゛ぅうう❤うぉおぉ❤❤❤おっ❤いぐ、乳首イキ止まらねえぇ❤」

「すっげえなおい、まだ全部入ってねえのにミルク噴きまくりじゃねえか」

「ん゛あぁ❤だってよぉ❤❤旦那のちんぽが、良すぎる、んだあっ❤❤❤ああ、またイっちまううぅ❤❤」


 でかいケツ肉はちんぽを咥えこむ間も痙攣し続けて、愛液や我慢汁を混ぜたものを結合部から垂れ流していた。セットの目の前には豪勢に隆起した背筋があり、煌めく汗粒の匂いが嗅覚をくすぐる。

 こんなにも雄臭い身体をしているくせに、マンコの快楽で泣きミルクを吸われて喘いでいる。その倒錯的で背徳的な光景は脳みそから思考を奪い去る。

 

「お゛ほおおぉおぉっ❤❤おぅ❤ううぅうぁ❤❤きてるぅうぅ❤ぶっといちんぽがおれの奥にまで、んっはあぁあぁ❤❤❤」


 思考力を取り戻せたのはマンコ肉がひときわ強く締まったおかげだった。牛マンコの最奥である結腸の入り口へとぶつかったとたんにキルシュの声が甘くなり、搾乳機がミルクを吸い上げる量が増している。

 

「いぐ、いぐの止まらねええええぇ❤❤❤ミルクイキしまくるうぅうぅ❤」

 

 雌でいう子宮の入り口をノックされた敏感なマンコは弱いメスイキを止められず絶頂し続けてしまうが、そのせいで搾乳機も漏れ出るミルクを吸い続けている、ただでさえ巨大な乳首は真っ赤に腫れて、いちだんとサイズを増していた。


「ほーっお゛っへえええぇ❤❤おれの乳首デカくなるうぅ❤見えるかぁ旦那ぁ❤❤旦那のちんぽで雄マンコ犯されで、ミルク止まらねえぇ❤❤❤」

「ああ、全部見えてるぞ。ちんぽきゅうきゅう吸い付けて、やっべぇ」

「まだだぜ❤もっと激しく突いてくれ❤❤❤おれがミルク漏らして、搾乳機がぶっ壊れるまで、犯してくれよぉ❤」


 けれど牝牛は躊躇わずちんぽをこい願う。もっと激しい交尾を望んで締め付けるマンコにちんぽも抗えず、セットは荒々しく腰を動かし始めた。

 亀頭までちんぽを引き抜いたかと思うと、柔肉を擦りながら一気に奥までちんぽを叩き付ける。マンコ肉をがりがりがりがり引っかいて、突き進む快楽にキルシュは背筋を仰け反らせて応えた。

 

「ぐっひゃああああああぁぁあぁぁ❤❤❤❤」


 またもや搾乳機の中でミルクが爆発した。吸い上げる量が追い付かずガラスの中で白濁が満たされてもまだ続く射乳にさすがの淫乱牛も舌をぴんと伸ばして失神しかけたが、セットの腰はそんなことでは止まらない。

 

 一度で終わるわけもなく何度も腰を叩き付けてデカケツで何度も打擲音を鳴らす。雄の子宮を連続的にノックされたマンコはすぐに敗北しちんぽに絡みついてくるのだ。孕まらせてやるまでちんぽが止まるわけがなかった。

 

「の゛お゛ぉおおおぉ❤❤いぐっ❤オマンコと乳首でいぐいくーーっ❤おで、ずっといっで、あ゛ひぃいぃいぃぃぃん❤❤❤」


 結合部は粘液でグチャグチャになり、汚らしい音を何本も垂らしている。先端まで引き抜いたかと思うとすぐに根本にまでぶちこんで、また引き抜いて。セックスというよりも交尾に近い激しさでマンコを抉ってしまうのを止められない。

 気持ちが良すぎた、マンコを犯すとミルクが出て、その快楽でまたマンコが締まるのだ。試しに雄っぱいを揉んでみるとミルクの量と一緒にマンコの蕩け具合が増した。

 

