青い糸 (Pixiv Fanbox)
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キュアは青い糸が見えるキューピッドである。
運命の赤い糸とは反対で、不幸になる兆しを見つけることができる。
その日、学園で尋常ではない数の青い糸に絡まれた女子生徒の姿を見つけた。
(リネアさん……!)
同じチア部の先輩であるリネアに青い糸が纏わりついていた。
でもどうしてだろう。リネアはレクトのことをよく応援していて、決して悪い関係には見えなかったのに…。
真相を確かめるべく、リネアの後をつけてこっそり追いかけることにする。
*
(そんな……)
空き教室で繰り広げられていたのは、驚くべき光景だった。
10人もの男子生徒が裸のリネアを取り囲み、その身体に触れている。
そしてそのうち一人は腰を激しく打ち付けてリネアと交わっていた。
一突きするたびに肉のぶつかり合う音と、くぐもったような声が教室に響く。
(どうして…リネアさんが…)
不思議なのは、リネアがあまり抵抗していないところだった。この教室に入ったときも自分からそうしていたし、服も自ら脱いでいた。まるで自ら望んでそうしているかのように……。
しかしそれが不幸な組み合わせであることは、リネアにまとわりつく青い糸が証明している。
(あ……だめ…それは……!)
リネアに挿入していた男が、がくがくと腰を震わせて、彼女の中に精を解き放つ。避妊具の類はつけていないようだった。
経験上、青い糸で結ばれた男女の間に子どもが出来た時、その不幸は最高潮に達することを知っている。望まれない子を抱えた女の子は、一生その咎を背負って生きていかなくてはならない。
このままではリネアが妊娠してしまう。彼女はレクトという素敵なパートナーがいるのに。抜き取られた膣穴からどろりと精液がこぼれ落ちると、直ちに二人目がその穴に挿入した。これ以上出され続けたら、受精の危険は極めて高い。一刻もはやく助け出さなければならなかった。
「駄目ーーー!」
「なんだなんだ!?」
無我夢中で教室に飛び込み、キューピッドの鋏で青い糸を裁断していく。
リネアには幸せになってもらわなければならない。
自分でも驚くほどの勇気を出して、それをやってのけた。
「ごめん、キュア。ありがと……。」
言葉少なにリネアはそう言い残すと、脱いだ服を回収して教室を飛び出す。
そこでキュアも一緒に逃げていればよかったのだが、どうしてそんなことをしていたのかということを知りたくて、ついその場に残ってしまった。
*
「性処理当番制度?」
「そうそう~。新入生のキュアちゃんは知らなかったのかな?」
「そんなの…聞いたことが……」
それはスパルティ校長の圧制時代にあった制度だが、校長が更迭された後も一部の生徒たちで続けられていた。
定期的に一人の女の子が選ばれ、たくさんのモテない男の性処理を担当するという制度。彼らはそれをとても楽しみにしていた。
「さーて、どうしてくれるのかな~。台無しにしてくれちゃって。」
「そうそう。オレなんて今日のためにもう10日もオナ禁してたんだぜ」
「そ、そんなこと……言われても…あっ……」
鬼気迫る男子たちがキュアの腕を掴み、逃げられなくする。
そして無理やり服を脱がしていった。
「や…やめ……て…っ!」
「キュアちゃんには責任取って貰わないとね。」
「すごい、もうすっかり準備できてるぞ」
リネアが犯されているのを見て、へその下がきゅんきゅんとしていた。
でもそんなところを見られてしまうなんて
「だ、だめ……っ!」
「あ、ああ……っ!」
さっきまでリネアを犯していたものが、今度は自分に入ってくる。
股の下を引き裂かれるような衝撃が走り、太いものが身体の中に侵入してくる。
しかし逃げようにも、両腕を後ろから押さえつけられ、身をよじることしかできなかった。男子たちはそれぞれのモノを押し付けたり、身体にこすりつけたりしてくる。その肉棒はギンギンに腫れ上がっていた。
「くっ、リネアちゃんより締まる……っ!」
「早くしろよ、後がつかえてるんだからよっ!」
「待ってろ、もうちょいでイけそうだ」
「だ、だめ……そ、それだけはっ……!」
男のピストンが早くなり、その肉棒が膨らみ奥を抉ってくる。
このままでは自分が孕まされてしまう。そう考えた途端、あの人の顔が浮かんだ。
「だめ、だめー……っ!!」
びゅくびゅくと膣内に熱いものが広がっていくのを感じて、背筋が身震いする。
「ごめん……なさい……」
キュアはこの場にはいないその人に向かって、謝罪の言葉を口にしていた。瞼から涙が溢れてくる。
しかし緩衝に浸っている余裕はなく、直ちに次の男子が下腹部に回り込んできた。
その場に居る男子は10人。あと8人は相手し続けないといけない。
そしてリネアを犯していた一人目もすでに回復し始めており、二週目に加わるかもしれない。
キュアのまだ受難は始まったばかりである。
自分に纏わりついた青い糸を、彼女自身は見ることが出来ない。