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いつも小説をお読みいただき、ありがとうございます。

諸事情でゲロ吐きそうなぐらい落ち込んでいるトライセプスです。


さて、今週の新作はリゼロのエミリア×プリコネのゴウシンの初クロスオーバー作品!...なんですが、誠に申し訳ございません。

今週も投稿が遅れてしまいそう...というか遅れます。


一つ...言い訳をさせてください(サイバンチョ)

今回は、知らない作品同士のクロスオーバー+いつもの約2倍の3万字+前回のコロナによる遅れ+外せない用事が重なってしまい、執筆が予定よりかなり遅れております。

要するに原因は慢心、環境の違い


現在の進捗は18,000字/30,000字で、金土がほとんど自由に動けないため、完成品の投稿が日曜〜月曜の投稿になってしまう見込みです。

(トライセプスの執筆速度は頑張って8,000字/日)


とはいえこのままではバツが悪いので、まずは区切りの良い前半15,000字を全体公開することでお茶を濁させてください!

幸いリクエスト者様にはFANBOXをフォローしていただいており、かつ完成した本編は結局Pixivで無料公開するので問題ない...はず。


ではどうぞ!


『原作』Re:ゼロから始める異世界生活 × プリンセスコネクト!Re:Dive

『人物』エミリア

『あらすじ 』プリコネ世界へと訪れたエミリア。街を歩いていると不運にも、性格の悪い貴族議長ゴウシンに目をつけられてしまった。その美貌を完全に自分のモノとするために、卑怯な手段を惜しみなく使って彼女を快楽の沼へと沈めていく...

『文字数』前半15,000字


本編

 アストライア大陸の中心に位置する巨大都市ランドソルを、1人の少女が明らかに不安そうな顔つきで歩いていた。


「ここ、どこなの?パックの反応がないし、スバルもレムもラムもみんなどこ行っちゃったの?」


 少女の名前はエリミア。

少女とは言ってもハーフエルフであり、高校生のような見た目とは裏腹に実年齢100歳を超える長寿な種族だ。


 彼女が暮らしていた中世ヨーロッパ風のルグニカ王国とは異なる、どこかメルヘンチックな雰囲気を醸し出す街並み。

普通ならその異国感にワクワクしてしまいそうなモノだが、突然一人ぼっちで放り出された彼女にとっては不気味な事この上なかった。

すれ違う人間も、半獣人のような種族も、エルフらしき種族も、自分の知っているそれとはどこか違う印象だ。


「ううん、1人で落ち込んでいても何も解決しない。とにかくまずは情報を集めなきゃ!この街の情報、みんなの居場所...とにかく手当たり次第に......あ、あの、すみません!」


 エミリアは街ゆく人々に声をかけ続け、半日ほど情報収集に励んでいた。

それと同時に住人の間で、彼女自身が話題になっているとも知らずに。

「キレイな白いエルフが街について聞き回っている」「どこかの貴族らしき格好の女の子が人を探している」などなど、彼女をジロジロと観察する人で周囲にはちょっとした人だかりができている。


「む?なんの騒ぎだ?」


 その人だかりを発見し、1人のデカい男が足を止めた。

ゴテゴテと飾りのついた高そうな衣服に身を包み、髪は歴史の教科書でも中々見ないような金髪縦ロールに前髪ぱっつんな、いわゆるバロックスタイル。

黒い眉毛も髭もかなり濃く、その全身から品のない成金貴族臭が漂ってくる不愉快な男。

そしてその後ろには、金色の鎧を着た兵士【黄金の手】が数名控えていた。


「ゴウシン様、いかがなされましたか?」

「おい、あれはなんだ?」

「は...分かりません。聞き込みをして参ります」


 兵士の1人が住民に声をかけて色々と話を聞き、駆け足でゴウシンの元へと戻ってきた。


「分かったか?」

「はい。なんでも白いエルフの美少女が人を探しているとか。気がついたらこの街にいたとか。不確かな情報をいくつか入手いたしました」

「ほーう...フッフッフッ、どれ、ここは吾輩がそいつの相談に乗ってやるとしよう。おい、その女をここに連れてこい。丁重にな」

「はっ!少々お待ちを!」


 今度は数名の兵士が人混みをかき分け、数分後、エミリアがゴウシンの前に連れてこられた。

彼女を見た瞬間、ゴウシンは衝撃のあまり声を出して固まってしまう。


「ぬぅっ!」


(な、なんと綺麗な銀髪!宝石のような紫紺の瞳!胸が大きいのにスラッとしたスタイル!魅惑的な服装の中に、高貴な身分を伺わせる気品さと清楚さが感じられる!...こんな美しいエルフ見たことがないぞ!!)


「こちらが貴方を気にかけてくださっている貴族議長のゴウシン様でございます」

「え、エミリアと申します。この度は私を気にかけていただき、ありがとうございます」


(声も銀鈴のようで心地が良い!ますます気に入ったぞ!)


