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「あの……


 今日は一緒に帰れそうかしら?」


 あなたの目の前には――

 今、小柄な白髪美少女が立っている。

 髪のボリュームが多く、小柄な彼女はともすれば、中学生にも見える存在。彼女の運動神経が抜群で、頭脳も明晰で――大学生とのディベートであっても勝利出来るような存在であると知っているのは、幼馴染のあなただからだ。

 彼女は――


「こんなに時間が空いているの、久々で……


 あなたと一緒に帰れたら、嬉しいんだけど……」


 空崎ヒナは、あなたの恋人であるのだ。


 あなたという矮小な凡人雄には、到底釣り合わない完璧美少女だ。


 幼馴染である彼女は、何事も完璧である反面――近寄りがたい雰囲気を醸し出している。完璧であるが故に「結局、私が一人でやった方が早い」という考えを持ってしまうらしい。少しつり上がった切れ長の瞳は、あなたにとっては可愛らしいチャームポイントなのだが――ヒナを知らない周囲の人間にとっては、恐怖に他ならないのだろう。

 実際の空崎ヒナは、もっと、可愛らしい性格をしている。

「誤解されやすい性格」をしているだけであり――

 ヒナの本質は人なつっこく、情に深く、とても優しい女の子であるのだ。

 幼馴染であるあなたは、ヒナに偏見を持たずに接することが出来たので――「ヒナちゃんはこんなに可愛くて優しいのに、どうしてみんな怖がるのだろうか」と疑問に思っていた立場。ヒナが孤立しているところに声を掛けたのも、あなたにとっては当然のこと。それなのに――


「うん、風紀委員会の方は大丈夫……


 ……本当は、やらなきゃいけない仕事もあるんだけど……


 アコやチナツやイオリが、私を無理やり休ませようとしてきて……


 卒業したら、代替わりするわけだから、今の内に慣れなきゃいけないってのと……


 ……あの、これは、チナツに言われたんだけど……


 ……彼氏さんとの時間、大切にしてください……って♡」


 彼女は――


 空崎ヒナは、あなたにベタ惚れしてしまっているのだ。

 ヒナのような美少女に告白をされて、男の子として断るはずはない。彼女は小さな身体をしているが、ゲヘナ高校の三年生。もう既に、赤ちゃんを産む準備は整っている身体なのだ。

 ヒナはあなたの膝の上に座ったり、肩をすりすりと寄せたり、ハグをするだけで満足であるらしく――彼氏のあなたは生殺しの立場。ヒナを強引に組み伏せても――彼女はきっと、それを受け入れてくれるのだろう。腕相撲をすればあなたよりも強い存在。十種競技のどれか一つとして、あなたがヒナを上回れるものはない。同じ大学に通うため、ヒナはあなたに勉強を教えてくれて――それでも限度があるので「家から通える距離にあるから」という理由を建前に、志望校をワンランクダウンさせる必要があるほど。周囲からの信頼も、「風紀委員長を務めていて、学校内外からも信頼の厚い空崎ヒナ様」と「その幼馴染」でしかないのだ。


 そんな彼女が――


 頬を赤らめて、恥ずかしがって――


「もしかしたら断られるかも」という一抹の不安を抱いて、下校を誘ってきているのだ。


 そんなもの、断れるはずがないのだが――


「――――ちょっと、何考えているんですか!!


 ヒナ委員長を休ませるためなんですよ!雑用係のあなたが休んでいいわけないじゃないですか!!」


 彼女が――


 ヒナの手を取ろうとした、あなたの手首を掴んでくるのだ。


「アコ……それなら、私が仕事を手伝って早く終わらせるから――」


「だめです!今までに四回、ヒナ委員長のその言葉を信じた結果!結局委員長が夜遅くまで働いて全部の仕事を片付けちゃうんですから!


 ヒナ委員長一人の穴は、風紀委員全員が全力で働いてどうにか埋められる超特大ブラックホール!雑用係のあなたがサボるなんて、そんなものあってはいけません!」


「…………わかった


 うんっ、仕方ないね……


 今度……私が全力で仕事を片付けるから……そのとき、一緒に帰ろう?」


 空崎ヒナは、悲しそうな表情を浮かべている。

 あなたがそこに怒りを抱けないのは――



 彼女の言葉が、紛う事なき真実だからだ。



 空崎ヒナは、ちょっと、あまりにも優秀すぎた。



 マンモス校であるゲヘナ高校は、生徒の自主性を重んじている。まともな校則がないというのは、即ち、余計な拘束もないということ。他校ならば退学処分に追いやられるような不祥事も、ゲヘナでは停学三日といったところだろうか。

 多くの才能を、色眼鏡を持たずに集めているのがゲヘナ高校。当然、その尻拭いをさせられるのが風紀委員会だ。大勢の生徒が不祥事をやらかして――それもたった数日の謹慎や停学で、再び野放しにされる。多くの生徒が風紀委員会に所属しているのだが――それでも、人員は常に足りないほどであり――


 そんな中で、空崎ヒナという存在はあまりにも大きいのだ。


 彼女がいれば、一人で――誇張抜きで百人分の仕事はするだろう。そうなれば当然、誰もがヒナに頼ってしまう。責任感のある彼女は、逃げ出すことはしない。「部下に頼むよりも、自分が出て行って懲らしめた方が早いから」と自分から行動してしまう性質であり――


 あなたの手首を掴んでいる、彼女――


 行政官の天雨アコが、強引に休ませなければ、自分から休むことをしない人種であるのだ。


 ヒナは少し、寂しそうな顔をしながらとぼとぼと去って行き――


「ふぅ……ふぅ……っ!


 なんですか……さっきのデレデレ顔は……っ!」


 彼女――天雨アコは、あなたに怒りを剥き出しにしてくる。


「ヒナ委員長の恋人という立場……ぐぅう~~~っ!どんなにイケメンでも、天才でも、絶対に不釣り合いなのがヒナ委員長の恋人なのに……っ!


 それを、あなたみたいな凡人が……ただの幼馴染というだけで……っ!


 はぁ!?あなたが鼻の下を伸ばしてたかなんてどうでもいいんですよ!私が言ってるのは、ヒナ委員長のお顔です!私のコーヒーを飲んでいるときには絶対に見せない……頬を赤らめて、瞳を潤ませて……っ♡隙あらば『ね、ねえ、今日は親いないんだけど……』なんて言い出しそうな雰囲気……っ!


