【イラスト】拓馬スクール水着【解説/タイムラプス】 (Pixiv Fanbox)
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(ツイッターで投稿します宣言をしましたが体調不良により当日の投稿ができずすみませんでした。で、大変お待たせ致しました。)
やっとできたー!!!!
今回は(毎度言ってるかもしれないですけど)いろいろと頑張ってみました。
線画~背景含む塗りまではいつも通りっちゃいつも通りですが、光の感じや質感など意識してます。
また、これまでの慣れた形からおおよそすべての工程で一歩踏み込んで細かいことに気をつけてみたり、前に描いた鉄棒絵で課題と改めて思い知った仕上げについても時間をかけてしっかり方法を模索したりしました。
作業途中のものですが、ツイッターであげた抜粋。
垂れる汗の描き方模索。
改めまして拓馬のスクール水着姿です。
では、どうぞ。
個人的にはいい感じに仕上がったかなーと思いますが、いかがでしょうか。(塾っ子!で出す本ないけど同人誌の表紙にしたかったレベル…)
あんまりシチュエーションとか普段言ってないかもしれませんが、配信で「どういう状態ですか」みたいに言われたので一応言っておくと、
水泳の授業の後、教室で髪をわしゃわしゃ拭いているのを不意に撮られて「わっ」とびっくり照れ恥ずかしそうにしてる、みたいな感じです。
びっくり、照れ、恥ずかしさ、困り、など…でもその中に少しの笑顔もあるような、そんないろんな感情や表情を凝縮したものを描けてるといいなと思います。
拡大とかして細部を見ると少々飛んでる水滴が多すぎる印象があるかもしれませんが、わしゃわしゃしてるほんと瞬間って考えるとこう…なる?ならない?
…まぁ引きで見る分には粒が小さいのでさほど気にならないと思います、たぶん(そういう問題?)。
ページ下方に水滴なし版+60秒タイムラプスを置いておきます。それだけ見たい方は以下の解説等すっ飛ばしてどうぞ。
※長くなりました。
今回は濃密?な作業ができたと思うので、折角だしいろいろ解説とか言いたいこととか工程順で書いていきたいと思います。
仕上げ前と仕上げ工程の比較画像を作ったので、よかったら解説の内容と照らし合わせたりして見てください。細部については↑の単品画像の方が解像度はあるのでそちらを。(比較画像は流れ上、あとでまた貼ります。)
■構図
はじめは別の、プールから上がる瞬間の構図を考えましたが、身体のラインや部位が一部隠れたりするもので少々しっくり来なかったので、もう少しシンプルな別の構図をひとつ考えてみた結果、今回のものになりました。
シンプルと言っても棒立ちではもちろん面白くないので、人物の上下でフカンとアオリが少し利いたパース感にして、プラス少し傾けています。
また配置自体も少々吟味はしています。水着はぎりぎりもしくはちゃんと収める、人物が変に画面を擦らない、入道雲を入れたい(スペースの確保)、あたりを気にしました。
■線画
身体のラインに気を付けてます。鼠径部とお腹大事。
髪の毛は線画で描いた部分と別途塗りで加えたもの(一本毛)があります。
タオルは質感の表現の為、ボコボコしたブラシで描いてます。
また、自分で過去のカラーイラストを振り返ると線の太さが気になり、最近のものは段々と細くなってます。今回また細くしましたが、カラーイラストならこれくらいでいいかも?
■塗り
・肌
顔全体を影にした際に日焼け感が良かったので、また部活をしてたら季節的にも日焼けしてるだろうとちゃんと日焼けさせました。逆光と相まって顔が暗くなる懸念もありましたが、日の光を上部に置くことを考慮+影色の濃さを調整することで和らげています。
・垂れている水滴
最初の方のgif動画のやつです。リアルめで比較的簡単な塗り方を模索してみました。今回の手順としては、
①クリスタASSETSの「水濡れ表現&汗ブラシ」の影ブラシ複数をサイズ・角度・向きを変えつつ置く
②水滴や垂れを意識して、しっかりとしたハイライトを描く
③ハイライト周りを中心に薄めに水滴の立体感を描く
です。多少の手間はあり、今回は試行錯誤しながらやっていたので尚のこと時間がかかりましたが、③の濃さと範囲を調整して描くことで粘度の違いや精液表現ができることが分かったのでそれだけでも十分な収穫はあったと思います。
・水着
塗り方としてはいつも通りと言えばそうですが、濡れ感を出す為に少し濃い色にしてます。影とハイライトとは別に一応濡れのムラ感?みたいなのを描いたレイヤーも重ねています。あと、股間はハイライトで多少強調。
・タオル
線画と同様、質感を重視してボコボコさせて塗っています。地味に時間かかりました(笑)ちなみに文字は「JUKUKKO」の「JU」です。
■背景
元々背景は簡易的に処理するつもりでしたが、7月に間に合わず時間が少しできたのでちゃんと描くことにしました。(半端にする、が中々できない&分からないというのもありますが)
教室で水着と考えると着替えのタイミングしかないので、机には制服とパンツ、まだ寂しさもあったので他にアイテムというところでサブバッグを追加しました。
着替え以外は3Dデータから線画抽出をしておりますが、カーテンは規則過ぎて不自然だったのでちゃんと描きました。
分かりにくいですが、窓の隅の白いモヤ(曇りというか汚れというか)がポイント?