 エミリアは緊張と安堵を同時に感じながら、深々とお礼の言葉を口にする。


「あの...?」

「はっ!ごほん...そう畏まらなくても構わん。吾輩はゴウシン。ここでは目立つ。エミリアよ、吾輩の城でじっくりと話そうではないか」

「は、はい!」


 普段のエミリアは優しくお人好しだがそれを素直に肯定せずに、合理主義なリアリストを演じようとする面倒な性格をしているため、安易と他人を頼らないのだが、慣れない土地で一人きりという心細さが怪しい男の誘いをあっさりと飲み込ませてしまった。


(よかった。ビックリしたけど、どうやら悪い人じゃないみたい。この国の権力者らしいし、みんなを探すのを手伝ってもらえるといいな)

(くくくっ、どうやってこのハーフエルフを吾輩のモノにしてやろうか。難癖をつけて逮捕して...これは楽しみだな!)


 お互いの思惑をすれ違わせたまま、2人はゴウシンのテリトリーへと移動する。

彼は頭の中で悪巧みの道筋を立てつつ、表面上はエミリアに優しく接していた。


——————————————————


「紅茶も来たことだ。早速話を聞かせてもらうとしよう」

「ありがとうございます。ずずずっ...えっと、何から話せばいいのか...」


 ゴウシンはエミリアを客間に通し、高級な紅茶を啜りながら話を始めた。

入り口には兵士2名を配置し、すでに彼女が逃げられないよう準備をしている。


「そうだな...まずは君の身分から聞かせてくれるかね」

「はい。私は親竜王国ルグニカの次期王候補の1人で、現在はロズワール領で暮らしています」

「ルグニカ?聞いたことない国だな...お前達、知っているか?」

「いえ、我々も聞いたことがありませんね」


(ということは名も通らぬような小国か?護衛もつけない王候補とは、よほどしょぼいんだろうな)


「私が言うのも何ですが、ルグニカは大国に分類される国だと思います...でもやっぱりそうなのかも」


 大国であるルグニカを知らない人間などいるはずがないと、エミリアはショックを受けた。

しかし一方でどこか納得したような表情を浮かべる。


「ゴウシンさん、実は信じてもらえないかもしれませんが、自分がどうしてここにいるのか分からないんです」

「どういうことだ?」

「私がルグニカの街を歩いていたら、突然謎の光に包まれて、気づいたら全く知らないこの街にいて...って、自分でも何言ってるんだろ」


 虚言妄言レベルの類の説明を始めたエミリア。

異世界転生に理解のある現代人ならともかく、エミリアの世界の人間もゴウシンの世界の人間も、そんな突飛な話を簡単に信じるわけがなかった。


(この小娘、気でも狂っているのか?ともかく、この証言は使えそうだな。”時間いっぱいまで”話を聞き出してから逮捕するとしよう)


「ふむっ。にわかには信じられんが、君の話をとりあえず事実として話を続けよう」

「ありがとうございます。それでこの街”ランドソル”について住んでいる人たちに話を聞いて回っていたら、ゴウシンさんに声をかけていただいた...という訳なんです」

「なるほど。ところでエミリア、君は人を探しているとも聞いたのだが?」

「はい。もしかしたら私以外の人もこっちの世界に来ているかもと思いまして…全く確証はないんですけど...」

「そうかそうか。それは心配だな」


じろっじろっ


 切実な話を聞きながらも、ゴウシンの視線は彼女の肢体に釘付けになっている。

雪のように白い肌をより強調するような白と紫のワンピースは、彼女の女としての魅力を底上げしていた。


「よし!ではこのゴウシンが、君の探し人を探してやると約束しよう!」

「”約束”...あ、ありがとうございます!今は無一文で何もお返しできないのに...」

「くっくっくっ、そんな事はない。君にはち〜ゃんとお返しをしてもらうよ」

「それは...どう...いう」


(あれ?なんか急に頭がぼんやりしてきた...視界がぼやけ...ダメ...............スバ......ル)


 エミリアの眼がゆっくりと狭まり、同時に全身から力が抜けていく。

ゴウシンの前で失礼にならないよう必死で眠気のような症状を抑えようとするが、どんどん抗えなくなっていった。


「〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


(なにいってるの?分からない...眠...くて)


ドサッ!


 エミリアはついに事切れ、ソファに倒れ込んで無防備な体を男の前に晒す。

最後に目に写ったのは、不敵に笑うゴウシンの顔。


「はーっはっはっ!紅茶に仕込んでいた睡眠薬がやっと効いたようだな!魔力が高いのか、落ちるまでにかなり時間がかかったが無事成功。お前のような美人がのこのこ1人でついてくるなど、実に無防備なことだ。おい、この女を吾輩の部屋へ運べ」

「はっ!」


(この少女には気の毒だが、ゴウシン様に目をつけられては終わりだな)


