喫茶店のトワ (Pixiv Fanbox)
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「いらっしゃいませ!おひとりさまですか?」
店に入ると出迎えてくれたのはトワだった。
ツキミ・ヨゾラが経営する甘味処、月兎庵。
しかし甘味処は表の顔に過ぎず、知る人ぞ知る、この店のもう一つのサービスがあるのである。
「〈月の雫〉を。」
「……。わかりました。ではこちらにどうぞ。」
合言葉を言うと、別室に案内される。
常連だけに許された特別な部屋の入り口だ。
「本日は、ツキミさんと、私のどちらかによる給仕となりますが……いかがいたしましょうか。」
「もちろん、トワさんで。」
「は、はい…。ありがとうございます。」
即答だ。今日はトワ目当てに来たのだから。きちんと出勤日も確認していた。
ツキミのサービスも素晴らしいが、今日はトワがいい。
「では……失礼します。」
人目につかない密室に入ると、トワはおずおずと服をはだけて乳房を差し出した。
この店の制服は、すぐに胸をはだけられるような構造になっている。
ふわりとやわらかい乳房を少し揉むだけで、じわりと母乳が溢れ出してくる。
口をつけ、ごくごくと、飲み干していく。
今日はまだ誰も飲んでいないのか、いつもよりも量が多く、味が濃いような気がした。
ほんのり甘く、温かい。
「今日は……桃フレーバーなんです。」
「なるほど、確かにそんな感じもするよ。」
母乳は、いつも同じ味がするわけではない。母体の食事や健康状態によって大きく変わる。体調が悪いときには量が減るし、前日に脂っこい食事をした後は少し飲みにくい感じになる。
しかし今日の母乳はすっきり爽やかな飲みやすい味だった。ほんのりフルーティーな香りがする。桃を食べたというのがそれなのだろう。
普通の母乳は乳糖を消化しきれずに大人が飲むとお腹を壊してしまうが、この母乳は安心して飲めるようになっている。そもそも妊娠していないのに母乳が出るのは、ルーンの影響だというが……。
「ごちそうさま。美味しかったよ」
このまま押し倒してもっとえっちなことをしたいという衝動に襲われるが、辛うじて抑えつ。そんなことをすれば出禁になり、二度とトワの母乳を飲むことも許されなくなるだろう。
代金を払って店を出ると、トワが明るい笑顔で見送ってくれる。
「ありがとうございました。またお越し下さいね!」
その声を背中に受けながら、お金をためてまた来よう!と決意するのであった……。