「おぐうぅううぅ❤❤おぐまでちんぽきぢまうどおぉお❤ミルクいぐっ❤オマンコの奥もっど、ごりごりっでじでぐれえぇぇ❤❤❤」


 敏感で弱々しいマンコの奥を嬲ってやるとマンコが従順になりちんぽへの媚びを強くする。ちんぽへの快楽があまりに膨大すぎて、胸肉を揉む手にも力がこもってしまう。乳に後ろからしがみついたまま腰をぶつけると乳首がまたも勢いよく乳を飛ばす。

 

「いっでるうぅうぅう❤❤またいがされぢまったああぁぁ❤乳首こわれる❤❤マンコ良すぎて乳首おちんぽ馬鹿になっでるうぅううぅ❤❤❤」


 スパンキングでもしているかのような激しい音が響く合間に、汁が噴き上がる音と嬌声が混ざり合う。体液と淫語を吐き出し続ける肉袋と化した牛は部屋どころか店全体にまで響くような大音量で快楽を叫んだ。

 

 もっと泣かせてやる。孕ませてやる。セックスを盛り上げるための芝居なんて思い浮かばずに、ただ原初的な本能に従って腰を振り立てる。

 

「ああっ、すげえよキルシュ!マンコ蕩けてるっ!おれのちんぽ溶けちまう!」

「おりぇもおぉおぉ❤おれも溶けちまううぅ❤❤❤ぎもぢよぐっで脳みそぱーになっちまうよおぉおぉ❤❤」


 セットも大概だがキルシュの方は完全にねじが飛んでしまったようで、だらしなく唾液を漏らして顔を弛緩させていた。デカ乳首は常にミルクを漏らしっぱなしで、搾乳機を外してしまっても変わらずミルクを噴き出し続けるに違いなかった。

 

 その姿はちんぽに屈服し家畜に成り下がった雌そのものの姿。この雄々しい闘牛を自分のちんぽで躾けてやったのだという証明に、ちんぽは更に硬さと激しさを増した。結腸にまで突き入りそうな勢いで腰をぶつけ、愛液をかきだす勢いで引き抜く。

 

「どうだ!もっと出せっ!ミルク空になるまで、イき殺してやる!」

「はひぃいいぃ❤❤ミルク出すぅうぅう❤雄ミルク噴いてメスイキするうぅ❤ちんぽに敗北ミルクびゅーびゅーじまずうぅうぅ❤」


 ちんぽが引き抜かれる間、肛門は行かないでくれと媚びるようにちんぽへとすがりついてくる。完全に敗北したマンコはちんぽが突き入れられるのと呼吸を合わせ、奥へより咥えこもうとする。

 

 きつく締め付ける直腸とは違い柔らかく亀頭に甘えてくる結腸の肉。その快楽にセットは喉を震わせ、牛はその何倍もの音量で叫ぶ。

 伸びきったマンコは真っ赤に腫れ上がった上に、ミルクのように白く泡立った愛液で汚れ、見るも無残な淫靡さだった。

 

「お゛おおおォオォッ❤ま、またいぐうぅうぅーー❤❤❤」


 何度目か分からない射乳をして搾乳管は破裂寸前にまで膨らんでいた。いったいどれだけのミルクを詰め込んでいるのか。それは明らかに胸の体積を超えたミルクの量だった。

 

「だっでぇえ❤良すぎんだぁ❤❤❤マンコ良すぎでミルクずっど、作っちまっでるぅ❤旦那のせいで身体が雌になっちまったよおおおぉ❤❤孕みてぇ❤旦那のガキ孕んでミルク飲ませてやりてぇんだぁ❤❤❤」

「――っ!くそっ!そんな、ふざけたことばっか言いやがって!おれ、もう……!」


 どこもかしこも膨らんだ身体が目の前でくねり、全身の穴という穴から体液を噴き上げている。牛ちんぽからも白濁の噴水を打ち上げては鼻が曲がりそうな濃い雄の匂いを漂わせている。

