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こんにちは、ちふりです。

10月もご支援をしてくださり、ありがとうございます……!月初め早々思考整理の文章メインの記事で恐縮です……


また思考の整理をします。今回考えることは自分自身の他の人の作品に対することと百合についてです。


他の人の作品について

自分は自分が好きな作品を繰り返し見ることが好きです。新しい作品に手を伸ばすことが得意ではありません。なので例えば流行に乗ることができず、今の話題についていけないことがかなりあります。そして話題を合わせられないことや、絵を描く人間として流行を把握できない自分に自己嫌悪し疎外感を感じていまう……

みんなが評価しているからその作品に触れるということもしません。自分が好きかそうでないかで作品を判断して触れます。その結果、知っている作品が偏っていたり、数や種類が少なかったりしています。

好きな作品だけ触れればそれで良いじゃないかとも思うのですが、たくさんの作品に触れないから自分は魅力的なものを作ることができないのではないかとか、このジャンル系統が好きならみんな知ってて当然のような作品に興味が持てないことで誰に対してかもわからない罪悪感を抱いたり、自分はあまのじゃくで性根が腐っているのではないかとか、自分はここでもマイノリティなんだと痛感させられたりして苦しくなります。



百合について

百合について最近よく考えるようになりました。近頃アニメではリコリスリコイル、ガンダムの新作水星の魔女が百合だと話題です。しかし自分はどちらも観ていません……

自分は百合が好きだと思って10年以上生きてきました。でも百合好きなのに、百合好きな人がこぞって観ているその2作品にどうしても手が伸びません……それに百合好きならみんな知っているといったような名作と呼ばれる百合作品も興味が持てません。なので自分は百合が別にそこまで好きではないのではないか……?と思い始めました。

今まで触れてきた作品のキャラクターの関係性が好きで、それが偶然百合で、女性同士の関係性(百合)ならなんでも好きではないのではないかと思ってしまいました。

思い返せば思い返すほど百合が好きな人生でしたが、確かに今までハマった女性同士の関係性を描いた作品と自創作を思うと偏っているような気がしなくもないなと思いました。


・まどか☆マギカ(ほむらとまどか)

・ストロベリーパニックのアニメ版(天音と光莉)

・グラブル (カタリナとヴィーラ)

・アークナイツ(テキサスとラップランド)


・神奈月の巫女(千歌音と姫子)

※神奈月の巫女は観る予定ですが、前述の通り新しい作品に触れるのが不得意なのでまだ未視聴です……しかし好きになる要素がいっぱいなので入れています


まどマギはほむらちゃんがまどかへの愛(ほむらがそう明言している)で世界を歪め、蹂躙し、世界を変えてしまいました。自分のセカイ系が好きになる要因を作った作品だと思います!ほむらはまどかに対して愛という執着にも似た感情を抱いていますが、まどか自身はほむらは友達という認識です。公式で百合かどうか明言されているか確認不足でわからないのですが、百合とも受け取れるし、ほむらの一方的な執着とも受け取れるので百合かどうかの判断は受け取り手によると思います。


ストパニは王子様のように穏やかでかっこいい天音先輩(けれど目立つことは好きでなく、結構内向的)と学園でも屈指の美少女で心優しい性格の光莉さんの百合カップルが好きでした。ストパニは女性同士が恋愛するタイプの百合作品だと思います。


グラブルのカタリナさんとヴィーラさんはお互いに過去の出来事でわだかまりを抱いています。カタリナさんはヴィーラさんに対して罪悪感を抱いています。ヴィーラさんはカタリナさんに対して明確な恋愛感情を抱いており、カタリナさんの為なら自己犠牲も自らの手を汚すことも厭わないです。ヤンデレです。カタリナさんはヴィーラさんを特別な後輩として気にかけてはいるものの、彼女の恋愛感情に気づいているのかどうか明確では無いので、ヴィーラさんの片想いみたいな百合です。


アークナイツのテキサスさんとラップランドさんは自分がハマった女性同士の関係性の中でもかなり異色でした。テキサスさんはラップランドさんを避けている(以上)。ラップランドさんはテキサスさんに執着し、昔のテキサスさんに戻って欲しいと言いつつ彼女の今の生き方を邪魔することはしておらず、彼女とは付かず離れずの関係を楽しんでいます。恋愛感情は明言されていません。ラップランドさんの一方的な固執です。百合かどうかは判断する人の基準による関係性の典型な気がします。


版権作品の百合と明言されている作品にことごとく触れていないことがわかります……ストパニだけ……

公式百合のアニメはどうしてもなかなか少ないですが、漫画はある!と思いきや、自分は百合漫画すらも全然持っていません……だいぶ前に百合漫画を描く仕事をするときに参考の為に買った漫画が数冊で、作品が好きだから買ったかと言うとそうでは無いので作品タイトルは伏せます……