机と椅子は木の質感にテクスチャを貼り、また骨?の立体感と光沢感に気を付けて塗りました。
日差しの強さを意識して入射光。
机椅子、壁、外の3つに分けて少しずつぼかしています。
■仕上げ(最初)
これまでのやり方(↓の★グロー&ディフュージョンのみ)で仕上げを行ったのですが全然だめだめでした。詳細は↑の比較画像を参照。左上≪最初の仕上げ加工前≫から右に番号に沿って見てください。
これまで簡単にそれなりになぁなぁでやってきた仕上げですが、前に描いた「てつぼう」のイラストで、いよいよ仕上げ工程の見直しが必要だと思ったので、今回しっかりと仕上げのやり方を見直してやり直しました。
■仕上げ(やり直し)前調整
仕上げをやり直す前に、細かいところを見直して全体的に調整・手を加えました。
おおよそ比較画像でも書いておりますが、
・日焼けを少しだけ濃くし、それによって濃くなった顔部分を中心に影の色味と濃さを調整
・背景との噛み合わせが悪かった水着の濃さを調整
・人物の逆光感を足す(通常の塗りのみの表現だけだった)
・窓の光沢(光の反射)を薄く
・白飛びしていた奥窓の柱とカーテン部分の入射光を調整
・背景において椅子が他の箇所より濃かったので明るくする
・塗りつぶしによって生じたジャギの解消
・人物、背景ともに線画をスムージング(クリスタのスムージングでは効果がないので本当微妙にガウスぼかし)
・線画、アニメ塗り部分のまだ硬い感じを和らげる為、ガウスぼかしをかけ透明度を下げたレイヤーを追加
などです。
■仕上げ(やり直し)
忘備録も兼ねてレイヤー構成をまとめます。下に向かうほど上に重ねてます。
★色を濃くしたり暗くする(微調整程度か)
・色調補正レイヤー「明るさ・コントラスト」:鞄、足を暗く
★最終調整(細部というよりは全体的に)
・乗算レイヤー:明るすぎる壁とカーテン、椅子あたりを暗く
・スクリーンレイヤー:人物の光が当たっている箇所と↑乗算で失われた入射光を足す
★お決まり
・日の光(スクリーン)×2:レイヤー2つで2段階に強さを分けた
★色調の統一(かけるマップはイラストに合わせて)
・グラデマップ:赤みを薄く追加
・グラデマップ:夏の感じが損なわれたのでさらに青みを薄く追加
★グロー&ディフュージョン
表示レイヤーのコピーを3つ作成したのち、それぞれを以下に変更
・乗算レイヤー:↓スクリーンとセット
・スクリーンレイヤー:レベル補正で暗くしたものをガウスぼかし
・比較(明)レイヤー:ガウスぼかし
★効果(イラストによる)
・埃の表現:今回は顔周りのキラキラ感を増すことも兼ねています
…と長くなりましたが、こんな感じで完成させました(書くのめっちゃ時間かかった…)。何か質問等ありましたらコメントなどにどうぞ。
総括としては、今回の作業でスキルや工程のレベルアップが出来たのではないかと思います。液体の塗り方、完成度の上げ方、仕上げのやり方。自分的にはすごく満足のできる時間だったと思います。お待たせしたことは本当に申し訳ありませんでしたが、おかげで自分と向き合うことが出来ました。
改めまして、ご支援して下さっている皆様、本当にありがとうございます。今後も良いなと思える絵を描いていけたらなと思いますので、どうかよろしくお願いします。
水滴なし版
60秒タイムラプス