盗撮家族#3解説 (Pixiv Fanbox)
Content
●はじめに
解説ブログが遅くなってしまい申し訳ありません!#3を書くので体力的にもボロボロになった上、ブログ内容も長くて…。
第3話、いかがだったでしょうか。ごちゃごちゃ訳分からん説明が多くてしんどかったかもしれません。その罪滅ぼしの意味も込めて桜井さんのサービスショットを多めにしたのですが、おとんが作ったコラだって言われてから見せられてもエロいと感じにくいので困惑しますよね。こんなにガチャガチャややこしい回はそんなに多くないので、どうか脱落せずに第4話も読んでほいしです!次は死ぬほど分かりやすいので!
…では、早速分かりにくかった#3の解説に入っていきます!でも死ぬほど長いのでお時間ある時でお願いします
●チュル
また出た!指に接着剤!毎回出てる!
ゆっこ、手袋使いなよ指荒れちゃうよ!
でもここまでしなくてもゆっこは警察に指紋採取されたことないので警戒しすぎじゃないかな、逆に不自然なこと出てくるんじゃないかなって少し心配です。
あとこれ以降のコマ、指についた接着剤を書き忘れてしまっております…。
●誰もいない教室
体育の時間を狙って忍び込んだシーンなんですが、机の上に着替えをおいたりしてないので少しわかりにくいですね。ゆっこの体操服で伝わってくれ…!という願いのこもったシーンです。
ゆっこは普通にトイレに行く、的なノリで体育を抜け出して教室に来ています。教室に潜入モノでは、昔読んだ小説「キャッチャーインザトイレット(原題:オナニーマスター黒沢)」が凄く凝った潜入をしていました。ああいうディティールをノリで飛ばさずにしっかり描いている創作物は本当に大好きです。僕ももっともっと見習っていきます。
●インストールされたアプリ
若者っぽいアプリがたくさんインストールされています。大体見慣れたモノばかりですが、もしかしたら右下の物だけみなさん少し見覚えがないかもしれません。
これはYay!といって、昔話題になった学生限定アプリひま部の後継アプリになります。陽キャアプリ…というよりはどちらかというと学校や家庭などに居場所のない人が多くいれているイメージです。とはいえ、ユーチューバーが案件でネタ動画に使っていたりもするアプリなので、日浦君がどんな理由でこのアプリを入れているかは分からないですが…。彼にも描かれていないいろんな面があるんだよ、という意味を少しだけ込めたくてこのアプリをこのコマに描きました。伝わってなくて大丈夫ですし普通に伝わらないです!
●撮影機材
先日、温泉盗撮を繰り返していた三人のグループが摘発されました。押収された彼らのカメラ量はすさまじく、また草むらに隠れるためのギリースーツまで持っていたので大変驚かされました。軍隊かって感じです。
父はそこまでではないにしろ、最近はアクションカメラも小型で高画質でさらに画質もいいですし、カメラもモノによっては解体して全く別のモノに仕込んでスパイカメラを作り上げたり…なんてことにも使えたりします。
なので、実際に使うかどうかは別として父はいろんなカメラを買っては試して…を繰り返しているので家はカメラだらけです。金あるんだろうなぁ。
●自撮り、からのパッ
桜井さんがピクセルで自撮りし、それが即座にGoogle Photoに反映されてそれを父がダウンロードして日浦に送りつけています。
icloudでもよかったですが好みの問題です。なんとなく、この父はAndroidの方が好きそうってイメージありませんか?
●ディープフェイク
最近、たまに芸能人の顔を合成したアダルト画像を作成した罪で捕まっている人のニュースを目にします。AIに、女優などの顔をあらゆる角度から学習させて実際のAVの顔部分に合成させた動画はDeepFakePornと呼ばれています。日本でもガッキーや橋本環奈、齋藤飛鳥などがよく動画を作られています。まさに次世代のアイコラって感じがしますね。実際に作成するには高スペックのPCと時間が必要ですが、有料で
ブラウザ上で行えるモノもあったりします。
DeepFakeは可能性を感じるんですがどうしても実際に再生してみると「声が違う…」なんてヤボなことを思ってしまうこともしばしばあります。でもそう遠くない未来に声もしっかり合成できるようになる気がしますね、いやひょっとしたらもうあるかもしれません。
●アイコラ
アイコラの「アイ」はアイドルのアイなので、厳密にはアイコラではなくただのコラ、もしくはエロコラという風に呼ばれるのが正しいです。
でも御用とはいえアイコラという言葉で相当定着しているのでいまさら訂正するのもなんだかおっさん臭く感じてしまい、作中ではアイコラという言葉を使用させていただきました。
うーん、とはいえアイコラって言葉ももう聞かないですね。ディープフェイク以外で作ってる人もあまりみないです(正統進化しただけ?)
