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※こちらのお話と少しだけ関係しています。ご参照ください。

(https://fallen02side.fanbox.cc/posts/6936577)




 ──人類は時間を過去、現在、未来の三点で捉えることしかできないが、実際の時間の流れというのは“スライド式”であるという説がある。

 複数の場面が並んで連続性を持っているように思われるが、それらは本当のところ独立した典型に過ぎず、途中で唐突に別の場面が挿入された場合、整合性を持たせるためにはその場面以降だけではなく、過去も改変しなければならないということだ。

 これはとある奇妙な眼帯によって引き起こされた時空改変の影響で、まったく意識されないままに成立し、愛を紡ぎ合うもう一組のカップルの物語である。



「──ダクネス、そこに座って?」


 宿屋についた瞬間、ダクティネス・フォード・ララティーナことダクネスは、パーティーメンバーである盗賊娘クリスの声音の温度が凍り付くほどに下がったのを感じ取り、その時点で太股に愛液を垂らしそうになるほど背中を快楽が駆けていった。

 金髪碧眼の整った顔立ちに加えて、実にHカップという豊満なスタイルを誇り、名門貴族ダスティネス家の令嬢という出自まで完璧、この上で騎士としての誇りも高く上級職のクルセイダーだというのだから、一見すると彼女は完璧すぎる程に完璧な美女である。

 しかし、ダクネスはとある一点……性癖だけですべてを台無しにするレベルの問題を抱えており、クリスがパーティーを組んでくれるまでは、仲間から怒りと絶叫を向けられ続けていたほどだ。


「く、クリス、突然どうした? まずは身を休めて、それからゆっくりと話を……んおぉぉっ♥」

「座ってと、お願いしてるんだけど?」


 頬に刀傷がある以外は、ダクネスにも負けないほどの美貌の持ち主であるクリスは、いつの間にか履いているブーツを脱いでおり、一日の冒険で甘く蒸れたそれをダクネスの顔に押し付けていた。

 美少女のそれであっても、いや、美少女のものだからこそ、悶絶してしまいそうな行為に対して、しかしダクネスはびくびくと体を震わせ、完全に貴族がしちゃいけない系統の蕩けた笑みを浮かべながら、股間を覆うぴっちりとしたレギンスの色をどんどん濃くしていく。ぶっちゃけ、恋人の足臭でイキ狂っていた。

 そう、ダクネスは真正のレズビアンであり、しかもドMなのである。

 はふはふと愛し気にしっとりと蒸れた足に頬ずりするダクネスは、その桜色の唇を足裏に寄せようとするが、クリスは何処までも冷徹な声で「舐めていいって言ってない。しゃぶるのもダメ」とご褒美を禁じてくる。


「んふっ♥ ふあぁぁっ♥ ず、ズルい♥ ズルいぞ、クリス♥ こんなムレムレの足を押し付けられて♥ 冷たい声音と目で命じられたら♥ んほぉっ♥ 腰を無様にヘコつかせながら、なんでも従ってしまうのは分かっている癖に♥ 舐めるのもしゃぶるのも咥えるのも指の隙間まで綺麗に掃除するのも禁止などとぉ……♥ く、狂ってしまいそうだ♥」

「どうして、あたしの指示を聞いて座ってくれないの? あたしはダクネスのなに?」

「お、お嫁しゃんでしゅっ♥」

「そう、あなたの恋人、ダクネスのお嫁さん、あなたを一生幸せにしてあげる女の子だよ? なのに、どうしてちゃんと言うこと聞いてくれないかな? 本当はあたしのことなんてどうでもいいんでしょう? ダクネスはあたしのこと嫌いなんだ? わた、あたしもダクネスのこと嫌いになっていいの?」