 エミリアは【黄金の手】に抱えられ、ゴウシンとともに自室へと連れて行かれた。

彼女をいつも助けてくれる騎士様も彼女を守護してくれていた大精霊も、この世界には現れない。


——————————————————


「んっ...?あれ?私寝ちゃってた?」


 エミリアが目を覚ますと、まず最初に見知らぬ天井が見えた。

周囲を見回すと、愛用のベッドより豪華なキングサイズのベッドや。高そうな椅子や机やソファが確認できる。

そして、ソファに座っていたゴウシンと目があった。


「やっと起きたな、エミリア」

「ゴウシンさん、ごめんなさい!私いつから寝ちゃって...やだ、どうして」


じゃらじゃらじゃら


「?...何の音?」


 エミリアが慌てて体を起こすと、近くから金属音が聞こえてくる。

近く...ベッドの周りでもなく、ベッドの上でもなく、その音の発生源は彼女自身から発せられたように思った。

彼女は違和感を覚える首筋にゆっくりと指を当てると、いつもとは違う感触を体験する。


「これ...は...首輪?」


 いまいち状況が飲み込めていないエミリアに、バスタオル姿のゴウシンが近づいてくる。

隣にあった鏡を見ると、彼女の視界には金属のリングがジャラジャラとついたピンク色の首輪が映り込んだ。


「あの、ゴウシンさん、これは一体どういう」

「混乱しているようだな。単刀直入に言うと、君を不法侵入罪とスパイ疑惑によって逮捕させてもらった」

「不法侵入にスパイって...私は気がついたらこの街にいて!」

「そうだな。そして君は誰も知らない国から来たという。怪しい者をのさばらせていく訳にはいかんなぁ。君もどこぞの国の王候補というなら分かるだろう?」

「た、確かに今の私は怪しいですけど...だけど...」


 ゴウシンの正論にグウの根も出ないが、ついさっきまで好意的だった彼の変わりように戸惑っていた。

そしてエミリアにとって特に大事な意味を持つ”約束”を簡単に破られたことに憤慨する。


「話が違います!最初から嘘をついていたんですか!」

「信じるやつが悪いのだ。それに本当なら貴様は死罪でも文句は言えん立場なのだぞ」

「うぅっ...ならどうして牢屋ではなくこんな豪華な部屋に私を?」


 発言と待遇の違いに混乱し、ゴウシンの腹心を計りかねるエミリア。

自己肯定感の低さから、自分の体が狙われているとは微塵も思っていないようだ。


「牢屋に連行されていないのは、貴様が吾輩の奴隷になったからだ」

「そんな勝手なっ!」

「本来死罪の人間に人権など必要ないからな。生きていられるだけ感謝して欲しいものだ」

「こ、こっちに来ないで!近づいたら打ちます!」

「ほ〜う、やる気かね」


 エミリアがゴウシンに手のひらを向けると、彼はその場に立ち止まった。

その表情は不愉快なほどニヤニヤしており、今すぐにでも殴り倒したくなるような軽い態度だ。


(パックはいないけど、魔法が使える事は確認済み!この人を軽く気絶させて、その隙に城から逃げなきゃ!)


 ゴウシンの足が一歩前に踏み出される。


「っ!アイシクルライン!」


 .........エミリアの魔法は不発に終わった。

沈黙の時間が部屋を支配し、そして時間が動き出したかのようにゴウシンの高笑いが響き渡る。


「はっはっはっ!はーっはっはっ!!」

「そんな...どうして魔法が使えないの?...アイシクルライン!コキュートス!」

「無駄だ無駄だ。貴様はもう私に逆らえんようになっているからな」

「なんで...もしかして!」


 エミリアの片手が首輪を掴む。

彼女の直感は正解だったようで、ゴウシンは勝ち誇ったように頷いている。


「気づいたようだな。貴様のそれは『封魔の奴隷首輪』というマジックアイテムである。闇ルートでしか流通しておらん貴重品だぞ」

「奴隷首輪...」

「その首輪に所有者の名前を書いて生物に装着すれば、その相手は所有者に危害を加えられなくなり、どんな命令にも逆らえなくなるというレアアイテムだ。それを外すには所有者の許可が必要だから、吾輩以外ではどんな力自慢でも外す事はできんぞ!ふはははっ!」

「そ、そんな...うそっ!本当に外れない!」


 華奢に見えても身体能力が高く格闘技も得意であるエミリアだが、その力を持ってしても首輪はびくともせず、首にダメージが行くだけであった。


「理解できたようだな。結構結構」

「わ、私を奴隷にしてどうするつもり?拷問にでもかけるの?」

「まさかまさか。君のようなうら若き少女にそんな無粋な事はしない。ただ...貴様を私の妾にするだけだ」

「め...かけ?」


 妾...分かりやすく言うならセックスをするだけの関係という意味だが、人付き合いが少なく性知識が皆無なエミリアにはその単語が理解できなかった。

が、彼は分かっている体で話を続ける。


「なーに、安心しろ。貴様の連れらしい人物を見つけ次第、吾輩が丁重に保護してやる」

「う...うそつきっ!」

「嘘とは心外だ。客間で約束した通りではないか!ガッハッハッ!」


 お人好しのエミリアもここまで来ればさすがに騙されず、目の前の卑劣漢の言う保護=逮捕であると理解する。

今すぐゴウシンを突き飛ばして逃げたいと願うが、睨むのが精一杯で体の方はピクリとも動かない。


「一応言っておくが、助けを呼ぼうと叫んでも無駄だぞ。この部屋は完全防音な上、吾輩の自室の隠し扉の奥の奥だからな...さてと、自分の置かれている状況が分かったところで、そろそろ奴隷としての初仕事をしてもらおうか」