 わかるに決まってるじゃないですか!ヒナ委員長が発情しているって!私が邪魔しないで一緒に帰ってれば、あのままあなたに抱かれてましたよ!ありえません!ヒナ委員長があなたに抱かれるなんて!あってはいけないことなんです!」


 他の生徒が周囲にいるのに――彼女は暴走をしていく。


 天雨アコは、空崎ヒナの敬虔な信徒だ。


 学校内外にも信者が大勢いるのが、空崎ヒナという美少女。風紀委員会に所属して、ヒナを一番間近で見てきた彼女にとっては――あなたという存在は、あまりにもお邪魔虫であるのだろう。

 ただ、幼馴染であったというだけで――ただ、自分が男ではないというだけで――ヒナがあなたの前ではデレデレと、頬を赤らめて、メスを丸出しにしてしまうのだ。アコが抱いているのは、シンプルな恋愛感情ではない。それを――もっと、超越したもの。仮にあなたの立場が、超人気イケメン俳優であったとしても「はあ!?ヒナ委員長に相応しい男なんてそもそも存在するはずがないでしょう!?」とブチ切れるタイプなのだ。

 それでも、ヒナに尽くすために風紀委員会の行政官まで登り詰めた彼女を、あなたは否定する気がない。

 ヒナのように風紀委員百人分の働き――ほどではないが、「風紀委員十人分の働き」を一人で出来ているのだ。あなたのような、ただの雑用の下っ端とは意味合いが違う。あなたは「空崎ヒナ」の心を癒やすことは出来ても、「ヒナ委員長」の役には少しも立っていないのだ。


「ほらっ!こんなところで油売ってないで、さっさと風紀委員会に行きますよ!


 あなたみたいな雑用でも、しっかり働いてもらわないと!ヒナ委員長の抜けた穴を埋めることは出来ないんですから!キビキビ働いて、委員長の穴を埋め……穴を埋める!?何を考えてるんですかあなたは!?どうせヒナ委員長とヤることしか考えてないんでしょう、このケダモノめ……っ!」


 暴走する彼女に、あなたは手を引かれていく。


 周囲の生徒達は、その喧噪を眺めるばかりだ。

 問題児だらけのゲヘナ高校において、天雨アコというのは「まあ、ちょっと変わってるよね」程度の存在だ。

 風紀委員長を崇拝していて、すぐに暴走して、他校の生徒に舐められれば堂々と喧嘩を買うような性質は――ゲヘナ高校においては「よくいる生徒」でしかない。その騒動を遠巻きに眺めていた彼らも、十秒後には「うおっ、温泉開発部がまた何かやってるぞ!」「ヤバい、美食研究会のカチ込みだ!」と別の何かに意識をやって忘れ去る――


 というのが、本来の理屈なのだが――


『うっお……


 エロすぎんだろ……あの女……っ♡』


『うっわ……あの女、乳がデカすぎるだろ……


 パイズリされてぇ~、あのデカパイでちんぽ挟んでもらえたら死んでもいいわ……』


『風紀委員ってさ?いろんな勢力に恨まれてるだろ?


 だからさ……声かければ、あいつら狙う奴らもいるんじゃねえかな……』


『流石に空崎ヒナには勝てねえし、ってか身体がガキ過ぎるから興味ねえけどよ……


 あいつの威を借りて調子に乗ってる天雨は……狙い目じゃねえか?』


 天雨アコというのは――


「…………んっ?なんですか?


 ボーッとしてないでさっさと働いてください!全く、ヒナ委員長はどうしてこんな間抜けな男子を……ぶつぶつ……」



 どうしようもないほどに――ドスケベな肢体をしているのだ。

 水色の髪と同じく、アクアマリンのような瞳は、口を閉じて黙っていれば清純派美少女であるのだろう。だが、彼女はギャアギャアとすぐに喚き散らかすタイプの女。

 制服越しにも――その馬鹿みたいな爆乳がアピールされている。

 貧乳チビ女がギャアギャアとキレ散らかしても、大したことは無いが――天雨アコというのは、ゲヘナ有数の極上ボディをしている。制服では抑え込めないほど、胸元で爆乳の形が浮き上がっている。ブラジャーでぎゅうぎゅうに締め付けたところで――そこに存在するのは脂肪の塊であるのだ。太った人間が、衣服でシルエットラインを調整したところで、出来るのは「デブを誤魔化すこと」までだ。デブをなかったことにするのは不可能。天雨アコの胸元にぶら下がった――、Kカップ、108センチの爆乳もそれと同じ代物であるのだ。

 彼女の臀部というのもまた、雄を誘惑するためのもの。ゲヘナ高校では一応制服は用意されているが――それは多種多様であり、更には改造もほとんどお咎めなしとなっている。

 天雨アコが着用しているタイトスカートというのは――尻の大きさが強調される代物だ。

 しかも真っ白な太腿を露わにしている、短いタイトスカートであるのだ。大きなケツと、むっちむちで真っ白な太腿を露わにして――違反生徒を取り締まる際には激しく駆け回るのだ。動きやすさを重視しているためか、横にはスリットが入っている。時々、あなたは風紀委員の立場としてそれが目に入ることがあるが――

 

 スカートのスリット越しに、紐しか見えないこともあるのだ。


 繰り返すが、ゲヘナ高校において「紐パン」というそれは、取り立てて騒ぎ立てるものではない。「ノーパン」でようやく「流石にそれは……」という議論の対象になるもの。

 だが――健全な男子生徒にとって、その意味合いは違ってくる。

 天雨アコは、多くの生徒から恨みを買っている立場なのだ。

 風紀委員会自体が敵視されがちだが――そのトップである空崎ヒナに勝てるものはいない。百人がかりで襲ったところで、ヒナはその全てを返り討ちに出来るだろう。「あれは人間じゃない」「人間じゃない奴に負けるのは恥ではない」と彼らは、自分達の中でゴールポストをずらして、敗北に納得をするのだろうが――

 天雨アコは、戦闘力自体は大したものではないのだ。

 頭が良く、戦力配置における定石も知っているのがアコ。融通は利かないが――「融通を利かさなければいけない戦闘」というのは滅多にない。99%の通常戦闘はアコで問題なく――残りの1%、美食研究会や温泉開発部が出張ってきたときだけ、ヒナが出動すればいいだけであるのだ。

 それは――


 悪さをする男子生徒からすれば、何ともムカつくものであるのだろう。


 ヒナを恨むには、あまりにも彼女が強すぎる。そうなれば男達は「八つ当たり」としてアコを狙うようになるのだ。勿論、彼女も自分の身体を目当てにする、下衆な男達が大勢居ることは知っている。鼻の下を伸ばしながら告白してきて、それを断れば、押し倒そうとしてくる最低な輩だ。あるいはアコが、ヒナに傾倒しているのはそれも理由の一つであるのかもしれない。性的対象が女性だけのレズビアンというわけではないが――「男なんて、脳味噌に精液が詰まっている最低の生き物だ」と判断するには、十分すぎる材料が揃っているだろう。

 

