新・武器用オールインワンテクスチャのメイキング (Pixiv Fanbox)
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前回の質問記事は、もう非公開にしました。
質問を出してくれた方には届いたでしょうか?
もしも、「まだ読んでなかったぞ」、という場合は、改めてお題箱からその意を伝えてくれたらいいと思います。
お題箱というのは一方方向なので、こういうやり方しかないかなと思っています。
で、ここは、今月最後にやってるこれの話をしたいです。
「武器用オールインワンテクスチャ」
いろんな武器をこのテクスチャから生み出せる、そんなテクスチャセットを作ろうとしています。
まず、もともとの発想が↓こんなでした。
これは、前に依頼で作った「ガーゴイルの武器」の、斧槍と盾だったのですが、
斧槍をコピペ変形することで、いろんな武器を作れるなぁということになってきました。
しかしこれにもやっぱり限界があります。
どうせならコレを機に、
「もっともっとなんでも作れるようなセット」を新たに作ろう、ということです。
「自作ゲーム用の武器は、全部これから作るぞ!」くらいの奴です。
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とにかく最初は文章で考えるところからですね。
どういう風にしようか、と。
前回で作った「小物用のオールインワンテクスチャ」は、
「12の質感*12の色相」って方式でしたが、
今回はやり方を変えようと思いました。
ぶっちゃけ、武器に関しては、「色相やめよう」と。
どうせ 木は木です。 鉄は鉄です。 皮は皮です。
自分が欲しいようなゲームの武器の場合、色は地味でいいのです。
ダークソウルやexanimaに出てきそうな武器でいいのです。
だから武器の色なんてのは、素材の色、そのままでいい。
色相はやめよう。
では、何個の質感にするか? こっちを増やそうと考えました。
12*12=144 色相で増やすわけでもないのに100以上の質感全部考えるのは無理 多すぎです
8*8=64 まだ多すぎ
4*4=16
5*5=25 まだ少なすぎ
・・・
というわけで、至った結論としては、
6*6の36質感、くらいのがやっぱ一番いいかなぁということになったのです。
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次は、画像で構成を考えていきます。 36をどう並べるかもそうですが、
大きく、4つの領域に分かれる感じなのです。 (AAズレすぎ)
┏━━┳━━┓
┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃
┣━━╋━━┫
┣━━╋━━┫
┗━━┻━━┛
・左上の9箇所が、基本金属部分
・右上が、ブレード部分
・下の上半分が、その他部分、
・一番下の赤いところが、オールインワンテクスチャからの目ぼしいやつの流用、
という感じにしようと思っています。
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◆左上部 基本金属部分
左上9箇所に使うのが、
・鉄鋼 サビ 石
・金 銀 銅
・青銅 陶器 黒曜石。
これら「基本の金属」を、並べていく感じです。
で、それら金属には↑こういうのを使おうと思っています。
直方体、棒、平面、平たい棒、
こういう形状の奴らが、UV上にいい感じに並んでいます。
これを展開して、サブスタ上でメタルエッジとかを効かせたら、
いい感じの、どんな形状でも使えそうなテクスチャになるかと思っています。
まずこれが、基本の金属で9種類あって、
それらが左上に敷き詰められて並んでいるという感じなのですね。
この時点で、前回のオールインワンテクスチャよりかなり構造が違うのですが、
ぶっちゃけ洗練されたやり方だと思っています。
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◆右上 ブレード部分
ここには普通に刃物をモデリングして、UV展開したやつが並んでいきます。
色々考えたのですが、ここはオールインワンテクスチャみたいに正方形で並べる手法はやめたほうがいいい
ということになりました。
結局、刃物部分を作って展開していこうと思います。
要はここでは、 「刃紋」とかを扱う訳ですね。
日本刀の刃紋とかは、結局こうやって作ってUV開くしかない。
あれを正方形に収めてもしかたがない。
そんで
それ以外の金属部分は、左上に任せればいい、ということでもあります。
で、色々考えながら、追加しならべていきます。
最終的にこうなりました。
今はこんなところにしておきます。 「ちょっと空いてる所」がありますが、
こういうのが無いと、後で「やっぱ思いついたけどどうしてもコレが欲しい!」ってときに困りますから。
でこれで、
剣4種
斧2種
槍2種
カマ2種
包丁4種
日本刀
モーニングスター
盾2種
のブレードが入っている、ということです。
「え、そんだけかよ?」と思うかもしれませんが、もういいのです。
前のやつの↑これについて考えてみましょう。
これとか、 ある種、 ブレード部分は「たった二箇所」しかないではないですか。
・斧部分一種、
・槍部分一種、
だけでやってた訳です。
でも、一応、そっからでも、 あんくらいは武器を生み出せたのです。
「2」だったのが 18くらいになってるので、
