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「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」を見てきました。



で、なんかその後、即書きなぐった感想文を置いておこうと思います。

まぁ、前の「炎の王国」の時も、なんか感想書いてたし。


一応、こういうことはすぐに書いておかないと、忘れるし、「感想を書く」という

情熱自体なくなりますので。


ところで、「新たなる支配者」とかいちいち言うのはめんどいのでワールド3とかで呼んでいこうかと思います。



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((あとから自分で読み返してみると、なんだか不満点ばかり書いてしまってるなぁと思います))

(いやでも、それが正直なのかもしれないし)


(でも、その上で、別につまんないことはなかったですし)

 (シリーズ内で考えても、3以上、 いや、こういう話題も良くないのか?)

という感じではあります。


まあ、あんま気にしないように。


大好きな人にはスマン。 てか、映画は楽しめた人が勝ち組です。

楽しめた人のものです。


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しかし感想として、どうなのでしょうね?



そら良いところもある。見所ある。 だが、「うーん」もいっぱいある。そんな感じでした。


一言で言うなら、 「バイオ6!」って感じの映画だったのです。


(まぁ世間一般でバイオ6はめちゃくちゃ評判悪いのでしょうが、自分はそんな嫌いでもなかったりします)


「ジュラシック同窓会」とも言える。


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序盤は、かなりテンション上がったのです。



おーメイジーは一緒にクレアと暮らしてるのかー


おークレアとオーウェンは付き合ってるのかー


おーブルーの子供。

(つーか父親は? つーかこの世界の恐竜は単為生殖がデフォで出来たんだっけ? とか思う。 これは後で分かるが)



そんで、うおーグラント博士でるんだ!

うおーこっちの博士まで!

そんでもって、うおーマルコムまで出るんだーっ!



・・・

という感じ。 正直そこはテンションあがったし、めっちゃ嬉しかった。 

(めっちゃちょろい)


なんか、「完結作」として、すごいことになりそうな、そんな予感がありました。 まさに集大成。



だから本当に、ジュラシック同窓会



もっというと、ドジスンまで出てくる! 

「ドジスン! ドジスンじゃないか!」

(更にいうと、「ネドリーのクローンみたいなヤツ」まで、いなかったか?)



というわけで、導入というか

序盤の期待感はバッチリでした。 こっからどうなるか。


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で、メイジーと ベータが誘拐される、 悪の組織を突き止めよう! という中盤の展開になるわけだけど、


なんかこの辺が、ダレてた気がするのです。



この辺の、人間パートというか、 推理パートというか、 アドベンチャーパートというか・・・


ダレが犯人か? 何が悪の組織なのか?


そんなのは、観客にはわかっているわけです。

バイオシンが悪いに決まってるだろーが!と。 ドジスンだぞ



で分かってるんだけど、 「オーウェン・クレアチーム」は、誘拐犯を追わなければいけない。



悪いマフィアっっぽいヤツとか、変な女幹部みたいなヤツとか出てくる。

殺し屋恐竜とかも出てくる。



正直、殺し屋恐竜はいいのです。


でもそれ以外の、人間要素が、やっぱいらねーと思ってしまう。


正直ジュラシック映画で、 普通の映画にありそうな 銃撃シーンとか、人間同士の格闘シーンとか、

カーチェイスシーンとか、いらねーのだよ、と思ってしまう。 かなり冷めた目で見てました。



だからどうも、この辺の中東?あたりの推理パートは、もっとコンパクトにすべきだったように思ってしまう。


あと、アクションの一つ一つのカットの見せ方が短い・スピーディーすぎて、

なんだかよく分からない。


正直、恐竜はもっと「じっくりと」見せてほしいんだよなぁ~。


それに、ホラーの見せ方としても、スローな怖さってあると思うのですよ。

(1はまさにそうだった)


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で、分かりきっていたバイオシンが怪しいということが分かって、その情報は 「グラント・エリーチーム」に渡る。


