真面目な絵の話(境界効果について) (Pixiv Fanbox)
Published:
2019-03-26 12:50:23
Imported:
2021-07
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今回はメイキングの話なので絵を描かない方にはあんまりかも知れない。
前回の全体公開記事で載せた線画。
普段描いてるイカタコと比べてかなり線画の密度が高くなりました。
主に髪で。
髪というのは非常に厄介なもので、風になびいたり複雑な交わり方をするもの。
特に長髪だともう何描いてるかわかんなくなったり全体のバランスが取れなくなったりしますよね。
でも決して無視できる要素じゃない。
髪がうまく描けてるとそれだけで絵全体が良く見えると思う。目とかと同じタイプの重要パーツですね。
そんな難しいけど上手く描きたい髪で使える線画の描き方です。
利用するのはCLIPSTUDIOの境界効果。
レイヤープロパティの項目でレイヤー毎に設定できます。
髪は束感が重要なので、その毛束を1回のブラシストロークで描いて、その周りが縁取られることで線画が生まれていくというシステムです。
どういうレイヤー構造で描いていくかは画像に示してある通りです。
画像では分かりやすくする為に各レイヤー毎に違う色で塗っていますが、実際は全て白で描いています。境界効果のフチの色は全て黒。
レイヤーフォルダでまとめたりしながらクリッピングしていますが、これにも意味があります。
このあたり挙動の説明が難しくて文章にまとめられないんだけど、
「境界効果付レイヤーに境界効果付レイヤーをクリッピングする」
ことと、
「境界効果なしレイヤーに境界効果付レイヤーをクリッピングして、それらをまとめたレイヤーフォルダに境界効果を付ける」
ことは違う結果になります。
で、おそらく多くの人が求めるのは後者のやり方で表現されます。
実際に試してみてください。
また境界効果を付けるレイヤーにはクッキリしたブラシで描くことをお勧めします。
エアブラシ等の柔らかいブラシを使うと上手く境界効果が適用されず、なんか変な感じになっちゃいます。