【限定】情事(SS＋差分) (Pixiv Fanbox)

一晩の情事を終え、目を冷ました処、

彼の体温が無いことに気がついた。

もう帰ってしまったのかと寂しくも不安に思いながら、ふと

窓際に目をやると、彼がいた。

彼は煙管を吸いながら、朝日が登りつつある

外の喧騒を見ているようだ。

そこらにいる野良狸の獣人と違い、かなりのヤリ手である彼は、

脂に程よく筋肉が乗った理想的な雄の体を持ち、

陽の光を浴びた毛並みはツヤやかな輝きを持っているようだった。

ぼぉっと彼の顔を見ていると、布の擦れる音で気づいたのか

その丸い耳をピクリとさせて、こちらに気がついた。

こちらを見た彼は、獰猛な笑みを浮かべ、その群青色の

力強い瞳で見つめ返され、夜伽の中で感じた彼の体温と、

見つめられながら感じたあの熱い迸りを思い出した。

自身の下腹部が熱くなっていくのを感じ、恥ずかしく思ったが、

それは彼も同じだったようで、ニヤついた彼の股間には

彼の腕と同じように、太く逞しくも艷やかな摩羅が怒張し、

自身の存在を強く主張しているようだった。

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