そんでそこを調べに行くわけだがー


まぁこの辺は逆にいいのですよ。

色々明らかになってくる。 イナゴのことも。


メイジーの正体が分かったり、 メイジーがなぜ重要なのかが分かったり、



そんで博士キャラ、この、「毎回キャラが変わる博士キャラ」だが、なんだか今回は、 髪型まで変わって (ジャッキー・チェンみたい)

更に、 漂白までされてそうだ。


ようやく、罪の意識に気づいたのだろうか。

(2のときはあんなに悪いキャラだったのにw)


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んで、 なんかこの映画、 「バッタ要素」が出てくる。



「恐竜が世界中に拡散してやべー」 ということよりも 

むしろ「バッタがやべー」ということがメインの問題かのように、話が進んでいく。




蝗害の話については、 なぜか自分はタイムリーで変な話をしていたので、

正直、自分のアイディアが認められたような気がして嬉しくはあるのだが、

でもなんか、変な気もする。



実際問題、 なんで博士が巨大イナゴなんか作ろうとしたのか、ぜんぜん、わからんのだ。


劇中でハッキリ説明してたっけ?


なんか、「一代で死ぬ蝗害」みたいなことを言ってたような気がするのだが、

それでなんなのだ?という感じだ。


だったら最初からそんなバッタ発生させるな、と思うし。



自分が言ったみたいに「蝗害兵器」としてはっきりしてたら、わかりやすいと思うのだ。 他所の国にけしかける。

恐竜兵器はまぁ定着したので、次はバッタ兵器というわけだ。

バイオハザード的だ。


それならまだわかりやすいが、

このバッタは何がしたかったのだろうか?


普通にアメリカの中で使われてるし。


正直自分が聞き逃しただけかもしれんが、 だが、それはそれでやっぱりわかりにくいってことかと思う。


「バイオシン社の小麦だけ食べない」という設定もあったわけだが、じゃあそれが目的なのか?


そんなことのためだけに、巨大イナゴ開発してたのか? やはり、どうも弱い気がする。 バレバレすぎるし。

敵国に放つ蝗害兵器とかのがよっぽどわかりやすい。



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んでグラントエリーチームは研究室で メイジーを助けたり バッタのサンプルを取ったりする。


一方クレア・オーウェンチームは 移動してバイオシンを目指す。



ケツァルコアトルス!



んでここで落下して、クレアは密林に、

オーウェンは雪山に不時着する。  (正直どういう地形なんだ?)



こんな調子なので、本当に視点が行ったり来たりする気がするのだ。

正直落ち着かん。




テリジノは、よかった。 不気味だったし、怖かった。

(てかあのテリジノって、草食であれなの??)

(シカをぶっ殺してたけど、殺意高すぎないか?)



まぁそれはいいんだが、やっぱり写し方が短い気がする。


ケツァル登場 はい、次、

テリジノ登場 はい、次、

ギガノト登場 はい、次、

・・・

みたいな感覚あるのだ。



テリジノから逃れたクレアが次どうなってるのー? みたいなのが、いちいち「飛ぶ」感覚があるのだ。



羽ラプトルから逃れたオーウェンが次の所たどり着くまでどうなってるのー? みたいなのが、やはり「飛ぶ」。



動いている主人公チームが 3つの視点にまで分かれるので、もう、行ったり来たりすぎるのだ。


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「シンウルトラマンは移動に難がある」みたいな批評があったが、自分はそこは別に気にならなかった。


