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 ──背中に突き刺さった苦無の痛みと、案内だと言って現れた霧隠れの忍が放つ嘲笑混じりの恨み言。

 降り注ぐ刃の雨を見上げながら、パクラは自ら避けえぬ死と、そして“英雄”と祭り上げた果てその死すらも利用する、砂隠れの里の非情な謀略を悟る。

 忍の世界では誰であろうと振り掛かり得る、理不尽な普通。

 ……しかし、パクラがそれを享受することはなかった。


「──“負極反転”」


 パクラの肌に触れる直前まで迫っていた無数の刃が、完全に動きを止める。

 気持ちよく自身の恨みと手前勝手な都合を語っていた忍が、顔を青くさせるのと同時……すべての刃がぐるぅりと向きを変え、隠れて苦無を放った者たちの方へと、むしろ勢いを増して飛空していく。

 何本かはパクラを刺した忍の体を貫通し、「びぎゃぁっ!?」という無様な悲鳴と共に即死するのが見えた。


「これは……一体……うっ、ぐっ……!」

「まだ喋らないで。今、傷を塞ぐ」


 いつの間にか、パクラの傍らには奇妙な出で立ちのくノ一の姿があった。

 パクラの装束も大概に布が少ないセクシーなデザインなのだが、そのくノ一が纏うのはまるで神話に登場する天女のような薄衣。下半身には布を巻いて足を隠しているものの、上半身はほとんど乳首は透けてしまいそうな薄絹で胸を支えているだけで、つるつるとした腋も色白い腹も露出してしまっている。


「──“正極集血”」

「うっ、あぁぁっ……う、ぐぅぅ……」


 苦無を引き抜かれた時は、出血で死ぬことを案じたが、背中の傷にざわざわと自らの血液が結集し、肉の脈動で以て強制的に出血が止められたのが分かった。

 最初は磁力を扱う土遁の一種かと考え、敵対している岩隠れの忍かと警戒するパクラだが、くノ一はひょいとパクラに肩を貸し、まるで無軽快な様子で霧隠れから離れて歩き出す。

 パクラが警戒して苦無をふるえば、避けようのない距離。異名にもなっている灼遁を使えば、もっと簡単に始末できる。

 それらをまるで警戒していない様子に、却って毒気を抜かれたパクラは、くノ一に身を任せたままで歩みを進め始める。

 あるいは、目前で行われた謀略劇に疲れて、一時的に人を疑うことに嫌気が差していたのかも知れない。


「歓迎するわ、砂隠れの英雄・灼遁のパクラ。私の里へ、案内しましょう」


 それがどこであれ、既に砂隠れへも帰れないであろうパクラにとっては、拒否の言葉など出てこなかった。



「──何度見ても、信じられない光景だ……」


 パクラは背中の傷が完全には癒えていないものの、自由に体を動かせるようになったことから、自身を保護したくノ一の“里”を見て回りながら、驚きの言葉を口にする。

 豊かな自然に恵まれ、独特の形式であるが美意識の感じられる建物が並ぶ。店や小路は活気に溢れ、しかも驚くべきは……パクラに限らず、住人に多くのくノ一が含まれていたことだ。

 砂隠れだけではなく、霧隠れや木葉隠れ、岩隠れに至るまで、様々な勢力のものと思わしいくノ一たちが、まるで己の所属など忘れてしまったように明るく笑い合い、語り合っている。中には陰謀で消されたと噂されていたかつての同僚の姿まで何人か見つけ、住人が女しかしないことが些末事に見えるほどだ。

 このような里の存在は、砂隠れの上忍であったパクラでも聞いたこともない。まるでおとぎ話に登場する、争いのない桃源郷のような場所だ……霧隠れや岩隠れの者相手に普通に接することができる自信が無いので、パクラは何時も遠目に見ているだけだが。


「なかなかの光景でしょう? 彼女たちはみな……くノ一も、そうでない女子たちも、みな謀略や暗殺で命を失いかけた者たち。このような言い方は失礼だし、本意ではないけれど……ある意味では、謀略体質な忍の里の上層部には“世話になっている”形になるわね」

「……ニオ、か」


 パクラを保護し、匿ってくれた天女のようなくノ一が、大きな輪を頭の左右に作り、そこから垂れた黒髪を揺らしながら語り掛ける。相変わらず、パクラにも劣らぬほどの豊満な体つきだ。

