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というわけで今月のお題の「王蟲」のメイキングです。


これに関しては、「もう特に説明する必要もない!」所が来ましたね。王蟲です。

というか、全員投票の結果ですしね。


(まぁあの結果も気になってますけどね)

(来年やったら結果は変わるのか?とか)


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ということで作っていきます。



これを

まぁ曲げてみる。 手で曲げるよりはマシでしょう。



そんで並べてみっか~~と。



いや、ある程度はトゲとかちょっと出してから、それをコピペしたほうが良かったかな?

いやどっちでも結局いいか。散らすし。 まぁそんな感じで進めていきます。




ちなみに、

「タケヤ式自在置物」の王蟲、こういう画像は資料として集めてますし

参考にしてますし、「最終的なクオリティの基準点」としても見てますが、


自分の作る形状はこれとはかなり違ったモノになると思っています。



自分は、 「映画の、原作の王蟲そのもの」のコンセプトで作ろうと思っています。



こうやって作ってれば気づくのですが、このタケヤ式自在置物の王蟲の造形は

かなりのアレンジが入ってるのですね。


まず正面から見た時に角が真上にも生えてきて、大きく3方向に伸びてるのがわかります


でもそれ、自分は違うと思ってます。


王蟲の角は、やはり正面から見た時、2本だと思うわけです。

真ん中の列はないです。


あと、アップで見たときのこのような均等のツブツブ感も、

自分が目指さないところであります。 これも違うなぁと思っている点です。

自分のはこういう風にしません。


自分は、もっと大きなボコボコ感とか、 「苔感」を目指していこうと思っています。



別にディスってるわけではないんです。



こういうの見たときの迫力はやべーと思ってます。


てか、このまま普通に勝負して、プロが作ったものに2、3週間で勝てる筈ないというのは分かっています。


でも、そこんとことは別の所。


自分は角の位置とか表面の感じとか、そういうところでは差別化出来ると考えているわけです。


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ところでまたメイキングとは 別の話ですが、

今回辺りから、 最終的に 出来たハイポリデータのobjとか、

zpr(zbrushのプロジェクトファイル)とかを、後で1000円コースの方に配ろうかなと考えています。


(でも毎月それやったらうるさそうだから、ある程度まとめて更新すると思います)

(zbrush2021買った以降の、メガギラス、カマキラス、シンギドラ、王蟲とかでまとめて、とか)



前々回の話で思ったわけですが、まぁ、予約コースの人が一番割りを食うわけですね。

今、タダでさえ半年くらい待たないといけないのに、それが隔月になったら、

再来年からはどうなるか分かったもんじゃないです。


だからまぁ、それ以上のコースの人なら、ハイポリデータも手に入るようにしていきたいとか思います。


まぁ自分のデータは、すぐに3Dプリント出来るような形状では作ってないわけですが、

(コピペするパーツなんかは一個しか作らなかったりしてますからね)

そういうのをなんとか3Dプリント出来るように組み立てて貰ってもいいし、なんかしら、使いみちはあると思います。


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で戻ってくる。


まぁこういう感じですね。

自分はこの出っ張りを尊重します。


このへんの「鼻」? の解釈も違っていくところです。

自分はこっちで行きますと。



これに注目してると、 「乙事主は王蟲だったなぁ」なんて意味不明なことを考えだしますね。


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とにかくそういう調子で、トゲの配置など固まってきました。



そろそろ目玉を置いていく。


最終的に目玉をどうするかというのは謎なのですよね。


リトポの対象にする必要もない気もします。

別で作ってコピペしてはめ込んでも何の問題もない気もします。


でもまぁ途中の段階としては、バランスを見るためにも目玉を置くのは必要です。


とにかく球をカットして、配置していきます。



ブーリアンで穴あけようかな、なんてことも考えているので、ここで貫通するようじゃ困るのです。



とにかくバランスを見つつ、

こうやって目玉のフチを盛ると、一気に王蟲らしくなりますね。



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一個一個のパーツの、縁が「カッチリしすぎている部分」を、崩していきます。


まぁえらい二度手間だし、最初からもっとふんわり作ってりゃよかったなぁということなのですが、まぁ無計画に作ってる結果です。


説明しづらいし、これ見てもなんだかわかんないですね。


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ということで今はこんな感じです。


まだまだ凄みは感じられません。

ですが形状としてはこんなところです。


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大体の形はとれたので

次は左右非対称の大きめのボコボコを描いていきます。


あと、「左右非対称の大きめのトゲ」というのも考えていきます。





いろんな資料を見てて思いました。

この青のトゲみたいなのが左右非対称として必要と。


そんで、このオレンジのトゲ、 これに関しては、正面から見た時にど真ん中に出てくるトゲですね。 そういうのが一本はあるのだと思いました。

(もちろん視点によってこういうのはすぐ崩れるのですが)