別に、シンウルトラマンは視点は常に「出来事は一個」な気がするのだ。

その上で、人間を追うか・ウルトラマンを追うか、みたいな調子だと思う。スッキリしている。



ワールド3は、 この辺で本当に


オーウェン

クレア

グラント エリー マルコム

と、動いてる視点が3つに分かれるので、 それぞれが全部中途半端に思えてしまった。


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ギガノトが顔出しする。


のだが、どうも、あんまり魅力的に見えない気がする。



なんだろうなぁ? コイツがラスボスの位置に置かれてるであろうことは、正直普通に分かる。


のだが、その割には、あんまり「ラスボス的」に思えない。



「インドミナスレックス」などは、本当に、

なぜあいつがあんなに強く! なぜ怖く! なぜあんなにやばいかが、

入念に描かれてたし、アイツが目標だし、アイツを止めるのが、映画の主眼である。


非常にスッキリしていて、わかりやすい。



大してこのギガノトは、 「単にそこにいた」、史上最大の肉食恐竜、ってだけだ。


そら、強いのだろう。 そら、ティラノも撃退するのだろう。


でもなんか別に、それ以上の驚異も魅力も感じられないって感じ。



この辺は、非常に、「パーク3の悪いところ」を見事に受け継いでいると思ってしまった。


パーク3が映画としてパンチが弱い点。


ポッと出のスピノを、なんとなく「ティラノ以上の敵!」ということに祭り上げているのだが、

大してそのスピノ自体に、「大ボスとしての魅力」を付与しきれていないのだ。



そんなヤツが急にティラノを倒したところで、あんま、「おーやべー」とは思えんのだ。


「スピノはティラノよりでかいから強いぞー」ということにされてもなあ、と。



やはりワールド1のインドミナスの描き方は理想的だったと思うのだよなぁ~~~。



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で今度は クレア視点で ディロフォの巣。


やはりディロフォはいい。

小型でなんか可愛らしい鳴き声なのに、怖いのだ。 一番怖いかもしれない。





そんで今度は・・・

どうなったっけ?


とにかくこのへんでまたクレアとオーウェンが合流したような感じ。




だが思うのだが、


オーウェンチームはさっきまで「雪山」みたいな所にいたのが 次はもうクレアのいる「密林」みたいなところに来たり、



グラントチームも、 さっきまで「研究室」みたいなところにいたのに 

急に「洞窟」みたいなところを探検しだすようになるのだ。



そりゃあそのステージ移動についてもちゃんと脈絡はあるのだが・・・・


なんだか、 あまりにもステージ移動が 「ゲームゲームしすぎている」気がする。



雪山から密林、

研究室から洞窟、


正直激しすぎる。 本当、ゲームみたい。 やはり、バイオ6みたいなのだ。


多様性あるステージなのだが、多様すぎて、変化しすぎて、なんだかなぁ、とも思うのだ。




パーク1だって、ワールド1だって、 同じシチュエーションだけでやっている。


ロストワールドと、 炎の王国は、 「2箇所」って感じだ。


(サイトBと、アメリカ上陸)

(火山ステージと、屋内ステージ)



ワールド3は、もう、いろんなシチュエーションやりすぎ。 



だがまあディメトロドン見たいなのが出てきた。 可愛い。



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そんでまぁ、いつの間にやら終盤かと思う。



ドジスンは、まぁ普通にクズでした。 

こいつ、どういう信念で悪の組織やってたの?

なんか色々言ってたけど、やはりただの強欲なだけかと思う。




コイツがギガノトにでも食われるのかなぁ~~ とか予想してたが、

ディロフォに食われました。


まぁ、いいか。 「相方のネドリーと同じ死に方」ってことだ。 最後にヘアクリーム持ってたし。






イナゴが燃えながら平気で屋根を突き破って飛び出して、そんで火事が広がるのは、

もはやギャグだろう。


そうはならんやろ。


なんかもう、それで世界中が燃えていくのは、ある意味2以上に炎の王国だったのだが?



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そんで最後のほうは、 電源をなんとかして脱出しよう、みたいな調子。



なんかあそこの恐竜は電撃で管理されてて、勝手に収容とかはできるらしい??



その説明は一応あったかとは思うけど、正直イマイチ「実感」できない。

そんな電気ショックで、恐竜が本当にうまいこと巣に戻ってくるのだろうか?