 匂宮ニオと名乗った天女くノ一は、この里の長だという。本人の申告通り、他の忍の里の犠牲者たちを集め、哀れな境遇にある少女たちを囲い……そして自らの妻として平等に扱う、奇妙な女である。

 同性愛者の忍はそう珍しくない為、パクラには差別の意識はない。それに自分を助けた理由がハッキリしているのは、里からの裏切りで自暴自棄になっているパクラからすれば却ってありがたいことだった。


「(──里の上層部は、私の死で霧隠れの鬱憤が“多少”晴れることを期待しているだけ……英雄と呼ばれるほど忠節を尽くし続けた私を、些末な物として取引で差し出し、恐らくは末路にいたるまで“岩隠れとの争いで戦死”とでも利用されるのだろう……ここで風変わりな女に囲われるくらいが、今の私には似合いの末路だ)」


 捨て鉢になったパクラは、いっそと思い詰めて幾度かニオを誘惑するような真似もしたのだが、怪我に触るとあくまで貞淑な態度で返され、それでいて里からの裏切りで悪夢に魘される時は傍で眠ることまでしてくれた。里の女たちは、誰一人それに嫉妬する様子もなく、パクラに付き切りなのを認めてくれているらしい。

 頭の中では「物狂い同然の女に手籠めにされるのが似合いの扱い」などと思っているが、心の奥底ではパクラはニオの優しさと真摯さに惹かれ始めており……相変わらず同性趣味はないのだが、ニオになら抱かれてやっても良いとすら思い始めている。


「(だが……マキ。私を信じ、里を守ることが忍の強さと教えてしまった、我が愛弟子。このまま強く美しく育てば、私のように里に使いつぶされてしまうかも知れない……いや、それすらも希望的な考えだ。私が生きているのが知れていれば、隠ぺいのためにあの子に危険が迫る可能性もある……)」


 もはや里への愛着など残っていないパクラであるが、里に残っている弟子については今でも案じている。

 素直で、愛らしく、強くなる素質を持ったくノ一……放っておくことは、できない。


「パクラ、改めて勧誘する。この里で、私の妻として過ごしましょう。これでも私は“五影に迫る”と言われたこともある。いずれは此処を、正式に里として五大国に存在を認めさせてみせる。その時、あなたには私の手助けをしてほしい……もう忍として生きたくないのなら、ただ日々を共に過ごしてくれるだけでもいいの」

「ニオ……命を救われ、怪我の治療までされて悪いが、私は砂隠れに戻らなくてはならない。弟子の安否を確認し、上層部の意図についても掛け合わなければ」

「そんなことをしたら、もっと直接的な手段で消されてしまうだけ。あなたの大切な人なら、私がここへ連れてきてあげるから。パクラはもう、ここで心穏やかに暮らせばいい」


 ニオが実力者なのは分かるが、流石に“五影に迫る”は盛り過ぎだろうとパクラは考えている。強壮な砂隠れの忍たちを蹴散らし、マキをこの場に連れてくるなど不可能だと……もっとも、既に見かければ消せと通達されているかも知れないパクラでも、それが適うとは限らない。ただの自棄であるのは分かっている。


「……そう、ここまで言っても分かってくれないのね、イケずな人……それならもう、強制的に娶るしかないじゃない」

「なっ……ニオ!」


 とっさに身構えるパクラであったが、ニオはすとんと腰に巻いていた布を地面に落としただけだ。

 下半身も、秘所がうっすらと透ける薄絹に覆われているだけだが……そこからはみ出している、これまで存在に気付かなかった部位が見えた。


「おっ……ほぉぉぉぉっ……♥」


 喉から漏れるのは、嬌声。

 パクラの“オンナ”の部分を刺激する、強烈な青臭い匂いを放つそれは、とても布一枚で隠されていたなどと信じがたい、猛々しい陰茎であった。

 ニオが女性器を備えているのは露わになっている為、いわゆる両性具有だとパクラは看破する。

 両性具有……ふたなりは、あまりにも強大な魅了の力を秘めていたことから、忍となれば里を崩壊させる、支配体系を一変させると恐れられており、生まれた子がふたなりなら殺せという教えを取る里まである。

 もっとも、たいていの場合はこっそりと生かされ、五大国で貴人の扱いを受けて幸福に暮らすか、あるいはひっそりと忍びの技を磨いて深山に籠る者もいると聞くが、ニオはちょうどその中間ということらしい。


