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 六花の提案を、私は最初、拒んだのだ。

 愛しい彼を、雄として満足させたい欲求は――私の中で、大量に膨れ上がっている。自分でも今まで、知ったことのない感情。六花を孕んでからは、男に甘えることも媚びることもなく生きてきたのだ。甘えたいと思ったことも、なくはない。仕事先の、身体を鍛えている男性の腕の太さに、思わず生唾を飲んだこともある。だが――彼らは優秀な雄であるが故に、女性の口説き方があまりにも手慣れているのだ。自惚れたバカ女のようなことを口にするが――私は、雌としてあまりにも優秀すぎる。もう少し容姿が悪く、身体が貧相で、女としてのレベルが低ければ「何度かデートをして、ようやく交際関係に至って、それから初セックスまでも時間を要する」という関係を結べたのだろうが――

 私が――

 その、自分で言いたくはないけれど、あまりにも優秀な雌であるのだ。

 どれだけ女性の扱い方に慣れていても、私を前にすれば話が別。下半身に血が巡って、肉棒を勃起させて、ズボン越しに膨らみを作りながら「さあ、じゃあご飯も食べましたし、そろそろホテルに……」と鼻の下を伸ばして誘惑してくる雄は――私にとっては、大地雷もいいところ。

 彼らに不満は一切ない。私だって、悪い男に騙されて子供を孕んでいなければ、何度もその誘惑に乗って身体を重ねたのだろう。だが――家で帰りを待っている娘の顔を思い浮かべると、そうしたはしたない真似は絶対に出来ないのだ。彼らが何度も交際を重ねて「私と結婚して、六花の義父になって、そのついでに――私ともセックスをする」というのならば受け入れられなくもないが――それは男達にとっては「コブ付きのくせに、お高く止まって、男を弄んでセックスを焦らしやがって……」という怒りへと繋がるのだ。

 弁護士という仕事柄、金銭面で困ったことはほとんどない。

 六花は自立が早く、その上、仲の良い幼馴染男子くんを振り回していたのだ。彼女のために父親が欲しいと思うことはあったし、自らを捨ててもその義務を果たしたい反面で――それに相応しい男がいないというのも、また事実。勃起障害――つまり、EDの男性であっても、エロいと思う感情は消えることはないのだ。性欲を抱かないそれは、ほとんど鬱に近い状態であるのだ。だから、まあ、一人で育てられるのならばそれでいいと思って――

 それから、二十年が経過したのだ。

 私は、私を孕ませた元旦那以外の性経験はなく――それが、あまり気持ち良くないものであるとも知っていた。今でこそ、それは全くの誤解であり、男性に屈服することは脳味噌が蕩ける快楽であると知ってしまったが――誤解というのは恐ろしい。男を必要としないのは理性の方であり、本能は別だ。ムラムラ来た欲求を、私は常に自慰行為で鎮めていた。”自らを慰める”と書いて自慰とは――上手いことを言ったものだ。私は本物の交尾の快楽を知らないまま、偽物で満足し続けて――


 そこで――


 六花の彼氏に、獣のように貪られたのだ。


 六花は私のことを常に心配していたが、私の人生哲学も理解してくれている。「身体目当てで私を狙う男は、クズばかりであり、そんな男をあなたの義父には出来ない」という理屈を――彼女は「じゃあ逆に、真摯で優しい男の子ってのが保証されれば、身体を捧げてもいいんだよね?」と解釈をしたのだ。

 六花の幼馴染の彼は――精通や初潮よりも遥かに前から、六花に振り回されていた。

 大人の目から見ても「ああ、彼は六花のことが好きなんだな」と、簡単に気がつける男の子。娘の彼氏としては、少し頼りないかもしれないが――六花は少しばかり、暴走機関車気味な部分があるのだ。大人しくて優しい彼の方が、六花には丁度いいのだろうと思っていたし――高校生になった彼女から「そういえば、付き合うことになったから」と宣言されたとき、私は安堵と同時に「彼のように穏和で優しい男子からすらも、付き合いきれないと言われたら、娘の将来は大丈夫だろうか」と本気で心配したほどであったのだが――

 なるほど、彼に犯されて――私は理解してしまったのだ。

 表面的な優しさや、頼りなさは――

 セックスの上手さとはまるで別物であるのだ、と。

 見た目を磨いて、ジムで身体を鍛えて、清潔感と悪っぽさを兼ね備えたヤリチン男性は――結局のところ、培ったテクニックを披露しているだけだ。スポーツで考えればわかりやすい。よほどの運動音痴でない限り、何度も練習を繰り返せば、大概のスポーツをプレイすることは出来るようになる。勿論、上達速度や上限は別だ。「市営体育館で、爽やかな汗を流して、同レベルかそれ以下との競技者との円滑なプレイは出来る」という話であり――セックスもそれと同じだ。

 ヤリチン男子のセックスの上手さは、積み重ねてきた”プレイ量”に比例する。「女の子を捕まえる才能」と「女の子を満足させる才能」というのは、基本的には別問題。六花曰く、「あいつは容姿や服装を整えれば、ちゃんとしたヤリチンくんになれるから――だから私が隣にいて、敢えてダサくして、他の女の目に付かないように偽装工作を施さないと」というものらしく――

 雄としての才能は抜群であるというのが、天才少女の見立てであるのだ。

 娘と、娘の彼氏がどんなに激しく濃厚なセックスをしていても――避妊さえちゃんとしていれば文句はない。いや――、六花は、母親の私の手に収まらないレベルの天才性なのだ。「普通に大学を卒業して、普通に就職して、二十歳そこそこになったら普通に結婚して」というそれは、普通の才能を持った少女が幸せになるための、最大公約数のようなもの。六花の才能を考えれば「大学在学中に孕んで退学しても、在宅で出来るビジネスを生み出して大儲けしそうだな」というそれは、親の贔屓目を抜きにした、現実的なものに思えてしまうのだ。避妊をしなくても、まあ、その――責任さえ取ってもらえればいいかなとも思っていたのだが――


 それが私の身に降りかかった際に――


”あっ、これ、完璧な避妊とか無理だ”と本能で理解してしまうのだ。


 互いの身体の相性は抜群であり、私の膣に大きく硬い肉棒が抽送されるだけで――私はもう、頭の中が真っ白になるのだ。バチバチと全身に電流が走って、脳味噌はドロドロに蕩けていく。彼のねっとりとした涎は、世界中のどんな液体よりも価値のある甘露であり――彼の硬くて大きい身体に抱きつきながら、腰をヘコヘコと振るだけで、子宮が灼けるような熱を帯びてくるのだ。

 人間というのは、セックスが最高に気持ち良くなるように作られている生き物。私は無神論者ではあるが、それでもセックスをしている最中は、生命の神秘を感じざるを得ない。彼に徹底的に陵辱されて、涎を飲まされているとき――私は今までに感じたことのない快楽に支配されているのだ。

 よく「中年になって目覚めた趣味は、制御できる人間が周囲におらず、しかも財力もあるので――、一財産を崩すほど一気にドハマりする」という話を耳にする。離婚トラブルにおいては、それが原因になる事例も頻繁にあるほどだ。だから私は、あまり趣味を持たないようにしていたのだが――

 それを、彼とのセックスによって、目覚めさせられてしまったのだ。

 二十年近く、雄を受け入れたことのない膣肉が――彼の肉棒によって堕とされて、虜にさせられてしまったのだ。今更マッチングアプリや街コンで、ヤリモクの男を漁れるような立場ではない。「セックスが上手いだけのクズ男に身体を許したくはない」という気持ち自体には、何も代わりはないのだ。

”娘の彼氏を貸してもらう”というそれは、母親としても、一人の人間としても、納得が行くようなものではない。私の理性は徹底的にそれを否定しているし――私の本能は”でも、本気で嫌がったら、もうこの快楽を味わえない”とそれを肯定しているのだ。結局のところ、悪い男の甘言に騙されて、ずるずると金を貢ぐバカ女と何も変わらないのかもしれないが――私を騙して、私の精神性を貢がせているのが、最愛の娘であれば話は別だ。彼も娘も、私のことを甘やかしてくれているのだ。二人に拒絶されない限りは、私からこの関係性を終わらせることは出来ない。

 六花は――まあそもそも、彼女から提案してきたものなので心配はない。

 そちらへの心配はないが――問題は、”彼”の方だ。

 六花のことが大好きな彼であっても、「彼女の母親を抱く」というそれは、簡単な話ではない。私はまあ、自分で言うのは恥ずかしいが、雌としては優秀な才能を持っている。しかし――それは、精々が十歳下までの男性に通用する魅力だ。娘と同い年の彼は――とても、その、セックスが上手いのだ。今は六花と私だけで満足をしているが――彼が望めば、多くの美女達がその毒牙に狩られることになる。

 そして――

 優秀で可愛い女子大生を、彼が簡単に狩れるようになれば――

 私のようなロートルな雌は、真っ先に捨てられてしまうのだ。 

 彼を繋ぎ止めるための私の武器は、この淫らな身体だ。113センチのMカップは、赤ちゃんを生んで大きくなって――しかもたっぷりと熟れて、雄の肉棒を柔らかく包み込むことが出来るのだ。ジムに通っているので、ウエストはくびれているし、身体のラインも保つことは出来ているが――しかし加齢を隠しきることは出来ない。これからどんどん、花盛りになっていく女子大生とは違い――私はもう枯れかけであるのだ。