 しかし、二人のケダモノにはそんなものどうでもいい。雌の漏らしたザーメンなんかよりもマンコひだの一本一本でちんぽを感じることが大事であり、芳醇なミルクを漏らすデカ乳首を見つめるのに必死だった。


「いいっ!いいぞ!お前のマンコも乳首も最高だ!孕ませてやる!おれの雌にしてやるからな!」

「ん゛っはあぁ❤❤してくれぇ❤旦那の雌マンコになるううぅ❤❤毎日、おれを犯してくれよおぉ❤❤❤」


 互いの身体をむさぼりあって、言葉で情欲を交わし合って。金で繋がった身体かなんて関係ない。この快楽だけは紛れも無い真実なのだから、ひたすらに肉欲に従っていればいい。

 荒々しい一突きを内壁へ放つと淫乱マンコが悦んで締め付ける。どれだけ欲望をぶつけたとしても、この淫売は悦んで迎え入れる。

 

「あ、うぅうう。駄目だ、もう、イキそうだああぁ!」


 キルシュの持つ淫靡さにちんぽはついに耐えられなくなり、精巣がザーメンをぶちまけるべく準備をし始める。牛が孕みたいと願うように、セットもまたこの牛を孕ませたいという欲望に屈していた。


「あ゛っ!う゛うぅうぅ!おおおぉ!」

「んおぉおぉおぉ❤❤あうぅううぅ❤あ゛ひぃいぃぃ❤❤❤」


 二人のケダモノは射精への兆候に言葉すらも失い、射精という希望を前に脳みそを欲望だけで満たす。確実に孕むためにちんぽとマンコ全身系を集中させ、一突きごとに射精はまだかまだかと焦がれ、身体を痙攣させる。

 

「来てくれえ゛ええぇ❤出すっ❤❤おれもミルク出すぅうぅ❤孕ませて敗北ミルク射乳するがら、見ててぐれえええええぇぇ❤❤❤」


 しかし、キルシュは欲望に茹った頭でもどうにか言葉を搾り出した、それはインキュバスボーイとしてのプライドか、それとも自慢の雄っぱいへのプライドか。どちらかは分からないが、その言葉はセットの理性すらも引き上げた。

 

「おうっ、おれが搾ったミルク、後で全部飲み干してやるからよ!情けねえ雄乳出しやがったら許さねえぞ!」


 二人で言葉をぶつけあうと、性器が悦びで打ち震える。今宵の相手がこの淫乱で良かったと確信を強くした。

 ガチガチに硬くなったちんぽは既に弾ける寸前で、セットは腰に力を入れてマンコを抉る速度を上げた。水音とケツを打ち据える音が大きくなり、射精というフィナーレへと近づいていく。

 

「う゛お゛お゛おおぉおぉっ❤❤❤お゛っ❤お゛おぉぉっ❤❤お゛ほおおぉおぉおぉ❤❤❤」


 これまで以上の激しさでマンコを抉り取るちんぽに牛はまたも理性を失い、ミルクを漏らしながら絶頂へと向かっていく。乳首は赤く腫れあがり、マンコ肉も充血し伸びきっている。

 マンコ肉から快楽を流し込まれ、それがある一点から暴発しようとしている。最高の快楽を得る為に、全身に筋肉に血管が浮かび上がる。

 

「いくいくいく!いぐぞ、牝牛野郎っ!」


 そして最後の一突きが結腸を力強く殴りつけた。マンコ壁を擦りながら突き進んだちんぽが、最奥を穿つと同時に欲望をぶちまけた。

 そして同時に牛の身体でも快楽が爆発した。雄では決して味わえない、最高の快楽をもたらしてくれる絶頂が。

 

「ん゛ぉおおおぉぉおぉおぉ❤❤❤ミルクぐるうぅうぅぅうぅ❤❤❤❤」


 射精と同時に噴き上がるミルクはこれまでとは濃度も量も桁が違っていた。今までが噴水ならばこれは溶岩の噴火だ。粘っこいミルクが圧倒的な勢いで搾乳管の中を満たしている。

 ミルクが通る管が伸びきって千切れそうになるさまは圧巻であり、牛が雌へと成り下がった紛れも無い証だった。

 

