女子高生になった俺がクラスのギャルと本気のプロレスバトルをする事になった件 (Pixiv Fanbox)

オレは馬入橋シンゴ、16歳。この春から高校2年生になる予定だった男子高校生だ。

オレには同級生に打ち明けていない秘密があった。

うちの一族は、代々ちょっと変わった体質があって、生涯に一度、一定期間だけ性別が切り替わる。

男は女に、女は男に

ほとんどは10代の中頃から後半の時期にそれは起こるらしい。

俺にそれが起こったのは、ある意味キリのいい、この春休み中だったわけだ。

国からは理解と協力を得られている為、しばらくの間は、名前を「馬入橋ほとり」と名乗り、近隣の別の高校に転校する事になった。

「馬入橋さん・・」

「馬入橋さん、もうクラスにも慣れてきた？」

「うん、なんとか雰囲気は掴んできた・・・かな？」

「不安な事とか、何かわからない事があればいつでも聞いてね。」

彼女は伊勢原文奈さん。

転校初日に親切にしてくれたクラスの委員長だ。ちなみに俺のタイプど真ん中なので、体が女になったとはいえ、ドキドキが止まらなくてマジヤバイ

優しく魅力的な彼女だが、時折翳の有る、というか寂しげというか、とにかく辛そうな表情をしている事があった。

しばらくして、彼女がクラスで幅を利かす女子グループに酷い扱いをされている事に、俺も気づいてきた。

その首謀者がクラスを主導している3人組

観音崎せりか

宮ケ瀬ちなつ

湯本ほたる

この3人である。

ある日の放課後、この3人が伊勢原さんを囲んでいびっているところを目撃した俺は、思わず間に割って入ったのであった。

生意気な転校生をシメてやろうと、学校の伝統であるプロレス試合での決着を提案したのは、3人の中でも特に好戦的な性格そうな宮ケ瀬千夏であった。

勝ったらもう文奈に絡まない事を条件に試合を受けたオレ。

しかし、さらにもう一つオレは条件を出した。

馬入橋「相手は出来れば観音崎さん・・・アンタがいいんだけどな？」

俺はあえて、ギャルたちのリーダー格である、観音崎せりかとの勝負を選んだのである。

　　　「・・・ぷ」

宮ケ瀬「アハハハッ！あんた、せりかに勝てる気なの？ｗｗ

　　　　マジ笑えるんですけど？ｗｗ」

観音崎「・・・いいわよ？　たまには私もクラスのみんなにいいトコ見せなきゃね

謎の転校生 対 クラスを仕切るギャルとの戦いが、リングの上で行われようとしていた。

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実況

〔青葉が目にまぶしい5月・・・

この特設リングを取り囲んでいるすべての観衆が・・・

熱気を抑えながら決戦の火ぶたが切られるのを待っております！〕

観音崎「転校とかって勘違いして粋がっちゃって失敗するヤツ多いらしいけど・・・アンタもそんな感じね」

「気が小さそうなところが情けなくてかわいいわよ？」

馬入橋（うわ・・・まじか・・・観音崎、ちょっとエロすぎだろ？）

カーン！

カーン

〔さあ！ついにはじまりました、注目のクラス内対決！

観音崎せりか 対 馬入橋ほとり！

ゴングとともにリング中央で組み合う両者！

まずは力比べから始めようという所か！〕

観音崎

（生意気な女には、ひとつずつ教え込んであげなきゃ・・

何ひとつとってもかなわないってところをね！）

（まずは非力さから噛み締めなよ・・！）

ガッ

ガシッ！

ググン！

観音崎

「え！？」

馬入橋

「ん"～っ!!」

観音崎

（ウソッ!?

　ちょっとなによコイツ!?

小さいくせにまるで男子みたいな腕力じゃない･･･!）

馬入橋

「どりゃ～っ！」

観音崎

「んうっ！コイツッ！」

ロープ際まで観音崎を追い込んでいく馬入橋。

しかし観音崎も素早く体をかわしてシンゴの背後を取る。

実況〔スリーパーホールド！　まずは馬入橋の体力を奪う狙いか！〕

なれない女子との密着ぶりにパニックに陥るシンゴに、観音崎の怒涛の攻撃が降りかかる

ドガッ！

「がはっ！」

バコォ!!

「ぶぐっ！」

〔観音崎のドロップキックをまとも食らってしまった馬入橋！

尻もちをついた所にさらにランニングキックで頭を蹴りぬかれておりますっ！

かけらの容赦もない観音崎せりか選手！〕

「なに？生意気に挑戦してきたのに、てんでチョロいわね？」

ぐんっ

「あ！！」

ドォン！！

〔ああぁーっと！投げた！

劣勢の馬入橋！体格で勝る観音崎を軽々と抱え上げてのスープレックス！

相手をリングに叩きつけたあ！〕

〔これは観音崎も大きなダメージかあ？

しかし馬入橋もすぐには立てない・・・　どうなる！？〕

観音崎

「ぁうぅ・・・・」

〔馬入橋だぁ！先に立ち上がり攻勢に入ったのは馬入橋！

相手の足をクロスさせ、ステップオーバー！サソリ固めだぁ！！〕

観音崎

「ぁあああっ！！　ああ～っ！！」

〔完全にサソリの毒牙に掛かった観音崎！

これは苦しい！苦痛の叫びが木霊します！　なんとかあがいて抜け出したい！

しかし、そうはさせない馬入橋！〕

ダァン！

〔ああーっと！返した！観音崎、馬入橋に足を絡めてグラウンドに引きずりこんだ！

そして一気にアキレス腱固めに入る！鮮やかな流れ！〕

観音崎

「はぁはぁ！

このぉおお！」

シンゴ

「あっ！ぐぁああっ！」

ハシッ

〔届いたぁ！なんとかロープまで逃げ切った馬入橋選手！

一進一退の攻防がつづく、観音崎と馬入橋の戦い！

これからどうなってしまうのか！〕

つづきをまたお楽しみに！