第277回 描き下ろしメア(金魚和服) (Pixiv Fanbox)
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こんにちは、らぐほのえりかです。
和装シリーズもいよいよ5人目です。
もうすぐ「ひな祭り」ということもあって、大好きな要素を詰め込んだ1枚をお届けします。
魔除けの意味が強い「ひな祭り」ですが、悪魔のメアと合わせる作者なりの遊び心でございます。
それでは今回詰め込んだテーマについてお伝えしたいと思います。
金魚
まず表題にもなっている「金魚」です。
実は「ひな祭り」といえば、「金魚の日」でもあります。現在は夏の風物詩のようになっている「金魚」も、江戸時代はこの季節に需要のある魚でした。
おおよそ江戸中期には5両前後で取引されていたようで、今の金額に直すと30万円前後くらいの高級魚でした。
そのため品種改良も盛んで、当時は水槽などもないですから、上から鑑賞する用に改良されていったと言われています。
ちなみに買えない庶民はぬいぐるみなどで代用していたようです。
「あつまけんしみたて五節句」歌川国貞(国立国会図書館より)
赤紅(あかべに)
赤紅(あかべに)とは、鮮やかで濃い赤色のことです。メインカラーとして着物や背景色に近い色を使用しました。400年くらい前の江戸と京都で大流行した色です。
まとめ
「ひな祭り」の起源は平安時代よりもう少し前の西暦300年くらいに中国から宮中行事京都の貴族の間に入ってきたと言われています。
つまり今回は西暦300年に入ってきた行事をテーマに、西暦1600年くらいの流行色と風物詩を詰めて、2023年のここで表現してみました。日本の歴史をつまみ食いしたような試みです。
いずれイラストがどこかに収録されるときも、こういったことは語らないので頭の中身を存分に語りました。
( ´ω` ).。oO (どうせここ以外に聞いてくれる人たちいないし。)
さて和装シリーズも残り1枚になりました。
今年はより「色」に対する造詣を深めていく所存ですので、他のテーマで表現する際もどうか楽しんで頂けましたら幸いです。
今回もここまで読んで頂きまして本当にありがとうございました!次回は近況報告も含めて記事を書きたく思います。
らぐほのえりかでした。引き続き精一杯がんばります。