【制作日誌】タイトルと国の話 2021.05.02 (Pixiv Fanbox)
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今回はタイトルの話をします。
「ナイツアカデミー」でもなく、「ナイトカレッジ」でもなく、
なぜ「ナイツカレッジ」なのか、という話です。
(後半は作中に出てくる国の話をします)
まずは年齢とネーミング被りの問題。
「ナイツアカデミー」だとイメージからして「未成年感」が強いのと、
アカデミーってなんかありきたりだなと思って没にしました。
ナイツアカデミーって世界中探したら既に100個以上ありそうだし。
キャラの年齢的にもみんな20歳にしたかったので、
アカデミーというよりはカレッジだなと思ってカレッジにしました。
英語的には「Knight College -ナイトカレッジ-」の方が正しいんですが、
ナイトカレッジだと単なる夜間大学のように聞こえるのと、
「騎士団付属学院」という設定なのでナイツでも意味は通るのと、
単純にナイツカレッジの方が語呂と響きが良いのでナイツにしました。
個人的には「英語的なタイトルの正しさ」みたいなのは、
あんまり考えないようにしたいです。
日本語的に語呂が良い方を優先したい。
ちなみに中国語版は「骑士学院」です。
これだとたぶんナイツアカデミーと同じような意味になっちゃうけど、
かっこいいのでヨシ。
言語を中国語に変更するとタイトルロゴも変わるようになってるんですが、
中国ユーザーに不評だったので次のアップデートで英語に戻す予定です。
タイトルロゴは英語の方がカッコいいらしい。その辺は日本人と同じ感覚ですね。
ところでキャラの年齢ですが、上の方でも言いましたが、
アルゴたち一年生が20歳の設定です。2つ学年が上のユリウスは22歳。
子供ってほど子供じゃないけど、大人ってほど大人でもない。
そんな微妙~で絶妙な年齢。いいですよね。エッチですよね。
性的なことは一通り知ってるけど、みんな経験あったりなかったり。
性嗜好もだいたい定まってるけど、まだまだ揺れる余地があったり。
そうそう、ナイツカレッジの世界では、
現実ほどは男同士の営みに抵抗がない感じにしています。
やる人はやるよ、みたいな。
男同士での営みへの抵抗はもうラグーンでかなり丁寧にやったつもりだし、
ナイツカレッジでは根幹から変えてみました。
せっかくのファンタジー世界ですしね!
ちょっと現実世界とはズレた倫理観もまた自然で楽しいと思います。
それから年代設定ですが、だいたい20世紀初頭をイメージしています。
現実でいうと第一次大戦前後くらい。
なので馬車もあるけど自動車も普通に出てきます。
ただファンタジーなので、現実の文明に厳密に沿ってるわけじゃないです。
国や地域によってレベルに大きく差があるし、
発展した国でも古い物がずっと使われてたりもします。逆もまた然り。
さらにE.P.が……? おっと、これはまた続編で!
僕はイギリスのヴィクトリア朝が大好きなので、
最初は19世紀末くらいにしようかと思っていたのですが、
背景写真素材やテキスト描写などでちょっと不都合なことも起こるので、
もう少し文明レベルを進めました。
ヴィクトリア朝時代を本気でやるなら、
ヴィクトリア朝そのものをテーマにした作品じゃないとダメですね。
資料を集めるのも正確に書くのも大変ですし、やるなら本気でやらないと……。
ナイツカレッジは完全ファンタジー世界なので、
これまた厳密にどの国がモデルになっているとかは無いのですが、
多少はイメージの元になった国もあります。
例えばフロンテイルは、土地も文化もイギリスとフランスのミクスチャー。
ハーシュライヒはドイツとスイスを元に、もっと厳しく険しい山岳地帯のイメージ。
土地が貧しいから傭兵業が発達し、肥沃な土壌が欲しいから帝国主義に走る、
世界史の基本的な流れに忠実な国です。
ルドヴィゴは北欧三国を元に、生活様式をかなり海上に寄せた感じ。
船の上での生活はもっと書きたいと思ってるので、いつかやると思います。
ナイツカレッジの世界にはまだまだたくさんの国がありますし、
今後もっとファンタジーな国も出てきます。
お楽しみに!