 だから――

 淫らなおねだりを、彼に捧げる他にないのだ。

「男性経験が少ない小娘には出来ないような、変態的プレイ」を私は彼に捧げる義務がある。勿論、私は――、そこら辺の女子中学生よりも性経験が少ないのだが、それは彼には関係がない。彼が望むのならば何でもするし――望まなくても自発的に、パイズリをして、アナルを舐めて、彼の小便をごくごくと飲む必要がある。価値の低い身体を捨てられない為には、もっと安売りするほかにないのだ。彼は優しいので「そんなことしなくても大丈夫ですから」「俺が葉月さんのことを捨てるわけないですから」と紡いでくれるが――それはそうとパイズリも、アナル舐めも、飲尿も大好物であるのだ。「娘に膣内射精を堪能した後で、その母親に、射精後の残尿感を解消するためだけに仁王立ちで小便を飲ませる」というそれに――彼は多大な罪悪感と背徳感を味わいながら、興奮してくれるのだ。

 長々と話をしたのだが、言いたいことは一つだ。

 私は――


 彼に飽きられないように、徹底的に媚びなければいけない立場――ということだ。


 六花の提案を最初は拒んでも、最終的に受け入れたのは「彼は、それで興奮する」と思ったからだ。優しい彼にとっては、寝取られの妄想というのは強い興奮を抱くのだろう。自分だけが抱ける雌を、他の雄に奪われるというそれは――雄にとっては、自身の命の喪失と同じくらいの痛みを伴うものだ。人間は死の危機に瀕した際に、最も性欲を昂ぶらせて、肉棒を硬く隆起させる。私達が猿だった頃からの本能だ。目の前の雌が他の雄に奪われると思うと――この場を立ち去らせれば、他の雄の子を孕んでしまうと思うと――

 独占して、今すぐに孕ませたいと思って、肉棒は最大硬度を実現させてしまうのだ。

 彼の耳元で長々と囁いたそれは、六花の台本によるもの。

 そもそも(私も六花に言われるまで知らなかったが)私の元旦那は、とっくに亡くなっている。飛行機の時間をずらしたのも、最初からの計画通りだ。自分に演技の才能があるとは思っていないが――、六花曰く「発情している雄は、AV女優の棒読みでも十分すぎるもの」であるらしい。私の囁きに彼はいとも容易く興奮していき――今までに見たことがない、ねばねばな、粥のような精液を放出したのだが――


 その結果――


”うぃーんっ”


「いらっしゃいま……っせ……ぇ……?」


 私は、彼にお使いを命じられてしまったのだ。


 山道に繋がるコンビニは、閑散としている。

 駐車場が広いそこは、トラックドライバー御用達のコンビニだ。

 近くには配送会社が多くあり、彼らが利用をするために、オーナー達が支援してそのコンビニの経営を成立させているのだ。日勤のドライバーが動き出す朝と、彼らが帰ってくる夕方と、長距離ドライバーが利用する深夜には多くの客で賑わっているが――夜から深夜にかけての間は、ほとんど誰も利用する者がいないという、変わったコンビニだ。

 最初にそれを発見したのは、六花だった。

 性的好奇心において、彼女よりも優秀な女の子は――多分、ほとんど存在しない。コンビニを使った羞恥プレイというのは、六花にとっては平気でも、心優しくて常識的な彼には難しいものだ。深夜の、人通りがない公園で全裸散歩をする分には、誰にも見つからなければいいものだが――”コンビニ”には、必ず店員がいるのだ。自分達の性欲を満たすためだけに、第三者を巻き込んではいけない――というのが彼の理屈であり――

 その一方で、男の子としては「優秀な恋人を見せびらかしたい」という欲望もあるのだろう。

「どうしようもなく性欲が爆発して、理性とか取っ払って、目の前の雌を孕ませる以外の欲望を持たない獣になったときにだけ」「あの状態になると私でも絶対に勝てなくて、”あっ、女って、男に孕まされるために存在するんだな”ってわからされちゃう」「まあ、それはそれですっごく興奮するし……♡何より、すっごいねちっこいセックスで、足腰ガクガクになっても許してもらえなくて……♡獣みたいに喘いで、本気で命乞いして、それでもだめなの……すっごいイイんだけど……っ♡」と六花は惚気ていたのだが――

 どうやら彼は、私の言葉でそうなってしまったらしい。

 駐車場に止めた車は、今、店内を向いている。

 店の特殊な立場上、雑誌が通常よりも売れる店舗であるので、店内の奥の方に特設コーナーが作られているのだ。そのため、駐車場に面した場所は一面のガラス張りであり、店内が丸見えだ。ドライブレコーダーを作動させることで録画は出来るが――目的はそれではないので、私は車のフロントガラスへと、スマートフォンのカメラを向けて置いてきた。

 店内に脚を踏み入れた瞬間に、店員の態度が変わったのがわかってしまう。

 クリスマスから一日遅れであり、店内はすっかりと正月ムードへと様変わりしている。棚に並んだ50%オフのケーキは、きっと深夜にここを訪れるドライバーに狩られるに違いない。私が今、冷静であるのは――冷静でいようとしているからだ。「くだらないことを考えることが出来る」というのが、どうやら、私の思う”冷静”であるらしい。弁護士としての十数年のキャリアで培った全てを、今、総動員させながら――


「…………っ♥♥♥」


 私は、店内を闊歩しているのだ。

 店内に店員は一人。夜の時間帯はワンオペで、深夜の時間帯は二人体勢になる――というのが六花の調べたところだ。通常と逆ではあるが、それは私にとって好都合。

 勿論――それが女性であれば、もっと良かった。

 理想は、酸いも甘いもかみ分けた中年女性。どんなに変な格好を目の前にしても「反応をすれば、不審者の思うつぼだ」「奴らは相手が動揺する反応を餌にしている」「何事もなかったかのように接するのが、奴らへの最大の打撃だ」と理解している女性であれば、私の屈辱も少しは癒やされただろう。次点で優先されるのは、若い女性だ。「おばさんが無茶してるwやっばw」とバカにされるのは、この格好をする屈辱に比べれば大したことはない。こっそりとカメラを向けられて、SNSに「ちょっとw暇な店番してたんだけど、ヤバいおばさん来たわw」と晒されるリスクだけが不安要素であり――逆にSNSを知らない、私よりも年上の老婆であれば、懇々と説教をされる危険性があり――

 嫌なのは、年齢を問わずに”男性の店員”なのだ。

 勿論、それは私の勝手なワガママだ。

 彼らは自らの仕事を徹底しているわけであり――プレイとして、強引に土足で踏み込む迷惑客は私の方だ。警察を呼ばれたとしても捕まることはないだろうが、一人の弁護士としては「いや、通報するのは間違った選択じゃないわよ」と言わなきゃいけない立場なのだ。

 それでも――


 私は、彼に命令されたのだから、従う他にないのだ。


 店内を見渡して、私は目当ての”それ”を手に取る。普段使っている、少しお高めのそれは量が少なく――だから、三箱を同時に手に取る。埃を被っているのは、ずっと前から置かれているからだろう。私はそれを持ったまま、レジへと向かおうとして――


 そこで――


 窓ガラスに反射した自分と、目が合ってしまった。


 外は夜になり、すっかりと暗く――


 黒い窓ガラスには、サンタクロースが反射しているのだ。


 ああ――

 

 それは元々、六花が着用する予定だったらしい。

 男の子にとって、女の子にコスプレをさせるというそれは――最早、興奮をしない方が難しい話であるらしい。各々、好みのコスプレはあっても、「自分の性欲を満たすために、女の子がハレンチな格好をしてくれる」というそれ自体が、彼らの征服欲を満たすらしい。

 六花がまだ幼稚園に通っていた頃に、一度だけ、コスプレをしたことはある。

 男性用のサンタクロースの衣装を着用するに際して、背の高い私が丁度いいということになったのだ。今から考えれば、あれは目立つ私へのイジメのようなものかもしれないが――数年後に、テレビで「野球のメジャーリーガーは、新人を歓迎するときに、わざと恥ずかしいコスプレをさせて打ち解ける」という文化を見つけて――だから、真相は未だに不明だ。私が覚えているのは、長袖に長ズボンで、付けひげとマフラーをして、肌の露出が全くないのはありがたいことだな――と、それなのにパパ達は、だぼだぼで身体のラインも浮き出ない私を、よくぞエロい目で見られるものだな――という、二つの感情だけだったのだが――


 私が着用しているのは、俗に言う”ミニスカサンタ”であるのだ。


 胸元の谷間は、ざっくりと露出している。

 丈が短いので、おへその部分は丸出し。下半身はスカートになっているのだが――あまりにも、スカートとしての役割を果たせないほどに短く――少しでも屈めば、ショーツが丸出しになってしまうのだ。

 衣服の定義が「肌を汚れや紫外線から守り、下着を隠すこと」であるならば――これはもう、衣服ではなく”ただの布”だ。布きれを全身にまいて、下着姿でコンビニに訪れれば、通報をされるのは必然だが――

 ある意味では、店員の彼が男性であったのは幸いであったのかもしれない。

 背が高くて、113センチMカップの、発情した顔の女が――

 ドスケベなミニスカサンタの格好で、今、避妊具を購入しているのだ。

 幼稚園の出し物の際は、使い古された衣装で、くすんだ赤色であったのだが――、六花が購入したそれは、雄を誘惑する、真っ赤な血のように鮮やかな赤色であるのだ。店員の彼が、鼻の下を伸ばして私の谷間を見てくれているのは、幸いだ。彼はアダルトビデオやエロ漫画などで、その知識があるのだろう。「どこかの変態カップルが、彼女に痴女の格好をさせてご満悦に浸っている」とあらば、そのおこぼれをご相伴に預かることくらい、許されるに違いない。

