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闇の王を撃退した赤髪一行だったが、土壇場のところで闇の王としての力を道化師に奪われてしまった。

光の王の騎士である12人のキングスクラウン達も、今は王冠の力を休めるために休眠状態になっている。

果たしてどうしたら最悪の敵に対抗する手段を得ることができるだろうか。


「フム。今の君は、ぽっかりと穴の空いたダムのようなものだ。いくら力を貯めようと思っても全てあの道化師のところへ流れていってしまう。だが川そのものが消えたわけではない」

フムニールが神妙そうな顔で言う。

「どういうことですか」

「そのままの意味さ。今、君が闇の王としての力を蓄えることはできない。しかし王としての権威まで失われたわけではない。」

「よく・・・・わかりません。」

「大きなダムが決壊して下の街に被害があった場合、その被害を食い止めるにはどうすればいいと思うかね。ただし流れが大きすぎて、元のダムは修復することができない。」

「川を…分散させればいいでしょうか……」

「その通り。できるだけ流れを分散させて、小さなダムで受け止めてやればいい。ひとつひとつは小さくても、やがて大きな流れを留めるだけの力を蓄えることができるだろう」

「……つまりはどういうことでしょうか。」


「そうだね。君の、騎士団を作りたまえ。」


闇の王としての力は蓄えることができないが、闇の王の権力を分け与えることなら可能である。叙任して権力を与えた騎士のメンバーそれぞれに、力を蓄えてもらえばいい。

かくしてフムニールの助言により、騎士団を集めることになった。

だがその方法はかなり特殊であったと言わざるを得ない。



「あのう……何かご用でしょうか……」

エクセリアに話しかけるタイミングがなかなか見つからず、つい後ろをつける形になってしまった。こういう時にコミュニケーション能力の不足が仇になってくる。

向こうから話しかけてきてくれて、助かった。


騎士となる人材を探すために、茶熊学園に来ていた。ここなら選りすぐりのエリートたちが集っている。まず最初に目をつけたのはエクセリアだった。

竜の国の姫であり、まっすぐな性格で責任感がある。ちょっと引っ込み思案なのが玉に瑕だが、それが可愛いところでもある。そして魅力的な身体を持っている。闇の王の騎士としてこれ以上にない逸材である。


「騎士に、なってほしい。」

「ええと……どういうことですか」

こういう時に語り部のキャトラがいないのがもどかしい。自分ではうまく説明することができない。

だがこの場にキャトラがいても、興が削がれるだけだったかもしれない。

「ごめん、すぐ済むから。」

「えええっ!!?」

口では説明できないので、身体で直接説明することにした。


光の王の騎士たちは王冠とそれを司る精霊によって力をやり取りするが、闇の王の騎士たちの精霊は体内に宿されることになる。

約10ヶ月の間その母体に宿り、その間は大いに能力が強化される。


エクセリアのそこは未だ誰も踏み入れたことにない聖域だったが、不思議な力が働いて痛みはなかったようだ。

穢れのない処女。まさに騎士に相応しい逸材。

狭くてきついが、質量のあるお尻のむっちりとした肉感がたっぷりと包み込んできて、ほどよい刺激を与えてくれる。もっと長く楽しみたかったが、あっという間に儀式の終わりが来てしまった。

無事戴冠が成功したようで、力の源の一つが抜けていく感覚があった。


この胎しばし借り受け、騎士として存分に剣を振るってもらう。


だが突然のことで何も理解していないエクセリアに、この状況をどう説明したらいいか、考えあぐねていた。


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