滑落のレヴュー~年下少女の都合のいいセフレ宣言、マキ (Pixiv Fanbox)
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マキはその日、姪に当たる愛城華恋と顔を合わせるつもりはなかった。
従妹に当たる中学生の子に恋人が出来たとかで、父親の方が盛り上がっていて祝って欲しいと願われて、中学生という年頃に思うところもあって出かけていったのだが……そこで先に来ていた華恋と、彼女の幼馴染である神楽ひかりとばったり出会ったのだ。
「あ、マキちゃん。ひかり、マキちゃんだよ。ずっと私の、役作りの手伝いをしてくれてたんだ!」
「それは……華恋が、随分とご迷惑をおかけしました」
確か華恋は、ひかりのことを“ちゃん”付けで読んでいたはずなのだが、否が応にも関係の進展を予感させる。
見れば、その手はしっかりと恋人繋ぎもされていた。
「へえ……これは、お祝いしなきゃいけない相手が、二組になったかもね」
「あはは、マキちゃったら、ひかりが照れちゃうよ」
そう軽い口調で言いながら……ふざけた調子で、華恋がマキのお腹を押す。
「お゛ほっ……♥」
いいところに当たって、思わずアヘりそうになった。
華恋はニコニコと笑顔のままだ。昔の華恋は完全に無自覚だったけれど、今の成長した……聖翔学園の卒業を控えた彼女は、きっと意識してやっている。
これまで身内……いや、少し顔を合わす機会が少ない家族くらいの距離感でいたはずなのに、これまでの華恋とはどこか違う表情と雰囲気を、華恋は纏っている。
ひかりが何かを察したような顔をしていたが、自然とマキとの動線を塞ぐような位置に移動して、華恋は上目遣いでマキのことを見上げてくる。
年上を、完全に舐め腐って、掌握している女王の顔。
それを見たマキは……思いっきり太ももを愛液で濡らしながら、華恋の顔の良さだけを何度も頭の中に反響させていた。
※
女の子を可愛い服に着せ替えさせるゲームが、最盛期くらいに流行っていた頃だったと思う。
マキは華恋の母親に変わって、よくその筐体に遊びに行く華恋を世話していたが、内心では同年代の友達は居ないのかと心配もしていた。
別にマキの懊悩に応えた訳でもないのだろうけれど、ある時期から華恋はどんどん活発になり、演劇に興味を持ち始め、なんだか喋り方もちょっと独特というか……成長というより変化と遂げていた。
ゲーム筐体に張り付く時間が、お姫様ごっこや妖精ごっこに変わり始めた頃、華恋はその“役作り”の練習に、マキをよく指定した。
それまでも仲が良かったのだし、なんの疑問も抱いていなかったのだが……そのあたりから段々と、華恋はあまりにも自然に、マキの体に触れ、ともすれば官能を刺激するようになり始めた。
「ああ、目を逸らさないで、愛しき人よ。何故、あなたは僕の気持ちを否定して、離れていこうというのでしょう。夜というコートをはがされた今、あなたに抱かれなければ僕は、凍えて死んでしまうのに……」
「んっ……あっ、あっ……♥ おっ……♥」
女性を次々と篭絡し、権力を持った女同士を争わせる怪人という、子供がやるのはどう考えてもおかしな役どころ。
華恋は小学生の頃にはこの手の演技をこなすようになっており……その際には自分よりもずっと背の高いマキを壁に押し付け、とん……とん……と膝で女性器を軽く、優しく蹴り上げてくることすらする。
マキは華恋の実家で同居するようになってからは、特定の男性のパートナーはおらず、正直なところ……少し溜まっていた。
そんな状態で、稀代のプレイボーイだの、同性に貢ぐ為に売春を行う娘だの、姫騎士への歪んだ欲望を調教という形で王女だのを演じる華恋に、ぐいぐいとポルチオを刺激され、胸を鞭で強めに叩かれ、押し倒して子供特有の体温のお腹で押しつぶされて……繰り返されれば、頭の中は可愛い姪一色になっていく。