 私の格好は、ギリギリ、通報をされないレベルの痴女だ。

 ノーブラではあるが、ショーツは履いている。警察を呼ばれても、弁護士としての知恵を総動員させれば、捕まることはない(そんな事件を起こした時点で、弁護士としては終わるが)。だから私は、「少し、ハメを外しすぎたおばさん」として、コンドームを三箱、レジへと差し出してくるのだ。

 私には、何がいいのかはわからないが――


 男の子というのは、女に避妊具を買わせるのが大好きらしい。


 雄にとっての性交渉というのは、基本的に「自らの性欲を発散させるもの」であるのだ。生理中で本番が出来なくても、手や口や胸は使うことが出来る。ヤリチン男子のテクニックの中には「え?急に生理が来ちゃったの?じゃあ今日はデートを中止して、お家でゆっくりしよう」と労る手段があるらしい。それはセックスなんてどうでもいいと思っているからではなく――むしろ、真逆だ。彼らにとって、継続的なセックスが出来る相手というのは、世界中の何よりも優先されるものだ。「この先もセックスしたいから、今日は我慢して、デートだというのにピルも飲んでないこのバカ女のご機嫌を取って――そして後日、しっかりと利子が膨らんだセックスをしよう」と考えているからこそ――彼らは、女性の機嫌を伺うわけだ。

 マクロな視点では、男性が女性を支配していても――ミクロな視点になれば話は別だ。いつでもセックスが出来る女を、常時用意できている雄というのは、ほんの一握りだけだ。彼らは自らのペニスを、女性の膣でシゴいて射精するためには――必死に口説き落として、機嫌を取って、貢ぎ物をする必要があるわけで――


 女性に金を払わせるというのは、その立場が逆転したものであるのだ。


 セックスの為のゴム代やホテル代を女に払わせるというのは――女の側から、そのセックスを求めているということになる。特別に優秀なヤリチン男子にのみ与えられた権利。その条件に当てはまるのは、極一部の優秀な雄であり――逆説的に、「女に貢がれているということは、優秀な雄だ」ということになるのだ。

 だから、彼もまた、私にゴムを買わせて興奮しているのだろう。

 車に残してきたスマートフォンに、その映像が映し出されて――彼の手元に届いているのだ。ドスケベで、ハレンチで、雄のちんぽを”ビキビキ……っ♡”と苛立たせる以外の意図を持たない――恥ずかしくて、惨めで、情けない熟女ミニスカサンタ。セックスアピールを必死にして「まだ私は、赤ちゃんを孕めるくらいには若い身体なのよ♡」と主張するように、わざわざゴムを用意する無様な女は――

 きっと、彼の陰茎を硬くイラつかせているのだろう。


「あっ、え、えっと……袋はいりますか……?」


 と、店員の彼は会計をしながら、私に尋ねてくる。


「…………す♥」


「す?」


「すぐに使うから……い、いりません……っ♥」


”聞かれたら、そう答えておけよ”と私は命令されているのだ。 

 店員の彼が、ごくりと唾を飲む。このシチュエーションは彼が生み出したものではなく、男性諸氏にとっては定番のものなのだろう。私は会計を済ませて、そのままコンドームの箱を手に取り、立ち去ろうとするのだが――


「へ、へへ、お姉さん……それ、命令でやってんの?それとも自分から?


 ……自分から、ならさぁ……ここでどう……?」


 店員の彼は――

 私の想定とは違う提案を、してくるのだ。

 六花曰く――「童貞男子なら呆気にとられるけど、ヤリチン男子なら、誰でもいいヤリマン痴女の可能性を探ってくるから気をつけて」とのことだが――どうやら彼は、自分に自信を持っているらしい。痴女を相手に自ら誘うのは、女の子をイかせる経験に満ちあふれた優秀な男性だけの特権。目の前にいる彼は、そうは見えないが――やはり、据え膳を差し出されたら、箸も忘れて素手でお行儀悪く貪るタイプなのだろう。

 私は、そこで無視をすることも出来たのだ。

 車の中のカメラが映し出しているのは映像だけであり、音声は届かない。先ほどの「すぐに使うから袋はいりません」も、音声は収録されていないのだ。まあ、袋をもらってしまえば、それが映像に残るし――何より、私は彼に”命令”をされているのだ。痴女もかくやのミニスカサンタで、お使いをしている立場で命令には逆らえない。

 だから、それはいいのだが――

 その後で、店員の彼と会話をするように、とは言われていないのだ。

 聞こえなかったフリの無視でも、問題はなかったはずだ。彼は彼で、ナンパをスルーされても傷付かないほどの女性経験は積んでいるのだろう。「ナンパの成功確率が千分の一なら、千回声をかけ続ければいい」という――女性側がわざわざ断らなくてはいけない迷惑を、ほんの微塵も考えてない、傲慢な雄特有の理論。彼はそれを実践できる側の人間であるのだと、さっきの一言だけで十分に理解出来てしまったので――

 さて、私は無視をして立ち去ればいいのだが――


「…………ご、ごめんなさい……っ♡


 私……この後……っ♡


 ご主人様に……お仕置き、してもらわないといけないの……っ♡」


 私は私で、バイトの邪魔をした責任があるのだ。

 正直に言うことで、彼の肉棒はきっと硬く隆起して――私の身体で自慰行為をしてくれるだろう。それで相殺を――ああ――私はいつから、自分でシコシコして欲しいと思う、痴女のようになったのかと思いながら店を出る。幸いに、彼は店を出てまで追いかけてくることはない。車の中でコートを羽織り、私は帰路に着く。コートを着用した一人の女が、車を運転しているだけだ。「実はその女は内側に、ドスケベなミニスカサンタの格好を着用して、雄との交尾を待ちわびて、膣をじゅくじゅくと濡らしている」なぞとバレるはずもないのだが――それでも信号待ちの度に、私の身体はきゅんきゅんと疼くばかりであった。



――――



 と、それで終わればいいのだが――


 私が避妊具を買いに行ったのは、あくまでも”前戯”であるのだ。


 彼の目的は他にあるので、私は家に着いて、車のエンジンを切ってから――、一度、大きく深呼吸をする。

 自分の家であるのに――今はまるで、他人の、しかも気まずい関係にある相手の家に赴くような心持ちだ。玄関を開けた瞬間に漂う、”むわ……っ♥”とした雌の匂い。扉越しにも聞こえてくる嬌声が、外に漏れ出さないように、私は慌てて扉を閉める。

 そのまま、コートを脱ぐと――


 大きな姿見に、自分の姿が映っている。


”彼”に相応しい格好を出来るように――”彼”が喜んでくれる、可愛い自分であるために――、高校時代の六花が、アルバイトの初任給で買った姿見だ。デートの直前に、彼女は「う~ん……これじゃない!」と言って、慌ててタンスをひっくり返して、コーデに悩んでいたりする。親の贔屓目を抜きにしても、胸が大きくて可愛い美少女なのだ。可愛すぎると「ダサいファッションでも、それはそれでアリ」になるのだと知っているので、気にすることもないとは思っていたのだが――娘の恋心の為に、親が何かを言う必要はないのだ。私はそれを温かい目で見守るばかりであり――時々、その姿見で髪型をチェックするくらいは使わせてもらっていたのだが――


 ああ――


 今、そこには痴女が映っているのだ。


 クリスマス当日に、サンタのコスプレをするだけでも、私の年齢では中々厳しいのに――翌日に、しかも、ミニスカサンタの格好をしているのだ。繰り返すが、この衣装というのは「日常の生活の中でも、着用できるように」という思惑では作られていない。「マンネリ気味の夫婦でも、ベッドの上でこれを着て雄を誘惑すれば――肉棒を硬く隆起させて、飛びかかって、ヘコヘコと腰を振りたくなるハレンチ衣装」として作られているのだ。

 ふくらはぎと背筋をピンと伸ばして立っても、ショーツが見えてしまいそうなほどの超ミニ。胸元の谷間はざっくりと露出していて、お腹の部分も丸出しになっている。

 六花のような美少女がそれを着用すれば――きっと、男の子はひとたまりもないのだろう。

 顔が良くて、頭も良くて、身体はえっちで――それでいて、ノリノリでコスプレも出来るのだ。「ドスケベサンタさんのプレゼントだぞ~♡」と言いながら、男の上に跨がり、騎乗位で子種を搾り取ることくらい朝飯前だろう。私のような古い人間と違って、六花は「彼氏様専用ヤリマンビッチ」であるのだ。彼を喜ばせるために、性的快楽の追求を少しも惜しみはしない女の子。お酒が飲める年齢になったのに、未だに高校生のときの制服を、頻繁にクリーニングに出すくらいには無敵なのだが――


 私は――


 もう、いい歳の女であるのだ。


 格好はこの際、仕方ないが――そこに映っている雌の表情は、すっかりと発情した浅ましいものだ。頬は赤く染まり、瞳は潤っている。どれだけ引き締めようとしても、この先に待ち受ける快楽を、私の子宮が理解してしまっているのだ。だらしなく緩んだ口元は、誰がどう見ても、”浅ましい雌”に過ぎない。

 社長業をやっている男達とも、取引の機会はある。自分よりも年上の男の、妾として、彼らに媚びるのならばいい。そういう人生を否定する気はない。だが――私が今から媚びるのは”娘と同い年の、娘の彼氏”であるのだ。本気になってはいけないと、理解しているはずなのだ。「私は彼の一時の性処理用オナホに過ぎない」「男性へのトラウマが解消され次第、新しい男を捜すべき」「娘の彼氏の赤ちゃんを――本気で欲しがるなんて、そんなことは絶対にあってはいけない」と、幾百万の理屈をわかっているはずなのに――