しゅるり...ばっさ


 ゴウシンがバスローブの紐を引っ張ると、あっという間に彼の裸体がエミリアの前に現れた。

分厚い服に隠れていたが、その体は貴族の贅沢三昧によって肥えており、肥満とまではいかないがそれでも太っている部類に入るだらしない体をしていた。

これがエミリアにとって、じっくり見ることになる最初の男性の裸体である。


「.........きゃあああああ!な、な、なんで脱いで!?」


 エミリアは頬と耳の先っぽを真っ赤にして、両手で顔を隠してしまう。

ゴウシンはその初々しい様子から、彼女が初モノであることを見抜いた。


「よく見ろエミリア。これが今日から貴様が尽くす吾輩の体。この猛々しい貴族チンポを、その体を使って気持ちよくするのが唯一絶対の使命だぞ」

「この太くて長いものがチンポ?うぅっ、なんかグロテスクな形してる...これを気持ちよくするのが私の使命...わ、分かりました」

「ふむっ、処女のくせに今までの女より随分物分かりがいい。早々に抵抗を諦めるようには見えなかったが、そうでもないようだな」


 エミリアは指の隙間から、勃起しているチンポを覗き込む。

これをどうやって扱うのかは全く知らない彼女だが、何となく本能的に羞恥心が湧いてくるのを感じていた。


「エミリア、服を脱げ、ハイソックスは脱がなくていいぞ」

「っ...はい」


(ひ、人前で裸になるなんて初めて。嫌なのに本当に命令に逆らえない!うぅっ...恥ずかしくて顔から火が出ちゃいそう!)


 エミリアはベッドから立ち上がると、自分の着ているワンピースに手をかけ、男の前で一枚一枚丁寧に脱ぎ始める。

真っ赤になっている顔を隠す事ができず、それがさらに彼女の頭に血液をめぐらせていく。


しゅるしゅる...しゅるり...ぱさっ...


「ぬ、脱ぎました」

「こら!手で秘部を隠すな」

「........」

「お...おおっ!おぉぉぉっ!!なんと美しくて白くてきめ細やかな肌だ!」

「そ、そんなにジロジロ見ないでください!誰にも見せた事ないのに...」

「グハハハハハッ!この初々しさは最初しか楽しめないからな。じっくりと目に焼き付けるとしよう」


 ゴウシンは内股気味で気を付けの姿勢を取るエミリアの体を、ぐるぐると犬のように回りながら近距離で視姦する。


(服の上からでもエロかったが、脱がせるとやはり桁違いにイイ体をしているわ!D〜Eはありそうな完璧な形のおっぱい、白い肌との対比が素晴らしいキレイなピンク色の乳首、パイパンでプックリと美味そうなマンコ、健康的でシミ一つないケツ、引き締まったウエスト、無駄な贅肉はないがしっとり柔らかそうな四肢...こんな非の打ちどころがなく宝石のようなエルフ娘を吾輩の性奴隷にできる日が来ようとは!)


「あ、あの...ゴウシンさん...さっきからお股に息が。むず痒いです...」

「ムフフっ、別に構わないだろう。それよりエミリア、奴隷なら呼び方を改めろ。ゴウシン様あるいはご主人様と呼ぶように」

「はい...ゴウシン様」


 全身を観察し終えると、ゴウシンはその場で立ち上がり彼女の瞳を覗き込んだ。

不安そうな紫紺の瞳には、男のブサイク面が映り込む。

そのまま手が伸び、エミリアの頬に添えられる。


「まずはキスから」

「キス!?い...いや!それだけはやめて!」


ばちんっ!


 『封魔の奴隷首輪』で逆らえないはずのエミリアが、男に平手打ちをかまし反撃した。

大事に育てられてきた彼女が知っている性知識の限界...”キスしたら赤ちゃんができる”という可愛らしい嘘の教え。

いまだにそれを信じているが故の激しい拒絶反応が、首輪の効果を一瞬だけ跳ね除けた。

そしてその行動を予想だにしていなかったゴウシンは、呆気に取られた後ゆっくりと笑い始める。


「.......ふっ...ハッハッハッ!これはすごい。こんな事は初めてだ。まさか首輪の効果に逆らうとはな。キスは貴様にとってよっぽど大事な行為だと言うことか。なるほどなるほど」

「そ、そ、そうよ!だってキスしたら...したら...あか、赤ちゃ!」

「何を言っている?...ククッ、まあ良い。それなら唇を奪うのは最後の楽しみに取っておくとしよう。いずれ自分から求めるようにしてやる」

「そんな不埒な事、私がするわけないでしょう!」

「それはどうかな。吾輩のこのビッグマグナムを味わった女は、皆ことごとく吾輩に媚びるだけのメスへと成り下がる。どこまでその強がりが保つか見物だよ」


 ゴウシンはエミリアをベッドへ突き飛ばすと、すぐに上へ覆い被さった。

そして誰も触ったことのない美乳に顔と手を近づける。


「な、なにを」

「まずは胸を味わわせてもらうぞ。べ〜〜〜ろっ、べろべろ」


もにゅ♡もみ♡もみ♡もみ♡


「ひぃぃぃっ!!」


 ザラザラした生暖かい舌が右乳首の上で芋虫のように這いずり回り、左乳房は苦労を知らぬであろう男の手で鷲掴みにされて揉みしだかれる。

赤子に乳を与えるための器官としか教わっていないエミリアには、いささか衝撃の強い展開だ。

こそばゆく、気色悪く、気味悪い感覚が先立ち、快感などまるで感じない。


もみ♡もみ♡むにゅ♡…ぐりぐりぐり♡


「べろべろ...ふむっ、汗で少々しょっぱいが、反面蒸れた甘い香りも同時に放たれて実に吾輩好みのおっぱいだ...ぢゅるるるっ!」

「やだっ...そんなに吸わないで...そこは赤ちゃんのための...うぅっ、気持ち悪い」

「残念だが、すでに貴様の体は赤子のためのモノではなく吾輩のためのモノだ。れろれろれろ...ところで中々甘い声を出さないなぁ。仕方ない...”エミリアの体の感度は2倍になる””発情しろ”」