華恋はそんなことを考えていない、意識すらしていないのに、こんな感情は汚い、変態みたいだ……同居人として持ってはいけない感情だと、必死になって胸の内に抑え込もうとするほどに……華恋の無邪気な“演技”は加速し、家の中では恋人のように振る舞ってくるようになった──当然、演技の練習だと嘯いて。
「あっ、あっ……ダメ……駄目だよ、華恋……♥ 姉さんが、パートから帰って……お゛っ♥」
「華恋とは誰? あなたの恋人は私なのに、また別のオンナの名を呼ぶのね……♥ 本当に淫らで、奔放で、いやらしい……けれど、私は愛してあげる♥」
「んぅっ……んん~っ……♥」
背伸びをすれば、唇が届くようになると、そんな“開発”はますます勢いを増して。
キスでイカされて、手マンでイカされて、お風呂場に乱入してきたと思ったらシャワーでイカされ、狭い湯船の中で乳首だけイケるようにされて。
……けれど、一回も“愛城華恋”としてマキを抱くことはないままに、聖翔学園に入学し、そのまま寮生活に入っていった。
仕事の関係もあって、たまに帰省していても顔を合わすことは無く、そうすると華恋が出ていって数か月が狂ったようにオナニーするほどだった火照りも収まって。
年上の女性への憧れを、そういう感情と勘違いする時期……それにたまたまぶつかっただけだと思う様になり、家の中で急に帰ってきた華恋と遭遇しても、普通に叔母さんとして接することが出来たし、華恋も可愛い姪として接してきた。
毎日のように体を弄り回されて、ぷしっ♥ ぷしゃぁぁっ♥ と派手に潮吹きするまでは許してもらえなかった愛撫も、まだ未成熟で甘い匂いがした秘所を舐めさせられた記憶も、どんどん薄れて悪い夢になっていく。
──それを勝手に夢にするなど許さないと、そう教え込まれたのが、再会の時であった。
※
「──それじゃあ、先に帰ってまひるとご飯を食べて寝るから」
「うん、ひかりは渡米の為の準備もあるもんね。帰ったらちゃんと、二人とも可愛がってあげるから……」
「あっ……も、もう、人の前よ……♥」
正気に還ると、従妹をお祝いする席は終わっていた。
なんか矢鱈と女の子が多かったことくらいしか覚えておらず……従妹の同級生とか、部活の先輩とかだろうか……とりあえず彼氏の方も従弟なので良い奴なのは分かっていると納得して。
それで気付けば、華恋はひかりを先に帰して見せている。
ひかりが遠巻きにこちらを見つめ、頭を軽く下げてきた。自分も会釈して、それからこの状況にあわただしく頭が回転し始める。
「えへへ……久しぶりだから、マキちゃんともう少しお話したくて」
「……何言ってるの、実家に帰ってくればいつでも話せるでしょ。結局、演劇続けることにしたんだ?」
「うん。いろいろあって、ようやく……自分の演技が見つかった気がするから」
にこりと微笑みかける華恋は、また別人の顔をしている気がする。
マキは聖翔学園に居た頃以外、全ての華恋を傍で見て知っているはずなのに、何故か彼女と初めて対面したような、何とも言えない緊張を覚えた。
「あの、ノンノンっていうの、言わなくなったんだね」
「んー……多分、いらなくなったから。ひかりも、まひるも居てくれるし」
よく分からないが、ひかり以外にも親しい相手がいるらしい。
それに対して安堵すると共に、得体の知れない焦燥のようなものが胸に沸き上がり──。
「あふっ……♥ ちょっ、ちょっと、華恋!?」
街中なのに、天下の往来なのに……尻を揉み上げられた。
仕事帰りの人が多いようで、大勢が行き交う中では特に注目されたりはしない。だからと言って、看過できる態度では無かった。
「んっ……あ、へぇぇ……♥ 華恋、ちょっと……ふ、ふざけすぎ……んおぉっ……♥ お、怒るよ……♥」
「怒りたいのは、私の方だよ?」
華恋が、愛らしい顔で見上げてくる。
目の奥が、空っぽだった。本当に何もない。物理的にそんなこと不可能なのに、その瞼に立たされて突き落とされるヴィジョンが頭を過ぎって、恐怖で完全に心が縛られる。
「マキちゃん、私とのこと、無かったことにしようとしてない?」
