【制作日誌】E.P.の話① 2021.04.04 (Pixiv Fanbox)
Content
ナイツカレッジに出てきた特殊能力、
E.P.(Expanded Potential)の話をします。
ラグーンシリーズを作り終えた後、
「次回作ではキャラになんか能力持たせたいなぁ」と考えていました。
『秘密裏のラグーン』では毒の泉一つで話を回していましたが、
キャラ一人一人が個別に能力を持っていればそれだけ色んな話が作れると思って。
能力は一人につき一つだけにしようと決めていました。
一人でいくつも持っているのは収拾がつかなくなるし、
何より「何でもアリ」になってしまって話に締まりがなくなると思ったからです。
ちゃんとルールを決めて、各々が出来ることの範囲を決めておいて、
その上で話を作った方が面白くなるだろうな~と。
制限があった方が話を作る方も楽しいので。
そう考えると、「魔法」という名称は相応しくないと考えました。
「魔法」という一般的な言い方だと、例えば炎を出せるとか、宙に浮けるとか、
そんなことをどうしてもイメージしちゃうので、
作品で決めたルールに従う能力であることを示すには、
別の呼称を使った方がいいなと思いました。
個人的にあまり「魔法」という呼び方が好きではないのもあります。
それに魔法という呼び方をしてしまうと騎士学校じゃなくて魔法学校になってしまい、
ハリポタっぽくなっちゃいそうなので却下に(笑)。
で、じゃあどういう呼び方がいいのかとなった時に、かなり難航しました。
最初は「ミスト」という呼び方をしていました。
英語名でMyst。霧のMistと神秘のMysticを組み合わせた造語です。
「ミスト能力は原理不明の霧の中」、というのが作中のキャッチフレーズでした。
これは結構気に入っていて、英語翻訳者の方からもウケが良かったのですが、
どうも響きが「魔法」に近くて気に入らなかったので没に。
次に「エーテル」に名称が変わりました。
単純にエーテルという言葉の響きがいいのと、科学的な要素も併せ持つ単語だったのと、
ゲームをよくする人には馴染みのあるワードだったので。
しかしこれも結局は「魔法っぽい」という理由で没に。
次にアルファベット略称二文字にしてみようと思い立ち、
I.F.(Internal Force)やP.A.(Primitive Ability)など色々と考えましたがしっくりこず、
E.P.(Expanded Potential)を思いついた時にようやく「これだ!!」となりました。
何がいいかっていうとこれ、ESP(超能力)に語感が似てるんですよね。
魔法というよりも超能力に近いものをイメージしていたためピッタリでした。
Expanded Potential(拡張潜在能力)という英名も訳語もピッタリ!完璧!
って感じで名称がE.P.に決まったのでした。
結果的にめちゃくちゃ気に入っています。思いついた自分グッジョブ。
こんな感じで、名称については色々考えてたりします。
作中でE.P.がはっきり言及されたのは、
アルゴ、テオ、パウル、ユリウス、セリオ、シェアトの6人だけで、
グラン、オスカー、ヘルマン、デリク、バテンのE.P.はまだ言及されてないんですよね。
次回作で出てくるのか、どんなE.P.なのか、いろいろお楽しみに!
■ 質問箱 ■
https://peing.net/ja/oodaru
質問募集中!内容は何でもOKです。
次回の雑記で回答予定です。