とにかく一本だけ、ということです。 これが列にはならないということです。



まぁそんな感じで考えていく。大きめの凸凹を付けていきます。


こういう資料も見つつ。


で、こんな感じになりましたと。



これで少しずつ、凄みが出てくるかな、という感じですね。



てか大まかな形状としてはこれで本当に基本です。


あとはこれを一旦ダイナメッシュして、

そのあとはノイズメーカーのパラメーターを考えて全体にかけてみる。


そんでスムーズにするところはスムーズに、ガリガリ削る所は削る、

それを延々とやれば、外殻はもう出来てしまうかと思います。


(といってもう6日なんですけどね)


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外殻以外の部分を作っていきます。

まぁ体内とか裏とか。



足の生えてくる、根っこの部分、体の奥の構造を考えていきます。



これに関しては資料が映画や原作からは逆に全然得られないので、

まぁこの辺を参考にしつつ、さらに独自に固めていこうと思っています。



この自在置物を見るに、正面に8本の大きな足、左右に4本ずつ

という風にしているようです。


でも自分はそこも原作風にしていきます。





映画や原作の王蟲的にはこうなっています。


大きな足が10本、その下に細かい足がたくさん。 

そういう、「前後の二重構造」になってると思うのですよね。

(こんとこが自在置物は、8の一重の構造になってると)



というわけで、自分的にはこういうふうな「足が生えてくる根本」を考えました。

5、8が上下になってると。



王蟲の口とかも考えたいです。 口が足の上にあるんですよね。



まぁガーっと作って、 今はこんな感じです。




体内、口、腹の下、腹の横の装甲。 こんな感じです。

(あとは毛みたいなヤツも作って、それはサブスタでアルファ抜こうと思ってます)



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ということで残りはです。


まぁこういうところから。


ある程度曲げとこうかなと。


こんな感じ。



これに関しては本当は、↑このようなスタイリッシュな「抑揚」をつけるのいいな、と

思ってるんです。


でもまぁ、今回はひたすら原作、映画リスペクトで作ろうと思っています。


このノタっとした、単純な丸太っぽい太さの足で、やるかぁと。



小さい方の足も。 単に縮小してるんじゃなくて、

小さい足は生えてくるトゲもあんま伸びない感じです。




こんななります。


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大体の大きいツブツブが出来たわけで、

全身にノイズをかけていきます。


一旦キュッと縮めておきます。


そんでこういうところに目印を書いておきます。


引いたところを凹ませておく。


でこんな感じと。


要はこれが、王蟲の甲羅が前後に動いたときに見える部分になるわけですね。

この部分のすり減ってる感じをあとで出そうと思ってるわけです。



目の部分はブーリアンで穴あけようかと思ってたのですが移動でズレたのでもういいやとなりました。 普通にマスクと膨張でやります。



で、こんな感じにマスクをかける。



ある程度角度を変えて、ベンドアークで反らせて、そこにこのような

ノイズをかけてみます。


これで、こういう殻の内側が「スレた感じ」が出せたワケです。



で、ノイズメーカーでこんな感じになったと。


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いろんなパーツをもっと考えていきます。

横の、小さい足を生やす土台です。



まぁこれは隠れてほとんど見えないパーツなのでテキトーでいいのです。



で、用意したパーツが全部でこんな感じですね。


中央のアホみたいな棒みたいなやつは、埋める用です。

中に何もなかったら殻の隙間から向こうがわが見えるかもしれないので、

なんか中に入れとこう、というパーツのためです。 

だからこれの形状もテキトーでいいのです。


右下のやつは毛のパーツです。

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ノイズを入れたあとも延々と加筆していきます。

てかこの作業がメインですね。





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まぁそれは置いといて、リトポとUVもやっていかんといけません。



