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(おっぱいが大きな彼女ができますように)


賽銭箱に5円を入れて、そう願うのが少年の日課だった。

2年前くらいから、一日も欠かさず神社に通っている彼に、その神社の主は願いをかなえてやることにした。

というのは、別に彼への信仰心への感心からではなかった。賽銭箱に入れられる現金はその神社の維持に使われる、つまりその神様の居心地に影響があるのだ。それを、5円だけ入れて1日に何十分もいとどまられ、しかも他の参拝者を寄せ付けないオーラを発せられれば、賽銭が減ってしまう。


『信仰深きお前に、願いをかなえてやろう』

と、少年の脳内に直接話しかけてやるものの、願いをかなえてやるからもう来ないでほしいというのがその神社の主の考えだった。ただ、神社の境内に入ってくる人間にしか干渉できない神は、境内の中で遊んでいた女の子を好みの姿に変えて近づけてやることしかできない。


「え、本当に!?じゃあ注文してもいい!?」

がめつい少年に若干引き気味になる神だが、ここで突き放してはまた参拝に来られてしまう。

『……身長はどれくらいがいいか?』

「えーっとじゃあ……」


少年の注文が始まる一方で、これから体型をいじくられるとは知らない少女は、地面で行列を作るアリを観察していた。夏の暑い時期ということもあって、薄着になっていた彼女の体が、突如びくっと震えた。

「えっ!?なにっ!?」

視線をもっと下に向けると、なんとその細く短い脚がぐいぐいと伸びていくではないか。思わず立ち上がると、ついさっきまでと比べてとても高い位置に視線が上がっていた。

「な、なんなの!?」

上半身もかなり大きくなって、シャツのサイズがあわず、ヘソが丸見えになっていた。彼女の思考回路では追いつかないことが、彼女の身に起きていた。


「ひゃんっ」

次は、腰回りがきゅっと絞られる感覚があった。寸胴だった彼女の体がギュッと絞られ、力を入れれば折れそうなくびれができている。恐ろしくなった彼女は境内から逃げ出そうとしたが、なぜか足が動かない。急に長さが長くなってコントロールが効かないというレベルではなく、力を入れて動かそうにも、何かに固定されているような感覚だ。


「んんっ!おなか、がぁっ」

今度は絞られたと思ったウエストがぽっこりと膨らみ始めた。ボコボコと何かに蹴られるように震えながら、妊娠の過程を何十倍にも早送りにしているようにムクムクと膨らんでいく。そして、臨月の妊婦のようになってしまう。

「あ、赤ちゃん生まれちゃうの!?」

だが、それも一瞬で、今度は風船から空気が抜けるようにしぼんでいく。と同時に、その膨らんだ分が胸に行くかのように、かなり小さくなった服の中で、彼女の乳房が急成長を始めた。


「あんっ、きつ……いっ」

むぎゅ、むぎゅぎゅ、と際限なく膨らむそれは、服の上からこぼれだし始める。柔らかい乳房はどんどん巨大化し、肩紐が食い込んでいく。

「お、おしりも熱く……なってるぅ……!」

その熱で膨張するかのように、少女の下半身の皮下脂肪が急激に発達する。太ももにはムッチリとした肉がつき、尻は後ろに突き出されるように成長する。それでも張りが強いのか、垂れることなくプルップルッと震えている。


「あっ、ひゃぅっ!」

さらに、ドクンッドクンッと心臓が強く脈打つ。すると、限界まで大きくなったと思っていた乳房が、さらにバインッ、バインッと大きくなり、服がほつれる音がしてきた。先端のふくらみも外から見えてしまうほどに大きくなっていた。身長はさらにグイッと伸びて、地面のアリの行列がはるか遠くに、もはや見えないほどの距離になってしまった。神社の建物には身をかがめないと入れないかもしれない。


「私、どうなっちゃうの……っ!?」

膨らむ胸とは逆に、ウエストはコルセットで縛られたかのようにギューッと絞られていく。もはやスタイルがいいどころではないほど強調されるところが強調された彼女の体。

しかし、段々と背は縮み始め、胸はしぼみ、胴には太さが戻ってきた。

「よ、よかった……って……もとに、もどらない……」

ただ、そのまま完全に元に戻ると思いきや、体の変形が収まっても、少女は巨乳の女性の姿のままだった。


そして今度は足が勝手に動き始め、少女は社の賽銭箱の前にいる少年の方に歩みを進めていった。


『貴様、いい加減にしろ』

神は、注文の多すぎる少年にあきれ返っていた。

「すみません……」と口では謝る少年だが、そのニヤニヤした表情は隠しきれていない。

『巨乳だけかと思ったら、妊娠させて、いや妊娠はしなくていい、爆乳にしろ、尻を大きくしろ。もっと、もっと、いややっぱり、普通の爆乳でいい……などと抜かしおって……』

少年の度重なる追加注文に、神と少女、いや少女の体が振り回されたのだった。


「あ、あの、助けて……」そこに、神に操られて少年に近づいた少女が、少年に話しかけた。

「あっ、え、えっと……」少年は、少女のかなりキツめの服に押し込まれた爆乳が、ブルンブルンと揺れるのから目が離せなくなった。細かい注文をした彼でも、子供服に身を包んだ露出の多い女性が来るとは考えていなかった。


少年がどぎまぎしていると、少女は急に少年に抱き着いた。神が強引に少女の精神に干渉して、行動を起こさせたのだった。

『ほら、お前の望んだとおりの彼女だぞ!』

「え、そんな、こんなのって……!」顔のすぐ下におっぱいを押し当てられ、考えが回らなくなった少年。

「あの、わたし、体が熱くって……それで……っ」惚けた顔で、少女は服を脱ぎだす。


「だ、だめ……です、よっ……神様、これもあなたが?」

多少の沈黙の時間が流れた後、神はボソッと言った。

『いや、知らん……よかったな、晴れて童貞卒業だな』


「私の、体、責任、とってね……?」

「せ、せきにん!?ぎゃああっ」


少年は大きな体になった少女に抗うこともできずに、されるがままになるのだった。

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