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※こちらの記事は自作キーボード布教のため全体公開とさせていただいております


こんばんは。普段使っている 40% キーボードで絵を描くときに結構指がアクロバティックになるので左手デバイス的なものが欲しくなりました。


お絵かき用の左手デバイスと言えば、


・TABMATE

・汎用外付けテンキー

・ Nintendo Switch のジョイコン

・8bit-do 製のコントローラー

・ゲーミング用左手キーボード


などなど、色々なものが使われていますが、個人的にハードウェア側で自由にキーマップをカスタマイズしたかったので自作することにしました。


自作キーボードに 6x4 配列の「COSPAD」という製品があるのですが、当初はこれを使って作ろうかなと思っていました。しかし COSPAD は基板がホットスワップ(キースイッチをはんだ付け不要で使えるタイプ)非対応なので試作機としてはちょっと高くつきそうだな…と。

で、国内の自作キーボード界隈の情報を見ていると「SU120」という基板を使って自作キーボードを制作している方がちらほらいるようだったので情報収集してみたところ試作機としてちょうど良さそうな感じでした。(そういえば年末年始くらいにこの基板の画像を Twitter で見たような…という感じでした)


SU120 はいつもお世話になっている TALP KEYBOARD さんで委託されていたので早速注文。いくつか種類がありますが「SU120 自作キーボード用基板(マクロパッドセット)」をチョイスしました。

https://talpkeyboard.stores.jp/items/5e7eda9b2a9a4265048aed0f


このキットだけだと部品が足りないので一緒にいくつか注文します。詳しくは SU120 製作者様のページで紹介されています。

https://github.com/e3w2q/su120-keyboard-doc/blob/master/sasami17/readme_jp.md


キースイッチとキーキャップは手持ちの在庫があるので注文しませんでしたが、送料込みで 2000 円くらいではないでしょうか。かなりお安いです。


SU120 ははんだ付けが必要になるキットですが、Arduino とかではんだ付けした経験がある程度で全然大丈夫だと思います。


ハンダ付けするのはダイオードと PCB ソケット、ロータリーエンコーダー、Pro Micro 用ピンソケット、リセットスイッチです。テープで固定してからはんだ付けする方が多いようですが、私は面倒だったのでダイオードの脚を伸ばした状態で裏面のみではんだ付けしました。

PC ソケットは向きがあり、基板にソケットの形状でマークが付いているのでそれに合わせてはんだ付けします。向きを間違うとキースイッチ用の穴が埋まってしまいます。

twitter post: 1359733927015903233


続いてロータリーエンコーダーと Pro Micro を取り付けます。ロータリーエンコーダーは特に迷わなかったのですが、Pro Micro の取り付けで混乱。


この SU120 は左手用・右手用どちらでも使えるようになっているので Pro Micro 部分の基板が両面対応になっています。ネットで画像が公開されているのでそのとおりにつければ問題ないのですが、自分の中で印字に納得がいかないので小一時間ほど悩んでようやく理解しました。


・ジャンパーは Pro Micro を取り付ける側と反対側の部分を使用する

・Pro Micro のピンのマッピングは「いま見ている面の反対側の印字」を見る


ということのようです。(Twitter で製作者様にいいねをいただき、リプで突っ込まれなかったので合ってるはず)

twitter post: 1359715059006541829

すべての部品を取り付けて使用しない部分の基板をニッパーで切り離してヤスリで整えます。とりあえず右下の 2 つは使用するかわからなかったので切り離さずに残しておきました。


標準ではプレートが付いておらず、3 ピンタイプのキースイッチだとやや安定性に欠けるため 5 ピンタイプが推奨されています。今回はとりあえず一緒に購入した Kailh Polia スイッチを使うことにしました。(これは 3 ピン)

twitter post: 1359747082811109377

Pro Micro を Mac に接続するとそのままキーボードとして認識されたのですが、まずはキャンセルしておきます。


QMK の必要なツールを集めてキーマップを作成していきます。QMK のいいところは「レイヤー」というものがあり、同じキーでも操作によって違うキーとして使えるところです。例えば 15 個しかないキーでもレイヤーを組み合わせることによって 3 倍の 45 キーを表現できたりします。


デフォルトレイヤーは普通のキーボードとして使えるようにマッピングして、お絵かきソフト用のマッピングは 2〜4 レイヤーで行うことにしました。この辺はプログラミングの知識が必要になってくるので初めての方は少し難しいかもしれませんが、https://beta.docs.qmk.fm/using-qmk/simple-keycodes/keycodes などで解説されているキーコードをそれぞれの場所にテキストで書いて割り当てていくだけです。


2〜4 レイヤーはこんな感じ。いま使っているお絵かきソフトは Medibang Paint なのでそちらのデフォルトショートカットに合わせた配置にしています。アンドゥ(Ctrl+Z、Command+Z)を「G(KC_Z)」で 1 つのキーで実行できるように設定していたります。今後も試行錯誤しつつ更新していく予定です。

QMK はキー 1 つで完全にレイヤーを切り替えたりもできるので「クリスタ用レイヤー」と「Photoshop 用レイヤー」を同じキーボードに同居させたりもできます。


キーマップを書き込んでペンタブの隣に並べてみます。なかなかいい感じです。ちなみに板タブについてるボタンは全部無効にしています。

twitter post: 1359761809062809600

実際に作ったものを使ってみて

案外辛い。


「いやいや便利にするために作ったのに何で辛いんだよ」と思われるかもしれませんが、物が普通のキーボードと同じ形状なのが原因なのか、脳内でどうしても「ブラシ → B → 左手人差し指」という処理が走ってしまい「左上のキー!」みたいにならないんですよね…。


プレートが無いと不安定かなと思いましたが PCB ソケットにしっかりハマっているので無くても大丈夫そう。ロータリエンコーダーはなかなか楽しいです。

SU120

素晴らしいキットを作ってくださった e3w2q さんに感謝です🙏✨


自作キーボード基板SU120の紹介 | e3w2q.github.io

https://e3w2q.github.io/9/

(Twitter)


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