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俺のは名前はベン。

ヒーローではないが、彼らに情報を提供している潜入捜査員の一人だ。

俺は最近この付近を荒らしている秘密組織について調べていた。

あの不死のブヒブーと呼ばれるヴィランが幹部をしている危険な組織。


その組織の収入源の一つである違法ラビットバー。

ラビットバーとは名前の通り兎獣人が多く存在する場所で、オスの獣人が男に奉仕する場所だという。

俺は普段こういった場所に出入りすることはなかったため詳しくはないが、”奉仕”の範囲は多岐にわたり、性的なサービスも含まれるという話だ。



そんな所に潜入捜査をすることになったのは、グラスホッパーの幹部の一人という噂のある男が、このバーに現れたという話があったからだ。


「君みたいな若い子がこんな所に働きに来るなんて珍しいね」

そう言いながら出迎えたのはこの店の店長である兎獣人の男性だった。

赤みがかった青い瞳、普通の兎獣人とは違うように見える為に構えてしまうのは、差別に入るのだろうか。


年齢は40代くらいだろうか? 落ち着いた雰囲気で優しそうな印象を受ける。

「はい……お金が必要になったものですから。ただ俺はもう二十歳を超えています」

俺は緊張した面持ちで答える。


そもそもここはそういう客が集まる場所なのだ。

「そうなんだね、ごめんよ。でも君はすごく可愛い顔してるからね。」

そう言って笑うと俺を奥の部屋へと案内してくれた。

「じゃぁロッカーにある服に着替えて、今日から出てもらえるかな。外で待っているよ」


そう言うと店長は部屋を出ていった。

ロッカーの中にはバニーボーイの衣装が入っていた。

黒のベスト、首に白シャツと蝶ネクタイ。そして網パンツとぴっちりとした光沢のあるソックスのような何か。

頭にウサミミが付いたカチューシャまで付いている上、パンツがピッチリと密着した素材でモッコリ見えて非常に恥ずかしい。

まぁ、ここで躊躇っていても仕方ない。

覚悟を決め着替えると店長の元へと向かった。

「お待たせしました」

「うん、似合ってるじゃないか。可愛いよ」

店長は満足げな表情を浮かべた。

それから簡単に仕事の説明を受けた後、客が来るまでは自由にしていて良いと言われ、とりあえず店内を見て回ることにした。

店内には個室がいくつかあるが、そこにいる従業員の大半は兎獣人のオスであり、みなおそろいのピッチリとした服を着てその豊満なボディをさらけ出している。

その中で自分や他の獣人の体型はほっそりとしており、非常に目立っているように感じたが、犬獣人や自分と同じ人間の男もいる事に少し安心しつつ

店の中を見渡していると、カウンターの奥の方にいる一際大きな兎獣人に目が止まった。


他の兎達とは違い、青いリボンに胸に金色のプレートをつけた斑模様の雄兎。

可愛らしさの残る金髪の兎は、その青い瞳にどこかあどけなさと危うさを醸し出していた。


「気になるかい?」

いつの間にか後ろにいた店長の声にハッとする。

「えっと……」

「彼はこの店のナンバーワンだよ。まぁ、所謂VIPってやつさ」

VIPか……。確かに他の兎とはオーラが違う気がする。

「彼の名前はロイくん。見ての通りムッチリとした体と肉球がキュートだと人気でね」


なるほど、確かにあの巨体は魅力がありそうだ。

それにしてもあの歳であんなに働いているのか……。

「彼も訳ありでね。詳しくは言えないけど、上からの命令で特別待遇を与えているんだよ」


上からの。もしかしたら幹部との繋がりがあるかもしれない。


「特別なんですね」

「まぁ、君も負けないぐらいのVIPになると僕は睨んでるけどね」

ニヤッとして俺を見る店長の赤い瞳を見ていると目が離せなくなる。


「は、はい!」

思わず返事をしてしまう。「じゃ、頑張ってね」

そう言うと店長は他の新人の対応に向かったようだ。


それから暫くすると、あのVIPである兎、ロイが話しかけてくる。


「ねぇ、君は新人かい?よかったらボクともお話しよう。こういう所が初めてみたいだしね」

そういう彼はウィンクして俺に手を差し出してくる。


断る理由もないので彼のフワフワとした手を握るとプニッとした肉球に体温を感じてドキドキしてしまった。

「ありがとうございます!是非お願いします」

「ふふっ、そんな畏まらないでよ」

そう言うと二人で近くの席について会話を始めることにした。

「へぇー。それで家族の為にココで働きたいわけだ」

偽装経歴ではあるが慣れたものだ。