●ケルベロス
その昔、最強のストーカーアプリとしてケルベロスは話題になりました。相手の位置情報が常に分かり、通話履歴もみれるし強制的に写真を撮れたり、会話内容を短い時間とはいえ録音して自分に送ることができます。こっそり彼氏のスマホに入れるのを推奨するような記事もいくつかありました。
今でも現役バリバリで稼働するのですが、正直このアプリが話題になってもう10年近くが経過しています。かなりオワコン感の強いアプリを使ってしまいました。
●複数端末
飛ばし携帯が犯罪ものでは定番ですが、あんなもの値段も張るし入手には特別なコネも必要なので父は手に入れられません。父はアウトローではありますが、ヤクザや半グレというわけではありません。
ここで父が使っているのは、白ロムスマホと海外旅行用SIMカードです。海外旅行用のモノなら、sms認証なしで開通、またモノによってはLineのアカウント作成にも使えます。これで匿名でLINEを使うことができます。
●シン家訓
父は年齢的にはエヴァンゲリオンがドストライク世代です。庵野秀明が好きなんでしょうか。いいえ、僕が好きなだけです。でもシンとか使い出す前の方が好きでした。
●ステマ(長くなるので読み飛ばして大丈夫です)
ステルスマーケティング、略してステマ。簡単いいうと、「広告の癖にあたかも広告じゃないかのように偽装した広告」のことです。
ニュースサイトを見ていると、ニュースの見出し一覧の中に、同じようなフォーマットなのに「PR」と書かれているモノを見かけたことがあると思います。このように、アプリやサイトのデザインや仕様としっかり馴染んで違和感なく紛れ込んだ広告を「ネイティブ広告」といいます。(さらに詳しく言うと、その中でもインフィード広告にあたります)ツイッターで流れてくるプロモツイートなんかもそうです。「PR」と書かれているから広告と分かりますが、無かったら広告だと気付かずクリックしてしまいます。こんなネイティブ広告ですが、なんと2015年にガイドラインが制定されるまでは「PR」表記が無いのが一般的でした。
ステマはもっと大規模にも行われています。2020年3月、「BUSTERCALL」なるワンピースの非公式アートプロジェクトが突如動き出しました。既存のワンピースのアニメやグッズは低クオリティなモノだらけなので、俺たちが先鋭的なアーティストを使って新しいワンピースの価値を提示してやる!尾田先生怒らないでね!的なプロジェクトでしたが、のちに集英社の公式企画だったことが発覚。ステマで炎上商法をしていたのがバレるという恥ずかしい事態になりました。
ステマには大前提として消費者を騙してやろう、という意思が存在するのでクリック数などにはつながりますが当然嫌われますし叩かれます。長い目で見たらブランドイメージにとっては大きなマイナスです。
なのでPRする時は堂々とやった方がよさそうです。
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●5ちゃんねる
2ちゃんねるではなく、5ちゃんねるです。
2014年、2chの管理権限がひろゆき氏からジム・ワトキンスに移りました。しかしそこには多くの揉め事が含まれており、2chの商標はひろゆき氏が握っていたこともあり名前が5chに改名されました。
一方ひろゆき氏はこれに対抗して2ch.scを開設しました。5chに書き込みを行うと2ch.scにも同時に書き込みが行われる仕様になっており、これを使ってAndroidアプリChMateは過去ログを表示できるようにしていますし、2018年に起きた差別動画大量通報祭りの時に5chに怒りの書き込みを行おうとした人間を2ch.scに誘導して誰もいない鏡面世界で書き込みをさせる…なんていう珍事件も発生したりしました。
●番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です
