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ルーファスが仕入れてきた怪しげな技術とは、女の子なら出産経験がなくても母乳が出るようになるというものだった。


「そんなの何に使うのシャチョーさん!」

「社長は君だよ。シェリル。最近、社会情勢の変化に伴い、乳母のなり手が少ないと聞く。忙しい母親に代わって母乳で育児をする、ミルクデリバリーサービスなんて初めてみるのはどうだい。」

「ふーん、よくわからないけど、なんか面白そうー!」


だが肝心のシェリルの育児スキルが壊滅的なことがわかり、サービスが成り立たなかった。

そんなところにやって来たのがルウシェで、保健委員としての経験を活かし、新たなデリバリー要員として雇用されることになる。


「すごい!すごい!毎日注文が殺到してるよ!」

「ふむ…これではルウシェ君一人では荷が重いな。あと数人雇う必要があるか……。

むむむ…ちょっと待てよ。」

「どったのー?」

「今、顧客リストを見返していたんだが、名義の殆どが男性なんだ。」

「それでそれで?」

「いや、おかしいだろう。そりゃあ、父親が依頼するケースもあるだろうけど、どちらかというとこういうのは母親からの依頼が多いハズ…」


「どういうことなんだい、ルウシェ君」

「すみません…」

「客はみんな男性というのは本当かい」

「はい!皆さん、喜んで頂いております。」

「まさか……その、直接触れられたりはしてないだろうね。」

「ええと……。私、気持ちよくてふわふわになると、沢山乳が出るようでして、皆さんに搾って頂いております。」



ルーファスは頭を抱えてしまった。

「中止だ中止!」

「ええー!せっかく軌道に乗ってきたのにー!」

「そうもいかないだろう?シェリル。さすがにルウシェ君にそんな風俗嬢みたいなことをさせるわけには……。」

「みなさん、とっても笑顔になっていただいておりますよ?」

「でしょでしょー!社長道その64!ジュヨーの多いところに投資すべし!」

「…本気でこの事業を続けるつもりかい?」

「ちょらっしゃー!」


凄腕社長シェリルの采配により、事業は拡大し、新たなミルク配達員が雇われることになった。

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