「あっ……あぁぁ……♥」

「本当は、私の気持ちを受け入れてくれた後で披露するつもりだったのに……あなたが悪いのよ、パクラ? こんなムチムチでえっちな体を晒しておいて、無自覚に誘惑して♥ きっと、あなたの弟子さんだってあなたを百合乱暴する妄想で自慰していたに違いない♥ おらっ♥ 勃起の責任を取りなさい♥」

「きゃぁぁぁっ♥ なっ、何を……んほぉぉぉぉっ♥」


 普段の優しい口調ではなく、妙にオラついて女の支配欲を刺激する口調で、ニオは思わずしゃがみ込んだパクラの胸へ、凶暴な肉棒を押し付けてくる。

 性感帯にじんわりと感じる肉棒の熱、鼻腔を直接犯してくるような性器の匂い。

 まるで操られるように、パクラは胸でニオの剛槍を挟み込み、左右から柔らかくも見上げながら、その先端に口づける。あまりにも自然にその仕草を実行してしまい、パクラは戸惑うと共に胸の中に強制的に愛しさのようなものが湧き上がってくるのを感じていた。


「んっ、あぁっ……♥ こ、これが、ふたなりの魔力……♥ 熱くて、硬くて、香しくてぇ……んへぇっ♥ だ、ダメだ、好きになってしまう……♥ ニオのチ〇ポ♥ 雌おちんちん♥ 口づけだけでは満足できなくなるぅ……♥ じゅぼっ♥ じゅぽっ……じゅるるっ♥ んはぁっ……苦くて、美味ぃぃ……♥」

「一発で私のおちんちん大好きになっちゃうくせに、どうしてこれまで抵抗したの? パクラは本当に素直じゃない。自分の魅力を理解したほうがいい。こんな美人で可愛らしくてドスケベ極まるパクラを暗殺? 砂隠れも霧隠れもインポの低能に違いない♥ もっと激しく挟んで♥ 好き好きいいながら口淫して♥ やれ♥」

「んっ……じゅるるっ♥ す、好きだ……ニオに、私は惹かれている……♥ そ、それも、ちんちん付いているとか、もう拒否する理由がない……♥ 結婚♥ 結婚♥ い、いや、ダメだ! 私には、マキに責任を取る必要が……きゃぁぁぁっ♥」


 頭から大量の精液をびちびちとかけられて、お団子状にした黒髪と、鉢金で止めた橙色のもみあげが、白濁に染め上げられていく。口の中だけで納まりきらず、鼻からも逆流して脳そのものが精液に犯される。

 ごくごくと濃い子種汁を飲みながら「おごぉぉ……けぷぅぅ……♥」と精液臭い息が喉からせり上がり、それで完全に恋に落ちた。恋だの愛だの、興味などないはずだったのに、里に裏切られて空虚をニオへの愛情が満たしてしまう。

 目前でまだ脈打っているニオの雌チ〇ポに、オンナの顔で頬をこすりつけて、夢中でチン嗅ぎする。濃厚な肉竿の香りを胸いっぱいに吸い込んでいる内に、気づけば横たわり、自分から蜜壺を指で開いていた。


「あぁ……♥ や、やはり、私はマキを見捨てられない……♥ だから、信じさせてほしい♥ 心からニオに惚れこませて♥ マキのことも、私ともども幸福にできると証明してくれ……♥ わ、私のことを、どうかその立派で格好いい竿で強引に娶ってくれ♥」

「ふぅぅ……パクラぁっ♥ 言われなくても♥ 嫁にするっ♥」


 どちゅんっ♥ と一気に腹の奥まで肉竿が挿入され、子宮の入り口が勢いよく先端で打たれた。

 その衝撃が一気に伝わって、ぱぁんっと音を立てて髪の毛が崩れてしまう。乱れた黒髪もそのままに、パクラの体は激しく震え、喉からは「ひゃおぉぉぉぉぉっ♥」とこれまで自分でも聞いたことのない喘ぎ声が漏れた。


「あぁぁっ♥ んへぁぁっ♥ おへぇぇっ♥ こ、こんなの、初めてぇぇっ♥ こ、こんな気持ちのいい交尾♥ 性交っ♥ マンハメぇぇぇぇっ♥ すごいっ♥ すごいぃぃぃっ♥ あへぇぇぇっ♥ もっと、もっと突いてぇぇぇぇっ♥ 好き、好き、好きぃぃぃぃっ♥ チ〇ポ挿入されて確信したぁっ♥ ニオを、愛してるぅぅっ♥」

