コミックマーケット100で出したものの話 (Pixiv Fanbox)
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夏のコミックマーケット、今回はなんと100回目の開催でした。
「新刊間に合わせきれなかったけどなんか出したい……!」といろいろやった結果、コピー本として当初予定していた新刊の準備号と、グッズとしてウッドキーホルダーが出ました。
準備号については先に全部コマ割りとフキダシ、セリフの写植を済ませておいたことが功を奏し、コマの中の絵が下描き状態でもまあ読めるは読めるか……くらいの状態になりました。ページ数は全部で8ページ。製本作業の手間がすごかったので頑張って本文を9ページ以上にしてなくてよかったです。8ページなら表紙とあわせても紙は3枚で済む……!
見ればわかるように、スケベな謎解き脱出ゲームのお話です。
ちょっとこぼれ話。(でも誰にも話さないでね!)
ちょうど7月から8月頭にかけて仕事でだいぶ大規模なオンラインの謎解きゲームを作ってました。某テレビ局の特番のスピンオフのやつ。(最終調整はいろんな人にぶん投げてたとはいえ)問題部分を全部1人で作ってたのでなかなか骨が折れました。
というわけで、ショタエロ脱出ゲーム漫画原稿と大衆向け大規模オンライン謎解きゲーム制作を同時進行してたので7月はなんか面白いことになってました。もし夏コミで無事に本が出てたらこの2つがほぼ同週リリースになってたので惜しいことをしましたね……。
というわけでコピー本で出した下描き状態の冒頭8ページです。
以上8ページ。
このノリで最後まで突き進むと頭おかしくなりそう。
次にグッズの話。
こういう木製のキーホルダーを作りました。
なんでいきなり木のキーホルダーかといいますと、以前クラウドファンディングでほんのり安く買っていたレーザー加工機が自宅に届いたからです。これが自宅で作れるの笑っちゃいますよ。
まずこのように原画を描きます。
これを専用のソフトでレーザー加工機に送り、本体にセットした木材に彫刻、そして同時に送信したカットラインに沿ってカットまでできます。
業務用レーザーカッターと異なりMDF材という樹脂の混ざった丈夫な板はきれいにカットできないなどやや性能が劣る部分はありますが、ちゃんと使う素材を選定してあげればかなりいい感じの木製キーホルダーができます。
今回は近くのホームセンターで購入できた厚さ6mmのファルカタ材という板を使いました。ホームセンターではなかなか薄い板は売ってませんが、スギとかヒノキとかも一度試してみたいです。
次。
コミケ当日のポスターのお話です。
コミックマーケットというのは子供でも大人でも、様々な表現を愛する人間なら誰でも参加可能なイベントです。ただ、子供も参加できるため、成人向け作品を頒布するサークルは自分のスペースに立てるポスターみたいな目立つところではある程度えっちなものは隠しておく必要もあります。
とくによく見かけるのが、ポスターに描かれたキャラクターの乳首に付箋を貼って隠したものです。最近は女の子キャラだけでなく男の子キャラの乳首もえっちだから隠してねとコミケの準備会スタッフより言われるようになってきました。
ある時思いついてしまいました。「乳首がえっちだから付箋で隠すというなら、全身がえっちだったらポスターは付箋だらけで面白いことになるのではないか」と……。
思いついたらやるよね。
わざわざほぼ全裸のえっちなポスターを作ったうえで付箋を貼りまくりました。
付箋も1色じゃ面白味がないなぁとわざわざ4色用意。
題して『乳首だけでなく全身えっちだったので付箋で隠されたポスター』です。スペース前を通りかかる人の多くが「何だこれは……」みたいな目でポスターを見ているのが面白かったです。
ほぼほぼ面白がってやってますが、ほんのり裏テーマとして「表現規制の行き着く先」みたいな成分も入ってます。今は乳首を隠すだけで済んでいるけれど、どんどん規制が強くなって隠さなくてはいけない箇所がどんどん増えてしまったらこんなことになることもあるかもよ……?みたいなやつです。
たださぁ? これだけいっぱい隠すとむしろチラ見えとか「ふーん隠さなきゃいけないってことはキミの身体ってそんなにえっちなんだ?」とか妄想が広がってより一層センシティブ感出ますよね? そんなことはない?
以上、今回のコミックマーケット100で出したものの話でした。
やっぱコミケは楽しいんですが、存分に楽しむためには絶対に新刊あった方がいいです。急ごしらえでコピー本とかグッズとか作ってるとその分睡眠時間が減ってせっかくのコミケを堪能するための体力がね……東に8ホール、西に4ホール、南に4ホールとなったビッグサイトはヤバい……広すぎるよ……。