モンスターXのメイキング (Pixiv Fanbox)
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というわけでモンスターXのメイキングから書いていきます。
(といって別にカイザーには着手も出来てないですが)
やっぱ普通にこっちから先に作りますね。
でまぁとにかく「モンスターX」です。
ファイナルウォーズのラスボスの前の前座というか、
まぁ説明する必要もないですね。
で、参考にする資料ですが、自分的に3つですね。
本編のこれと、
このフィギュアと、
そして、寺田克也のデザイン画です。
で、これら資料のミックス+自分のアレンジになるかと思いますが、
やはり、一番重視したいのが、寺田克也のこの絵ですね。
自分はそう思います。
本編のスーツもそうですが、(まぁ結局アレは中に人が入るという制限もあるのでしょうが)
そしてこのフィギュアの画像もそうですが、
まだまだ、この設定画のカッコよさ!を十分に引き出せてないように思います。
この辺を、やっていきたいかと思います。
この前傾的、というか、
前後に伸びた感じのカッコよさといいますか、そういうことですね。
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自分的に、「馬の骨」だと思いました。
このモンスターXのカッコよさのキモは。
こういう感じといいますか、
こういう感じといいますか。
「こういうカッコよさ」です。
死神が乗ってる地獄の馬。
そういうカッコよさを付与できるかと思いました。
そしてこのへんは、「歯と顎」の解釈によって決まるかな、と思っています。
これです。
やっぱこうじゃあねえよ ということで。
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というわけで作っていきます。
自分は必要ねーよと思った機能は全然覚えてこなかったわけですが、
多少はなんかやってみようかと思いました。
例えば自分は、zsphereを今の今まで触ったこともなかったという凄まじさです。
今回、ちょっとは触ってみようと思って、これから始めてみました。
しかし、結局、別になぁ~という感じでした。
結局、moveとスネークフックだけでも同じことできるなぁと思ってしまいます。
(いや、この尻尾の引き伸ばしなんかは大変かもしれません)
(これも結局テキトーだからほぼメリットないのですが)
まぁ、あんまスピードアップは感じませんでしたが今回は多少覚えたということです。
で、zsphereからのこれを弄っていきます。
しかし、この段階では不安になりますね。
なんだこりゃ? これで本当にモンスターXができるんだろうか?
まぁとにかくこれをある程度整えていきます。
モンスターXの、骨じゃない部分を作っていってるわけですね。
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で、ある程度出来た気がします。
こっからどうやって骨部分を作っていくか。
最初自分は、インサートメッシュでなんか出来ないか?と思ってたのですが、
なんかダメでした。 これでどんどん乗せていく、というのはうまくいきませんでした。 USJギドラでウロコ乗せる時は良かったんですけどね。
重なった時の挙動が自分が思ってるのと違いました。
というわけで次に考えたのはマスクでやる方法です。
で、これはこれでものすごい普通のやり方でしょうね。
マスクをかけて、「抽出」というのをやると厚みなど調整しつつ
別パーツで盛り上げてくれるようです。
普通の人間キャラに服を着せるときとか、こういうふうにやるのが基本のようです。自分はやったこともなかった。
今思えば、バガンなんかはこういうやり方で作ればもっと楽だったのではないかと思います。
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というわけでこうなりました。
なんだか逆に一気に進んだような印象ですが、
まぁこれもまだ全然ではあります。
左右の首に関してはまだ考えられてないですしね。
とにかくしばらくはこれをいじくり回していきます。
まずはひたすら、この平坦だった骨を盛り上げ、変形させていくところですね。
これを延々とやっていきます。
その変化がまず、これくらいです。
しかしまだまだ全然かっこよくないです。
この辺はやはり、歯の処理が決まってないからだろうなぁと思っています。
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ここで歯を持ってきます。
歯はもう、
これをグニグニ変形させてから持ってくることにしました。
ちなみに、途中まで馬の歯っぽくしようかと思ってたのですが、
実際やるとどうもマヌケっぽくなってしまいました。
前後で離れてる、というのがモンスターXには合わないように思いました。
結局人の歯にします。
こういう調子。
でも、それでもなんか人とは違う感じに弄っていきたいですね。
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ある程度追加も考えます。
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ところで、
このモンスターXモデルは、
モーフでのカイザーギドラへの完全変形は多分無理だと諦めてますが、
中間体みたいなのは作れるようにしたいと思っています。
で、これを作れるようにするためには何を考えておかないといけないかというと、
ここですね。 このモンスターXの肩にあるシュッとした部分。
これを、どっちかというとカイザーギドラの羽根みたいに作っておく、
