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 8月2日はパンツの日!

 ちょうどいい機会なので2019年発行のトランクスアンソロジーと2020年発行のブリーフアンソロジーに寄稿したカラーイラスト2枚を公開しておきます。

 今回は全体公開です。Twitterでも見せたいんですけど最近マジでいろんな人がバンバン凍結してるのでここで見てもろて……

 トランクスアンソロジーは夏コミでの発行とのことだったのでとにかく夏っぽいのを描いてました。夏の強い日差しが男の子にあたると産毛に反射して、肌と空気の境界がぼけるんですよね。夏の空気には男の子が溶けているんですよ。その感じを出したくて主線なしで描いたのがこれです。

 用水路を流れる水、自転車、背景の田んぼと山、なるべくリアルな暑さを感じる色にしようと3日間くらい、炎天下を自転車で走り回って資料写真を撮ってました。この年の6,7月はよく晴れてたんですわ……。時期によって太陽の光の強さは違うので、時期によって見える空の青さも植物の色も見え方が変わります。夏本番の晴れ渡ったお昼時はどこを見てもビビッドで大好きです。日焼けと熱中症の心配と多量の水分補給を要するため水を持ち歩く必要とかセミみたいな虫がこっちに向かって飛んでくることさえなければ夏の屋外はいい場所です。どうでもいいですけどこの年の8月終わりくらい、自転車に乗ってる最中にセミがいきなりこっちに向かって突進してきたのにびっくりして大転倒した結果自転車を買い替えるハメになりました。以降セミがいそうな場所ではスピード出さないようにしてます。

 ブリーフといえば白でしょ!ということで、『真っ白いキャンバスに少年はどんな色を重ねるのか』というコンセプトで描いたものです。日常風景の中にある様々な色をすぐに手に届く範囲にある様々なものに重ね、当時やっていたCMとかネットでたまに見かけた寝転んだ人の周りにいろんなものをぎっちり並べるやつの形式で描いてみました。

 周りに配置する小物たちは極力リアルなサイズ感であってほしかったので、全体の縮尺が極力狂わないようにランドセルとB5サイズの教科書を基準として、とにかくサイズを測りまくりながら描いてます。なんなら文房具類は作業の簡略化のためにほぼ全部手元に持っているものを撮影して定規やメジャーを当てまくりながら配置してそのまま絵に起こしていったのでほぼほぼ私が普段使いしているものが並んでます。黒い筆箱なんてキーホルダー込みで実際に小学校に通っていたころから使い続けているものなのでかなり思い入れのあるアイテムです。漢委奴国王印のキーホルダーと屋久杉の勾玉がついてます。

 これまで描いた絵の中で1枚の絵に対して集めた資料数ランキングを作ったらこの絵がぶっちぎりナンバーワンです。とにかく時間かかりましたがめちゃくちゃ楽しかったです。


 以上です!

 さて、夏コミの進捗ですが、6月末から都合3週間体調を崩したのがモロにスケジュールに影響し、だいたい予定より全体が3週間遅れという状態です。

 3週間遅れるとギリギリの一番ヤバい割増入稿を目指したとしてもかなりの無理が必要になってしまう&印刷費がかかりすぎるけど割り増し分を頒布価格に上乗せするのもなんか申し訳ないというわけで、今回は早めに戦略的撤退を決めます(100回目のコミケなので間に合わせたさはとてもある……)。

 このまま描き上げて先にダウンロード版を出して、本は10月のぼいパレで初頒布になる見込みです。コミケは描けているところまでコピー本で作ってプレビュー版にします。という感じの落としどころにしました。

 もし夏コミで完成版があるのを楽しみにしてた人がいたらごめんね!


 とはいえやっぱ何か新刊ほしいよね……

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