「っ!??!」


(な、なに!?この男に言われただけで、急に体の中から熱いものが込み上げてきた!それに)


むにゅ♡むにゅ♡ぴんぴん♡くりっ♡


「べぢょ〜っ、べろべろべろ!ぢゅぢゅ!ぢゅるるる〜〜〜っ!」

「んっ...ぇ?♡…ふぁっ♡」


(こんな気持ち悪い人が赤ちゃんみたいに私の胸を舐めてるのに、さっきまでと違って...気持ちいい。お腹の奥がポカポカするみたいな...うっ♡おかしいおかしいおかしい)


 ゴウシンの乳責めが進むたびに、エミリアの抵抗感が軟化していく。

体をモジモジと震わせ、口から我慢できずに漏れた甘い声が発せられる。


「れろれろれ〜ろ...乳首が一気にビンビンに勃起しているではないか!ハハハハハッ!首輪には軽い催眠効果も備わっていてな。感度を調整する程度であれば吾輩の自由自在なのだ」

「そんなの...はぁ♡卑怯よっ♡…んんっ♡」


ぴんっ♡くりゅ♡くりゅ♡もみっ♡もみっ♡


「ほれほれ、気持ちいいだろう?首輪と吾輩のテクニックが合わされば、たとえ貴様のような処女であっても初回から乳首イキさせられるのだ。サクッとイってしまえ」

「乳首イキ?はぁっん♡…イクってなに?」

「べろべろべろ、べぢゅべぢゅ...ぷはぁ、そんなことも知らんとはどれだけ世間知らずな娘め。それは自分の体で理解するといい...はぷっ、ちゅ〜、ちゅ〜、かりっ!」


ぐり♡ぐり♡ぐりんっ♡


「いひぃ♡♡ひやぁあぁぁぁっ♡♡おぉぉっ〜〜〜♡♡♡」 

 

 片乳首を甘噛みされながら、もう片乳首を指の腹で押しつぶされ、エミリアは初めて経験する甘く鋭い感覚に支配された。

それは電流が流されているような、あるいは体の中がお湯で溶かされているような、ふわふわとした夢見心地な印象。

その未知の刺激に驚き戸惑う彼女の肉体は、目を大きく見開き、腰を浮き上がらせ、嗚咽にも似た嬌声を口から飛び出させた。


(何、今の不思議な感覚!?これがイクってことなの??自分の体じゃないみたいに一瞬体が軽くなって、脳がビリビリした♡…全然分からない。分からないけど、こんなの何回も経験したら癖になっちゃいそうなのだけはボンヤリ分かる)


「おお、おお、気持ちよさそうな声でイキおったな。フッフッフッ、口からヨダレが垂れているぞ」

「っ...やっぱり今のがイク...私、イっちゃたの?」

「そうだ。絶頂とも言う。しかし本当に何も知らんようだな。ここまでピュアな女で遊ぶのは初めてだ。じっくりたっぷり時間をかけて、チンポを差し出されただけでヨダレを垂らすような吾輩好みのドスケベエルフに育ててやろう」

「そ、そんな...んっ♡あなたの思惑通りになんて絶対に...ならない...からぁ♡」


(助けてスバル!パック!レム!ラム!...誰か、誰か私を見つけて!)


 ゴウシンにはどうあっても逆らえない以上、この世界に来ているかも分からない仲間に助けを求めるしか道はない。

エミリアはそれまで何があっても耐えると心に誓い、次のステップへと移るのであった。


——————————————————


くりっ♡くりっ♡くりくり♡♡


「ぢゅるるるっ!じゅっぶ!じゅっぶ!れろれろれろ!」

「ん...あぁぁぁっ♡ふぁぁ♡…もうやめてっ♡一回休ませて♡…あぁ♡いやっ♡またイクっ♡また来ちゃうっ♡…イクぁぁぁぁ〜〜〜っ♡♡」


がく♡がく♡がく♡がく♡がく♡…ぷしゅ♡ぷしゅ〜〜〜っ♡♡


 エミリアが誓いを立ててから1時間、早くもその意思が揺らぎ始めていた。

ゴウシンによる執拗なまでのクリ責めクンニがノンストップで続けられ、彼女の股間もベッドシーツも本気汁でグチョグチョのドロドロになっている。

イってもイっても止めてもらえない熟練の愛撫により、脳も体も痙攣しっぱなし、まだ処女にも関わらず気持ち良すぎて潮まで噴く始末であった。


「ぢゅるるる〜〜〜っ、ちゅっぽん!...エミリアのマン汁はドロっとしているくせに喉越しは雪解け水のようにサラサラ。味も甘くて優しい自然なメスエルフのパルファムが鼻から抜ける絶品だ...だが、貴様のせいで吾輩の顔までビチョビチョになったのはいただけんなぁ」