「お゛ーっ❤んおおおぉーーっ❤❤❤ミルク止まらないぃいぃぃ❤❤」

「すっげえな、オイ。これザーメンみてえにドロドロだ……」


 乳首噴き上がるミルクの量にセットは驚嘆の声を上げた。今までのミルクも濃厚な臭気を発していたが、搾乳管を満たしている汁はむせかえる雌の匂いでザーメンや汗の匂いをかき消してしまうほどだ。

 

「ん゛ん゛ぅ❤❤あーっ、すっげえ❤まだ出ちまってるぜ❤❤こんだけミルクが濃くっちゃ農家で不良品扱いだぜ❤」


 長い射精の後のようやく理性が戻ってきたのか、キルシュはたぷたぷと乳を揺すり笑ってみせた。どろどろしたミルクはまだ粘性こそ変わっていないものの勢いを衰えさせ、セットの射精も同じく収まり始めていた。

 

「は、あぁーー……すっげえ、良かった」

「おれも良かったぜ。見ろよ、こんなに出されちゃマジで孕んでじまうかもな」

 

 キルシュが尻を持ち上げ揺するとマンコからザーメンがぼたぼたと逆流していた。セックスの後としては色香の無さ過ぎる仕草だが、キルシュの朗らかな笑顔をなんとなく許せてしまった。

 交尾の時の淫らで快楽に溺れた痴態とはまるで違うが、どちらも嘘ではないのだろうとセットには感じられた。

 

「さて、二発も出したらさすがに疲れただろ?延長戦の前に腹に食い物入れておこうぜ」

「お、用意してくれるのか?酒と干し肉でもあったらそれでいいぞ」

「おいおい何言ってやがんだ。さっきおれのミルクをご馳走してやるって言ったばっかだろ?手作りソフトクリームを持ってきてやる」

「え、あれってマジなの」

「まじよまじ。他にもメニューあるけどどうする?生クリームやバター使ったメニューもあるぜ」


 そして牛が取り出したメニューには乳製品を使ったメニューがいくつも並んでいた。アイス以外にもバターとじゃがいもを合わせたもの、生クリームをふんだんに使った菓子、甘いものから酒のつまみになりそうなものまで実に豊富だ。

 しかも、料理に合いそうな酒まで用意してくれている。そこらの酒場には負けない豊富な品揃えだった。

 

「めちゃくちゃメニューが充実してんだけど。ここ、本当にインキュバス店なのか?」

「おうよ。うちの料理人は腕がいいから味も保証するぞ。もちろんおれがあーんってしてやるからな」


 キルシュが自慢げに話すあたり、味が良いのも本当なのだろう。少し口にしただけでも上質と分かるミルクを使った料理。それをミルクを出した当人である牛に食べさせて貰える。

 

「あ、ソフトクリームはオプションがあっておれの雄っぱいを皿代わりにできるぞ。谷間に落したソフトクリームを直接舐められる。なかなかエロそうだろ?」


 メニューについて話すキルシュは細い尻尾を振り回し、どのメニューがオススメか、他にもこんなオプションがあるぞとはしゃいだ様子で話していた。

 

 きっと、こうして客に説明をしてやるのも久しぶりなのだろう。こんなにもエロい雄なのに客がロクにこないで。雄っぱいに誇りを持ってセックスだって大好きな牛はきっと寂しかったのではないだろうか。一度まぐわった程度の間柄でしかないが、セットにはそう思えた。

 

「ん?何だよ、食いたいモン決まったのか?」


 けれど、そんな寂しさを感じさせずにキルシュは笑っていた。きらりと白い歯を光らせる笑顔は淫らさではなく男らしさを感じさせる。いつまでも見ていたくなるような、もっとこの笑顔のままでいて欲しいと思えるような。

 

 随分とこの男を気にいったようだ。金で繋がった相手にこうも惚れ込めるのだからインキュバス店というものは面白い、とセットはくつくつ笑う。

 