ということかと思います。
素材自体はもう羽根みたいに作っておいて、
ベイク後くらいに、 あとはこれをシュッと曲げて
モンスターXの肩のやつにする。
そういう順で作るのがよいかと思っています。
そういう意味ではスカルプトデータとしてはモンスターXの肩のシュッとした形状は作らない、ということになりますね。
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全然進んでないですが左右の頭について考えていきます。
モンスターXの左右の頭は、中央の頭と割と構造が違いますね。
中央の頭は黒い部分から歯が生えていますが
左右の頭は骸骨部分から直接歯が生えています。
他にもまぁ、色々と形が意外と違います。
でもまぁ、一応は基本を持ってきて、変形させて作っていきます。
これをいじり、
先のことも見越して、こんな感じの首にしておきます。
左右を半分カットするのは、どうするか悩ましいですが、
まぁ、今のところはこうやって普通に左右対称で作っておきます。
やはり、むしろ中間体を基本のように考えて作るのがいいかと思います。
頭は膨らんだ状態で作り、半分にするのはむしろモーフのような状態、
と考える感じですね。
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というわけで肩の肉は伸ばしとく必要なかったなとなったり、
爪とかを増やしてならべていったり・・・
とにかく今やっているのは、
本格的に彫り込む前に、 形状を整えるのと、基本のパーツを全部そろえとこう、
という段階ですね。
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ところで、モンスターX、多分、角がもっと生えているのですね。
よーく見ると段々わかってきました。
これ、鼻の穴も、眉間の部分も、一個ずつ、黒い部分がせり上がって
角みたいになってます。
これ、必要だと思いました。
自分が分かってなかったカッコよさはこれか!となりました。
ということで、こういう感じになってきました。
アリなのではないでしょうか?
自分はそう思っています。
まぁ、この角とかはモーフで穴にできるようにもしておけます。
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というわけで、
ガッと彫り込むまえの事前準備に随分手間取ってる感じです。
なんだかんだ難しいです。
まぁこういう調子。
もっと、更にシュッとさせたいようにも思うのですけどね。
この辺が難しいのですよね。
ちなみに今ん所の他のアレンジとしては、
しっぽの先端も、骨としています。
勝手なアレンジですので嫌なら言っといてください。
最終的にギドラになることを考えると、
やはりしっぽの先は黒部分ではなくて白部分だろう、ということを思っています。
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一旦肉体と骨部分を全部結合させて、
全体のバランスをまた直してみます。
これくらい、ですかね。
こうしてみると肩が寂しい感覚がありますが
まぁ肩にはあれが来るわけです。
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ところで、モンスターXの肩の部品が変形して
カイザーギドラの羽根になるのだと思いこんでましたが、
見返したらそうではありませんでした。
ということで羽根はさらに別でちゃんと作ることになり、
肩のパーツはモーフではなくこれも作ることになりました。
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背中のゴテゴテを作ってきます。
何なのでしょうねこれは。 まぁ、隕石的な名残、みたいに思っています。
ここを作るにあたって、まあ色々やろうとしています。
自分は普段claybuildとかのブラシはあんま使わんのですが、今回は使ってみた感じです。
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肉体部分のミゾミゾを掘っていきます。
これはもうひたすら手で掘っていくことにします。
なんか便利なやりかたがあって一発で、みたいなことはありません。出来ません。
なぜ出来ないかと言うと、
これ、部分によってぐわっと角度が違うのですね。
よくみたら分かるかと思いますが、これとかも胸の部分と腰の下の部分で、どう考えてもつながらないのです。
ベルトのような部分から、一気に断絶がある。
上は横溝だけど、下は縦溝。
だから結局、考えながら線を引いてくしかないかなぁと。
ということで肉体部分がこんな感じに。
手の指部分に白いのがあるなぁということに気づき、
これも新たに抽出で追加したところです。
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ということでこういう感じ。
基本はもう大体できたか、というところです。
やり込む余地はまだあるとして、この状態でリトポを進めていってもいいか、くらいの段階ですね。
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リトポをやっていくわけですが
今回は形状が形状なので分割を事前にしておきます。
こんな感じで5分割。
それと肩の頭と肩パーツ、そしてしっぽの先端をまとめた素材。
6回に分けてリトポする感じですね。
で、こうやって地道にやっていくわけですが、
これ普通に歯がやりづらいことにきづきました。
角度的に歯の裏が見れないし、そこの貼りづらいのですね。
というわけでこういう風にやっていきます。