そんで、なんで電源をなんたらしないといけないかというと、「飛行抑制?システムがどうたらこうたら」、ということらしい? 多分。



これをやらないと危ないのだろうけど、 正直そこも、ピンとこない。



いや、それが解除されたから、 来る時にケツァルコアトルスに墜落させられたのだろうけど、

でも、それだけではまだ「絵的説得力」が甘い気がするのだ。




正直、 「翼竜の脅威」 という点では、 

パーク3や ワールド1のが、よっぽど描けていたと思う。


あれだけのプテラノドンの大群とか、ディモルフォドンの大群とかを、きちんと描いているから、

「あ、この中飛んだらやばいな」

「ああいう所じゃヘリは飛ばせませんねー」 という説得力がちゃんと得られるわけだ。



予め、翼竜のヤバさというのを絵的にしっかり描いていけばいいかと思うのだけど、

正直ワールド3は、そういうところが一つ一つが非常に短い。



大体、ケツァルコアトルスの写し方にしても、一瞬すぎた気がするのだ。

アイツの巨大感だってあんま分かってないのだ。 あいつが何体いるのかも。



まぁそんな感じ。 飛行抑制システムを起動するためにプライマリ電源をどうたらこうたら~、

と言われても、あんまピンと来ないわけだ。 


なんか非常にこの辺のキャラクターの次の目的の提示というのも、ゲーム感覚なのだよな。



「電源をなんとかして脱出しようぜー」というのはパーク1のオマージュっぽくていいのだが、

その行動をするための動機というか脅威の描き方がはっきりしてない気がする。



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・・・

そんでまぁ結局は色々うまく行きそう。 




最後はギガノトが立ちふさがるが、

ティラノとテリジノが偶然出てきて、 勝手に潰し合ってくれましたとさ、と。


立ち会いは強く当たって、あとは流れでお願いします。




このラストバトルもねえ、 どうなのだろう。



もちろんテリジノの見せ場が増えたのは、嬉しかった。


なんか、テリジノが糞ツヨなのも面白かった。

(ディノクライシスでもARKでも、テリジノはつえーのだ)



がやっっぱり、 ギガノトの登場シーン、全部「夜」 なのだよなぁ?

暗いのだ。



ただでさえ3Dメガネつけてるせいで余計に暗くなるというのに、 なんだかワールド3の終盤は、ずーっと夜のシーンなので、非常に真っ暗だった。 全体的に



そらワールド1のラストバトルも夜だったはずだけど、なんだか、満足感が違う。


大体、あれは「ブルーが助けに来てくれる!」ってのが胸熱すぎた訳だ。


(あと、「クレアがティラノを連れてくる!」ってのも、 それまでのクレアの悪行が全部吹っ飛ぶほどの、驚きだったのだ)

(その手があったか! let them fight)




そうやって考えると、今回はブルーは全然活躍なかったし、

また、「ベータ」も、なんの見せ場もなかったのだよなぁ。

「ピーチ姫」って感じなのだ。




インドミナス・レックスは、「ブルーのおかげ」でティラノと共闘して勝てたようなもんで、

インドラプトルは、「ブルーのおかげ」で共闘して勝てたようなもんである。


だが、ワールド3のギガノトは、

なんとなく、ティラノとテリジノに挟まれて死にました、と。


(すっごいあっさりに思えた)


(今思うのだが、あの役、別にテリジノでなくてもなんの問題もなかったよなぁ?)


(例えば、それこそ、トリケラトプスでも良かったわけだ)


「トリケラトプスとティラノに挟まれて死ぬ」 白亜紀コンビ!

 ↑これ、割と良くないか?と、 テリジノ好きな自分でさえ思ったりする)



最後であそこにティラノとテリジノが現れたのは、なんの理由もナシ。 なんとなく、運である。

(そこでベータが何かするとかさぁ)




・・・ということを考えると、どうなのだろう?