上記の作品で百合を妄想し、ファンアートや漫画を描いたのはカタリナ×ヴィーラとテキサス×ラップランドのみです。

二次創作の百合は本当に滅多なことが起きない限り描くことはなく、自分は自分の生み出した百合にひたすら1人で萌えているタイプでした。

最近、自分の性癖や好みに合わせて他人のキャラクターを変えてしまうことが恐ろしく感じてしまい、当分版権作品の二次創作百合は描けそうにないです。

今思えばテキサスさんとラップランドさんは情報が全然ないので(ゲーム内で2人が会話したことすらない)、自分の好みにキャラクターの関係性を歪めてしまっていたのですよね……罪悪感がすごいです。テキラプに夢中だった頃も、この罪悪感は感じてはいましたが、テキラプを描くことが楽しかったので目を背けていました。こういう可能性があってもいいんじゃないかなという傲慢さで……しかしだんだんと自分が描くテキラプは本当にテキラプなのか、自分の都合のいいおもちゃにしているんじゃないかという思いが強くなっていきました。当時自分が描くテキサスさんとラップランドさんはそういうキャラじゃないという悪口や匿名メッセージをおそらく同一人物から何件ももらっていて、その時はただひたすらつらいだけでしたが、今はその人の言葉の意味を理解できるような気がします。




自分は百合に限ると他の人の作品に触れるより、自分で自分が好きな百合を描く方が好きなようです。自分の好みしかないのだから自分の描く百合が一番自分の好みにぴったりという前提は置いておきます……一瞬、自分はナルシストなのではないか!?と思いましたが、この世に自分好みの百合がないから描くしかない。そしてその無から有を生み出すことが偶然自分にとってはとても楽しかったから、他の人の百合をそっちのけで自分が好きな百合を描くことに時間を費やしているのだと気づきました。

先程も書いたように自分は他の人の作品に触れて消化する作業がかなり苦手です。なおさら自分だけの世界に引き篭もるのも納得だと思いました。



そしてそれに拍車をかけるように自分は百合への好みが非常に限定的です。例えば歳の差は大前提としてあります……

列挙すると、

・年上×年下

・お姉さん…余裕があり、女の子に対して優しい。よしよししてくれる感じ。高身長。中性的な雰囲気。服装もマニッシュ寄り。胸はデカくても普通でもいい。精神的に脆くても屈強でも好き。

・女の子…ほわほわした雰囲気で年齢の割に幼なげ。身長は普通か低いくらい。タレ目。敬語。無垢。服はワンピースが似合う。

・お姉さん、女の子の外見は色素が薄い。髪は長め。前髪はM字バング的なしっかり前髪がある感じ

・お姉さんは女の子の存在に救われている。女の子の為なら世界も壊すくらい

・世界観は現代をベースにしたファンタジーで終末世界。百合カップルは未知の脅威と戦う。


つまりゾーヤナとエンネアですね……



そして悲しいことに地雷も多いのです……好きな方がいらっしゃったら申し訳ないのですが、キャラクターたちがオタク構文を使う作品は避けています……例えば「顔がいい」「は???」「待って無理」など…… 変態系も得意ではないです……お互い罵倒し合っていたり、いわゆるケンカップル、相手のプリンを勝手に食べて喧嘩するなど……もしかしたらギャグラブコメ系もあまり得意ではない……


じゃあ何が好きなんだって言うと、お姉さんと女の子がほのぼのしているのが好き……お姉さんが女の子を良い子良い子しているのが好き……ただそれだけ……でもなんだか世間ではそういうただお姉さんと女の子が普通にラブラブしている作品は少ない……?ようです。好奇心でpixivや商業系の漫画などを見てみると、女の子なら同い年の学生同士、お姉さんなら社会人百合が多い印象です。歳の差百合を見つけたとしても、女の子×お姉さんで、お姉さんが女の子に迫られて赤面している・翻弄されている作品がほとんどなのです…………!

この年下×年上はBLでも人気らしく、確かにBL漫画をずらっと見てみると年下攻めが多く感じました。

そもそも歳の差カップル系が少ないのは倫理的な問題もある気がします。


更には自分は絵柄に関しても強いこだわりがあります……自分は2000代のギャルゲー萌え絵が好きで、いわゆる男性向けな絵柄が大好きです。オリジナルキャラクターのネアはまさに自分の理想の萌を全て詰め込んだキャラクターになりました。ネアは自分が思い描く限り全ての萌の結晶です!嬉しい。ヤナに関してもピンク髪メイド服(実際にはメイド服ではなくソ連時代の制服)は自分の萌を爆発させた結果によるものです。

しかし百合は元は少女漫画から生まれたジャンルなだけあってか、淡く繊細な少女漫画系かきれいめ〜ややリアル寄りなそういう絵柄が多い印象です。


そして最近自分が気づいたことは、自分は創作の恋愛にはフィクションを求めているのだなということでした。

自分は同性愛者の方のレポ漫画や、実体験を元に描かれた百合漫画はなんとなく苦手でした。なぜ苦手なのかなと思ったとき、自分に彼女がいないことの嫉妬か!?と思っていたのですが、よくよく考えると自分は恋愛したい意思が全くない。恋人や信頼できる人と出会って結ばれることは幸せなことだという認識はなんとなくあるのですが、自分は信頼できる人や友達を求めてはいてもそれ以上の関係を求めていないなとふと感じました……自分にとって恋愛は他人事でフィクション……百合作品に自己投影をしたことはありませんが、現代が舞台の百合作品に興味が持てないのはフィクションが好きだからかも知れないです。創作で良い意味でリアルな生々しい恋愛事情などに惹かれないのはそういうことなのか……?と思いました。ここら辺はまだあまり整理できていません。