「パクラっ♥ パクラっ♥ このおっきな胸も、私のモノ♥ これからは私がヤりたくなったら♥ どんな時でもマ〇コ差し出して♥ 笑って濡らしたあそこ突き出すんだよ♥ そうしたら♥ パクラもパクラの大切な人も♥ 一生かけて守ってあげる♥ 愛してあげる♥ 赤ちゃん孕ませて、家族もあげるぅっ♥」

「あぁぁぁっ♥ 孕ませてっ♥ ニオの子種で孕ませてぇぇぇぇっ♥ あぁぁぁっ♥ 子宮がもう、ニオのこと伴侶だって認めてる♥ 憎しみも♥ 怒りも♥ 虚無感も♥ 私の中から溶けていくぅぅっ♥ あぁぁっ♥ チ〇ポ♥ チ〇ポすごひぃぃぃっ♥ デカパイいじめられながらぁっ♥ いっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♥」


 その細くしなやかな足をニオの背中に回し、何度も夢中でキスを交わし、乳首同士をこすり合わせながら絶頂を繰り返す。腹の中に注がれる大量の精液に喜びを覚え、この里こそが自身にとっての理想郷だと深く信じられた。

 だからこそ……改めてマキを砂隠れに置いておけない。そう覚悟を決めたパクラは、ニオの背中に手を回しながら、これまで遠慮していた“お願い”をする。


「私の、ニオぉ……♥ 全部ささげる……私の持っているモノは、何もかもニオに捧ぐ♥ だから、マキも……私の大切な弟子も……♥ ここに連れてきて、娶ってくれ♥」


 ぶびゅるるるっ♥ と膣内射精をされた精液を吹き出しながらの、土下座の懇願。

 その提案をニオが断るはずもなく、ましてや無様でエロい姿まで晒していれば、当然の事だった。



 ──砂隠れの里の墓所にて。

 岩隠れの忍との戦いで命を落とした師……英雄パクラの墓に参るため、マキは花束を抱えて、まだ真新しい石造りの墓石の前を訪れていた。

 しかし、マキはそのまま花を献じて祈ることも、手を合わせて冥福を祈ることもしない。

 何故なら……墓石の前に、師であるパクラが美しい姿のまま、佇んでいたからだ。


「ぱ、パクラ先生……!? どうして、岩隠れとの争いで戦死されたと……!」

「ふん、風影は予想通りにそんなことを言っているのか。マキ、共に来てくれるか? お前に、会わせたい人がいる」


 里の長である風影を軽んじたような発言に驚いたが、マキは背を向けて歩き出すパクラを慌てて追いかける。せっかく再開できた師が煙のように消えてしまわないかと、着いていくのに必死だった。

 パクラが歩んでいった森の先……そこには、天女かと思うような蠱惑的な装束を纏ったくノ一の姿があり、砂隠れの忍でないことに思わず警戒するが……そんなマキの思いをよそに、パクラはこれまで見たこともないような笑みと共に、そのくノ一へと抱き着き、あまつえさえ口づけをしながら腰をヘコつかせ始めた。


「んっ、あぁっ……はむっ、ちゅずずっ……♥ ニオぉ……♥ もう、五分以上離れてるとたまらない気持ちになってしまう♥ ずっと一緒に居たい♥ そうだ、ニオのチ〇ポをいつも私に挿入し、嫁とチ〇ポケースを兼ねるのはどうだろう♥ この布よりも、常にニオの傍にいたい……♥ ほぉぉっ♥ 創造だけでマン汁出すっ♥」

「せ、先生……?」

「ふふっ、愚かな風影のせいで騙したような形になってしまってすまないな、マキ……♥ 私はもう、この人の♥ “匂隠れの里”の長、ニオのオンナなんだ♥ 妻なんだ♥ マキも私を謀殺するような砂隠れは捨てて、私と一緒にニオの妻になろう♥ 同じチ〇ポに奉仕しよう♥」


 いきなり大量の情報を流し込まれた上に、師がデレデレとくノ一相手に発情する姿に、マキは異様な背徳感を覚えてしまう。失望や怒りではない、こんな師の顔は知らないという、羨望が近いかもしれない。


「な、何を言っているんです、パクラ先生? 謀殺? 先生は、岩隠れの忍との戦いで亡くなったのでは、無いと……そ、それにそちらの女の里に移っただなんて! せ、先生を篭絡したんですか、あなたは!?」

「篭絡は、したね♥ こうして、相思相愛になってるし♥」

「……わかった! 先生は、その女に騙されておかしくなっているんですね! 先生を英雄と呼んだ砂隠れの里が、先生を裏切るわけがないんです! あ、あなた! “匂隠れ”の長でしたか、私が勝ったら先生を解放してください!」


