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ルーファスの新しい発明品はケミカルコンドームである。

この世界にもコンドームというものはあるが、ゴムを薄く引き伸ばす技術がまだ発達しておらず、まるで指サックのような分厚いものしか流通していなかった。

滑りが悪く、つけ心地は最悪で、ゴム臭もする。そして外れやすい。

そのようなものなので、使おうという人はあまり多くない。

彼が新たに開発したケミカルコンドームは従来の天然ゴムではなくPU製で、洗練された技術によって極薄0.02mmを実現しており、付けていても全くその感覚がしないという優れものである。


だが最新技術を使っているため、一箱あたり20000Gと大変高額な製造コストがかかる。既存品がせいぜい500G~1000G程度で売られていることを考えると、それはあまりにも高すぎる。

専用の設備を作って大量生産すればコストは1/10以下に抑えられるはずだが、そのための投資をする元手がない。そもそも販路をそこまで拡げられるかが不透明であり、なんとかして需要を開拓する必要があった。


「そうだ!地下アイドルだ!」

ルーファスは閃いた。

実際に使ってもらってその良さを確かめてもらいたいが、センシティブなものでもあるため、なかなか大っぴらに宣伝するというのも難しい。

だが地下アイドルの活動を通じて徐々に口コミで広めてもらったら?

そうして始まったのが彼女たちのアイドル活動である。




「すごい!本当に生で挿れてるみたいだ!」

「でしょー!」

「ルウシェさんの中、とろとろで、優しく包まれてるみたい…!」

「ありがとうございます!」


ライブコンサートのあとは実演販売。

箱で買ってくれた人は、その使い心地を実際に試すことができる。

価格は30000Gとやや割高だが、手を出せないこともない。むしろこれ目当てで毎回集まってくるファンも増えていった。


"握手会"と銘打たれたそれは、1箱あたり5分の制限がある。そのため時間内に射精をするために、予めぎりぎりまで勃たせておく者も多い。そのため挿れた瞬間にいってしまうケースもある。

1回のライブで20人以上相手することも増えてきて、行為は2時間にも及ぶ。

それでも二人は決して笑顔を絶やすことなく、心からファンとの交流を楽しんでいた。


ルウシェは全てを呑み込み、包み込むような感触を味わうことができ、気持ちよさでは最高の体験をすることができる。

一方のシェリルはきつくて狭く、奥にもすぐ当たり、強い刺激を得ることができる。

中には2箱買って、それぞれの感触を比べて楽しむものもいた。


生の感触とどれだけ違うのか確かめたいというリクエストもあり、2箱以上買った人はそれをつけないで比べてみる機会も与えられた。


シェリルはまだ初潮が来ていないが、ルウシェは運が良ければできてしまうかもしれない。どちらとするのも魅力的で、飛ぶように商品は売れていった。



だがある日、開発技術書が何者かによって盗み出され、ライバル会社も同じ方法を用いて営業をかけてくるようになった。


地下アイドル戦国時代の始まりである。


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