補足 10月22日

この書き方だと語弊が生まれそうだなと思ったので補足します。

自分は同性愛や同性婚、性別の多様化は賛成で、みんなが自分らしい生き方(他人に迷惑をかけないことは前提)をできるような世界になったら良いなと思っています。自分は恋愛したいとは思いませんが、自分にとって魅力的に思える対象は同性で、自分自身が性的に見られるのが苦手、なおかつ自分に性別があることが嫌だからという性的マイノリティなのもあります。一人称を自分にしているのも、男性や女性といった性別に属したくないからです。

でもこの書き方だと、なんだか二次元のレズビアンは好きだけど三次元のレズビアンは嫌いみたいな言い方に見えるなと思いました。

街などで好きな人と一緒に幸せにしている人を見かければ、ほほえましい気持ちになります。でも、「作品」として恋愛要素のあるものを楽しむ場合は、リアルな恋愛事情は苦手に感じるという、そういう思いを書きたかったです。

もしも不快な気分にさせてしまったらすみません。



生きづらい……

自分が楽しいから、自分の好きな百合だけ描いてウハウハしていればいいだけの話ですが、ふと周りを見ると自分ってなんだか孤独だなと思います……周りが絶賛している作品に興味を持てず、自分の好きな百合だけを描いている自分は傲慢でプライドが高い人間に感じてきて自己嫌悪してしまう……

自閉症による興味の限定やこだわりの強さも関係しているのかなとも思ったりします。


このようなことから、改めて自分は百合が本当に好きなのか?と思いました。

今年4月から百合専門出版社の零合社のメンバーになったこともあり、百合という概念について度々再考する機会がありました。その結果が……これ!?自分が描くものは明確に百合だけれど……恋愛も女性同士のものしか描かないとしていますが……百合の活動を広めて行く中でなんだかいろいろ欠陥が多すぎないかい!?という気づき……



百合について2

百合と一口に言ってもいろいろな考え方が存在しています。女性同士の恋愛を百合と言う人もいれば、友達〜嫌悪の対象でも百合と言う人もいます。自分が百合と言うときは、恋愛要素(キス、好きなど)があるものを指して言っています。※どうして恋愛以外の関係性を百合と言わないのかは後述

自分的には友情も百合に含まれるものだと思っています(友情百合)。自分の中では百合は女性同士の関係性の総合的な名称みたいな認識です。

ですが恋愛以外の関係性も百合と呼ぶことに嫌悪感を感じる人も存在します。なんでもかんでも百合にするなという感じです。言いたいことはなんとなくわかります……

なので、友情も百合だと自分は思うけれど、わかりやすく一般的に浸透している女性同士の恋愛という用法?で百合という言葉を基本的に使っています。

難しいですよね……女の子たちがきゃっきゃしていたら百合だと思う人もいるし、百合は恋愛だと思っているからそういう恋愛以外の関係性を百合と呼称する人を見かけて百合好きな人を苦手に思ってしまう人もいる……

pixiv百科事典では、百合は女性同士の恋愛と深い関係性を示した言葉となっているので、友情も嫌悪も百合と言える……が、百合は恋愛という認識が浸透しており、加えて百合という名称でこの関係性をカテゴライズしないでほしいと思っている人も存在し、なかなか難しい問題です……

一番良いのは、作者が百合だと明言することかなと思います。作者が百合だと思っているならそれは百合……どんな関係性であれ、作者がそう思うのなら第三者がとやかく言う資格はない……はず……(男の娘×女性や百合の男NTRとかでない限り)

作者の考える百合の価値観の押し付けみたいに成りかねない危険性もありますが、第三者たちが百合か百合じゃないかで揉めることは多少避けられるかもです。

様々な考え方ができるのも良いですが、それゆえにこれは百合、これは百合じゃない、なんでも百合って言うなと論争が生まれてしまう……

公式が百合だと明言していない限り、特に恋愛以外の関係性の場合は第三者の自分が百合だと感じても、他の人に「これは百合だ」と押し付けないことが大切だと思っています。百合か否かは主観でしかないから……


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Comments

瀝青

私は夜々推しです。 女の子らしさの強い女の子が女の子を好きというのが特に好みで…「ありおと」とか…

Anonymous

記事の投稿お疲れ様ですー 自分で描くことでキャラが変わってしまうのではないか、という心境はとても分かります… ちふりさんのお考えにああやこうやと言いませんが、心の下支えになればと思います ヾ(・ω・*)なでなで