先鋒戦 双里明日香VS上野原弥生 (Pixiv Fanbox)
Content
全国高等学校女子プロレスリング選手権、県大会決勝
先鋒戦は一年生同士の対決である。
赤、奥山川高校の双里(そうり)明日香と、青、岬浜女子高校の上野原弥生は中学生時代のチームメイトである。
上野原弥生(1年)176㎝
中学からプロレスを始めた上野原はもともと優れた運動神経を持っていたのに加え、体格も急成長しチームのレギュラーとして活躍していく。
名門岬浜女子高校から特待生としてスカウトされ入学。
一年生ながらレギュラーの座を獲得し、2年の真鍋と並んで岬浜のツインタワーと呼ばれている。
双里明日香(1年) 161㎝
双里は小学生のころからプロレスに打ち込んでいたため入学当初は注目を浴びたが、周囲の成長と比べて伸び悩み、だんだんと目立たぬ存在となっていった。
高校ではプロレスをするつもりはなかったが、新入生歓迎会で松川に捕まり半強制的に入部させられる。
奥山川高校のメンバーとの関わりの中でプロレスへの情熱を取り戻し、一年生ながら県大会でも健闘している。
上野原
「決勝の相手って双里なんだぁ・・
楽して勝てるのはありがたいけど
アンタみたいな才能無いヤツでもレギュラーなんて、アンタの高校もザコっぽいわね」
双里
「楽勝かどうか、やってみてから判断しなさいよ・・
体だけじゃなくて態度も大きいと足元すくわれるわよ?」
上野原
「ァハッw 人数合わせでレギュラーになっただけのヤツがデカいくち聞くなぁ?」
「ちょっと身の程わからせちゃおっかな♪」
試合開始から10分
『上野原のパワー殺法の前に手も足も出ません奥山川高校、双里明日香!』
『今大会で名を轟かせている期待の新星、上野原弥生!
その実力を見せつけております!』
『双里を抱え上げて顎を固めるような形でのバックブリーカー!』
『足もつかない状況で反り返させられる双里明日香!』
双里
「・・・ぅ・・ぅああっ・・あっ・・」
試合開始から12分
▲上野原のエルボードロップ
喉元に肘が突き刺さり、双里のうめき声が会場に響いた。
試合開始から15分
▲上野原の長身から繰り出される、超高層ボディスラム
リングに叩きつけた際のマットを打つ大きな音が、その威力を物語っていた。
試合開始から20分
上野原
「あれぇ?なんだ気絶しちゃったの?
やっぱアンタ才能ないわ♪
有るのはサンドバッグの才能くらいじゃないの?」
カンカンカンカーン!
最後は足もつかない状態での首吊りスリーパーホールドで双里が失神KO
初戦は岬浜女子高校が白星を飾った。
__________________________________________
県大会決勝戦 先鋒戦 (30分一本勝負)
○上野原弥生(1年)176㎝ 岬浜女子高校
✖️双里明日香(1年)161㎝ 奥山川高校
21分25秒 首吊りスリーパーホールド