 ドSというよりはヤンデレめいた口調でガン詰めしながら、ダクネスの顔を踏みにじるクリス。

 ダクネスは存分に言葉を攻めを堪能したのもあって、すぴすぴとその鼻を鳴らしながらベッドの上に腰かけた。


「そう、ちゃんと言うこと聞けて、ダクネスはいい子ね?」

「むぅ……褒められるのもうれしいが、もっと叱って欲しかっ」

「でも、時間かかり過ぎ。やっぱり猿以下の低能ね。お世辞で褒めただけで本気になって頭悪すぎ」

「んへぇぇぇぇぇぇっ♥」


 クリスの土踏まずに顔を埋めたまま、ぐしょぐしょにレギンスを濡らしてトロ顔を見せるダクネス。

 盗賊少女の背中にも堪らない加虐の快楽が走っているのだが、クリスはそれを表情に出すことなく、足をダクネスの顔からずらし、頭をげしげしと蹴り始めた。


「あんっ♥ あぁんっ♥ く、クリス、何を……お゛っ♥」

「出来の悪いダクネスの脳みそをシェイクしてあげているの。あなたはあたし抜きじゃ日常生活を送れないレベルの、ミニマム脳みそしか持ち合わせが無いんだから、あたしがどうして怒っているのか理解する為には刺激が必要でしょう?」


 ドMであるのと貴族令嬢であることは両立する為、流石に恋人のクリス相手でも頭を蹴られることには抗議しかけたダクネスだが、クリスの瞳が絶対零度まで温度を下げているのに気付き、レギンス貫通するほどの勢いでマン汁を噴きながら懸命に問題点を考慮し始める。

 しばらく考えた果て、ダクネスは宿に入る直前まではクリスと和やかに談笑していたところまで記憶を再生し、その時の会話を脳内で反芻し始めた。


『魔王軍の勢いが、また増してるみたいね……先輩、なにしてるんだか……』

『この辺りにも幹部が現れるかもという話もあるようだな。その際は、この身を率先して盾にせねば! そして、ぐしゃぐしゃに捻り潰された後に誇りを穢すべく全身を陵辱に晒され、汚汁と粘液に塗れた状態で不潔なオークの肉盾として縛り付けられ、異様な膨らみで邪な生命を宿してしまったのを晒されながら街の人々に痴態を晒されてしまうんだ……はぁ、はぁ……♥』


 ……自分の言ったことを思い出したところで、隣を歩いていたクリスの目が怜悧さを増したタイミングにも気付くことが出来た。


「あ……」

「薄汚いオークの方が、あたしよりもお気に召すんだ? ダクネスは、雄のおちんちんの方があたしより好きなんだねぇ……」

「い、いや、あれはあくまで穢される背徳が気持ちいいだけであって、決してクリスを蔑ろにしている訳では……あん♥」

「思い知らせてあげる……ダクネスが誰の恋人で、その体が誰の所有物か、何度でも教えてあげる!」


 クリスの手が閃き、ワイヤーが部屋の四方へと張り巡らされる。

 妙なところだけ常識的なダクネスは「この部屋は借り物で……もがっ♥」といらないことを言いそうになったところで、ワイヤーに巻き取られて寝台の上に大の字で浮かぶ羽目になった。


「スキルバインド……」


 ダクネスのクルセイダーのスキルは、痛みを自身に集中する代わりに、ダメージを多少なりと軽減させる効果もある。

 これから行われるすべては、最初からだダクネスのみを標的とするもの……軽減させるものかという、熱の籠った覚悟が見え隠れれしていた。

 更に“窃盗”を用いてワイヤーに絡まれた状態のダクネスから、装備と服を引っぺがす。“とある理由”から幸運値が異常に高いクリスの“窃盗”は、因果律を覆すレベルの成功率を誇る為、物理現象を超えてダクネスの衣服はすべてクリスの手の中に納まった。


「んお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥ ん゛ひっ♥ ん゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 素っ裸になった瞬間、乳房に、秘所に、あらゆる性感帯にクリスのはったワイヤーが食い込み、ダクネスの自重で以て負荷がどんどん増していく。

 くいと軽く指先を動かすだけで、クリスの所作と連動してワイヤーは硬軟自在に動き、両の乳首を絞り上げると同時に、陰核も強く縛り上げてみせた。


「ぴぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ んへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥ ん゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」

「このまま、乳房もお大事も切断しちゃおうか……母親として子供を育てられない体になったら、オークも手を出さなくなるもんね。大丈夫、ダクネスの子供はちゃんとわた、あたしが産んであげるよ……♥」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥ やべてぇぇぇぇっ♥ 乳首とクリちゃん切るのダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥ ほぎょっ♥ いひぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥」