「なあキルシュ。もし良かったらなんだけど――」


***


「あの店が流行らないなんておかしい!そうは思わないかお前ら!」


 たっぷりと延長して楽しんだ帰り道。セットはパーティの仲間たちに熱弁を振るっていた。誰もが性欲を発散してすっきりした顔をしているが、同時にミルクの匂いをぷんぷんとさせていた。


「そんなにあの店気に入ったの?僕も楽しんできたけどさ」


 風呂上りに肌を火照らせたエルフ呟いた。何を熱くなっているんだと半眼で仲間の男を見つめている。

 

「まあ、ワシも楽しんだがな。雄ミルクというのもそこまで人気出なさそうだしな。仕方ないのではいか?」

「いやいや、何言ってんだ!雄っぱいもミルクもみんな大好きだろ!な、キルシュ!何回も延長しまくってスッキリした顔で出たキルシュ!」

「でかい声で言わないでいいっすから!」


 ドワーフに反論するついでにセクハラをすると年若いリザードマンは赤い鱗を更に赤くしてくれた。周囲をきょろきょろ見渡して、穴があったら逃げこみたいなんて顔をしている。こうした初心な反応がセットたちの嗜虐心をそそってしまうのだが本人は気付いていない。

 

「あんだよ、おれと同じくらいの時間に出てきたじゃねえか。気に入ったんだろ?」

「それは、まあ。ボーイの人も優しかったしソフトクリームも美味かったっすけど」

「あと下半身の具合はどうだったの?キルシュ、店一番の巨根の子を指名してたじゃん」

「だからでかい声で言わないでください!ていうかセットさんたちが勝手に巨根を指名したんでしょ!」


 どのボーイがいいか迷っていたらセットたちに巨根のボーイを指名され、その上「この坊主はどっちのミルクも好きだからたらふく飲ませてやってくれ」とまで言われたせいで、この若いトカゲはちんぽでもマンコでも泣かされるハメになった。それでも延長をしたところから察するに、プレイ自体は気に入ったのだろうと見抜かれている。


「おれは、確かに楽しんだっすけどぉ。でもそれはセットさんたちが無理やり」

「とにかく、楽しんできたんだろ!加えて雄っぱいで使ったアイスが食えるなんて他の店じゃできない魅力がある!潰れたら困ると思うわねえのか!」


 胸に手をあて、芝居っぽく声を張り上げる。道端でこんな真似をするがどうしたって目を引いてしまうのだが、恥ずかしがっているのはリーバルだけで他の三人も通行人も大して気にしていない。

 性欲を晴らす為に冒険者という馬鹿が集う街。セットのような馬鹿なんてそこらへんにいるのだ。

 

「あの店のソフトクリームとかミルク風呂は確かに良かったけどぉ」

「ワシはどっちも気に入らんかった。だが、セットの頼みなら手伝うのは構わんが」

「おれらで何しようって言うんすか?」


 よくぞ言ってくれたとばかりに鼻を鳴らし、セットは懐から一枚の紙を取り出した。安っぽい羊皮紙の上にはさきほど行った店の名前と、セットたちの名前が殴り書きしてあった。

 

「なに、これ」


 エルフが問いかけた。分からないというよりも何をしやがるつもりだと非難するような冷たさで。また面倒くさくてバカなことをするんだろうなと察している表情だった。

 

「いいか!サキュバス街の方じゃこーいうのが流行ってんだ!冒険者は写しを欲しがるし、コイツのおかげで流行った店もあるらしい!」


 だから、おれたちもやってみよう。呆れ顔の仲間なんて気にせずにセットはべらべらと喋り続けた。

 

「あの店の記事を書くんだ!おれたちがあの店に行ってどうだったか、ありにのまま書くだけでもあの店は流行るはずなんだ!」

 

 冒険者は高らかに告げてみせる。難関なダンジョンに挑もう。賞金首の怪物を倒しにいこう。新たな大陸を見つけにいこう。そんな冒険に仲間たちを誘う時のように、言ってみせる。

 

「記事の名前はオスケモレビュアーズ!おれたちであの店を繁盛させやろうぜ!」

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