”きゅん……きゅん……っ♥”


 下腹部が――


 赤ちゃんを孕む準備を、初めてしまっているのだ。

 はしたない雌であることは、もう、認めてしまった方がいいのだろう。私は玄関で、靴を履いたまま――ショーツを脱ぐ。膣から溢れる愛液をたっぷりと吸い込んだ、赤の勝負下着。布地が少ないそれは、吸水力も少ないのだろう。水を吸い込んだナプキンのように、ずっしりと重たくなったそれを床に捨てると”べちゃっ♡”と水音が響く。

”ノーパンノーブラのミニスカサンタで、コンビニまでコンドームを買いに行った”とバレれば、彼はきっと、嬉々として鬼気となるのだろう。娘の彼氏のおちんぽを滾らせる為に、はしたない真似をしているとは知っている。だが――私の本性は、肉欲を貪るだけの雌猿に過ぎないのだ。この一線を越えてしまった以上、上辺だけを取り繕っても意味はない。雌猿ならば、それらしく振る舞う方がいい。

 内腿に愛液が垂れる熱を感じながら――


”がちゃり……っ”


 私は、リビングに繋がる扉を開けると――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぐちゅっ♡ぶちゅっ♡じゅぶぶぶぶぶ~っ♡ぶっじゅ~っ♡”


「んぐぅ♡ああああ゛~っ♡ごめ、ごめんなじゃいっ゛♡ゆる、ゆるぢで♡ゆるぢでぐだ……じゃい……っ♡ふぅ♡ぷぎゅ♡うううう゛~っ♡ああ~っ♡だめ♡だめ♡しぬ♡しんじゃう、がらぁ゛……っ♡」


 私が手塩を掛けて育てた愛娘が――


 レイプされている現場に、遭遇してしまうのだ。


 互いの合意を得ない性行為を強姦と呼ぶのならば――まさしく現状がそれだ。六花は赦しを懇願して、やだやだと、子供のようにダダをこねているのだ。それなのに――彼女を犯している雄は、少しも言うことを聞いてはくれない。六花は今、全裸で犯されている。本来ならば「私の方が、全裸より恥ずかしいコスプレよ」と張り合いたいくらいなのだが――

 六花が犯されているのは、リビングのソファであるのだ。

 寝室やラブホテルで、一糸まとわぬ全裸になるのは当然の話。経験が少ない私ですら「これからセックスをするのに、裸になるのを恥ずかしがるのはおかしい」と理解が出来る。

 だが、それがリビングであれば話は別だ。

 六花がいくら、自分の母親との3P交尾を肯定していても――それはあくまで、閉ざされた寝室だけのインモラルな関係であるのだ。一度でもリビングで全裸になり、母親公認の交尾をしてしまえば――収拾は付かなくなってしまう。いついかなるときでも、彼に求められれば、私達は応える他にないのだ。

 六花は交際に関して、主導権を握りたいタイプだ。

 彼がご主人様になって、私達に野外露出公園散歩をさせるにしても――それは「六花の命令によって、彼がご主人様になる」という構造であるのだ。

 だが――今は違う。

 六花の台本で、私が演じた寝取られごっこで――

 彼はどうやら、ぶち切れてしまったらしい。

 私にはミニスカサンタで、コンドームを買わせることがお仕置きであり――主犯である六花は、そうして、徹底的な”ハメ潰しレイプ”を受けているのだ。

 男性の身体には、射精回数という物理的な限界がある。

 どれほどに性豪と呼ばれる雄であっても、無尽蔵に精液を吐き出すことは出来ない。テクニックを使って、絶頂寸前に腰の動きを緩めて、射精を遅らせることは出来ても――その限界を突破することは、普通は出来ないのだ。

 勃起しなくなれば、当然ではあるがセックスはそれで終わり。手マンやクンニやオナニーで慰めることは出来ても、「雄の太くて硬い肉棒で、にゅるにゅるの膣をズポズポいじめてもらう本気交尾」は出来なくなるのだ。

 だが――女性側は違う。

 女性のオーガズムには、射精回数のような物理的な限界は存在しない。しかしそれは、理論上の話だ。絶頂の度に、身体は激しく痙攣して、下半身はビグビグと弾み、脳味噌はドロドロと蕩けてしまうのだ。

 意識は失神するわけであり――そうなれば、セックスは終わりだ。今、私の目の前で犯されている六花も、その状態なのだろう。最初はどうにか獣のように、汚い喘ぎ声を漏らしていたが――今はもう、それすらも漏らす余裕はないらしい。「ふひゅっ♡んぐっ♡ううう゛……っ♡」と、腰を叩きつけられる度に唸り声を奏でるばかりだ。

 母親として娘を守る必要はあり、彼女の苦痛を肩代わりせねばならないのだが――

 それをするためには、大股を広げて、膣を”くぱぁ♥”と見せつけながら「私を使ってください……っ♥」とおねだりをする必要があるのだ。

 娘を守るために身を捧げることは出来ても――愛しい雄を前に、無様なおねだりは出来ないのだ。自分が、どうしようもないほどに”雌”であることを実感させられる。私は目の前の状況を見届ける他にない。手塩に掛けて育てた最愛の娘が――ラブラブ彼氏に、徹底的な陵辱されている光景。最後に、彼は六花の腰を”ぐぐ……っ♡”と強く掴む。「あっ♥あっ♥それ、私も大好きなやつ♥」と子宮が反応してしまうのだ。

 亀頭を子宮口にはめ込むように押し込みながら――腰を引き寄せる。

 私達がどれだけジムに通い、体型を維持したところで――所詮は、何も鍛えていない雄にすら、腕力で勝てないように作られているのだ。六花も元より、逃げる気もないのだろうが――「本気の本気で逃げようと思っても、絶対に逃げることが出来ない」というのは特別であるのだ。

 ただ、彼が雄に産まれたというだけで――

 私達は、彼が望めば等身大オナホールとして”使われて”しまうのだ。

 どれだけ女性の地位権利を向上させたところで、マンモスを狩っていた時代から「雌は、雄にご奉仕をする」と定められていたのだ。ベッドの上での雌の本質は、雄に支配されることを望むマゾヒストであるのだ。彼は優しい雄であり、いつもはそんなに激しいプレイをしないが――その彼に火を付けて、燃やし尽くしたのは六花の方であるのだ。彼もまた、獣のように低い唸り声を上げて――最後に、ロックオンした子宮へと――


”どぶどぶどぶ……っ♡ぶぐぐぐぐ……っ♡ぐぶっ♡びゅるっ♡ぶびゅるるる……っ♡”


”びゅぐびゅぐ……っ♡ぶびゅるっ♡びゅるるる~……っ♡びゅぐんっ♡びゅ~……っ♡”


”ぶぴゅっ♡びゅぶ……っ♡びゅぐびゅぐ……っ♡ぶびゅるるる…………っ♡”


”…………っ♡♡♡”


”さいっこ~に気持ちいい膣内射精”を、吐き捨てていくのだ。 

 激しい射精が膣内にぶちまけられるのとは違い――むしろ、いつもよりもゆっくりで、遅い速度の射精のようだ。激しい射精は結局のところ、膣内で跳ね返ってしまうが――ゆっくり、丁寧に、子宮へと注ぎ込むような射精に――

 六花は腰を激しく震わせて、〇秒間隔で何度も絶頂を重ねていく。

「気持ちいいラブラブスポーツえっち」のそれではなく――「本気で、雌を孕ませるための種付け交尾」だと彼女の身体が理解をしてしまうのだろう。「えっちは気持ちいいから好き♡」という無邪気なそれが――「本気で、雄の子供を孕むための準備をしなければいけない♡」となってしまえば、六花の肉体は、もう抗がう術を持たない。

 彼は射精の間、腰をカクカクヘコヘコと振ることはない。

 六花のことを絶対に孕ませる気で――彼女との距離を〇センチに密着させて、ピタリと動きを止めるのだ。肉棒の快楽を求める動きではない。「目の前の雌の懐妊確率を、〇・一%でも高めるため」の制止であるのだ。「赤ちゃんが出来ちゃっても別にいい」「そしたら責任を放り捨てて逃げればいいだけ」だと思っている、ヤリチンの雄ならば、自らの快楽を優先して腰を振るだろうが――彼は、違うのだ。ピッタリと密着しながら、六花の最奥に”どぷ♡どぷ……っ♡”と精液を注ぎ込む光景。はしたない話ではあるが、私はそれを拝んでいるだけで、”びぐびぐ……っ♥”と身体を弾ませて、軽く絶頂してしまうのだ。

 どれほどの時間、そうしていたのだろうか。

 実際には一分も満たないのだろうが――「自分の娘が孕まされている光景」というそれは、体感では永劫にも感じられるものだ。彼はやがて、最後の一滴までを吐き出したのだろう。

 本来なら、そこで肉棒を引き抜くはずだ。

 私の子宮が”きゅんっ♥”と疼いてしまう。

 目の前のオスに、これから犯されるのだと思って――女の悦びを想起してしまっているのだ。

 ゴクリと、生唾を飲み込んで、私は彼を見つめるのだが――

 彼は、私に一瞥をくれることもなく――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぶじゅっ♡ぐぶぶっ♡じゅぶっ♡ぶじゅるるるっ♡”


