macOSでもゲーム配信しよう！ (Pixiv Fanbox)

既出ではありますが、今日は Mac でも Wine で動かせる Windows ゲームの配信や実況したいという方向けに配信方法を紹介しようと思います。YouTube はもちろん、ツイキャスや Periscope で配信することも出来ます。

ここでは EasyWineRT を使って説明していきます。EasyWineRT は FANBOX や BOOTH で頒布しています。

■ EasyWine

FANBOX: https://www.pixiv.net/fanbox/creator/11544187/post/653421

BOOTH: https://hirubokari.booth.pm/items/1669411

動画配信用に OBS、音声の取り込み用に Soundflower が必要ですのでインストールしておきましょう。

■ Open Broadcaster Software | OBS

https://obsproject.com/ja

■ Soundflower

https://github.com/mattingalls/Soundflower/releases (英語)

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

■ Wine プログラムのオーディオ出力先の変更

まず最初に Wine のオーディオ出力を Soundflower に変更します。EasyWine ではエクスプローラの Favorites に winecfg.exe へのショートカットがありますのでそちらから開くことが出来ます。ショートカットが見当たらない場合は C:\windows\system32\winecfg.exe で開くことが出来ます。

「オーディオ」タブを開いて「出力デバイス」を「Soundflower (2ch)」に変更します。これで Wine 内のプログラムのオーディオはスピーカーではなく Soundflower に流れるようになります。

■ OBS でビデオとオーディオの設定をする

動画配信を行いたい Wine アプリケーションを起動しておきつつ、OBS を起動します。画像ではすでに準備出来ている状態ですが順番に説明していきます。

ソース欄の下にある「+」ボタンを押して「ウィンドウキャプチャ」を選択します。これは特定のアプリケーションウィンドウだけをビデオのソースとして取り込むものです。

ウィンドウ一覧から Wine アプリケーションのウィンドウを探します。Wine アプリケーションのウィンドウには「wine-preloader」という名前がついているはずです。複数存在する場合はそれらのうちのどれかが目的のウィンドウですので切り替えて探します。

次に「音声入力キャプチャ」を追加します。

「Soundflower (2ch)」を選択します。

この設定により、Wine アプリケーションから発せられたオーディオは Soundflower を通じて OBS で取り込まれます。

「なんか音が二重に聴こえる」という場合はメニューバーの「編集 → オーディオの詳細プロパティ」で「音声モニタリング」の項目を調整してみましょう。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

■ メモ

Wine アプリケーションだけでなく、macOS 上のサウンドすべてのオーディオ（例えばゴミ箱を空にした音など）を取り込む場合は「システム環境設定」の「サウンド」で出力を Soundflower にします。こちらは Wine アプリケーションの起動後だとうまく切り替わらないことがあるので起動前に設定しておきましょう。

この設定は option キーを押しながら macOS メニューバーのサウンドアイコンをクリックすることでも変更することが出来ます。

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

機種によりますが、設定でエンコーダを「アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ」にしておくと配信時の負荷を減らすことができます。こちらの項目は画面上部の「出力モード」を「詳細」に切り替えないと表示されません。

キャンバスサイズの調整が面倒な場合は「出力サイズ変更 (ソースサイズ)」を選択するとアプリケーションのウィンドウサイズに合わせてキャンバスが調整されます。「変換」メニューでは引き伸ばしや中央寄せなどを行うことが出来ます。

あとは配信サーバをお使いの動画配信サービスに合わせて設定すれば OK です。OBS の高度な使い方については解説しているサイトがたくさんありますのでそちらをご覧ください。

ゲームを配信するときは配信のルールを守って楽しく配信しましょう！