 学校中の男子から、エロい目で見られていて――


 どんな男でも難攻不落の、天雨アコが――


「……なんですか、その顔……?」


 あなたの目の前で、今、大きなお尻をフリフリと振りながら歩いているのだ。


 一応は風紀委員会の生徒であり――、更に、ヒナからの信頼も厚いのがあなただ。口ではどれだけ文句を言っても、アコにとってはあなたも「特別」な存在。他の男子生徒には無防備なところは見せないし、背後から襲いかかられても平気で避けるのだろうが――


 今、仮にあなたが襲いかかれば――


 アコの反応は鈍いに違いない。


 それが「お尻に欲情して、興奮して襲いかかった」のか「アコよりも先に危険に気が付き、言葉による伝達では間に合わないと察して、アコを助けるために飛びかかった」のか、わかるはずもないからだ。そうなれば、あなたは背後から彼女の乳房を鷲掴みにすることが出来る。男子全員がジロジロと拝みながら、ズリネタにしている108センチのKカップ。学校中の男子のオナペットである天雨アコのデカパイを鷲掴みにして、揉みしだき――彼女が状況を理解するまでの数秒間、あなたは、生涯使えるオナネタを手に入れることが出来るのだ。

 勿論、あなたはそれをやることはないが――


「やろうと思えば、やれる」という状況を、アコが許しているというそれに興奮をするのだ。


「……っ!?さっきから、私のお尻を見ていたんですか……っ!?こ、この変態……っ!や、やはりあなたみたいな最低の男……ヒナ委員長には相応しくありません!委員長のことを思うならさっさと別れを切り出し……い、いえ!それも駄目です!委員長を振った男がこの世にいていいはずも……くっ、やはり隙を見て始末するしか……」


 アコはあなたの視線に気が付き、いつも通りの暴走をしてくる。

 口ではどれだけ言っても――

 結局のところ、アコがあなたに危害を加えることは絶対にない。

 一度、風紀委員の鎮圧の巻き添えであなたが怪我を負ったとき――ヒナは大激怒をしたのだ。彼女の怒りは、感情を露わにして物に当たるようなものではなく――静かに、冷たく、落ち着いているものであるのだ。静かに燃える青い炎は、燃え盛る大火よりも遥かに高温。完璧なアリバイ工作をして、自分は完全に無関与であるという証拠を残しても――ヒナに疑われて、嫌われてしまえばそれでおしまい。裁判ではないのだから、証拠は必要ないのだし――その上で「……ねえ、アコ?」「私は彼を守ってと言ったよね……?」と詰められてしまえば、天雨アコは冷や汗をダラダラとかきながら、その場で土下座する他になくなるのだ。

 アコがどれだけ、あなたのことを「嫌いだ」「抹殺してやる」と言ってきても――


 それは、小型犬がキャンキャンと吠えているだけに過ぎないのだ。


 腹を一発蹴り飛ばしてやれば即死するほどの、圧倒的な差があなたと彼女の立場にはある。アコに「嫌いだ」「最低」「ゲス野郎」と言われるそれに、あなたは最早、軽い心地よさすら感じているのだ。全校中の男子生徒のオナペットとなっているアコが、今、あなたのことだけを見ながら怒っている状況。勃起するのを必死に耐えて、あなたは、彼女と共に風紀委員会室へと赴き――そこで、雑務を終えた。





――――




「ふぅ……ふぅ……っ♡


 こんな屈辱的な格好……っ♡信じられません……っ♡


 やはり……あなたはヒナ委員長には相応しくない、性欲異常者の変態男子……っ♡ふぅ♡ふぅ♡ようやく、化けの皮が剥がれましたね……っ♡いずれ、これが明るみに出れば……委員長もあなたを軽蔑するに違いありません……っ♡頑張れ、私……っ♡これは、その瞬間が訪れるまでの、必要経費……っ♡彼を飽きさせないために必要なことなんですから……っ♡」


 最初に――


 天雨アコに、肉体関係を求められたのはいつだったか。


『残念なことに……ひっじょーに残念なことに!ヒナ委員長があなたにベタ惚れだというのは事実です!


 私としては、あなたをどうにか排除して委員長をお救いしたいのですが……そうすることで傷付くのは、あなたではなく当のヒナ委員長……ですので!私としてはどうすることも出来ないのですが……っ!


 ……あなた


 ヒナ委員長と……交尾したい、なんて思ってませんよね?


 ――――っ!この変態!ケダモノ!最低!ぐぬぬぬぬ……っ!


 認めたくありませんが……ヒナ委員長は、あなたの頼みであれば簡単に股を開くでしょう……っ!ああ、あの委員長が……あなたみたいな凡庸な雄のつがいにされるなんて……っ!あってはならないことです!


 ……ま、まあ……あなたもそこを自覚してるのだけは認めますよ?自分がヒナ委員長に相応しくないことを理解しているのは……はぁ!?別れろなんて言ってないじゃないですか!


 あのですね、最も優先されるのは委員長の幸せなんです!


 ……ですが、このままあなたと交際関係を築いていれば……ヒナ委員長は絶対に、交尾することになるでしょう……っ!ええっ、ヒナ委員長がそうした動画を閲覧している情報は既に掴んでおります。あなたとの行為の為に、電子書籍でハウツー本を読んでいることも把握しております……


 ……で・す・がっ!


 ヒナ委員長が、どうしても我慢できずにあなたを襲うことがあっても……


 あなたがヒナ委員長を襲うことが、絶対にあってはならないことは理解出来ますね……?


 ……ええっ、わかってます


 あなたが……どうしようもないほど、性欲旺盛な高校生男子であること……っ!


 ヒナ委員長がこのままだと、あなたの毒牙にかかってしまうこと……っ!


 ……ですので


 私を抱いてください


 ――――はっ?聞こえなかったのですか?ですから……はっ!


 さ、さては……くっ!なんて卑劣な……っ!私におねだりをさせるつもりですね……っ!淫らで、ハレンチで、品性を損ねるような言葉を自分が満足するまで言わせるつもりですね……っ!?く……っ!このゲス野郎……っ!


 ……わ、私を、オナホールにしてください……っ♡


 あなたの、性処理用オナホとして……っ♡私の身体を、あなたの好きなように使ってください……っ♡


 ヒナ委員長の恋人として♡あの美しい委員長を見ながらムラムラした欲望……っ♡全部私で処理しなさい……っ♡あなたが、万が一にも委員長を襲うことがないように!もしも二人が肉体関係を持つのなら、委員長のプラトニックなラブで迫られた時!それ以外にあってはならないんです!


 ほら!私の胸、いつもジロジロ見ていましたよね!?


 108センチのKカップ……っ♡委員長の慎ましくてお淑やかで、美しいお胸とは正反対……っ♡下衆な男の欲望を突きつけられる、浅ましい爆乳ですが……っ♡あなたみたいな変態男子には丁度いいでしょう?ほらっ、早く私のことを犯しなさい……っ!


