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みなさんどうもです!さかいです!

今回も僕が最近読んだ本の紹介をしていきたいと思います!

例によって個人の感想なのでご了承ください…!

では、どうぞ~!



・同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬)



何年か前のベストセラー。

たるひさん(@kirigoetei)のオススメで、前提知識となる本『戦争は女の顔をしていない』から併せて読んでみた。

ちなみにその本を読んだ時の記事はこちら

第二次大戦下、ソ連の小さな農村に暮らす少女セラフィマはドイツ軍の襲来により家族や村人を殺されてしまう。

自身も慰み者にされ殺される直前、赤軍の女性兵士であるイリーナに助けられる。

自分の家族を殺したドイツ兵と、母の遺体を焼いたイリーナに報いを。

心に誓った復讐心だけを寄る辺に、訓練校で狙撃兵としての鍛え上げられ、やがて少女は戦地へと赴いていく…というあらすじ。

第二次世界大戦における独ソの戦いが主な内容となっているが、この描写が本当に素晴らしい。

戦争という極限状態を克明に描写していて、まるで本当に戦争を体験していると感じてしまうような生々しさがある。

ストーリーとしても少女の成長と復讐譚、救われない想いと仲間との絆という、あらゆる切り口でまるで映画のようなストーリーを重厚に彩っていた。

『戦争の悲惨さ』なんて言うと陳腐に聞こえそうだけれど、生きること、死ぬこと、そして戦うことを圧倒的な迫力とリアリティをもって表現し、没入感を与えてくれた。

そういったドキュメンタリーとしての側面がありつつもキャラ立ちを狙った描写や百合めいた場面など読者を意識したシーンなども織り込まれていて、フィクションとしても魅力的であり、現代に生きる万人に読んで欲しい作品だった。

登場人物ではシャルロッタが一番好き。



・映画の正体 続編の法則(押井守)



映画監督である押井守さんによる、「続編映画」をテーマに映画を語っていく一冊。

映画はどうしても商業的な面があり、ビジネスとして考えた際には黒字化を使命としている。

そう考えたときに、一定の収益が担保されている『続編』という存在と、クリエイターとしてどう向き合っていくか、という話であった。

もちろん大勢の人間が関わって製作しているものである以上、大きな失敗は避けなければならないが、その中でどう挑戦的な作品を作っていくか、という考えは面白く、押井守という人の一面を知ることができた。

創作という正解のない世界で最適解と自己表現を両立させていく難しさ。

自分も向き合い方を考えていかなければな、と思わされる本であった。



・桐谷さんの株主優待生活 -定年後も安心!-(桐谷広人)



株主優待で生活している元プロ棋士の桐谷さんが株主優待投資の魅力とおすすめの銘柄を紹介する本。

投機的なトレードほど大きなリスクを取らず、生活を豊かにすることができ、かつ株価が上がれば優待だけでなくキャピタルゲインも狙えるため、再現性が高く安定した投資法とされていた。

個人的には優待投資は余裕があればやってみてもいいかも、くらいの気持ち。

比較的安全な投資先としては魅力的だけれど、やはり安定した配当や優待を出せる株、それも複数銘柄を買いそろえるとなるとそれなりの資金力が必要になるし、手数料も割高に感じる。

本書の中では投資信託は手数料が1~3%と高い、とあったが、現在では投信の手数料は個別株とは比較にならないほど安価かつリターンも安定しているので、優先順位としてはやはりそっちかな、と思う。

もちろん優待生活も魅力的ではあるので、資産に余裕ができたときに改めて検討してみたいと思う。



・ゴリラからの警告  -人間社会、ここがおかしい-(山極寿一)



霊長類学者としてゴリラの研究をしている筆者が、ゴリラ社会を通じて人間社会や現代人の在り方を問う内容になっている。

筆者は京大総長という一面も持ち合わせているため教育やコミュニティといった部分にも言及されていることも多く、時折ゴリラに関係なく持論を展開されることもあり『ゴリラ社会から見た人間社会』というよりは『筆者の思想』が強く出ている内容であった。

京大総長のお話を聞きたい方向け。



・変な絵  -あなたには、この絵の「謎」が、解けますか?-(雨穴)



ユーチューバーとしても活躍されている雨穴さんの本。前作『変な家』が面白かったので今作も読んでみた。

『絵』にまつわる3つの短編と、それをまとめ上げる最終章の全四章で構成されている。

今作も図解をふんだんに使い、平易で開いた文章で読みやすさを重視した一冊になっている。

しかし内容はしっかりと練り上げられていて、まるでパズルのような推理ゲームと人間の心にある闇深さを同時に表現した秀逸さがある。

前作とは少しテイストが変わるが全体に感じる不気味さやしっかりした構成などは健在なので、作者のファンであれば読んで損はないと思う。

軽く読めるミステリをお探しの方に。



以上になります!

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!

なにかの参考になれるなら幸いです!

それでは!

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