だってこれが、「ジュラシックシリーズのラストバトル」なのだぞ?



正直、ジュラシックシリーズで一番燃えるバトルは、結局ワールド1の 

「インドミナス VS レクシィ+ブルー」でしょうよ。


どうなの?



てか最後のあのティラノは、レクシーなのかなぁ?? 


レクシーならレクシーで、もうちょいなんか欲しかったような・・・。



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で、なんか最後 博士はマジに反省していたらしくて、 メイジーのDNAを使って、イナゴはなんとかなりそうです、と。 ウイルスで。

人間は恐竜と、 つーか自然と 「共生していくしかない」 ということで、エンド。



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・・・てな感じでした。



あ、実際こうやって書きなぐってみると、

なんか悪い点ばっかり分析してるような気がしてしまう。

でも、そこまでの悪印象ではなかったのですよ。

(3よりは絶対好きだし。 自分的には3はずーっとドベです)




そら良いけど、

楽しかったけど、 面白かったけど、 見所たくさんだったけど、

「・・・うーん」


という感じもありました。




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正直、どうなのだろう。 



いや、別にこれがジュラシックシリーズの「つなぎ」みたいな作品だったら 全然オッケーだと思う。


だって「炎の王国」も、そういう感じの評価だった。


あれは、恐竜を解き放って、次に大変なことが起きるためのつなぎの回だ、だからこれくらいでいいのだ、というのが分かる。 次はすごいことになるぞ、と。

起承転結の、「承」とか「転」のところだ。



でも考えてみて欲しい。 この3は、シリーズ完結作なのだ。



そうやって考えてみると、 もうちっと、 締めとしての何かがほしかったような気もする。


もっと、面白くあってほしかったというか。

自分程度が思うような不備は、潰してほしかったというか。




やはり全体として、

「同窓会映画」としてのファンサは十分なのだが、 そのせいで色々と視点がとっちらかったかな、という印象はあるのです。


恐竜より人間に注目しすぎたかな、とも。



そして恐竜も、色々多く登場しすぎかもしれない。 

そのせいで一つ一つの活躍がとっちらかった。 薄味。


そんでシチュエーションも、とっちらかってた。


ひたすら、「とっちらかってた」 ということかもしれん。


(こういうの、あとで見返す分にはバラエティ豊かで楽しいのかもしれんけどね)



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で、「イナゴ」に関して。



イナゴ要素、はたして 必要だったか不要だったか?



正直、2からの引きで、「世界中に拡散した恐竜のせいで、偉いことになってますよ~」だけで、十分おもしろい映画が出来た気がする。



それなのに、そこにイナゴ要素まで追加して、

「恐竜えらいこっちゃ&バッタもえらいこっちゃ」にする必要、あっただろうか? とは思う。



とは思うが、

まぁ、考えてみると、 それがなかった場合、 この映画、 着地点がないのですよね。




考えてみるとジュラシックシリーズというのは、



・パーク1 パークから脱出できて良かった良かった


・パーク2 ティラノ親子を返せて良かった良かった


・パーク3 島から家族を救出できて良かった良かった



・ワールド1 インドミナスを撃退できて良かった良かった


・ワールド2 世界中に恐竜が放たれちゃった どうすんの



からの続きなわけです。



これまで、「解決可能な着地点」があったわけです。 



ワールド2だけある種特別なんだけど、それも引きとしてアリなのです。


一応ワールド2は長くて、二作分みたいなもんである。 

前半で、「火山の島から脱出できて良かった良かった」はやっているわけです。




で、もはやこの、 世界中に拡散した恐竜という問題は、

もうどうあってもジュラシック・ワールドの世界では解決不可能なレベルになっちゃってますね、というのはある。



恐竜大問題という広げた風呂敷は、もはや畳むことが不可能だった訳だ。



だから着地点があるとしたら、 

「誘拐されたブルーの家族を救出できて良かった良かった」 程度にするしかないのだけど、

それは流石にシリーズ完結作として、小規模な着地すぎる。



だから、3には3で新たな、 解決可能レベルの大災害が必要だった。

それが、「バッタ」ということなのだろう。



・・・

うーむ、難しいなー という感じ。



ここまで考えると納得できるような、

でもなんかそうでもなかったような?