 ヒナ委員長が犯されないために……っ!


 風紀委員会の行政官、天雨アコがあなたの肉奴隷になってさしあげますから……っ!』


 天雨アコは、空崎ヒナを守るために犠牲になったのだ。

 勿論、それは端から見れば意味のわからないものだ。

 あなたとヒナの交際関係は、どこにも非合意が介在していないもの。「自分のような凡人が、ヒナちゃんには釣り合わないよなぁ……」と思ってはいたが――だからといって、ヒナと別れる気は毛頭ない。ヒナがあなたを大好きであるように――あなたもまた、ヒナのことが大好きであるのだ。

 性癖としては、一般男性と同様に「背が高くて、おっぱいとお尻の大きいムチムチな娘が好き」というものはある。だがそれは、ヒナのように細くて小さなつるぺたな美少女を嫌うものではない。「ヒナみたいな身体も、それはそれで美味しいよね」と思えるのが健全な高校生男子であるのだ。

 ヒナと――良い雰囲気になったことは、幾度もある。

 だが――あなたからヒナを押し倒す勇気がなく、ヒナもまた、「初めては、男の子から襲われるのがいい」と思っているのだろう。あなたにとって空崎ヒナという恋人は――この先の人生で、二度と出会えないレベルの”絶世の美少女”であるのだ。石橋を壊れるまで徹底的に叩いたとしても――ヒナに嫌われる愚は犯しがたく、それがあなたとヒナの関係性の進展を遅らせていたのだが――


 少なくとも――


 天雨アコに文句を言われる筋合いは、あなたには一つも存在しないのだ。


 耐えれば――いい、とは思っていた。


 アコの誘惑に乗って、彼女を犯したことがヒナにバレれば――あなたは幻滅されるだろう。

 アコの目的はあなたではなく、「ヒナ委員長の貞操」であるのだ。ヒナに振られれば、それであなたとの関係も終わりだ。それならば、アコの誘惑は蹴って――ヒナと愛情を紡げばいい。空崎ヒナの肢体のドスケベ度が、天雨アコとは比較にならなくても――ヒナの可愛らしいお顔で口付けされながら、手コキでシゴかれれば、男の子はそれだけで天にも昇れるのだ。


 だが――



”ど…………ったぷん……っ♡♡♡”



 天雨アコの――



 108センチKカップは、あまりにも強すぎだ。



 全校男子生徒で、天雨アコをオカズにしたことがない男子は――誇張抜きで、一人もいないだろう。

 教職員まで範囲を広げてもそれは同じ。保護者であっても、アコを知っていれば彼女に性的興奮を抱かないはずはない。

 勿論、彼らの中にも理屈はある。

「自分には既に恋人や配偶者がいるから裏切れない」であるとか「身体はエロいけど、俺は性格の良い女がいいから」であるとか「風紀委員会には煮え湯を飲まされてるから」であるとか、天雨アコでシコらない理由は幾つあるのだろうが――



「108センチKカップの、スタイル抜群の美女と――



 後腐れのない、肉欲に溺れた交尾がしたいか」と尋ねられて、首を横に振る男は嘘つきだ。



 アコの提案を、あなたは拒絶しきれなかった。

 タイトスカート越しの大きな臀部をフリフリと振りながら、机に手を突いて、尻を向けてくる天雨アコ。あなたよりも背が低いが――スタイルが良すぎる彼女は、当然のように、スーパーモデル級の脚の長さをしている。「あら?……全く、私ががに股にならないといけないだなんて……っ♡」と愚痴をこぼしながら、あなたがおちんちんを入れやすいように――下品ながに股になってくる女を前に、我慢できる雄は一匹もいないだろう。

 どんなグラビアアイドルよりも、天然でドスケベな身体をしている天雨アコ。プライドが高く、キレやすい性格であるので、男の前で屈服することなんて考えられない彼女が――


 あなたのおちんぽ奴隷として――専属肉オナホになってくれるのだ。



 そんなもの――



 我慢できる男がいるなら、連れてこいという話だ。



 当然のように、あなたはアコの誘惑に敗北する。



 だから――



”すぅ~……っ♡すはすはすは♡ふがっ♡ふごごご……っ♡すぅ~っ♡”


「ふぅ♡ふぅ♡本当に悪臭ですね……っ♡このおちんぽ……っ♡


 んんっ♡びくつかせないでください……っ♡一日、学校を終えて♡汗ばんで……っ♡おしっこの匂いも……っ♡


 あっ♡ちょっと♡嗅いでるだけで、我慢汁垂らさないでください……っ♡制服が汚れたら困るんですから……っ♡」



 今――



 あなたは、天雨アコにおちんぽの匂いを嗅がれているのだ。



 風紀委員会の仕事を終えると、すっかりと夜が更けていた。

 他の生徒達は皆、下校している。風紀委員室に残っているのは、あなたとアコの二人だけ。本来であれば、アコもさっさと帰っても良かったのだろうが――”もじもじ♡”と何かに期待するが如く、無駄に居残りをして――それどころか「は~あ、疲れましたね~、何もないなら帰りましょうかね~」と一人言を呟きながら――チラチラと、あなたを見つめてきたのだ。

 あるいは隣に座られて、積極的に太腿を撫でられながら「ねえ?しませんか……?」と誘惑されるよりも――効果的かも知れない。

 あなたが、アコに命令をすると――



「……し、仕方ありませんね……っ♡



 ヒナ委員長を守るために、何でもすると言ったのは私の方ですから……っ♡



 お仕事を終えた汗ばんだ身体……っ♡ムクムク、ムラムラと溜まった性欲……っ♡このままあなたを帰したとき、お風呂上がりのヒナ委員長が優しく迎え入れてくれたら……間違いなく、委員長の貞操が奪われてしまいますから……っ♡



 私が……ヒナ委員長をお守りします……っ♡」



 彼女は――



 あなたの前に跪いて、肉棒に、忠誠を誓うキスをするのだ。



 今、あなたは椅子に座っている。

 パンツとズボンを脱いで、下半身をすっぽんぽんにしている。生尻を直接座面に押しつけているのは――それが、天雨アコ行政官用の椅子だからだ。

 幹部用のふかふかの椅子に、あなたはマーキングでもするかのように――汚い尻を、直接押しつけているのだ。勿論、それらは全て、アコが望んでいることだ。彼女が直接口に出して言うことはないが――


 天雨アコは、そうした屈辱的な行為がたまらなく大好きなのだ。


 彼女のことを雌犬扱いした日は、奉仕にも熱が激しく入る。あなたの尻穴を舐めているときが、彼女のパイズリが最も激しくなるのだ。だからあなたは、わざと尻穴を擦りつけるような座り方で、アコの椅子を汚してやる。