 再度、勃起した肉棒を――

 六花の膣内に、激しく叩きつけていくのだ。

 彼女はもうすっかりと、意識を喪失させている。「うっ♡おっ♡」という声を漏らすが――それは彼女の意思によるものではない。激しい衝撃と快楽に、肺に残っている空気が漏れ出す音だ。

 そこでようやく、私は彼の意図を理解する。

 これこそが――私達母娘への”お仕置き”なのだと。

 六花は既に意識を失っているのに、オナホールとして使われてしまい――私は、万全の状態で、おまんこもトロトロにほぐれているのに”使ってもらえない”のだ。彼は六花の膣に、激しく腰を叩きつけていく。本気でブチ切れた雄の視線というのは、そうして、冷たく冷静なものになるのだろう。土下座して赦しを懇願したとしても――頭をグリグリと踏みにじられて、苛められるのだろう。

 心臓が、バクバクと暴れているのがわかる。

 ああ――自分でも知りたくなかった感覚だ。

 母親として、娘が犯されていることへの怒りではない。一匹の雌として――「私の方が優秀だぞ」「私の方が子供を孕めるんだぞ」と、目の前の雄様へとアピールをしたがっているのだ。母の怒りではない、女としての羨望に――私は耐えきることが出来ない。ふっ、ふっ、と浅い呼吸を繰り返しても、平静を取り戻すことが出来ない。「そりゃまあ、現役女子大生よりは若くないけど――意識を失った等身大ダッチワイフよりは、私の方が気持ち良く出来るんだから……っ♥」という雌のプライドに、身体が支配されてしまって――

 そこから先は、あまり記憶が残っていなかった。



――――



 あなたにとって、嘘NTR煽りというのは絶対に許せないものの一つだ。

 仙崎六花とは幼馴染であり、仙崎葉月はその母親であり、家族ぐるみの付き合いは常にあった。六花はあなたに依存するかの如く、ベッタリとくっついてきたのだ。そんな彼女から、葉月の話も頻繁に耳にしていたし――「ママがヤリマンビッチなのは嫌だけど、新しい男を全く作る気配がないのも、それはそれで気を使うんだよね」「なんか最近、男を作らないのは私がいるから、みたいな空気を感じるというか」「男に媚びない、キツい女なのが新しい男出来ない原因なんだから、私の代わりにキミがビシッと言ってくれない?」とストローを噛みながら愚痴を聞かされて、困っていたこともあったのだが――

 結局のところ、あなたは仙崎家とは他人の関係に過ぎないのだ。

 あなたがいないところで――、六花が、頭の悪い大学生を相手に処女を失っていても――葉月が、取引先の太ったエロ親父に薬を盛られて睡眠姦されていても――遠縁の親戚が仙崎家に転がり込んで、彼女達二人を手込めにしていたとしても――

 あなたには、それに気が付く術というものはないのだ。

 奇跡的な幸運の下で、六花と葉月に愛されて、逆3Pハーレムフェラチオをされているそれは――彼女達の気まぐれによって、いとも容易く壊される幸運だ。その一方で、あなた側から彼女達を捨てることなど出来ない。113センチMカップと、106センチKカップの美女母娘に惚れられて、酒池肉林の宴を堪能出来るという最高の幸福は、一度失えば、二度と手に入るものではないのだ。

 六花には過去に彼氏がいなくて、葉月は旦那以外の経験がない――というのは知っていても、それがどこまで真実であるのか、あなたには把握出来ない。彼女達は、仮に悪い男に騙されて犯されても、お涙ちょうだいで同情的に語るような人間性ではないのだ。

 あなたは自分が処女厨であると思ったことはない。「経験豊富な女の子が、童貞男子を搾り取るエロも、それはそれでいいよね」という、度量と性癖の広さを持っているのだ。

 だが――


 仙崎六花と、仙崎葉月を独占したいという欲望は――


 極上の美女である彼女達を前にすると、雄は必然的に抱いてしまうのだ。


 葉月の113センチMカップに、歯形が残るほどに力強く吸い付きたい――、六花の綺麗なうなじに、俺の女だということをアピールするようにキスマークを残したい――葉月に尻穴を舐めてもらいながら、六花に睾丸を舐めてもらい――、二人の細長い指を二十本使って、肉棒をこちょこちょくすぐってもらい、最高に気持ちいいお漏らしお射精を出来る幸せを味わってしまっているのだ。

 彼女達を独占したいという感情において、過去の性経験というのは大ダメージであるのだ。

 まあ、葉月が元旦那との性交を経験しなければ、六花はこの世に生を受けなかったわけだが――それすらも、本音を言えば人工授精の処女懐胎であってほしいほどだ。雄としての魅力に欠けて、彼女達を虜にする能力もない、棚ぼたラッキーハーレム男子のあなたにとって、彼女達に男の影がちらつくとそれだけで心臓がドキドキしてしまい――


 それらを全て、理解した上で――


 仙崎六花は、あなたに嘘NTRを仕掛けてきたのだ。


 六花のそれは「もぉ~♡そんなに嫉妬して……っ♡」「安心していいよ~♡私とエッチ出来る男の子はぁ、キミだけだから♡」「ってかてか、初体験のとき……っ♡血ぃ出たの、覚えてないの?……六花ちゃん様が大事に大事に守ってきた処女膜♡キミのおちんぽでぶちぶち~って破って……っ♡処女奪っちゃって……っ♡男達に嫉妬で殺されちゃうのはぁ、キミの方なんだぞ~っ♡」と、最終的には甘々で蕩けるものになるとわかっている。最初は動揺をしたが、それが定番になってしまうと――まるで、母親に絵本を読んでもらう幼児のように、全幅の信頼で待つことが出来たのだが――

 仙崎葉月に、嘘NTRを語らせるのは――

 ちょっと――あまりにも反則であるのだ。

 葉月にどんな男性経験があるのか、あなたには知るよしもない。六花は「私が産まれてから、一回も男を作った経験はないよ」と言っていたが――実の娘が相手でも、交友関係の全てを見せる親はいないのだ。葉月はあなたとの性交渉で、他の男を匂わせることはないし――然らば、あなたも聞くことなんて出来るはずもない。仙崎葉月という、脚が長くて、背の高い極上美女を貪った雄が自分以外にいるというのが――元旦那であっても許せないのだ。これが、彼女を強姦同然に犯した男が仮にいるとすれば――脳細胞はブチブチと音を立てて潰れていくのだろう。

 六花の寝取られ煽りとは違い、葉月の寝取られ煽りは「確かめる術がない」という分だけ、あなたの欲情は激しくなる。正直のところ、彼女の手コキで鬱射精を吐き出した後の記憶は、あまりないのだ。いや、実際にはあるのだが――それはまるで、記録映像を画面越しに眺めているようなもの。十年前の、小学生だった頃の自分を思い返したときに「よく考えたら、何であの頃の自分はあそこまで馬鹿だったんだろうな」と冷静になるようなそれを――あなたは、僅か数時間で体験してしまっているのだ。

 とにかく、気が付いたときには――


 仙崎家のリビングで、仙崎六花をハメ潰していたのだ。


 彼女達の危険日というのは、本来であれば絶対に中出しをしてはいけないもの。あなたは彼女達を本気で愛しているからこそ――責任が取れるようになるまで、膣内射精の子作り交尾をしてはならないと決意していたのだ。理性がグズグズに蕩けて、本能のままに貪るようなレイプをするというそれは――まあ、六花にも悪いところはあるのでと、開き直れる。

 だが、仙崎葉月をどうすればいいのか、あなたにはわからないのだ。

 天才で器用な六花は、避妊に失敗してボテ腹になったとしても、人生を上手くコントロールできるだろう。だが、葉月は違う。男に不器用であり、娘を産んでから二十年間、雄の味を知らずに生きてきたのが彼女であるのだ。あなたの子供を孕んだときに、弁護士業との両立は到底不可能であろう。女性の性的被害に力を入れているのが、弁護士である仙崎葉月なのだ。20年前に孕まされて男に逃げられたのは、もうすっかりと癒えた古傷だ。昔大怪我した古傷を見せて、被害女性の心を開くことは簡単でも――知らない雄に孕まされたボテ腹を見せてしまえば、もう、どんな言葉も説得力を持たなくなるのだ。

 仙崎葉月を孕ませたいという欲求と――絶対に、それをしてはダメだという理性は、常にあなたの中で暴れている。拮抗していると言っても、それは、パンパンに張り詰めた風船と同じであるのだ。ほんの僅かに欲望が加速するだけで、一発で破裂してしまう状況であり――

 だから、今日も必死に我慢しようとしていたのだ。

 無意識の中であなたは「主犯の仙崎六花にはお仕置き徹底レイプ」「従犯の仙崎葉月にはお仕置き羞恥プレイ」と判決を下していたらしい。六花を相手に本気になるのはセーフだが、葉月を相手に本気になってしまっては終わりだ。「今更孕んだらみっともない女を孕ませる」というそれは――理性さえなくせば”死ぬほど燃える”というものであり――

 だからあなたは、意識を失った六花を”使って”下腹部の滾りを鎮めていたのだが――


「お、お願い、します……っ♥


 私のことも……使ってください……っ♥」


 仙崎葉月は――


 今、土下座をして、あなたに懇願をしているのだ。

 ミニスカサンタの格好は、六花の提案したコスプレだが――背が高くて脚が長い葉月が着用すると、その破壊力は段違いだ。

 健全な男の子として、クリスマスの時期はサンタ物のAVを視聴することも多々あったが――それらは全て、言い方は悪いが適当なAV女優に過ぎないのだ。

 仙崎葉月という美女は、AVデビューすれば――億単位の契約金が得られる逸材だ。

 美女と熟女の境目にいる彼女は、どちらの需要にも寄り添うことが出来る。豊胸手術や薬物注射によって、人工的に作られた美しさとは違う。毎日の健全な運動と、健康的な食事によって磨き上げられた極上の雌は――大勢の男の子達の金玉を、空っぽにすることは間違いないだろう。