「こ、こんなところで、する話じゃないでしょ……あっ、あっ……そこ、いいっ……♥ だ、大体、華恋は……あんっ……♥ ひ、ひかりちゃんが、いるじゃないの……♥」
「ひかりだけじゃないよ。霧崎まひる……もう一人、カノジョがいるの」
まるで悪びれる様子は無く、それどころかマキにどこか誇らしげにすら感じさせる口調で、華恋が明かす。
何なら「嬉しいでしょう?」と言いたげな、弾んだ口調だった。
マキは大声にならないように、華恋を理科りつけるつもりで……唇が、笑みの形に彩られているのに気づいた。
「わ、私……」
気付けば人の波から外れ、路地裏へと押し込まれていた。
あの日のように、壁に体を押し付けられる。身長差はもう、あの日ほどは無い。
「マキちゃんが素直になれる場所に、連れてきてあげたよ? ここが、私とマキちゃんの舞台……実は、ひかりはもうすぐ外国にいっちゃんだ」
そんなことを、世間話のようなトーンで語りながら……華恋は、くちゅっと既に濡れ切って、華恋の指を第二間接まで飲み込む秘所へと、手のひらを滑り込ませてくる。
腰が勝手にがくんと落ちてガニ股の姿勢を取り、華恋を突き飛ばすべき手は頭の後ろで固定され、華恋は腋に顔を寄せてすんっ……と鼻を鳴らして見せる。
「私、すごく性欲が強いの……これまではひかりちゃん……ひかりの“演技”をしてたから、何とか自制も聞いてたんだけど、まひるがこのままじゃ大変だなって思って」
「あっ、あひぃぃっ……だ、だったらぁ……か、カウンセリング、とか……ほぉぉぉっ♥」
「そんな答、私が欲しいと思ってるの、叔母さん?」
マキちゃんではなく、関係性で呼ばれながら、陰核をグリグリと指で潰される。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい……年下の姪に好き放題蹂躙される快楽。三年間もお預けにされていた、体の主人に会えた喜びで、潮を吹きながら腰が前後に激しくヘコつきだす。
「へっ♥ へっ♥ はへぇぇっ♥」
「言いたいこと、分かってくれるよね、マキちゃん……♥ 私、沢山の人を一度に愛せる性格なんだ……♥ 今日来てた彼もそうだったし、愛城の家の血なのかな? でも、マキちゃんは浮気はダメだよ……許さない。今、この瞬間、私を拒絶したとしても、他の誰ともエッチしちゃダメ。分かるよね?」
分からない、そんなの何も分からない。
けれど、理解できてしまう。
「マキちゃん……♥ ひかりの穴を埋めてくれるのは、誰もいいなんて思えない……♥ 聖翔の仲間はみんな、それぞれにカノジョ作っちゃったから、手を出すのは悪いんだよね……だったら、それ以外で一番好きな、マキちゃんしかないでしょ?」
「あっ、あっ、あっ……」
「マキちゃん、おねだりして? そっちから、私に媚びて? 傅いて? 抱かれたいって、情けなく首を垂れて? 大丈夫、年上の叔母さんが、本気で私みたいな子供に媚びるはずないでしょ? 演技だよ、演技……これは舞台の上。マキちゃんは女優──さあ、一生エッチ禁止で私のこと思ってオナニー狂いになるか、私のセフレになるか、どっち?」
ふぅ……と鼻先に甘い吐息がかけられる。
フェロモンをたっぷりと含んだそれは──じょぼじょぼと、快楽と共にマキの失禁を誘発した。
「おほぉぉぉぉっ♥ なるっ、なりゅぅぅぅっ♥ 可愛い華恋のっ♥ 都合のよいセフレ♥ 華恋がヤりたいときだけ、恋愛の美味しいところつまみ食いできる♥ 都合のよい年上カノジョ演じるのぉぉぉっ♥ お゛っ、お゛ぉぉぉっ♥ マン汁とまんねっ♥ あっ、あぁぁっ♥ 思いっきりマン媚び出来て、おばさんマ〇コ悦んでるぅぅぅっ♥ しゅきっ♥ 愛してゆぅぅぅぅぅぅぅっ♥」
「マキちゃん……ホント、卑しくて大好き……♥」
華恋の顔で、大好きといわれた。
それだけで喉見せ仰け反り絶頂をキメながら、路地裏で白目剥いて失禁気絶するまで、マキは華恋に可愛がってもらい……その日から愛城華恋の“穴”になったのだった。