 彼女はあなたの足下に跪き――


”ふぅ♡ふぅ♡すぅ~……っ♡”


「んんん……っ♡この汗ばんだおちんちん……っ♡ヒナ委員長の処女おまんこに入れる気だったんですね……っ♡


 全く、油断も隙もない……っ♡安心してください、委員長……っ♡このず~っしり重たい金玉に溜まった精液……っ♡一滴残らず、私が搾り尽くして♡委員長が襲われないようにしてさしあげますから……んん……っ♡それにしても……くっさ……っ♡」



 あなたの肉棒へと、ちん嗅ぎを行っているのだ。



 アコの美少女顔が、あなたの汗ばんで蒸れた、仮性包茎に押し当てられている。

 ヒナと肉体関係を持つようになれば、おちんちんを綺麗に保つのは当然だが――あなたはまだ、その段階には到っていない。ヒナと実際に行為に到る日が訪れても――その前にシャワーを浴びるだろうな、とは考えていたのだ。そのときに、ちんちんの皮を剥いて、血が滲むほどにゴシゴシと磨けばそれで十分だろう――というのがあなたの考えであり――


 

 天雨アコが鼻を寄せて嗅いでいるのは、つまり、そういう代物であるのだ。



 サイズは、男として平均的な代物。定規を根元に押し込んで、計測して「う~ん……まあ、これくらいのサイズなら」「あんまり贅沢を言えるほどでもないし」「女の子もね、大きすぎると痛いって言うし」と、自身を納得させる屁理屈をつらつら並び立てるようなものだ。

 自慰行為や入浴の際には、一々、自信を失うものだが――



”すんすん……っ♡すぅ~……っ♡ふがふが♡すんすん……っ♡”



 天雨アコという美少女が――



 あなたのペニスの匂いを嗅ぎながらうっとりすれば、全てのコンプレックスから解き放たれるのだ。



 亀頭の先端から、肉棒の付け根――それどころか、金玉の裏までアコがたっぷりと匂いを嗅いでくれる。これはあなたと彼女の行為における、礼儀作法のようなものだ。アコは立場的には、「あなたを喜ばせるためならば、何でもしなければいけない」という状態。金玉に一射精分でも精子が残っていれば、ヒナの処女膜をぶち破るには十分すぎるのだ。『ほんっと~~~に屈辱的ですけど!あなたの興奮を最大まで高めて、金玉を空っぽにすることが私の役目ですので!あなたも遠慮してないで!その下卑た欲望を全部私にぶつけてください!!』というのは、アコとの初めての逢瀬のときに告げられた言葉。あなたは全ての欲望を、アコに吐き出す義務があるので――



 その場で、立ち上がり――



「~~~~~……っ♡♡♡



 ……ほんっとーに……最低ですね……っ♡」



 机に手を突いて、生尻を突き出すのだ。



 風紀委員会室で、行政官である天雨アコに生尻を突き出している状況。万魔殿にバレてしまえば致命傷となるようなそれも――天雨アコにとっては、興奮材料となるのだろう。



 アコは文句を言いながらも――



 速やかに、あなたの背後へと回り込む。



「アコが机に手を突いて、生尻を差し出す」ならば話は簡単だ。男性は常に入れる側であり――女性はそれを受け入れる側。男女の人権意識が発達して、平等が尊ばれる時代においても――幾千年と受け継がれてきた”凸”と”凹”の関係性が変わることはない。(勿論、アナルパールやペニスバンドと言った、特殊性癖もあるが――今はその話はしていない)


 だが――


 今、尻を突き出しているのは雄のあなたの方であるのだ。


 シミ一つないアコの臀部とは違い、あなたのそれは――まあ、高校生男子らしく汚らしいものだ。一日、授業と、風紀委員の労働を終えて汗ばんでいる。パンツを脱いだときに、「うっわ~……風が気持ちいい~……っ♪」と感じる程度には、汗でムレムレな代物。

 持ち主である、あなた自身ですら「うっわ……汚えな」と思ってしまうものだ。

 股間にはもじゃもじゃの陰毛が生えていて、それは蟻の門渡りを経由して尻穴まで伸びている。例えば、ヒナやアコのような美少女にとって陰毛事情は大事なものだ。彼女達のように容姿の優れた女性においては、陰毛を「生えっぱなし」か「整えている」か「いっそ、全部剃っているか」という選択を余儀なくされる。勿論あなたは「ヒナみたいな小さな身体で陰毛もじゃもじゃ……っ!?」も「アコが毎日綺麗に剃っているつるつるのパイパン……っ!?」でも、興奮できるので気にすることはないが――

 それでも、女性達にとって陰毛の処理というのは大切な物であり――


 一方であなたは、平均的な高校生男子なのだ。


「もしも彼女が出来て、日常的に肉体関係を持つようになれば、そのとき初めて考えよう」というノーマルな思考をしているのだ。尻穴にもじゃもじゃな尻毛が生えていようと、それを気にすることはない。少なくとも、ヒナと真っ当な性交渉に到るときに――初体験で、あなたの尻穴を彼女に晒すことにはならないのだ。「ウォッシュレットのないトイレのとき、ちょっとだけ気になるな」というそれも、ウォッシュレットの全国的な普及によって解決されて――話が逸れた。



 つまるところ、あなたの尻穴は尻毛がもじゃもじゃの、男子高校生の汚らしい陰部であり――



”すんすん……っ♡すぅ~……っ♡ふがふがっ♡すんすんすん……っ♡”



「ふぅ♡ふぅ♡本当に最低ですね……っ♡



 私に……お尻の穴を舐めさせたいなんて……っ♡



 ヒナ委員長という恋人には、絶対に出来ないアナル舐め……っ♡私みたいな♡性欲処理用の都合のいい女になら、簡単にお願い出来ると言うんですか……っ?ぐぅ……っ♡こ、こんな♡同級生男子の尻穴……っ♡私、まだ、普通のキスしたことすらないんですよ……っ♡あなたとは!セックス中に!したことはありますけど!……あ、あれは、セックス用のキスで……っ♡



 私のキスは、ヒナ委員長の為にあるというのに……っ♡



 あなたの、肛門にキスをしろだなんて……ん……っ♡」



”…………ちゅっ♡”



”んちゅっ♡ちゅ~っ♡ぶちゅっ♡んじゅっ♡んじゅるるるる……っ♡ぐぶっ♡ぶじゅるる♡”