 頭の悪い女が、ホストにハマって、大金を稼ぐために自らの身体を売るそれは――仙崎葉月には縁のない話。逆説的になるが、仙崎葉月は「AVには絶対に出ることのない肢体」であるが故に、男達を興奮させるのだ。スーツの下に隠れた乳房の形は――乳首の色は――乳輪の大きさは、ビラビラの度合いは、一人産んだんだから膣はグロいんだろうな――という妄想は、素っ裸の女よりもオカズになる存在であり――

 あなたは――


 その全てを、独占することが出来ているのだ。


 六花をぶち犯していた最中で、あなたは葉月の存在にようやく気が付く。彼女は今、床に額をピタリとくっつけた土下座をしている。ロボット掃除機が常に床を綺麗にしているので、汚れはさほどでもないのだろうが――”土下座”というのは、そういうものではない。

 葉月は今、娘の彼氏へと土下座をしているのだ。

「これ以上、意識のない娘をいじめないでください」という土下座ならば親子愛であるのだろう。床に額を擦りつけて、尻を高く突き上げる無様な土下座も、「娘を守るため」であれば全てが反転して、母の愛になるわけだが――


「わ、私のことも……っ♥いじめてください……っ♥


 あなたの命令で♥ふぅ♥ふぅ♥コンドーム、買いに行って……っ♥もうっ♥身体、限界なんです……っ♥


 おまんこ、濡れちゃって……っ♥あなたので、いじめてほしいって♥私の子宮、もう、だめなんです♥限界なんです♥お、おちんぽ♥ください♥私のおまんこに♥おちんぽ♥おちんぽ♥あなたのかっこいいおちんぽ、ください……っ♥」


 仙崎葉月は――

 高く突き上げた尻をフリフリと振りながら”ハメ乞い”をしているのだ。

 自分の娘が、意識を失うまでハメ潰されているのに――助けるわけでもなく「自分がおちんぽを欲しいから」と尻を振っているのだ。あなたの心臓がバクンと弾むのは――、一線を越えたからだ。怒りというのは、頂点を越えると冷静になるらしい。「もう何を言っても、こいつは殺そう」と思えば、殺意を気づかれないように冷静に振る舞うのと同様であり――

 この先、葉月がどれだけ赦しを懇願しても、無理だ。

「絶対に孕ませる」と、あなたの中の雄が吠えているのだ。

”ぐぐ……っ♥”と葉月の髪を掴んで、あなたは彼女を立ち上がらせる。すっかりと発情した雌の顔。子供の頃、彼女は恐怖であり、同時に強い尊敬も抱いていたのだ。ガキが悪いことをしたときに、それが他人の家の子供でも、しっかりと叱れるのが――彼女の思う立派な大人であるのだ。あの頃の馬鹿だったあなたは、葉月が家にいるというだけでも、緊張でドキドキするほどだったのだが――


「…………っ♥♥♥」


 そんな彼女が――

 今は雌を丸出しにして、あなたを見つめてきているのだ。

 どれほどに年齢を重ねても――娘を、お酒が飲める年齢まで育てても――彼女の恋愛情緒は、お子ちゃまもいいところなのだ。自分の年齢も考えずに、乙女を丸出しにした顔で、あなたを見つめている極上の美女。年齢を感じさせないほどにくびれたウエストに、少し距離を置いても、あなたの肌に触れるような極上の爆乳。あなたの肉棒をむしゃぶるためだけに、ノーパンノーブラのミニスカサンタで、わざわざコンビニまでコンドームを買いに行った女を前に――


”むっぎゅ~~~~♥♥♥”


「んんんん……っ♥♥♥」


 あなたは――


 彼女のデカ乳を、サンタ服越しに鷲掴みにしてやるのだ。

 葉月が、ゴクリと生唾を飲むのがわかる。彼女の瞳に反射した今のあなたは、とても冷たい目をしているのだ。目の前の雌を絶対に孕ませるという強い決意に――葉月は身体を一度震わせる。おそらく、それだけで絶頂してしまったのだろう。彼女はあなたの足下に跪き、奉仕を始めようとするので――だからあなたは、彼女がピタリと寄せた両腿を踏んづけながら、雄と雌の圧倒的な立場の差を理解させてやろうと決意した。



――――



 弁護士という仕事をしていると、無様で惨めな謝罪を目にすることがある。

 床に額を擦りつけて、大粒の涙をボロボロと流しながら、謝罪をする彼らが――その直前に痴漢をしていなければ、あるいは心を打たれたのかもしれない。その直前に人妻と不倫していなければ、ハンカチを差し出して「涙を拭いて、顔を上げて」と優しく言えたのかもしれない。

 だが、彼らのそれは、その場さえ凌げればいいというクズの理屈であるのだ。

 頭を下げることが、最大の屈辱であった、ちょんまげの時代ならば話は別だが――現代社会において、土下座というものに価値がないことを皆知っている。「頭を下げるのは最大の屈辱であるから」という価値観においてのみ、土下座は謝罪としての効果があったのだ。「別に床に額を擦りつけても、後でお風呂に入ればいいし」という時代においては、何の意味もないので、私は冷めた視線でそれを見ていたのだが――


”れるれる……っ♥んちゅ……っ♥んれぇ……っ♥れるれるれる……っ♥”


 今の私は――


 娘の彼氏の前で土下座をしながら、足の甲を舐めているのだ。

 私自身の名誉のために言うが、私に、男の人の足を舐める趣味はない。

 六花にこっそり見せられたハメ撮り動画の中で――彼女は、全裸で土下座をしながら、彼氏の足を舐めていたのだ。勿論それは、六花自身が主導権を握って「私のご主人様になってくれないなら別れる」と、彼に首輪とリードを手渡していたのだろう。娘が脅迫をされているならば、母親としては警察沙汰にしてでも解決しなければならないが――娘が脅迫をしている側ならば、親は見逃す他にないのだ。


『土下座して足を舐めるのってね、すごく興奮するんだよ……っ♡

 

 私も、まあ?頭良くて、可愛くて、おっぱいもママ譲りで大きくて……結構プレッシャーもあるんだよねぇ♪……失礼な♪ちゃらんぽらんじゃないってばぁ~


 ……でもね?


 足を舐めるとぉ……っ♡あっ、あっ♡私ってぇ、ただの女の子なんだ~って……っ♡思い出しちゃうんだよねぇ……♡


 あれは麻薬だね、危険薬物だね、ママにはオススメしないよ?……ママはさ?真面目だから、私よりず~っと一杯背負ってるでしょ?それ全部下ろして……一匹の雌になって……セックスおねだりするの……っ♡


 ママはぁ……ぜ~ったいにハマっちゃうから……ね……』


 私は六花に言われたことを、思い出す。

 彼の足は、とてもじゃないが美味しいとは言えないもの。普段のプレイの中でSMごっこをする際、彼はそこをちゃんと丁寧に洗って磨くのだ。美味しいとは言えないが、しかし不快に思うことのない「無味無臭」だ。それでも、足を舐めるという背徳感だけで、雌の子宮が疼いて、強く興奮してしまうのだが――


”じゅるるるるっ♥んじゅっ♥んれぇ……っ♥れるれるれる……っ♥”


 ソファに座った彼の、汗臭い足を舐めていると――

”あっ、これいつものごっこ遊びじゃないんだな”と理解させられてしまうのだ。

 彼の足の指の谷間には、汚れが溜まっていて――私はそれも綺麗に舐め取る。ミニスカサンタ姿で、ノーパンノーブラで、娘の彼氏を誘惑しているはしたない雌にはそれしか出来ないのだ。私の舌は徐々に上昇していき、スネから膝、太腿へと伸びていき――


「ふぅ♥ふぅ……っ♥


 すっごく、熱くて……っ♥クサくて……っ♥んぁ……っ♥ふぅ♥ふきゅ……っ♥


 ……本当に、かっこいい……っ♥」


 彼の股間の前で、釘付けになってしまうのだ。

 ギンギンに隆起した肉棒は、天井を向いた角度で勃っている。

 六花がソファに寝転がりながら、お菓子の食べかすをぽろぽろとこぼすだけで、喧嘩になったこともあるほどなのだが――全裸の彼が大股を開いて座っても、私は文句を言うことすら出来ないのだ。

 目の前の屹立した”それ”は、私の顔とどちらが大きいのだろうか。

 普段の彼はとても優しくて、六花の尻に敷かれている男の子。六花の母親の私から見ても、ちょっと心配になるような気弱さなのに――今の彼は、私の頭を優しく撫でながら”舐めろ”と、言葉にすることすらなく命令をしてくるのだ。

 鼻腔に広がる、凶悪なフェロモンは――ああ――

 私のような、淫乱な雌には耐えることが出来ない代物だ。

 先ほどまで六花と、たっぷりのセックスをしていたのだ。彼女が意識を失えば、膣は緩くなってしまう。”マグロ”の状態と同じであり、普通ならば楽しくはないので、やめてしまうのだろうが――彼の目的は”六花を孕ませること”であるのだ。意識を失っていても、女の子は中出しをされれば妊娠することが出来るのだ。