「らっへ♡こんにゃの♡…おっ♡♡」

「生意気に余韻で追加の軽イキまでして、処女とは思えん淫乱さだ。この1時間で何回イったか覚えているか?」

「わっ、分かりまひぇん♡」

「27回だ!やれやれ、感度が倍になっているとはいえ、クリとクンニでここまで連続アクメを決められるのは才能だぞぉ。まあ、吾輩が上手すぎるというのもあるがな!ガッハッハッハッ!」


 メスを手玉にとってご満悦なゴウシンは、品性のかけらも感じない笑い声をあげる。

その手玉に取られっぱなしのメスは、相変わらず痙攣し続け、朦朧とした意識をなんとか保っていた。


(何回もイカされてもう何も考えられにゃい♡♡アクメがこんな気持ちいいなんて知らなかった♡♡このままじゃ脳みそも体も壊れちゃうっ♡♡)


「さてと...そろそろ吾輩も我慢の限界だ。セックスをしてチンポを落ち着かせるとしようか」

「セック...ス?...と、とにかくお願いします♡少しだけでいいので休ませてください♡…イキすぎて体力がもうっ♡力が入らないんですっ♡」

「まだ前戯しかしてないのに休ませるわけないだろう。最初にも言ったが、貴様の役目はこのチンポに誠心誠意奉仕することだ。人権もない貴様の都合など関係ない」

「うぅっ、そんな♡」

「そんな発情しきったメス顔をしていては説得力がないぞぉ〜」


 30回近く休みなしでイかされたエミリアの顔は、汗と涙とヨダレでとんでもなく扇情的なエロさを醸し出していた。

彼女の育ての親にも、最も信頼する大精霊にも、自分の全てを愛してくれる男の子にも、自分自身にも見せたことのない、完全に発情しオスを誘惑し本能でセックスを期待しているメスの艶やかな表情。

そんな特別な姿を、今日会ったばかりの、不快で下品で姑息な悪辣貴族の男がたった1人で独占しているのだ。


「これだけ濡れていれば、初めてでも吾輩の肉棒は簡単に入るだろうな」

「えっ、無理無理!そんな大きいチンポ、私の中に入らない!」

「安心しろエミリア。女のマンコは、これを受け入れられるようにできている」


 ゴウシンは血管がバキバキに浮き出た竿を、エミリアの股間に押し当てる。

基本的に哀れなピエロでしかない彼だが、その男根だけは間違いなく世界でも上位に入る優秀さであった。

27cmを誇る長さ、エミリアの手首ほどはあろう太さ、エグいほど高低差のあるカリ首、ずっしりと重い金玉袋...女を堕とし、子孫を残すことに特化したその凶悪なチンポが、エミリアの膣内へとゆっくり落とし込まれる。


ねっと〜っ♡…にゅる♡にゅる♡…つぷぷぷぷっ♡


 キスで子供を授かると思っているエミリアは、セックスの危険性も重要性も知らず、それゆえに首輪の力に逆らうような強烈な抵抗を行わない。

ただ漠然とした不安感を抱えるのみだ。


(なんか、キスよりセックスの方がしちゃダメな気がする...でも赤ちゃんはキスで出来るから...セックスは大丈夫なはず...だよね?)


ぬるんっ♡みちみちっ♡


「ふぐっぁ♡太っ♡入り口が広がるっ♡」

「おぉっ、入念な前戯のおかげでいつもは苦戦する亀頭があっさりと!しかし何と言う熱さだ。マン汁ローションの温度が高くてすでにチンポが溶けてしまいそうだぞ」


みちちっ♡にゅるにゅるにゅる♡…ずるんっ♡


「ひゃぁぁぁっ♡な、中に♡一気に入って♡♡」

「ほぉっ〜、これはすさまじい名器だな。狭いのにフワトロで、肉ヒダの数も普通のメスより多い。それに先端を飲み込んだら後はノンストレスで挿入できる優秀さ、素晴らしいぞエミリア!」

「ふっ♡ふっ♡ふっ♡」


 体内を押し広げる異物感の苦しさから、エミリアは短い呼吸を繰り返す。

ゴウシンはその顔を見ながら、一気に残り半分を挿入した。


にゅる♡ちゅぷぷぷっ♡…ぷちんっ♡…どっちゅ!♡


「っおぉぉぉぉぉぉっ♡♡♡」


 処女膜をついでのように突き破り、女性として最重要な生殖器官の最深部へと到達する。

瞬間、彼女の体が強制的に絶頂を迎えた。


(なになになに!?!何か中で破れたような音がっ♡それより奥に当たった瞬間、頭からお股を串刺しにされたような快感が♡♡)


「生チンポで子宮を小突いただけでイってしまうとは、スケベが過ぎるぞエミリア。これで貴様の処女は未来永劫吾輩のモノとなった。ガーハッハッハッ!」

「はぁ〜♡はぁ〜♡子宮すごいっ♡……でも処女...膜って?」

「エミリアが大人の女になった証だ。吾輩のおかげで貴様は大人になったのだ」

「???」


 性行為の中でもっとも危険でもっとも気持ちいい、避妊なしの生ハメ交尾。

それを理解していないエミリアの無知な反応に、ゴウシンは快感だけでなく背徳感まで満たされる。


(おそらくこの娘は中出しすら知らんのだろうな。クックックッ、それなら種付けをしてからネタバラシしてやるとしよう。どんな反応をするか楽しみだ!)