やはり脚本完成度としては、 パーク1がぶっちぎりだなぁと思うのですね。

エンタメ映画としては、 ワールド1がぶっちぎり。



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あと、「BGMの使い方」という点でもどうなのだろう。



正直、ジュラシックシリーズは、 あのメインテーマの使い方さえよけりゃ、もうどうでもいいくらい感動すると思うのだ。


あの使い方さえ分かってりゃ。



でも、ワールド3は、 なんか、BGMによって高揚するシーンというのが、あんまなかった気がする。 


あのメインテーマがかかるところが、あったような、なかったような?

かかりかけるだけ、のようなことがあった。


そこでメインテーマかかるの? みたいなところがあった。


なんだかなぁ。




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あとは、ほそぼそと思った感想。




吹き替えの人、二人ほどなんか棒読み。 どっちも黒人。



マルコムの演説は、なんか良かった。


「我々は、どんなとんでもないことが起きても、心の何処かで現実ではないと思ってる」 ←これ、なんか分かる。


コロナがとんでもないことになろうが、 

安倍首相が暗殺されようが、

ウクライナで戦争が起ころうが、

・・・

911だって 311だって、 どこか、「心の底の底」では、あれを現実だと思ってない部分があるのかもしれない。






「わたしの保護者!」 ← これはなんかイマイチな訳の気がする。 

原語はしらんけど。


どうしたら良かったのだろう? ママ!とか言わせるのも違うかとは思うが。  

わたしの家族ってのも変だし。



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あとずーっと思ってたけど、

やたらと雪景色が多いのだけど、 恐竜的にそれ、平気なんだろうか???


そこへの言及がゼロだった気がするのが、気になる。



だって、恐竜つったら、 「恒温動物か変温動物か?」

「恐竜は氷河期で絶滅したんじゃないか?」

みたいな話だってあったわけじゃん?


もうその辺は、完全に否定されて、考慮もされてないんだろうか?

でも、パラサウロロフス寒そうだったような?




あと今作は、 今までの DNAの欠損を カエルだとかで埋めてるエセ恐竜じゃなくて、

完全な恐竜とかも出てきたんだっけ? あの、羽毛ラプトルはそういうことかと思う。


じゃあまぁ、そういう羽毛ラプトルは雪山平気だとして、

じゃあやっぱり、それ以外の恐竜は寒いの苦手だと思うんだけどなぁ?



誰も、「恐竜が寒さに強いのか弱いのか」について、言及しなかった気がする。

そこが気になります。



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そういえば今作は、 

「馬鹿な事をして事態を悪化させるキャラ」はいなかった気がする。


・サラ

・アマンダ

・クレア



普通に、ドジスンが邪悪で諸悪の根源で、それで話が回ってた感じですね。


まぁ、一応、序盤のメイジーがちとヒステリックかな、とは思ったけど。



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グラント博士とエリーが、最後にくっついてたけど、 それ、いいんか?? とは思った。


不倫ではないのか?


アメリカ人は、なんかしらんけど、こういうところ、「とっかえひっかえ」だよなぁ~~~?


「ヘビーレイン」のラストで、あっさり嫁さんと離婚して、マディソンと結婚してる感じ。

ショーンも、そのことになんの不満もなさげな感じ。


なんでそんな離婚が当たり前なのだろう。


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「約束したんだ」


「恐竜と?」


「なにかおかしなことでも?」


予告で、何度も見たこの流れだけど、 実際に見ると、 

「何かおかしなことでも?」 のセリフがなかった気がする。 なんも言わなかった気がする。


どういうことだろうね。


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