 雌を本気で孕ませようとする雄は、どうやら、凶悪なフェロモンを放つらしい。

 飲みの席で、私を誘惑してくる男達のそれには、強い嫌悪感しかなかった。彼らが肉棒を硬く隆起させて、ズボンを膨らませながら、私をホテルに連れ込もうとするそれは大嫌いなものなのだが――


 大好きでたまらない雄が、今、私を孕ませようと――

 金玉をパンパンにしているというそれが――


「……り、六花を……っ♥いっぱい犯してくださって、ありがとうございます……っ♥


 お腹を痛めて、産んだ甲斐がありました……っ♥あなたのおちんぽ様を、満足、させられたなら……っ♥


 ふぅ♥ふぅ♥で、ですが、不肖の娘は……っ♥あなた様の、おちんぽ様がまだ、満足していないのに……っ♥も、もう、限界ですので……っ♥


 愚かな娘の、責任を取って……っ♥


 わ、私が……仙崎葉月が……おちんぽ様、鎮めさせていただきます……っ♥」


 私に、屈辱的な”媚び”を口走らせるのだ。

 亀頭に”ちゅっ♥”とキスをするのは、彼に教え込まれた挨拶だ。

 何度も何度も、口付けをしていく。私のフェラチオは、当初よりは上達したが――それでも、六花のものに比べれば下手くそもいいところ。スポーツも学業も、若さがもたらす上達速度に、私のようなおばさんは勝てないのだ。だから――そうして何度もキスをして、絶対的な忠誠を誓う。「彼女の母親が、自分のチンポに愛おしそうにキスをして、頬ずりをして、”私はあなたのものである”と逆マーキングをしてくる」という光景が、彼に興奮をもたらすのならば――私は自らの武器を、出し惜しみなど出来ないのだ。

 何度も何度もキスを繰り返すと、彼の肉棒が唾液で濡れていき――精液と汗と愛液が入り交じった、濃厚な雄の匂いを漂わせてくる。はしたない話だが――彼がお風呂に入った後で、その下着の匂いを嗅いだことがあるのだ。

 若さがもたらす、強烈な雄の匂い。

「いい匂いだと思う相手は、遺伝子的に相性がいいのだ」と六花が言っていたが――だとするならば、私と彼の相性は抜群であるのだろう。「娘の彼氏の下着の――それも、ペニスが重点的に触れていた箇所の匂いを嗅いで達してしまう」という最低に惨めで情けないそれも――自分の中で肯定されてしまう程度には、彼の匂いは最高の好物であり――


 今、それが目の前に存在するのだ。


 彼が一言――ああ、まるで飼い犬に命令するように――


”よしっ”と呟いて、それでもう終わりだ。


”じゅるるるるっ♥ぶじゅるるるっ♥はむっ♥んじゅるるるっ♥ぶじゅるるる~っ♥”


 私は彼の肉棒を、一口で咥え込んでしまうのだ。

 自慢ではない――本当に自慢ではないが、私は顔が小さい。余分な脂肪が付いていないのはそうだが――それ以上に、骨格が小さいだけの話であるのだ。自慢するほどでもないが――話が逸れた。

 六花も私と同様に小顔だが、彼女は、何度も性交を繰り返しているのだ。

「今日はせっかくのデートだけど、生理だから、お口だけでもいい?」と提案をして――たっぷりとフェラチオだけで搾り取る日もあったらしい。そんな彼女とは違って、私にとってのフェラチオというのは未知数のものだ。少なくとも、六花を産む前に提案をされていれば「異常性癖の変態プレイ」だと思って、嫌悪したであろうそれを――

 今、私は娘の彼氏の前で、大口を開いて行っているのだ。

 口いっぱいに広がる、濃厚な雄の味だが――肉棒で口を割り広げられているので、飲み込むことが出来ないのだ。舌先だけで感じる肉棒の味や熱は、すぐに唾液と攪拌されて淡く消えていく。”おちんぽというのは、臆病にペロペロ舐めるから怖いだけで――、一気に咥え込んで、喉を使ってシゴきあげてやれば、おしっこの直後でも大したことは無いのだ”という常識を、私は遥か年下の彼に教え込まれてしまったのだ。

 上目遣いで彼を見つめて、両手は彼の睾丸を揉みしだく。

 指の間で睾丸を挟み、力を込める。痛くはないように、けれど、違和感は抱く程度に。最初、彼は私に”金玉責め”をされる際に緊張を覚えていた。無理もない。経験豊富な六花と違い、私にとって睾丸というのは「襲われたときに、そこを蹴り飛ばせば無力化できる」という弱点でしかなかったのだ。それでも彼は優しく、何度も何度も、私に金玉を触らせてくれた。今ではそれの扱いもすっかりと慣れて――

 だから、喉奥で肉棒を咥え込みながら、金玉を揉みしだくことも容易であるのだ。

 目の前の雌は、自分に一切の危害を加えない――加えるはずもない――と、徹底的に媚びながら、彼の本能に訴えかけていく。涎をダラダラと垂らすのは、彼がそれに興奮するからだ。高価なソファに唾液が染みこんでいくのは、普段の私ならば耐えられないものだが――そもそも彼は、丸出しの尻穴をくっつけている状態であるし――素っ裸で、膣から精液を垂れ流した、グロッキー状態の娘も転がっているのだ。今更、何も困るものではない。唯一困るのは――彼が私のフェラチオに、満足してくれないことだけだ。カリ首の角度を調整して、私は喉の粘膜を刺激する。涎がダラダラとあふれて、どぼどぼとこぼれて――その姿は私にとって、何よりも誇らしいものであるのだ。

 無限の時間、そうして彼の肉棒をしゃぶっていられることも出来たが――


”ぐぐ……っ♥”


”ちゅぽん……っ♥”


「ふぅ♥ふぅ……っ♥


 わ、わかりました……っ♥


 私の身体……ど、どうぞ、使ってください……っ♥


 あなたの、凶悪な雄ちんぽ……っ♥性欲が昂ぶって、六花をレイプしちゃうくらい♥恐ろしい……凶悪レイプ魔おちんぽ……っ♥


 い、淫乱おばさんおまんこで……っ♥退治してあげる、から……っ♥」


 彼は私の頭を掴んで、肉棒から口を離させるのだ。

 限界が近いのは、彼も私も同様であるらしい。この先は、手コキもフェラチオもパイズリも好きなだけ出来るが――「まずはおまんこを使ったセックスがいい」というのは、互いの共通見解であるのだろう。

 彼は六花をソファから降ろして、床へと寝転がらせる。

 カーペットを敷いてはいるが、それでも愛しい恋人を床に放り捨てるのだ。母親としての怒りは――「あっ♥六花よりも、私を犯すことを優先してくれたんだ……っ♥」という雌の本能によって上塗りされる。

 私は仰向けになり、大股を開いておねだりをするのだが――


”ぐるん……っ♥”


「…………あっ♥」


 彼は――


 私の身体を反転させて、うつ伏せにさせるのだ。

「ふぅ♥ふぅ♥」と息が荒くなるのは、この先に待ち受けているものを一瞬で理解するから。彼は私の上に跨がり、体重を掛けてくる。”ぎしっ”と鳴ったのが、ソファのスプリングか、それとも私の骨格かはわからない。

 爪先まで、足をピンと伸ばすのは、それが彼の望みだからだ。 

 ソファの座面に私の身体は埋もれていき――彼は更に腰を深く落として”ぐちゅり……っ♥”と私の膣口に、亀頭を触れさせる。

 それは――俗に言う”寝バック”の体位だ。

 健康で、若くて、三徹をしても平然としている六花とは違い――私の身体は、いつ破綻が来てもおかしくはないものだ。ジムに通っているので、同年齢の周囲の女性よりは遥かに健康でも――結局のところ、神様が定めた老化に抗うことはできない。今はまだ大きな疾患がなくても、いつかその日が来ることを考えると、「腰に負担をかけてはいけない」というのは、私の当然なのだが――

 彼の性欲の前では、そんなもの、まるで関係がないのだ。

 私は腰を浮かせようとしたり、足をジタバタとさせて抵抗を試みるが――その度に、彼は”ぐぐぐ……っ♥”と力を込めてくる。痛みはないが、それでも、”あっ、絶対に逃がしてはもらえないんだな♥”とわかってしまう力強さ。私のようなおばさんが、ジムに通って必死に体型を維持したところで――優しさが取り柄の男子大学生にすら、勝つことは絶対に不可能であるのだと思うと、興奮が昂ぶってしまう。

 彼は私の尻肉を”べちんっ♥ばちんっ♥”と二度ほど叩き、それから――


”ぬぶぶぶぶぶぶ……っ♥♥♥♥”


 私の膣肉に、肉棒を挿入してくるのだ。

 本来であれば、私は必死に媚びる嬌声を奏でなければいけない。

 六花のように、媚び媚びの嘘喘ぎで挑発をするような真似は出来ないが――まあ、その、「ちょっと、喘ぎすぎ」と言われるレベルならば、嘘ではなく”演出”であるのだ。セックスというのは、独りよがりで行うものではなく、共同作業であるのだ。相手を喜ばせるための、多少の脚色は必要なものであり――本来であれば私も『あんっ♥あなたのおちんぽ♥あっ♥あっ♥かっこよすぎ……っ♥』と挑発をすべきなのだが――


「んおおおおお…………っ♥♥♥」


 私の喉から漏れ出たのは、死にかけの動物のような低音であるのだ。


”どぢゅんっ♥ばぢゅんっ♥ぐじゅっ♥ぶじゅっ♥じゅぶぶぶぶっ♥ぶじゅるるっ♥”