 天雨アコが――



 そんな、あなたの肛門へと口付けをかわしてくるのだ。



 性格がどれほどキツくても――天雨アコという美少女は、男子達から圧倒的な”オナペ人気”を持っている。学校中の男子にシコられている美少女――と、交際関係にあるだけでも、男の子にとっては多大な興奮を抱けるだろう。倫理的には決して良くない「女性をトロフィー扱いする」という価値観。しかし、人間は遙かな古代から「最も強い雄が、最も優秀なメスを手に入れる」という生存戦略を行ってきたのだ。マンモスを狩る際に最も頼れる雄が、集落で最も美しい女を孕ませられる――というそれは、逆説的に言えば「優秀な女を妻に出来る男は、それだけ優れている男」とも言えることになる。

 

 

 天雨アコをセフレにして、肛門へと忠誠を誓うキスをさせられるあなたは――



 果たして、どれほどまでに優秀な雄であるのだろうか。



 尻穴を舐められる快楽自体は薄いのだが、その優越感が脳内麻薬を激しく放出させる。「天雨アコに、一日汗ばんで、熱を帯びて、ムレムレになったケツ穴を舐めしゃぶらせている」という事実だけで、男の子は勃起できるようになっているのだ。



 勿論、あなたはそれだけで終わる気はない。



「…………っ♡」



”ふぁさ……っ♡ぷち……ぷち……しゅるる……っ♡♡♡”



 アコは、制服を脱いでいく。



 天雨アコが制服を脱いでいる光景――というそれを、あなたはちゃんと拝むことが出来ない。あなたは椅子に手を突いて尻を向けているし――アコは、跪いて尻穴を舐めながら、制服を脱いでいるのだ。

 勿論、首を曲げて、身体の上体を傾ければ多少は拝めるのだが――飽くまでそれは”多少”に過ぎない。

 天雨アコのストリップショーを拝む為のチケットを手にしていながら――あなたは、それをほとんど使うことが出来ないのだ。学校中の男子生徒が、一度は拝みたいと思っている、天雨アコの108センチKカップ。「普段から見ているならいいだろう」というそれは、アコのデカパイには相応しくない。あなたにとって、アコのデカパイというのは幾億回眺めても飽きがこない代物。下半身はスカートを履いたまま、上体だけを裸にして――その108センチKカップを拝むことが出来るのだ。アコの身体は、風紀委員会の仕事もあるので引き締まっている。腹部はくっきりとくびれているのに、胸元に圧倒的な巨大な質量と体積の”脂肪”がついているのだ。彼女の乳はでかすぎるので、通常時はその媚肉が胸板にひっついているのだ。アコの下乳へと手を挿入したときの”にゅる……っ♡”という汗ばんだ感触。大多数の男子は、それだけできっと、射精するほどの興奮に繋がるのだろう。キツい性格であるため、男子からは「どうせ乳首黒いんだろう」「乳輪クッソデカそうw」「でも陥没乳首だったら、逆にめっちゃ興奮するな……w」と、手の届かない葡萄のように侮られているアコだが――実際のところ、彼女の乳輪は慎ましく、乳首もまた小さくてお淑やか。しかも――男の子が「結局、一番いいのはこれだよね」と言いたくなるような、桜の花のような桃色であり――



 と、アコのデカパイだけであなたは、いくらでも感想を述べることが出来るのに――



”ど…………ったぷんっ♡♡♡”



 あなたは、それを”アナル舐めのおまけ”として雑に処理することが出来るのだ。

 天雨アコを彼女にして、ご機嫌を伺い、責任を持った交際をしながらセックスをするよりも――

 天雨アコをセフレにして、好きなときに呼び出して”使う”方が贅沢だと言えるだろう。



 アコが取り出した爆乳は、あなたの視覚を煽るためのものではない。



「…………それじゃ……っ♡



 挿入れますよ…………っ♡」


 

 アコは――



 自らの108センチKカップの上乳を、あなたの亀頭へと押しつけるのだ。



 天雨アコは、パイズリが大好きだ。

 パイズリという行為は本来、男女にとって快楽の薄いもの。

 乳房や乳首は性感帯であるが――それは、丁寧な愛撫を施したときに快楽が生じるもの。膣や陰茎のように「多少雑でも、刺激が強ければ興奮をする」というものではないのだ。アコと正面から向き合って、フェザータッチでスペンス乳腺をくすぐり、愛撫をすれば――乳首がぷっくりと膨らみ、そこを摘まんだり、揉んだり、擦ったり、挟んだり、シゴいたりすれば彼女は甘い声を響かせてくるが――


 陰茎を乳房でシゴくだけで、女性というのは絶頂したりしないのだ。


 一方で男性にとっても、パイズリの快楽というのは非常に薄いもの。手コキならば圧力を調整して、おちんちんが気持ちいい方向に誘導できるのだが――指先の繊細さと違い、乳肉というのは”大雑把”な動きしか出来ないのだ。はっきり言って、肉体的な快楽は全然なのだが――



 それを差し引いた上で――



”パイズリ”の精神的快楽は、途方もないものであるのだ。



 アコは今、激しく興奮をしている。

 女性の乳房というものは、幼い頃からデリケートゾーンとして扱われる。幼稚園児の頃から「お胸は、簡単に人に触らせていい場所ではない」「簡単に触っていい場所でもない」という教育を受けるのだ。お産という神聖的な行為を終えた後で――赤ん坊を育てるために、女性はその乳房を、自らの分身へと差し出すのだ。人生のほとんどで役に立つことはないのに――命を育むに際して、大切な器官として扱われるのが乳房だ。

 女性にとって乳房というのは、特別なものであり――



 アコはそのデカパイで、雄の肉棒を下品にシゴきあげるのだ。



 アコのようにプライドの高い女性にとっては、たまらない興奮になるのだろう。あなたもまた、アコにパイズリを――しかも”アナル舐めパイズリ”をされるという興奮がある。アコがあなたにベタ惚れで「何でもしてあげたい」と思っているのではない。飽くまで、ヒナを守るために――あなたの尻穴越しに、あなたを睨みながらパイズリをしてくれるという興奮があるのだ。

 あなたの勃起チンポは勢いが強く、天を穿つ角度をしているので――下半身を”くいっ”と突き出してやる。尻穴を天井に向けるような無様な体位であっても――そこにご奉仕をしなくてはならない、デカパイ丸出しのウシ乳女がいれば、途端に優越感へと様変わりする。



 アコは両乳を”ぎゅ~っ♡”と腕で押さえ込み、谷間を窮屈なものにする。



 彼女にとってのパイズリは、「乳房で挟んでシゴく」ではなく「おっぱいオナホに挿入されて、犯される」というものであるらしい。無自覚の内に――雄に媚びるように乳房を押し込んで、乳圧を高めているのだ。

 そのまま、アコは乳房を持ち上げる。

 乳房で挟んでシゴくのではなく、自らのおっぱいオナホへと――



”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~~っ♡”