この辺はあとでメタセコ側で直してくっつけます。
こういうところも普通に大変です。
やっぱ、普通にリトポする対象として見ても難易度高めですね。
そらゴジラとかのリトポとは訳が違います。
この角の部分は左右非対称ですので、
この辺はメタセコに持ってきて、そんで手で弄って直していきます。
手
やっとここまで。
普通に遅れているのが分かります。
足のこの部分は左右非対称です。
といってここだけ分ければいいというわけではなく、
そこに接続している周辺の黒のしましまの部分も、ちゃんと考えないといけないのです。
最終的に連結して、左右対称の部分に繋がるところまで面倒みないといけません。
(この、白い骨の部分と黒い肉体部分を分けて、浮かせてしまえば割とそんなことは考えなくてもよかったのですが、今回はそうは作らなかったので)
胴体部分。
正面は普通に左右対称で行きますが、裏は全部非対称みたいなもんです。
これは3dcoat上でミラーを決定して、そっから
ミラーを解除して、調整をやってきます。 これはメタセコ上ではやりません。
ある程度直りました。
しっぽも地味に厄介です。
できるだけ左右対称の領域を取れるようにはしたいのです。
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こうやっていって、
ようやくリトポ素材も揃っていくわけですが、
こうやって分けてリトポしているので、次は連結のこともやってかないといけません。
基本は各ループの数を覚えておいて同じようにしとく、という愚直な方法でリトポしています。
(「首は28角形にしてたなぁ」とか)
(まぁとにかく偶数にしておけば最終的に帳尻合わせはできるのです)
ここのリトポです。
悩ましいのは断面図やモーフのことですね。
正直どうしたもんかと思っています。
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足の左右非対称の帳尻合わせです。
この作業はメタセコ上でやっていきます。
ここまで作り、ミラーさせ、いらないところを削り、
結合して、
まずこうなる
この青のところは左右非対称です。でも本当はそこに連結してる周囲の部分も
左右非対称です。 そこんところを色分けしていきます。
ミラーモードにして片方を塗って、もう片方も色が変わるところが左右非対称に
なっちゃってる部分、ということが見えてきます。
これをやっていくと最終的にこうなり、
色自体でみれば左右対象の構造になってることが分かります。
これで、緑の部分はミラーにしてしまっていいわけですね。
(ちなみに、全く上手く説明できてる気ないですし、伝わってる自身もありません)
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UV展開
でまずはベイクです。 これはポリゴン4分の1にしたやつでテストです。
次に延々と必要なのがこの骨の塗り分けなのですね。
これを結局やらないといけない。
なんかサブスタには便利な塗り潰し機能とかないのですかね。
未だに知らずにやっています。 もちろんポリゴンフィルというのはあるのですが
それはポリゴン単位で塗りつぶすだけです。 閉じた領域塗りつぶしというのがほしいのですが。
この作業が地味に非常に大変だったりします。 ただの塗り分けなのですが。
こういうのをひたすら愚直に続けるだけです。
なんか上手いやりかたがあるのでしょうか。
やっとだいたい塗り分けられました。
あとはこれにdirtとメタルエッジを乗せて、様子を見ていきます。
な、なんとかなるでしょう。
目はこういう調子です。 前のメガギラスと同じような手法です。宝石感。
な、なんとかなるのではないでしょうか。
あとはこれを見つつ最終的なスカルプトです。
(というかその後のギミックがあるんだけど)
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最終的にはこれくらいの変化です。
この部分に縞をつけました。
こういう感じで作りました。
材質の塗り分けをしていきます。
この作業がまた普通にめんどくさいのですね。
なんだか非常に二度手間なことをしているような気もするのですが。
というわけでやっとリギングです。
中間体だとか変形モーフだとか
そういう部分は現段階では諦めてしまったので、
その部分は気が楽になったかと思います。
でも、現状でもやりたいギミックはたくさんあります。
その一つが、半分の左右の頭がボコンと 風船のように膨らむ、アレですね。
あれをどうやったら作れるか。
まぁ、逆に作れば良いのは分かるのですが、実際やると手が止まります。
まず中央のところにエッジを立てておきます。
そして断面部分を塗り分けておきます。
メタセコには材質で選択という機能があるので、
こういうことをしておくとその面の部分だけをいつでも選択できるようになります。
そういうためにもやっておきます。
選択した部分をギュッとX軸に縮めてみます。
もちろんこれだけでは色々変な部分が出てくるので、
これを延々と調整してみます。
例えば目を隠すとか、歯を上の方に持っていって、裏側から見えなくするとか、
そういう部分の調整です。
この後頭部の部分は、結局無計画に作ってしまいましたね。
これがなかなかどうにもなりません。
この部分に関しては目をつぶってもらうしかありません。
とにかく調整です。
この目を隠して行きます。
これで、頭が凹むモーフが出来たと。
普段はこのモーフを100にするのを基本としておいて、
これを減らすことで風船のように膨らませてもらう、
そういう風にしようと思います。
(そうしないと、それ以外のモーフを作るのが凄く難しいのです)
(睨みモーフとか)
最終的なテクスチャの加工はこんな感じでした。