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「待ちやがれ!」

「ど、どうして私は追われているのでしょう・・・」


海辺の街の小さな酒場で歌うたいとして過ごしていた日常は、たった一日で変わってしまった。

ある日やってきた海賊風の出で立ちの男たち。

「カルメンの娘か?」と聞かれて

「そうです」と答えると、突然乱暴に捕まえようとしてきた。

酒場の店主と常連のおかげでなんとか振りほどき、店の裏口から逃げ出すことはできたけれども、今こうして追われている。


あっという間に追いつかれそうになる。

ステージ用のヒールの靴を履いていたので、それを脱ぎ捨てた。裸足で少し足が痛いけれど、これで少し早く走ることができる。

「そうだ、これも捨ててしまいましょう!」

じゃらじゃらと鳴っていた金の腕輪も、投げ捨てる。お客様から頂いた、少し高価なものらしいけれど、特に未練はない。

「うおお!純金の腕輪だ!」

「待て、俺によこせ!」

追手の海賊たちはそれに飛びついて仲間同士で奪い合いを始める。それで少し時間を稼げた。水晶の腕輪も外そうと思ったけれども、急いでいるのでなかなか外れない。


「服も……捨ててしまいましょう!」

スカートがひらひらするドレスは空気抵抗が大きく走りにくい。

服を脱ぐのはさすがに少し躊躇したけれども、捕まってしまうよりはましだ。

それを脱ぎ捨てると、一気に走りやすくなった。ついでに追手の男たちは服にも飛びつき始めたので一石二鳥だった。


「あとは…ええと…もう脱ぐものが…」

ブラも外し、残っているのはぱんつだけ。しかしもう、躊躇している余裕はない。

すぐ後ろに追っ手が迫っていた。






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Comments

みょん

褐色肌には、お肌のスベスベ感といいますか、妙な魅力を感じます💕 素晴らしいです😊

nekotoraya

褐色肌も魅力的ですよね〜 ミレイユちゃんとか定期的に描きたくなります