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"巨大製薬会社A社の実験に関しての観察報告。" 少年のすっと通った鼻筋は大きくゆがみ、荒い鼻息と共に鼻の穴が広がり、汚らしい鼻水を垂らしていた。 何か叫んでいるようだったが(おそらく助けてくれというような内容なのだろうが)、鼻孔が広がるに従い鼻を動物のように鳴らし、口からは苦しげな嗚咽をあげていた。 恐らくイケメンだと褒められていたであろう、整った顔はメリメリと大きくなった鼻と口によって歪み、膨らんだ鼻はまるで筒のように前にせり出していく。 白かったであろう皮膚は徐々に褐色に染まり始め、彼の青かった瞳も瞳孔が広がり大半が黒くなっていった。 痙攣し始めた彼が下半身から汚らしい体液をまき散らしたと思ったら、変形し膨張していく四肢。 指の先がゴキゴキと形を変え皮膚が繋がり、まるで黒檀のように黒光りしながらも厚くなったツメは、ゴリゴリと指先と融合する。 立っていられず、四つん這いになった彼が痛みから訴える声は、口が歪み舌が分厚く、ヒトのものとは異なる構造となってしまった為か、それとも鼻と口を通る荒い音のせいか既に言葉にならないようだった。 ======================================================== 彼が移送された後どうなったが分かりませんが、 ブヒブヒ、フゴフゴと耳障りな音を出すあの生き物の事を、私は忘れられそうにありません。

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