もうそんだけでも可能性は広がったということです。
ここからでも、
こういう地味そうな武器なら、工夫次第でいっぱい生み出せる筈だと信じているのです。
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◆下半分 その他部分
その他部分は、 武器のブレード以外の部分に使われるやつです。
それで、「金属以外」のやつです。 (ただの金属は左上でやっています)
当然、グリップ部分とかですね。、木とか皮とか布とか紐とか、そういうの。
で、これはこれでまた、専用のベースを作ることにしました。
木はこういう感じでやろうと思っています。
これで、綺麗に正方形にUV展開されました。 なんと無駄のない形状か。
この比率もなかなかです。
これにちょっと溝を入れて、そいつをベイクするわけです。
そんで後はサブスタで色々やると。 (釘表現とかをやります)
この形状をつかって、木の組み合わさった感じとかを入れていくわけですね。
ぶっちゃけ、木に関しては、こんくらいのシンプルさでいいと思っています。
木にはメタルエッジとかそんなに要らないし。
平面は平面でいいのです。 棍棒とかつくるにしたって結局平面のところにUV貼ればいいだけですから。
木よりも、今回ちょっと考えているのが、竹です。
竹の部分の素材、真剣にほしいと思いました。
竹を使った武器といえば、
まぁ竹槍? 箒? いえ違います。
虫取り網です。
竹素材を用意しておけば、虫取り網が作れるようになるのです。
これがぜひとも欲しい。
(あーぼく夏みたいなゲームが作れるようになったらなぁ)
で、竹部分に関してはこんな感じです。 いい感じに正方形にまとまっています。
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という感じでこういう風に埋まってきています。
この5段目の部分は、プレーンな領域です。
ここはもう広く取る部分です。
ここに、
・布
・毛皮
・アミ
・鎖帷子
・カゴ1
・カゴ2
の質感が来る予定です。
で、最後の6段目の赤いところに、オールインワンテクスチャからの流用、という感じ。
ここまで、かなり必然的に考え込まれたつもりなのです。
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これにて構想完了。
次はベイク用のハイポリ部分を作っていく感じになります。
網用
これ地味にめっちゃ重いです。
チェインメイルについて考えます
編み系の素材の中に虚無僧の編み笠も入れるようにしました。
これで用意した素材は
・編み
・かご
・虚無僧かご
・竹籠
・竹籠2
・チェインメイル
って感じですね。
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紐、糸部分について考えます。
三編みって、メタセコでやるの難しいなぁ。
自分は気合で作りました。 上下にループしているのを、3分の1ずつずらすことでこうしています。
絡み方は、完全に自分で手で動かしました。
これをベイクします。
ネジ、くぎ部分について考えます。
くぎは、釘バットとか作りたいときに使えそうですね。
あとこういうパーツを作っておくと、銃にも使えるかと思っているのです。
銃の各パーツですね。
ベルト群です。
木部分は、ハイポリ版がこんな感じ。
竹はちょっと節の細かい部分やっただけですね。
でもまぁサブスタでなんとかなるはずです。
日本刀部分です。
柄や鍔の部分のノーマルマップで、こういうことくらいはやれるようにしておきます。
これもあとはサブスタと。
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ブレード群の基礎的なハイポリ版が出来ました。
こんな感じですね。
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んでベイクして、
ブレード部分をサブスタで描いていきます。
クギとかこんななりますからねー。
日本刀こんな感じ
柄がこんな感じになります。
本物はもうちょっと色々あるきがするけど。
鎌の片面に、血を描いておきます。
ここを使えば血まみれの武器も作れる、みたいな感じで。
もう片面は血なしなので普通にやれます。
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竹と木部分がこんな感じになります。
これで大抵の武器の木製部分はなんとかなるのではないか。
虚無僧部分も汚すとこんな感じで雰囲気でてきます。
目の部分はあとでアルファで抜きます。
サブスタでベイクするときにこういうのが自動で出来てくれりゃいいのに、
どうもそういうのは出来ない気がするので、これ、手で描いています。
抜けました。
抜けました。
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基本金属部分、 結局9じゃなくて、16種類になりました。
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というわけで
・金属
・ブレード
・木
・紐・革
全ての素材のサブスタ上での作業がだいたい終わりました。
全部を結合させます。
でこんな感じになっています。
これを使って、ありとあらゆる武器を作っていこうという感じです。
サンプル何個くらい用意しようか。