 マキは懸命に自分の頭で考えた果て、パクラが岩隠れとの戦いで瀕死になった末に、この女に洗脳されてしまったのだと考え、身構える。

 ニオはちらりとパクラに気を使って目線を向けるが、パクラの方は満足げに微笑み「自分で選択する強さが備わっている、私の弟子に相応しい……思い切り、やってやってくれ♥」とニオの頬へとキスをした。

 マキが苦無を逆手に飛翔する。ニオはそれを、特に構えることなく待ち受け……ぽつりと小さく呟いた。


「──“正極燦奪”」



「ほぉぉぉぉっ♥ すごひっ♥ おちんちんすごひぃぃぃぃっ♥ これ、勝てません♥ 先生が負けちゃったのも分かりますぅぅぅっ♥ あぁぁぁぁっ♥ 気持ちいいのぉぉぉっ♥ おんほぉぉぉぉぉぉぉっ♥」


 武器を奪われた上に体を引き寄せられ、ムチムチの胸の中に閉じ込められて、匂いと柔らかさに堕ちたところで肉棒を挿入されたマキは、ニオのチ〇ポの前に瞬殺。懸命にニオの全身いい匂いがする体に抱き着き、腰をヘコヘコと自分から振りたくっていた。


「こら、マキ♥ 自分だけ気持ちよくなろうとしてはいけないだろう? ニオは私の伴侶でもある……そのことを考えて、常に気持ちよく満足させるようにパコハメするんだ♥ 大丈夫、お前ならばきっと強く、そしてドスケベ淫乱な忍になれるとも……♥」

「あにゃぁぁぁぁっ……♥ 先生ぃぃぃ……♥」


 後ろからパクラにも抱き着かれ、二人のムチムチくノ一の胸に挟み込まれたマキは、完全な夢見心地でお漏らしのように潮を吹く。胸で蒸された頭には、ニオとパクラがぴちゃぴちゃと舌を絡めるキスを交わす音がして、パクラの「ほぉぉっ♥ しゅきっ♥」という甘えた声が響いた。


「ふぅぅ……♥ これでマキも、私たちの里に来ることを拒否しないだろう♥ 里についたら、また私がお前の師として教育してやろう……口淫でニオの肉棒を喜ばせるやり方、胸での奉仕の仕方……♥ 大丈夫だ、私はお前を自慢の弟子だと信じているよ……♥」

「は、ひぃぃっ……♥ パクラ、せんせぇ……♥ 教えてください♥ また優しく、ご指導お願いしますぅぅ……♥ おぉぉぉぉっ♥ ニオ様のおせーし、私のお腹の中に注がれてますぅぅぅうっ♥ 嫁ぎますっ♥ 私の先生と並べて嫁として使ってくださいぃぃぃっ♥」


 ……こうしてマキは、愛し合う二人のくノ一の胸に挟まれたままで“匂隠れの里”へと運ばれ、そこでパクラともどもニオの正妻となった。

 里の女たちもそれを祝福し、後にニオの双翼として歴史に名を残す忍となったという……。




今回の攻め役

※匂宮ニオ(におうのみや にお)

・まるで天女のような衣装を纏う、ふたなりのくノ一。忍の里同士の謀略や暗躍によって、不幸な境遇においやられる女たちを保護し、自分の妻として妻帯して一つの里を形成している。この里は気配を消して広がっていく様子から“匂隠の里”と仮称されていたが、後に正確な名称として定着した。

・心優しく器の大きい人物であり、屋根高世界のふたなりでは珍しく性欲をある程度まで抑えることもできる淑女でもある。しかし、その反動か一度スイッチが入ってしまうと止まらないところがあり、性行為の際には愛情を全開にしながらオラつきが口調に混じる。

・パクラがそう考えたように磁力を使っていると勘違いされることもあるが、彼女の忍術は血継限界と秘術の両方の条件を満たしているものであり、その実態は『引力・斥力・張力の操作』である。それぞれ“負極”と“正極”が存在し、負極は非生物に、正極はそれぞれ生物に働きかける際の区分となっている。

・ちなみに『五影に迫る』という評価を誰から聞いたかというと、なんと本人たち。その目前から女性を攫って行くことも多く、戦闘になった際は死の寸前まで追い詰めたこともあるほど。パクラほどのものが実力を見誤ったのは、恐らく忍らしくなく相手を殺すことを嫌っているからだろう。

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