「じゃあ、腕? 足? 負俱になっても、お母さんにはもうなれないよね? ダクネスの体のエロさしか見てない頭苗床の連中なんて、一人残らず離れていくよ? あたしだけが残る……そう、ダクネスはあたしのモノだから……♥」

「やめでぇぇぇぇぇぇぇっ♥ んお゛ぉぉぉぉぉっ♥ やべてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ♥」


 クリスは愛用のナイフを取り出すと、ぺちぺちとダクネスの頬に押し付けていたが、いきなり激昂したように「嫌だ嫌だってじゃあ何ならいいの! やっぱりダクネスはあたしが嫌いになったんだ!」と叫ぶと、尻穴にナイフの柄を捻じ込んだ。


「ほぎょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」

「あははははははっ! あたしが部屋を傷つけるのに文句言ってた癖に、自分はおしっこ漏らしてベッドを汚してるじゃない。ダクネスのそういう、自分を棚上げしてる言動がムカつくのよ! いつも! あたしのことを! 一番に! 考えろ!」


 ワイヤーを依り上げた即席の鞭を振り下ろし、縛り上げられた乳房を、赤いぽっちが引きずり出されている秘所を、思い切り打ち付ける。

 ダクネスは愛しのクリスから与えられる痛みの数々に、まともな言い訳どころか快楽に酔った言葉すら口にすることができず、ケダモノの断末魔のような喘ぎ声をひり出し続ける。

 そう、確かにダクネスは快楽を感じていた……場合によっては冒険者生命どころか、このまま貴族としての生も終了しかねない状況にも関わらず、クリスからいじめられるとたまらなく気持ちよくなってしまう。

 ひぃひぃと唸りながら、何とかダクネスは正直な気持ちをひり出す。


「いぎっ……ひぃぃっ……♥ く、クリスぅ……あい、じでるぅぅ……♥」

「……知ってる♥」


 先までの激昂が嘘のようにおとなしい口調になったクリスは、吊られたままのダクネスの体を撫で回し、優しい口調で「痛かった……?」と問いかける。

 当然、激痛に苛まされたダクネスであったが、戦闘中に受ける快楽など、愛しい人にあたえられる甘い痛みに比べれば、主食に対する駄菓子程度のものだ。

 首を左右に振るダクネスに、クリスはニッコリ微笑み……。

 ──ダクネスに剃ることを禁じている、陰毛とケツ毛を鷲掴みで引きちぎった。


「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」

「痛く無きゃ覚えないでしょお! ちゃんと! 痛めつけてあげるから! 安心して、ダクネス! 好き! 好きよ! あなたが好きなの! 人間でも! あなたを愛してる!」

「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥ ぴぎょほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 クリスの手で赤ん坊のようにされたマ〇コと尻に鞭が何度か食い込み、抜いた毛をダクネスの鼻腔に捻じ込むことで、イキ狂わせてようやく行為は終わる。

 ダクネスは涙と鼻水とよだれでぐちゃぐちゃの顔をしているが、しかし何処までも安心しきった幸福な表情でもあった。



「(……わたし、明らかにやりすぎちゃってるよ、これー……)」


 クリスは一人称を「わたし」に変更して、すやすや眠るダクネスの頭を撫でつつ、懊悩を抱えていた。

 実はクリスの正体は、ダクネスの「一緒に冒険する仲間が欲しい」という願いにこたえて地上に降り立った、幸運の女神エリスの仮初の姿なのである。

 本来はフリーランスとして様々なパーティを移り、義賊活動をしながら無能な先輩がバラまいた神器を回収してまわるつもりだったのだが、ダクネスとうっかり深い関係になってしまい、今やSMパートナーとして将来まで約束する仲になってしまった。

 ヤンデレムーヴも半分……いや、三割くらいはダクネスが「私、求められてる!」と喜ぶのでしているのだが、残りは本音であり、今さらになってこの愛しい変態から離れることなど出来はしない。


「……まあ、いいか。神器の回収はアクア先輩にいずれやってもらえばいいし、このままダクネスにくっついてしばらく冒険者しましょう。わたしの正体に気付くような相手も地上にはいないだろうし……」


 この覚悟のせいでクリスはダクネスともども、とある転移者の少年のパーティに入ることになるのだが、まさかそこに気まずい先輩がいるとは、この時点では想定もしていないのだった……。

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