今回はとくめいちゃんのデスストの実況が完結していたのでそれを作業BGMにしておりました。デスストの話もしたいような出来ないような。


このスレたところをどれくらいやるか、「段」をだすか出さないか。

どうも結局、これくらいのところでやってしまうのですね。

あんま細かくループ分割したくないという気持ちが出てしまうのですね。



今回むしろ、足は楽だったのですね。

なぜならこのように、上下でコピペで済むようにしています。


そんで、違うのは大体トゲのところなので、そういうのは8角形でこんな風に出していく、ということです。






これも結構考えるのですよね。 この切れ目の入れ方というか。

ここは真っ二つにする、ここは島にする、みたいな。いやセオリー分かってないですが。


こうやって裏表を別材質で色分けしておけば、メタセコの自動展開で材質ごとに分ける設定ならそのまま分割してくれたりします。

そんで裏側は面積少なめで小さくしておいたりします。そんで節約です。



でまぁなんとかギュッと収まりましたと。 これは途中ですね。


こうなりましたと。



でUV展開できたら仮ベイク。

毎度毎度同じですね。リトポ用に溶けたヤツでベイクして調子を見ます。

そんでかんたんに色を付けていきます。



まぁとにかく組み立てていきます。


これやってるときは気持ち良かったですよ。



この毛の素材。 元はこんなです。



これは前にメトロン星人のファーを作ったときと同じ要領ですね。

furを使って明暗、凹凸、透明に影響を与えます。

そんでこのペイントレイヤーでグラデーションを加筆して、

そこに「レベル」ってやつで調整するのを覚えました。 

透明具合をぐいっと強めたり飛ばしたりできるのですね。


でまぁこんな感じになると。



目のグラデーションをどんな感じにしたらいい感じになるか、これが意外に手間取りました。 どれくらいに塗ってブラーをかけるとよいか。



ちなみに目の素材は、3種類ほど用意しておきます。

青と、怒ったときの赤、

そんで、なんか閃光弾で気絶?したときのの白っぽくなった感じのも入れときます。








でまぁとりあえずエクスポートして、今はこんな感じ。


本番ベイクと、あとは苔を描き込もうと思ってます。そうすりゃまぁ、なんとかなるのではないかと。



とにかく次はこれをガンガン組み立てていきます。


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足の仕組みを考えていきます。


というか、便利モーフですね。



現状、既に王蟲のMMDモデルはあるらしいですね。探せばありました。

しかし、そのモデルは多分 使いこなすの難しいですよ。

なぜなら大量の足が生えててボーンがあって、「そんだけ」だからです。


その大量の足を手で曲げまくってアニメーション付けまくって、それでやっと、動くわけです。


自分は、もっと楽に使えるモデルにしたいと思います。



自分の考えでは、モーフを4種類ほど 重ね合わせれば、

足を一発であるかせられるようになると思うのですよ。


こんな感じで動かします。

この4つの状態を、モーフにしておきます。


そして、そういう足を大量に横にならべて、その際にアニメの段階をずらしておく

そうして、できたモーフを「重ねていく」。


そうして一気に再生すれば、簡単にシャカシャカと歩きだすんじゃないかと思うのです。



こうすれば、足が何十本生えていようが、4種類のモーフの設定を一度してしまえば、

すぐに歩き出せるお手軽モデルになるのではないか と思うのです。


とにかくこれを思いついてしまったので、やってみようと思います。




まずはIKと角度制限設定を、いい感じにつくります。

そんで先端を動かすといい感じに形が決まるようにしておきます。


こうやって、↑例の「4つの状態」を作っていくのですね。


そうしてメタセコイア上に、4つのポーズとして保存していきます。

最終的にその4種類のポーズを変形適用すると、モーフになるのです。





まぁとにかく テストでやってみました。


こういうことですね。


やっぱりこれで動くということです。

4つのモーフをちょっとずらして設定するだけで(0と100を入力するだけ)、

8本の足がカサカサ歩くようになるのが確認できました。

(ボーンの角度の設定とか一切せずに!)



あとは、動きがまだあんまり良くないので、もうちょっとポーズを設定しなおそうということです。


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やっと、全部の足のシャカシャカモーフが出来ました。


とにかく足にボーン入れて角度設定して、

そんでポーズ作ってモーフにして・・・


それだけでめちゃ大変でした。 これだけで数日かかってます。

でも一度作ってしまえばあとは簡単、ということです。

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触手を作ります。


一本だけの単純なボーンでも管理できるようにしようと思ってます。

それでも大量のモーフを入れて、色々な形を作ったり、波打たせたりすることも出来るようにしたいです。








本番ベイク、

そんでできたテクスチャを加工して、どんな感じに変わっていくか、と







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最後の最後のテクスチャ直しです。


なんか自分は、彩度というモノは「下げときゃ良い」と思ってるところがあったのですが

場合によっては彩度をあげるというのも良い効果がありますね。




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Comments

Anonymous

フィギュアと原作では微妙に違うというのはよくありますが、それよりも自分は王蟲に口があったことが一番の衝撃なんですが・・・ いやよく考えなくてもあの世界の蟲達は口があるのは当たり前なんですが、なんかあの足の下とかに現実の蟲みたいな口あるのかなあと思っていたので、まさか上のほうにあんなギザギザ歯があったとは・・・ ここで知ることになるとは思いませんでした。やったぜ(/・ω・)/

byneet

「王蟲の食べた痕が~」とか言ってたりするから、口はあるはずなのですよね。 そんでまぁ、生物として、足の上に口があるのも、当然の筈なのですよね。 でもなんか意外性ありますよねw そんな所に口があったのか!と