「おっ゛♥んぉ゛っ♥あぐぅ……っ♥おおおお゛~っ♥うごっ♥おっ♥ほぉ♥ほきょ……っ♥ん……にょ……ぉぉお~~……っ♥♥♥」


 寝バックというのは、女性が絶対に勝つことが出来ない代物だ。

 通常の性行為とは違い、肉棒は深い角度で突き刺さることになる。ポルチオもGスポットも、雌の性感帯と呼ばれる場所はほとんどが寝バックで擦られることになり――しかも、背後から押し潰されているので、快楽を逃がすことすら出来ないのだ。 

 六花ですら、寝バックを滅多に行うことはないと言っていた。先ほども言ったが、セックスというのは共同作業だ。互いに相手を気持ち良くすることで、最高のフィナーレを迎えられるので、協力をする必要があるのだが――

 寝バックというのは”雌が、一方的に気持ち良くさせられる”というものであるのだ。

 男の子の快楽は通常通りでも、女の子の快楽は十倍に近いのだ。六花がどれだけ性豪であっても、寝バックを相手に勝つことは出来ない。彼女が出来るのは、寝バックには行かないように主導権を握ることだけであり――

 だから、ブチ切れてしまった雄様を前に、抗がう術などないのだ。

 私もまた、彼の執拗でねちっこい寝バックに、ひたすらに気持ち良くされるばかりだ。腹の内側の、使ったことのない腹筋がビグビグしているのがわかる。翌日――ではなく、明後日に筋肉痛が来るのだろうと考えられるのは、快楽が激しすぎて逆に冷静さを保てているからだ。絶対に助からないと理解した、交通事故の被害者は、きっと今の私のように――逆に達観出来るのだろうなと、そんなことまで考えられる余裕がある。

 彼は私の身体を、徹底的に押さえ込んでくる。

 そんなに心配せずとも、逃げる気は毛頭ないのだが――雌を孕ませたい雄は、そういうものなのだろう。

 私の身体に体重を掛けて、逃げられないように――膣内射精を免れないように――そうした腰使いをしてくるのだ。私の子宮が”きゅぅ~っ♥”と媚びるように疼いているのがわかる。彼の赤ちゃんが欲しいと、子種が欲しいと、必死に叫んでいるのだ。

”ぬちぬち♥ぬじゅぬじゅっ♥”と私の膣壁を擦りあげていき――私は一回目の絶頂を迎える。全身をビグビグと弾ませるのは、快楽を逃すためのものだが――今の私は、寝バック状態で拘束をされているのだ。膝の裏には彼の足が絡んでいて、足を曲げることすら許されない。ああ――だから、これは”お仕置き”なのだろう。私が二度と、彼を挑発することがないように――、二度と、元旦那を使って煽らないようにと、私の骨身に刻み込む気であるのだろう。

 彼の腰は最初、激しく弾んでいた。

 私の大きなお尻が”べちんっ♥ばちんっ♥”と破裂音を響かせて、それは恥ずかしかったのだが――やがて、腰の動きがゆっくりになり、私の膣の最奥へと亀頭を馴染ませていく。「ふぅ♥ふぐ……っ♥」と唸り声をあげるのは、それがもっと恥ずかしいからだ。私の膣肉を、自分の形に馴染ませようとする彼の腰使い。ああ、私は本気で、赤ちゃんを孕ませられるんだと思うと――

 どうしようもないほどに、嬉しくなってしまって――


「だし、でぇ……っ♥出しで、ぐだぢゃい……っ♥


 ふぅ♥ふぎゅっ♥……ん、んぎゅぎゅぎゅ……っ♥


 う、うそ、だからぁ゛……っ♥


 危険日って、言ったの……っ♥ふぅ♥ふぐ……っ♥うそ、だがらぁ゛……っ♥」


 私は――


 彼に嘘をついて、”安全日”を自称するのだ。


 冷静になれば、自分がやっていることがどれだけ最低かはわかっている。私の意思ではなく”避妊失敗”ということにして――彼にも責任を負わせようとしているのだ。お人好しの彼が、私に子供を孕ませた後で、堕胎を強要しないことは理解している。大学を辞めて、責任を取るために働いてくれるのだろうか。ああ――今の私は、最低の雌だ。自身の快楽を優先するために、後背位でこっそりゴムを外すヤリチン男子と、何が違うと言うのだろうか。

 娘の彼氏に本気の恋心を抱いてはならない。これは一時、性欲処理として娘から”借りている”だけだ。本気のセックスをしてはならない。これは遊びだ。わかっている。わかっているのに――

 子宮が、彼の赤ちゃんを欲しくてたまらなくて――


 彼は、私の耳元に顔を寄せて――


”…………嘘だよな?”


 と、囁いてくるのだ。


 ああ――それでもう、限界だ。

 疑問を尋ねてくるのではなく「嘘をつくな」と、私に指摘をしているのだ。彼は危険日であることを理解していて、私のことを本気で孕ませようとしていて――

 だからこそ、私の安全日という嘘を簡単に見抜いてしまったのだ。

 顔が一瞬で真っ赤になるのがわかる。恥ずかしくなると、どうして耳が熱くなるのだろうか。無様すぎる姿が、自分で許せずに、逃げだそうとするのだが――”どちゅんっ♥ばぢゅんっ♥”と彼のピストンは、ますます激しくなるばかりだ。寝バックというのは、雌が逃げることの絶対に出来ない体位。雄が孕ませたいと思えば、それに抗うことは出来ないのだ。

 年甲斐もなく――娘の彼氏に孕まされたいと思って、私は喜んでしまっているのだ。

 最後に、彼は肉棒を”ぐりぐりぐり~っ♥”と私の最奥へと押しつけてくる。狙いをロックオンするようなそれに――「あっ、孕む♥」と思ってしまい――”びぐびぐびぐ~っ♥”と下半身を激しく痙攣させる。雄の精液を搾り取るために、膣が”ぎゅ~っ♥”と締まって――それがとどめとなったのだろう。彼は最後に”おおお゛……っ♥”と、地響きのような嬌声を漏らして、そのまま――


”びゅるびゅるびゅる~っ♥びゅるるるる~っ♥びゅるびゅる♥ぶびゅるる♥びゅるる~っ♥”


”びゅぐびゅぐ♥どびゅどびゅ♥びゅるるる~っ♥びゅ~っ♥びゅぐんっ♥どぴゅっ♥”


”びゅるびゅるっ♥ぶびゅるるる……っ♥びゅくんっ♥どぴゅっ♥びゅ~……っくんっ♥”


”…………っ♥♥♥”


「おおおおお゛…………っほぉ……っ♥」


 彼は私の膣内へと、精液を解き放っていくのだ。

 いつもの”ムラムラを解消するためのセックス”とはまるで意味合いの違う――、一匹の雌を孕ませるための、本気の種付け射精であるのだ。粥のようにどろどろとした精液は、おそらく、私の膣内にこびりつく気であるのだろう。精子というのは数日は、女性の膣内で生き残るように出来ているのだ。数億匹の精子の内、たった一匹でも卵子に”ちゅぷんっ♥”と受精をすれば――それだけで種付けが完了してしまう。私がこの後、シャワーで膣を流し洗ったとしても平気なように――優秀な雄様の本能は、自らの精液をドロドロにしているのかもしれない。 

 だが――


”どぢゅんっ♥ぐじゅっ♥ぶじゅじゅじゅっ♥じゅぶっ♥ぶじゅるるるっ♥”


「おっ♥ほっ♥んおおおお゛……っ♥おごっ♥んぶぶぶ……っ♥」


 彼はどのみち、私にシャワーを浴びさせる気はないらしい。

”娘がだらしねえんだから、お前が責任取れよ?”と彼は耳元で煽ってくる。普段の彼は、そんなことを言わない。私のことをマゾメスだと思って、喜ばせるために、悪役の台詞を口にするのだろう。ああ――その言葉の内容よりも、”私を喜ばせるために、彼が口にしてくれた”という事実だけで、私の中のマゾメスは喜んでしまうらしい。

 六花がハメ潰されている間は――仕方なく、本当に仕方なく、私が若い獣の性欲を受け止めてあげる必要がある。彼は寝バックで私を押し潰しながら、身体の前面に腕を回してくる。私の大好きな「寝バック乳首コリコリいじめ」をしてくるのだと思うと――それだけで、軽く達してしまうのだ。ああ――私の身体はすっかりと、彼に調教されてしまっているらしい。やがて六花が目を覚まして、私達母娘は彼の赦しを得るために、”その映像が世間に流出したら、恥ずかしくて生きていけない”となるようなプレイと宣言までさせられてしまったのだが――今の私に先のことを考えていられる余裕もなく――だから彼に二度目の膣内射精を注ぎ込まれた後に、小便をごくごくと飲まされて、そのお掃除フェラをして、再度膣内射精をされて、「あなたに赤ちゃんをプレゼントしにきた淫乱サンタで~すっ♥」と映像を撮られて、また種付け射精をされて――と、ただひたすらに、本能のままに乱れていくばかりであった。




Comments

並カルビとセンマイ

クリスマスにマイク先生のスケベおばサンタを味わえる幸せ ありがとうございます

wws2jsh7

返信遅れました!こちらこそありがとうございます!

谷澤晴夫

定番だけどゴムを買わせるの本当にエロくて良くて、そして、娘をしっかり抱きつぶしてからの母親の土下座懇願がエロくて最高なのに、そっからの種付けはもう更に最高で気持ち良かったです。

wws2jsh7

ありがとうございます!人妻、土下座のための肩書きだね