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「え?なんですか、司令官?いいおっぱいの……日?」


三日月は、司令官を怪訝そうな目で見つめた。その日は、大型艦や新型駆逐艦は全員出払って、鎮守府に残っていたのは旧型の駆逐艦だけだった。


「はぁ……11月8日だからその語呂合わせですか。でも、なぜ私にその話をするのです?その……おっぱい……とは、私は無縁だと思うのですが」


冷めきった目線で、これが業務でなければ砲撃を一発食わせると言わんばかりに睨みつけながら、冷静に答える三日月。その目の前に、皿に乗った白いプルプルした何かが出される。


「な、なんですかこれ!……美味しそうな香りですが」


甘い香りを放つその白い物を手渡され、三日月は一緒に渡されたスプーンでそれをつつく。


「寒天ですか?これ、食べて良いんですか?え、今食べるんですか?」


司令官がうなずくのを見て、唐突に出された白いものを、恐る恐る口に運ぶ三日月。その口の中に、甘美なフルーツのような、いい香りが広がる。


「あ、これ美味しいですね、どんどん食べてしまいます」


三日月がそれを食べ終わるのに、1分もかからなかった。


「ごちそうさま……それで、何の話でしたっけ?……体が、熱くなってきてないか、ですか?そういえば……」


三日月の体が、熱を帯び始めていた。それと同時に、全身がガクガクと震え始める。


「な、なに……これ……うっ……」


立っていられなくなり、その場に膝をついてしまう。ドクドクと心臓が強く脈をうち、全身から汗が吹き出る。


そして、それは来た。


ドクンッ!!

「あぁっ……!!」


三日月の小さな体が爆発するように成長したのだ。戦艦顔負けの身長はともかく、その肉付きは先程までの貧相な体とは比較にもならない。一つ一つが頭ほどに大きくなった乳房は制服を真っ二つに破り、呼吸のごとにたぷたぷと揺れている。ムチッとした太ももはあらゆる男性が二度見すること確実なほどに、魅惑的な弾力を見せていた。


「胸……重いっ……」


その三日月の前に、司令官が立ちはだかる。三日月は、荒い息を立てるただの変質者と化した司令官に恐怖するしかなかった。

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