にゅぶぶぶぶぶっ♡ごりごりごりっ♡


「おぉおぉぉぉっ♡中が引っ張られるっ♡出っ張ったところでゾリゾリされるっ♡」


 カリ高チンポを引き抜こうとする動きに呼応し、彼女の膣穴がにゅるにゅると蠢く。

奥にたまっていた愛液を掻き出し、肉ヒダを逆撫でし、長く反り返ったチンポが空気に晒される。

肉棒一本に主導権を奪われたエミリアの体は、ピクピクと成す術なくその身を震わせていた。


「クククッ、抜こうとするとマンコが離すまいと抱きついてくる...ぞ!」


ばっちゅん!!♡


「イっ...くぁぁぁぁぁっ♡♡♡」


 もう少しで引き抜かれる寸前でチンポがUターンして、子宮口まで一気に戻ってくる。

全く準備していなかったエミリアは、その銀髪ごと頭を枕に押し付けて洪水の如き快感に押し潰されてしまった。


「処女のくせに1ピストンで絶頂...期待以上の反応だな」

「へっ♡へっ♡へっ♡…や、やめてっ♡壊れちゃう♡」

「ああ!なんとキレイな顔だ!潤んだ瞳が宝石のように輝いているぞ」


ばちゅん♡ばちゅん♡ばちゅん♡じゅっぶ♡じゅっぶ♡じゅっぶ♡


 エミリアの腰を掴むと、手加減なしの本気ピストンが開始された。

肉と肉のぶつかり合う音と、愛液が擦れる音が部屋の中へ響き渡る。

そのいやらしい交尾の音は、エルフの長い耳にも当然届き、それが余計に彼女へ快感をもたらせていた。


ばちゅん♡ばちゅん♡ばちゅん♡じゅっぶ♡じゅっぶ♡じゅっぶ♡


「あんっ♡はぁん♡ひぃ♡ひぃ♡…イぐっぁ♡ゴウシン...様♡無理ですっ♡…ほぉぉぉっ♡チンポやばいっ♡イクっ♡イクっ♡イクっ♡」

「これはすごいな!はぁっ、はぁっ、連続絶頂のおかげで膣内が止めどなくチンポを締め付けて甘やかして、吾輩の種を懇願しきおるわ!!」

「ほんとにっ♡やだやだっ♡イひぃぃっ♡…止まってくだはぁぁぁっ♡」


 自分でも驚くほどの乱れっぷりに、エミリアは戸惑っていた。

体のコントロールが効かず、口も腕も脚も女性器も、他人が操っているのではないかと思うほど暴れ散らかす。

快楽の底無し沼へと、順調に沈んでいく。


ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡ぱんっ♡


「はぁぁっ!吾輩もそろそろ1発抜かせてもらおうか!」

「んへぇぁ?♡♡…ぬく?♡」

「あー、射精る!射精るぞエミリア!記念すべき初種付け!その初々しい子宮で受け止めろ!!」

「お゛っ♡」


どっぢゅん♡…びゅっく〜〜〜って♡♡どびゅどびゅどびゅるるっ♡びゅぼぼぼっ♡


「おぉぉ...出る出る!ハーフエルフの小娘マンコに、小便と間違えてしまうくらい大量に搾り取られる!」

「んぇぇぇっ♡あっついぃぃ♡イく〜〜〜ぁぁぁっ♡♡…何か中で出てるっ♡チンポの先っぽから♡な、なにこへぇ♡♡…お゛ぉ゛ぉ゛っ♡」


 射精のすさまじい勢いは子宮部屋まで行き届き、エミリアの柔らかな肢体をまたしても反り返らせる。

手足はベッドシーツに消えないシワを刻み、枕に頭を沈ませ、口からは舌を飛び出させていた。

美乳が男を誘惑するようにプルプルと揺れ、休みなく与えられる絶頂によって脳がキュッと縮み上がる。


びゅるるるるっ♡…びゅるるっ♡…びゅ♡


「ふぅぅぅ〜、気持ちいい!吾輩としたことが、上玉の初モノマンコについつい張り切りすぎてしまったわ」

「あ♡うっ...あっ♡」


ずるっ♡ずるるるるっ♡…ぶぽっ♡…どっろぉぉぉっ♡


「っ♡ぉ♡」

「フッフッフッ!指でつまめるくらいコッテリとした特濃ザーメンが、エミリアの穴から無限に溢れてくるぞ。これは1発で孕ませてしまったかもしれないなぁ」

「ぁ♡はぁ♡はぁ♡」

「ギリギリ意識はあるようだな。しかし、これくらいで倒れられては吾輩の絶倫チンポは満足できないぞ」

「う...そ...まだ、チンポ大きいなんてっ」


 朦朧とした意識の中、余計元気になっているゴウシンを焦点の合わない目で見つめる。

彼は膣から垂れてくるザーメンを掴むと、エミリアの顔の上に持ってきた。


「エミリア、たった今吾輩が貴様の穴にたっぷりと出したこの白い液体、何か分かるか?」

「?...分からないけど...臭い...なにこれ?」

「舐めてみろ」


じゅぶぶっ♡ぐりぐりっ♡


 ゴウシンはエミリアの緩んだ口の中へ指を突っ込み、舌や内頬へ練り込んだ。

臭み、エグ味、苦味...おおよそ美味しい要素がないその味を認識し、エミリアの意識がハッキリとさせられる。


「ごっく♡…おえぇぇっ、本当になにこれ...不味い」

「これは精液、ザーメン...要するに、赤ちゃんの素だ」


 純真無垢な少女への手遅れなネタバラシ。

ゴウシンが待ちに待った真実を、ついにエミリアへと伝える。