だがいつもと違うのは胸の高鳴り。彼を見ていると何故かドキドキしてしまう。


「ならボクが君の事を推薦してあげる」

「え……それってどういう……?」

「君は多分ボクと同じになれると思うんだ」

そういうとロイは俺の体をまじまじと見つめる。

「そ、そんな事……無いですよ」

なんだこの感覚は。俺は体が熱くなっていくのを感じる。

「大丈夫。ボクに任せてくれれば絶対うまくいくよ。だからね……」

いつの頃からか部屋が甘い臭いで満たされている。

「おいでよ」

耳元で囁かれた瞬間、視界が彼でいっぱいになる。

「んぐぅ!?」

気がつくと彼は俺の口の中に舌を入れていた。

くちゅくちゅという音、そして濃厚な甘い獣臭。

何かを飲まされた気もする。理性はここから離れろと警鐘をあげている。

それでも本能に逆らえないまま、俺は彼にされるがままになっていた。


長いキスの後、彼が口を離すと、銀糸がお互いを繋いでいる。

「どうだい?気持ちいいだろう?」

そう言って微笑む彼の目は三日月のように形を変え、その金環は青ではなく、赤く光っているようだった。


「はい……とても」


「ふふ、じゃぁ今から君はボクと仲間になるんだ。受け入れるかい?」


「は、はい……」

「それじゃ、もう一度君の名前を教えてくれるかな」

「俺はベン……です」

「良い名だね。でも提出された書類と名前が違うね。なぜだい?」


バレてしまった。朦朧とする意識の中で逃げようとしても彼は手を離してくれない。

周りのウサギたちが自身を取り囲んでいるようにも感じる。

「あ、あの……」

「でも大丈夫。君にはもう関係ないことだしね♡」

そういうと彼は再び唇を重ねてきた。

今度は先程よりも深く、そして激しく。

「んぶっ!?」

何かを流し込まれていく。それが何なのかはわからない。

ただひたすらにその甘美な味に酔いしれ、全身を、その魂までも桃色に染めていく。


「あぁ……あぁぁ……」

ゴキッという骨の軋む音に意識が覚醒し、自分が自分でなくなっていくような感覚に恐怖を覚える。

だが、それと同時に今まで感じたことのない感覚が湧き上がっていく。


覚醒した意識が何度も危険信号を送るが逃げることは出来ない。

ブチブチと体にフィットしていた服を破きながら体が膨らみ、濃い桃色の獣毛が生えていく。

腹部が太く大きく膨らみ、太くなった太ももが脚へと変化していくのがわかる。



「ぁ、あああっ!!」

鼻の奥に異物感を感じたかと思うと、それは鼻孔を押し退けるようにしてせり出してきた。

違和感と異物感に悶える間もなく、目には自らの手が彼らのように獣毛で包まれていく嘘のような映像が映り込む。

伸びた鼻先はピンクに染まり、短いが太いマズルを備えたものへと変貌し、より一層深く甘い獣臭を感じるようになっていく。


口の中には肉厚の舌が形成され、きれいに生え揃っていた前歯が突き出し、げっ歯類のように太く固く変わる。

長く伸びた耳はよりいっそう彼の甘い声を取り込み、脳髄へと送り届ける。


「ボクたちは皆、ご主人様に仕える為に生まれて来たんだよ♡」


そう言うと彼は俺を後ろから抱きしめて、顔を擦り付けてくる。


「うぅ……」

「安心して、ボクは君を傷つけないよ」

そう言うと彼はまた深い口づけをする。


「んふっ、んっ♡」

舌を絡ませあい、唾液を交換し合う。

それだけで頭が真っ白になりそうだ。


「あぁ、すごくいいよ。やっぱり思った通りだ」

頭がボーっとして、何も考えられない。

「ボクと一緒にご主人様に全てを捧げるかい?」


「はい……♡」

もう頭の中は彼の言葉、そして彼への深い愛情で上書きされていく。

後はもう目の前の雄兎に従うだけだった。

「ふふ、これからよろしくね♡」

そう言って彼は俺の頭を優しく撫でる。

「はいっ!」

俺は幸せだった。

こんなにも愛おしい人と共にご主人様に仕えることが出来る。


「よし、それじゃこれからよろしくね」

「はい、ロイさん♡」

こうして俺は組織の忠実な下僕となった。

その後、他の従業員達にも挨拶をしたが、その時の記憶はあまり残っていない。



そして今日から"仕事"が始まる。






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Comments

十五夜十六夜

前回の被害者が今回の加害者に回る展開は良いぞ……!! ちんちんの塗り方がとてもいやらしくて良いと思います……エッチだ

trystarbadger

お話が続いている感じがするの良いですよね!! ちんちん塗りは、神絵師の講座を参考にしつつ…