「ふぅ……ふぅ……っ♡



 熱くて、硬くて……んん……っ♡



 ほんっと……最低なおちんぽですね……っ♡



 んあ……っ♡ちょ、ちょっと……っ♡人のおっぱいで♡ふぅ♡ふぅ♡おちんぽの皮剥きながら挿入だなんて……っ♡んぐ……っ♡匂いも……ふぅ♡ふぅ♡一日、汗ばんだ……っ♡恥垢の匂い……っ♡人のおっぱいを♡ふぅ♡ふぅ♡蒸しタオル代わりに使って、身体を綺麗にするなんて……っ♡



 こ、こんなの……っ♡



 ヒナ委員長には絶対やらせませんから……っ♡」



 あなたの肉棒を、挿入してくるのだ。



 それは――俗に言う”アナル舐めパイズリ”だ。


 

 アコはあなたの尻穴を、激しく舐め回してくる。あなたは尻を突き出して、アコの顔面を押し潰してやるのだ。尊厳の強い女にとっては、最悪の屈辱も――天雨アコの膣を濡らす興奮材料だ。尻穴をぐりぐりと――痒さを誤魔化すかのように、アコの顔面へと押しつけてやる。彼女は「ふぐっ♡んぐぐぐぐ……っ♡」と、言葉にならない文句を口走ってくるが――



”じゅるるるるる~っ♡れろれろれろ♡ぶぢゅっ♡んぢゅっ♡ぶっぢゅ~~~っ♡♡♡”



 あなたの尻穴に、舌をねじ込みながら――激しく奉仕をしてくるのだ。



 あなたのことが大好きな空崎ヒナであっても、きっと、アナル舐め奉仕をする際にそこまで激しくすることは出来ない。恋仲同士の合意の上のプレイというのは、肉欲を満たす為の物ではなく”心をポカポカさせるため”であるのだ。仮にヒナに舐めてもらうとしても、彼女は”ちろちろ……っ♡”と、アナルの皺を伸ばすように舐めるのが精一杯。「ほら?どう?私は大好きなあなたのためなら、お尻の穴だって舐められるのよ?」という意思表示の為のアナル舐めであり――



 一方で天雨アコは、性的快楽の為にアナルを舐めているのだ。


「ヒナ委員長を人質に取られた私は、どんなに屈辱的な命令でも従わなければならない」というのが、彼女の興奮材料だ。アコはあなたの尻穴に”ぐりぐりぐり~っ♡”と舌をねじ込んでくる。尻を突き出した状態では、あなたの睾丸がぶら下がっているのだ。アコはそれを”ぱくっ♡”と咥えて、甘噛みをしてくる。男性の急所を丸出しにした状態。それでも「万が一にも、目の前のメスは金玉に一切の危害を加えないぞ」と信じ込ませるような絶妙な甘噛みで、あなたの睾丸を愛撫してくるのだ。

 尻穴と金玉を舐められながら――



 天雨アコは、108センチKカップを差し出してパイズリをしてくる。



 彼女の汗は、もともと”ねっばねばで、どろどろ”というものだ。

 その上で今、彼女の乳肉の谷間には、あなたの我慢汁がどぷどぷと満たされている。普通の女ならば、その二つの体液でも潤滑性のあるパイズリは難しいかも知れないが――天雨アコは、きめ細やかな肌をしているのだ。

 ストレスをたっぷりと抱えている彼女は――しかし、あなたとの行為によって全てを発散させているらしい。108センチのデカパイというのは、常にケアをしなければ、簡単にカビが生えてしまうかもしれないのだ。朝と、寝る前と――学校のトイレの中。一日三回、乳房にケア用のクリームを塗り込まなければいけないそれを――

 あなたは、今、パイズリオナホとして使うことが出来るのだ。



”ぶじゅるるるるる~っ♡ぶじゅじゅじゅっ♡ぐぶぶぶっ♡ぶじゅるるる……っ♡”



”じゅぶぶぶっ♡ぶじゅるっ♡んれんれんれ……っ♡れるるるる~っ♡”



”んじゅじゅじゅ……っ♡ぶじゅっ♡ぐじゅっ♡じゅぶぶぶぶ~……ぶっぽ……っ♡”



「んぶっ♡んじゅるるるるる……っ♡ぶぢゅ♡んれっ♡れるれるれる……っ♡



 ぶふぅ♡ふぅ♡ふぐ……っ♡ほんっと、最低……っ♡



 ヒナ委員長というものがありながら♡この、ゲヘナ行政官である天雨アコに♡尻穴舐めさせて♡パイズリさせて♡興奮して……うぐ……っ♡この……クズ野郎……っ♡」



 アコのアナル舐めパイズリは、激しさを増していく。

 今頃、彼女のショーツには大きなシミが出来ているのだろう。 

 タイトスカートを履いている彼女は、下着のラインが出ないようにTバックを着用している。あなたからすれば「それなら、最初からタイトスカートをやめたほうがいいのでは」なのだが――、一度それを言ったとき「はぁ!?ノーパンで働けってことですか!?それともTバック丸出しで働けと!?どこまでゲスなんですかあなたは……っ!」と怒られてしまった。

 話が逸れたが――


 アコは、あなたに憤怒をぶつけながらも――


 今頃は、おまんこをぐちゃぐちゃに濡らしているのだろう。


 最初は心の余裕がなかったので、アコの罵倒を聞きながら萎えることもあったが――それが「そういうプレイ」だと理解してしまえば、後は興奮するだけだ。アコのパイズリは激しさを増していく。両側から乳圧をたっぷりとかけて、あなたの肉棒を挟み込んでくるのだ。

 女性器というのは、肉棒を受け入れる形に作られている。「おちんちんを入れて、ヘコヘコと腰を振るための形」をしているのだ。一方で――アコのパイズリオナホというのは、真逆なもの。おちんちんを挿入するようには出来ていないのだ。

 ギチギチな乳圧が、しかも激しく上下しているのだ。それが鉄や鉛で出来ていれば、あなたの肉棒はスプラッタになるのだろうが――天雨アコの爆乳というのは、”この世で最も柔らかい物体”であるのだ。

 アコのおっぱいビンタであれば、その圧倒的な質量によって鼻血が出るだろうが――乳肉というのは、単体では、雄に一切の傷を付けることは出来ない。押しつけるにせよ、挟むにせよ、吸わせるにせよ――”おっぱい”が出来ることの全ては”雄のちんぽこを喜ばせること”であるのだ。数多の需要があるはずなのに、未だに科学技術によって再現することが出来ていないのが、乳肉の柔らかさ。神様がオーダーメイドで生み出した絶世の美女の爆乳を――パイズリオナホとして扱えるのは、最大の贅沢感だ。