「......へ?」

「驚いているな。ザーメンをさっきみたいにマンコへ注ぎ込むと、運が良ければ赤ちゃんができるんだぞ...エミリアにとっては運が悪ければ、だがな」

「うそっ...うそ!赤ちゃんは男の人と女の人がチューするとできちゃうって」


 耳の先まで赤かったエミリアの白い顔が、みるみるうちに青白く染まっていく。

文字通りに血の気が引いていく様子だ。

数秒前までのグロッキーなメス顔は形を潜め、焦りと困惑に侵食されていた。


「それでキスをあんなに拒んでいたという訳か。ハハハハハハっ!だが残念。さっきのセックス、生中出し、膣内射精が子作りの本当の方法だ。恨むならそのメルヘンな嘘を教えたそいつを恨むんだな」

「そんな...でも...だって...いやあああああああ!」


 茫然自失になったエミリアは、頭を抱えてうずくまってしまった。


「むむっ、いかん!少しやりすぎたか!このまま壊れてしまっては元も子もない。”エミリア、落ち着け”」

「やだ、赤ちゃんなんて...........」

「落ち着いたな。よく聞きたまれエミリア。たとえ中出しをしても、エミリア自身が『相手の子を産みたい』と思わなければ赤子を授かることはない」


 エミリアの精神を安定させるために、ゴウシンは適当な嘘を吹き込んだ。

嘘ではあるが、それは今の彼女にとって信じたい内容であり、首輪の効果も相まってそれを信じてしまう。


「そう...なの?」

「ああ、本当だ。エミリアが吾輩の子を産みたいと思わない限りは妊娠はしないさ」

「.........なら、うん、大丈夫...だよね」


(ほっ、危なかった。精神が壊れてしまった相手に首輪の効果は薄いからなぁ。こんな美しい女をすぐに壊してしまっては人生の損失だ)


 あくまでも自分のための善行。

ゴウシンはどこまで行っても自分の権力や保身、利益を最優先するクズ貴族なのである。


「ではエミリア、最初に拒んだキスをさせてもらうぞ」

「っ...それは...心の準備が......あっ」


(嫌なのに...拒みたいのに、命令されて体が動かない!スバルっ!)


 彼女の騎士スバルではなく、ゴウシンの顔が近づいてくる。

2人の距離はすぐに縮まり、実に呆気なく唇同士がぶつかった。


「ちゅ」

「んぐっ...」

「ちゅ、ちゅ、ちゅ〜〜〜!...フッフッフッ、唇もやはり柔らかいな」

「.........」


 目の前の濃い顔を見たくないと示すように、エミリアは視線を横にそらす。

キスでは妊娠しないと分かっても、長年そう思い込んでいたこともあり抵抗感は拭えないようだ。


「キスはあまり乗り気ではないようだな」

「当たり前です...こんな無理矢理なんて」

「まあ、それもそうか。ふーむっ、このまま2回戦をしようと思ったが興が削がれた。今日は初日だし、特別サービスでこの辺にしておくとするか」

「え?...はい、ありがとうございます...」


(初日から飛ばしすぎてもつまらんからな。続きは別の女で発散するとしよう)


 初日の終了宣言を聞いて、エミリアはホッと胸を撫で下ろす。

慣れないことの連続に加え、すでに体力の限界を迎えていたのだから当然だ。

ゴウシンはバスローブを着直すと、裸でへたれこむエミリアを放置して部屋の扉に手をかけた。


「備え付けの浴室があるから風呂に入っておけ。この部屋にあるものは好きに使ってくれて構わんぞ。吾輩に従う限りは、食事もしっかりした物を与えてやるから安心するといい。ではまた明日な、エミリア」

「............はい」


 自分を騙して捕らえ、散々体を弄んだ相手の言うことだ。とても信用することなどできない。

が、少なくともゴウシンに逆らわなければ生命の危険はないとエミリアは確信した。


(どうにかして逃げる方法は考えるけど、しばらくはあの人とのセックスに耐えるしかないみたい...少なくとも誰かが助けに来てくれるまで...)


 エミリアはボサボサになった髪を揺らしながら、ベッドから起き上がった。


「お股、ジンジンするな...」


 鏡に映っているのは体液で汚れた自分のひどい顔と、股間から垂れてくるゴウシンのザーメン。

その姿に一瞬心が挫けそうになるが、エミリアは自分の頬をピシャリと叩いた。


ばちんっ!


「しっかりしなさいエミリア!絶対にここから抜け出して、元の世界に帰るんだから!」


 彼女は自分を鼓舞する声を出し、強い足取りで浴室へと消えていく。

こうして彼女の波乱の幕が開け、ゴウシンの慰み者になる日々がスタートした。


          

               〜後半へ続く〜

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