オスクロルの情事 (Pixiv Fanbox)
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ユキムラが廊下を歩いていると、曲がり角の先から女性の喘ぎ声のようなものが聞こえてきた。
「よお!ユキムラ」
気さくに声をかけてきたのは、同じクラスのレイン・ディアボルスだ。みるからに不良学生の出で立ちだが、根はいいやつで友情には熱い。ユキムラの数少ない友人の一人である。しかし挨拶するさなかにも、その腰は激しく女生徒の下半身を打ち付けていた。
「いや……み、見ないで……っ!」
羞恥に顔を染めるもうひとりの生徒は、暁闇の魔王オスクロル・ラス・カサス。しかしストッキングをずり下ろされ、レインに背後から男性器で貫かれる姿には威厳のようなものはもはやない。言葉では嫌がっているが、背後から突かれるたびに、その腰は求めるように動く。
「ユキムラ、おめーも混ざるか?なかなかいい具合だぞ。」
「い、いや……遠慮しとくよ。」
「やあっ…見ないでユキムラさん…!…ああ…っ!んんっ」
レインがやや乱暴に激しいストロークで打ち付けると、オスクロルは全身を震わせながら切なそうな声を漏らす。
「そうそう、地下室への行き方、知らねーか?」
ふと思い出したようにレインはそう尋ねた。その間にもピストンは続けている。
「いや……知らないな」
「そうか。なんかわかったら教えてくれ。」
「あ…ああ。」
ユキムラはその場をそっと立ち去った。スパートが始まったらしく、ぱんぱん!と激しく肉のぶつかり合う音が廊下に響き、オスクロルの喘ぎ声がオクターブ上がっていく。
友人たちの意外な姿を思いがけず目にしてしまい、ユキムラの脳裏には二人の交わる姿がこびりついていた。平静を装っていたが、股間ははち切れんばかりに膨張していた。
(俺も混ざればよかったかな……)
収まらぬ衝動をどう処理しようか悩むユキムラであった。