5chでは、基本的に固定ハンドルネーム(略してコテハン)を付けず、名無しとして書き込みを行うのが一般的です。その時の名無しに自動付与される名前は板によって異なり(有名なものだとなんJの「風吹けば名無し」など)、この「番組の途中ですが〜…」は「嫌儲」という板で使われている名称です。
この嫌儲板、いわゆるまとめサイトが2chの書き込みを無断転載してアフィリエイト収入で稼いでいることに多くのユーザーが不満を持ったことから生まれました。この板に書き込まれた内容は、絶対に無断転載禁止な訳ではなく、「それによって収益をあげるアフィリエイトブログには無断転載禁止」という少し複雑なルールになっています。ですがそうなると1円にもならない内容をまとめる業者は少なく(一部ルールを無視してまとめる者もいるが)、ハンJ速報など嫌儲をまとめたブログは希少です。ぜひ嫌儲に興味がある方は生で見に行って下さい。本人たちも誰でもウェルカムと言ってますので
見に行ったらわかると思うのですが、露悪的な日本下げだったり、女性叩きだったり保守叩きだったりと、独特な空気感です。ですがこれは自然と形成されていった空気に過ぎず、この板の基本原則は嫌儲主義/嫌儲思想それのみです。
嫌儲主義なんて言うとたいそうですが、中身は「自分たちの書き込みを無断で使用して勝手に金を稼ぐな」ただこれだけです。ですが文字面だけが一人歩きして「ネットで金を稼ぐことは悪」「金儲けしてる奴を嫌う」そういう風に誤用されることが多々あります。Youtubeなんかで意識高い系の動画が「嫌儲主義を切る!」なんて言ってるとふふって感じですね。まあこんなもん詳しくても何にもならないですが…。
●嫌儲でYoutuberのステマ
嫌儲でステマは嫌われます。ですが、女が絡めばそれはもう恐ろしいほどコロっと引っかかります。
2020年、嫌儲の過疎系Youtuberを晒しているスレに貼られた一人の女性Youtuberに
多くの嫌儲民が飛びつきました。彼女のチャンネルにちんぽ丸出し(比喩)の書き込みを行う者、キモすぎるDMを送る者、歌を作る者が発生し、その後もずっと彼女のスレッドが立っては生あたたかい温度の書き込みが続いていました。
それをプリキュア革命に続く嫌儲の黒歴史(最近だと先日の選挙で政権交代の可能性を叫び続けたことが黒歴史認定されていました)と思うものもいれば、嫌儲淫夢と同じくひとつの文化として受け入れる者もいて、今も時たま彼女のスレが立っています。
本来世の中の知名度で考えれば嫌儲ではなくなんJを題材にした方が読者に優しいのですが、このような背景があったのでどうしても嫌儲にしたかったのです。できてよかった
●承認欲求漬けのバカガキ
リア友と繋がるSNSはすっかりインスタに立場を奪われたため、ツイッターに残った中高生はこんなのかゲーム垢、もしくは裏垢JCJKばかりになりました。裏垢JCJKも正直業者みたいなものばかりで、その業者に知り合いがリプを送っていたりすると者悲しくなったりもします(業者じゃなくても送るな)
顔を載せるだけでいいねをもらえるなんてイージーに我々絵描き的には思えますが、彼女たちはその顔の加工に我々が絵を描いているのと同じだけの時間をかけているのです。アプリも1つだけではなく、いくつものアプリを横断して使用しています。なので画質も落ちるし背景も歪む、そしたら今度はそこをスタンプで隠して…自分の顔写真を見ながら、何時間も何時間も繰り返すのです。
絵描きにとっては、自分の絵が人気がなかったら絵柄を変えてみたりするのは簡単です。でも、ウケないからといって自分の顔を変えるのは中高生にとってはなかなかうまくはいきません。生まれ持った顔だけで勝負する世界もなかなかハードそうです。
●最後に
#3の解説、流石に長すぎました。ジム・ワトキンスがどうのとか絶対いらなかったです。でも書いていて楽しかったです!
もしかしたら間違っている部分もあるかもしれません!そしたら教えて下さい、訂正します!
それではみなさん、お父さんの高校時代が語られる過去編 第4話をどうぞお楽しみに!個人的に一番好きな回です!
しゃふにゃんず