 我慢が――出来るはずもない。



「ふぅ♡ふぅ♡さっさと、出して、くらひゃい……っ♡


 私のパイズリを♡少しでも長く味わって♡ふぅ♡ふぅ♡ちんぽこ喜ばせたいなんて……っ♡そんなこと、許しません……っ♡


 私は♡好きで肛門舐めながらパイズリしているんじゃなく……っ♡ヒナ委員長のために♡仕方なく!やってあげてる立場なんですから……っ♡


 んぐっ♡んんっ♡さっさと、だひなさい……っ♡くっさいせーし……っ♡わたひの、おっぱいに♡ふぅ♡ふぅ♡パイズリオナホに♡びゅるびゅる♡どびゅどびゅ♡私の108センチKカップを♡本物のおまんこだと勘違いした♡無様で♡おバカで♡絶対に受精することのないおっぱいオナホに♡出せ♡だへ♡せーし……だふぇ……っ♡」


 アコのアナル舐めパイズリは、ラストスパートを迎える。

 彼女を押し倒して、腰を振って、射精の寸前にそうするように――激しい勢いで、同時に小刻みに乳肉を振ってくるのだ。アコは何度も射精を受けている内に「ああ、雄というのはこうして射精をするのか」と理解をするのだろう。


 あなたが、アコの膣内で射精するときの腰使いを――


 アコは、自らのKカップパイズリオナホを使って、再現してくるのだ。


 極上の美少女が、雄を射精させるために――その全才能を注ぎ込んでくるのだ。普段、彼女はふざけた性格ばかりが目立つが――そこにいるのは行政官として、空崎ヒナ委員長を支えている天才美少女であるのだ。あなたのように、たまたま幸運でヒナの彼氏になっただけの矮小な雄が――まさか、耐えられるはずもない。アコは最後、その真っ赤で長い舌をあなたの肛門にねじ込み、前立腺を刺激してくる。もしかしたら――「そこのボタンを押せば、精液が出る」とでも思っているのかもしれない。それくらい容易く、あなたはアコのパイズリを前に――



”びゅるるるる~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるる~っ♡”


”ぶびゅるるるるっ♡どぷどぷっ♡ぶびゅるるる~っ♡びゅ~っ♡びゅぐびゅぐ♡”


”びゅ~っ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅぐびゅぐ♡ぶびゅるるる……っ♡”


”…………っ♡♡♡”


「んぶぶぶ……っ♡んりゅりゅりゅ……っ♡んれぇ……っ♡」


 あなたは、乳内射精をしてしまうのだ。

 アコは射精中、あなたの尻穴を激しく舐め回してくる。

 彼女の肉体は「雄が射精している間は、おちんぽ様が最も気持ち良くなるように奉仕して――尿道に溜まった精子を一滴残らず搾り取るように」と学んでいるのだ。手コキの際は、あなたにベロチューをしながら喉奥を舐めてくるし――性行為の際は膣を激しく締め付けて、だいしゅきホールドであなたに両足を絡めてくるのだ。アナル舐めパイズリの射精中、尻穴に舌をねじ込んで、前立腺を刺激してくるのも――アコにとっては当然の礼儀作法であるのだ。

 あなたの肉棒は激しく脈動するが――アコのデカパイの、圧倒的体積の中で抑え込まれている。肉棒が抑え込まれている状態では、精巣と尿道が一直線になり――”ぶびゅるるるる~っ♡”と激しい勢いで、アコの乳内へと精液が解き放たれていく。 

 通常のパイズリであれば、当然、噴水のように下乳から精液が漏れてくるのだが――



”………………っ♡♡♡”



 アコのデカパイは――



 あまりにも大きすぎて、精液が垂れてこないのだ。



 あなたの肉棒の脈動も収まり、アコは、今度はあなたの陰嚢を咥えてくる。「おちんぽ様、重労働のお射精お疲れ様でした……っ♡」と棒読みで囁きながら、彼女は睾丸を舌先で愛撫してくる。アコは”ぶるるるっ♡”と肩をふるわせるので――それで絶頂したのだと、あなたは察する。アコがそのまま、あなたの睾丸へと性的マッサージをしていると――



”…………ぼとっ♡”



 と、下乳の谷間から――精液が垂れてくるのだ。

 サバイバル動画を見ていたときに作った、即席の浄水器というものを思い出す。筒の上層には葉っぱや小石を詰め込んで、下層にはきめ細やかな砂を入れるのだ。上から流し込んだ生水の、余計な汚れや塵は浄水器を通る内に排除されて――最後は、綺麗な水へと入れ替わるのだが――

 当然、それにはしっかりと時間がかかるのだ。

 詰まりの悪い排水溝のように、上から注ぎ込んだ生水はじっくりと時間を掛けて――”ぽた、ぽた”と一滴ずつが垂れてくる。そうしてコップに溜まるのは、汚れが排除された、純粋で綺麗な水なのだが――



 アコのデカパイが――



 まるでフィルターのように、あなたの精液を”濾過”していくのだ。



 床にぼとぼとと精液が落ちながらも、アコはあなたのお掃除に夢中になっている。金玉を舐められるというそれ自体は、ぞわぞわしても、強い快楽にはならない。だが――天雨アコというプライドの高いメスに、射精を労られるというそれ自体が、激しい興奮に繋がってくるのだ。あなたはアコに尻穴と金玉がべちょべちょになるまで舐められる。最早そこは、雄臭さよりも「アコの涎くっさい匂い」で染め尽くされているのだろう。金玉が空っぽになるような特濃パイズリ射精をしたにも関わらず――あなたの精巣には、再度、実弾が充填されていく。この程度で終わるはずはなく――あなたはどうすれば、尻穴を舐めているこのマゾメスが喜ぶかと、そればかりを考えた。


Comments

谷澤晴夫

口うるさいアコの誘い受けパイズリ最高でした 散々文句を言うくせに、プレイはしっかりと気持ちの入ったものをしてくれるのが興奮しました。

カツ

文句言っているのにやっている事はアナル舐めパイズリという好きじゃないと絶対やってくれないやつシコすぎる。なおヒナを裏切っているのはアコ

熊琴

最強美少女の寵愛を受けながらその腹心と浮気えっちするの、控えめに言ってドドドドドスケベ ナンバリングで続きがあると分かるのにもうシコり散らかした

並カルビとセンマイ

キレながらアナル舐めさせたらブルアカで3本の指に入る女好き 原作では見られない「モブにエロい目で見られるシチュ」もやっぱりいいですね

wws2jsh7

ありがとうございます!アコはほんと誘い受けのプロ、何しても罪悪感がない

wws2jsh7

ありがとうございます!ヒナ委員長のためと言いながらどはまりしてくの、やらしか女ばい

wws2jsh7

ありがとうございます!もうちょっとだけ続くんじゃ

wws2jsh7

ありがとうございます!ブルアカ、モブがいないのが最大の欠点