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”かちゃかちゃ……かちゃかちゃ……っ”


”じぃ~……っ♡♡♡”


”かちゃかちゃ、かちゃかちゃ……っ”


”じぃ~♡じぃ~っ♡じぃ~~~~……っ♡”


「……あっ、邪魔だったかな?


 ふふっ♪いやはや、気にしないでいいんだよ?


 ……ボク、キミがゲームに夢中なの……大好きだからさ♪」


 あなたは今――


 お風呂上がりに、ゲームをしているのだ。


 子供の親が、ゲームやスマホに熱中するそれを、あなたは否定する気はない。

 彼らは常に育児に忙しくて、二十四時間態勢での世話を余儀なくされるのだ。人間である以上、どうしたところで限界というものはある。普段、穴が空くほどに子供を見つめているからこそ――少しでも休息に励むタイミングがあれば、その時間を無駄にすることは出来ない。勿論、それで子供が危険な目に遭うのは論外だが――彼らは、まだ親ではない自分では想像も付かないほどの苦労をしているのだと推測することは出来て――


 一方で、篠崎玲を放置してゲームに熱中するそれは、あなたには理解できないものだ。


 玲という美少女は、どれほどに眺め続けても、決して飽きることがない代物。

 親というのは、自らの子供が一番可愛いと思うように遺伝子的に作られているらしいが――それでも、篠崎玲は赤ちゃんの頃から「ちょっと比較にならない可愛らしさ」というオーラを放出していたのだ。生後数ヶ月の時点で、既にオムツや離乳食のCMに引っ張りだこであった存在であり――

 そんな彼女を恋人にすれば、どんな雄でも、玲を放置することは出来ないのだ。

 自分が見ていない数秒の間に、玲が他の男とメッセージをやりとりするかもしれない。「ちょっとコンビニ行ってくるから」と彼女が、往復三分のコンビニに向かうだけでも――それを狙っていた悪い男達が、彼女をハイエースで拉致するかもしれない。普通のカップルであれば、妄想癖のある彼氏の馬鹿げた話であっても――

 篠崎玲という美少女において、それは決して、あり得ない空想の与太話ではないのだ。

 せめて、玲と一緒に楽しむパーティーゲームであればいいのだが――今、あなたはオンライン対戦のFPSをしており――

 ああ、それが自分の話でなければ、あなたはあなたを許せないのだが――


「……ふふっ♪


 大好きなキミのゲームプレイ動画を……ボクは一番間近で眺められるんだよ?


 ……キミだって、ボクが集中しているときの顔、好きだよね……っ♡


 ボクと勉強会しているとき……キミが言ったんじゃないか♡ボクが集中しているときの横顔が可愛すぎて、全然捗らないって……っ♡それと同じだよ……っ♡


 逆だとしても、そうだろ?


 ボクがキミを放っておいて、ゲームに夢中になっていたら……


 キミだって……そのお顔を見つめて喜べるだろう……?」


 それは、他ならぬ篠崎玲の提案であるのだ。

 彼女は今、ピンク色のもこもこパジャマを着用している。

 ウサ耳のフードが付いたもこもこパジャマは、手触りだけでも「あっ、これ気持ち良すぎる」「ちんちん擦りつけたらヤバいやつだ」と本能的にわかってしまうもの。小学生女子が着用しそうなそれを、篠崎玲という、爆乳美少女女子大生が着用して――あなたに体重を預けているのだ。

 下半身も同じように、保温性に長けた長ズボンであればいいのだが――ムチムチな太腿が露わになっている、短い裾であるのだ。コスプレセックス用の衣装を着用する必要は、玲には存在しない。玲が着用すれば、どんな衣装でもドスケベになってしまうのだ。シスター服であろうが、スーツであろうが、作業着であろうが――篠崎玲が着用した時点で、その全てが男の子の欲情を煽る「チン媚び変態衣装」になるわけで――ああ、だから彼女はモデルとしての仕事が絶えないのだろう、と思わず理解をしてしまう。


「ボクね、これが夢だったんだ……っ♡


 世の中の普通のカップルって、四六時中イチャイチャしているわけではないだろう?自分達の生活や趣味が合って……時には、恋人との関係性が億劫になる時間だってあるんだ……っ♡


 ボク、残念ながらすっごく可愛くて……すっごくエッチで……っ♡キミ、ボクに夢中だろ?……だから、無理やりでもキミには、普通の彼氏になってもらう時間が必要なんだよ♡篠崎玲を彼女にしても、ゲームに夢中になれる時間がある……っ♡ボクにえっちなことを迫られても、「明日は早いから無理」と拒んでくれる……っ♡そういう男の子になってほしいんだよ、キミ……っ♡」


 玲はあなたに抱きつきながら――

 頬を、スリスリと擦りつけてくるのだ。

 鼻腔をくすぐる、お風呂上がりの彼女の香り。集中をしていられる余裕なんて、あるはずもなく――「ああ、負けてしまったね……」と彼女は、小さく漏らすばかり。

 あなたは目の前の美少女に、何をしても許される立場であるのだ。

 コントローラーを置くと、玲は不思議そうにあなたを見上げてくるが――「あ……っ♡」と、すぐに理解をしたのだろう。

 彼女のもこもこパジャマは、胸元の位置までのジッパーが付いている。

 本来は着用するときに、頭を通しやすくするための措置なのだろうが――玲は、それの正しい使い方を知っているらしい。肌を噛んでも平気なように、プラスチックで作られたジッパーを降ろすと――


「……ふふっ♡


 ムラムラきちゃったのかな、キミ……っ♡


 うんっ♡ゲームってお手手が疲れちゃうよね?ボクはあまりやらないから、わからないけど……ふふっ♡


 ……そうだよ♡


 ボクのおっぱいを揉んで……お手手のストレッチをしないとね♡」


 篠崎玲の、なま乳が露わになってしまうのだ。

 性行為をしないとき、彼女は自らの乳房を覆うナイトブラを着用する。それはつまり――あなたとの性行為を望んで、わざわざノーブラにしている、というわけだ。

 ゲームをしながら汗ばんだお手手を、あなたは玲の乳房に擦りつける。

「ん……っ♡」と彼女はわざとらしく肩をふるわせるのだ。すべすべでもちもちで、そのくせ、お風呂上がりに汗ばんでしっとりしている乳肉に――あなたは掌を擦りつけていく。ザラザラなお手手の皮膚が、玲のすべすべな肌に擦りつけられるのは――きっと、ヤスリをかけられるようなものだ。だから、あなたは反射的に手を引こうとするのだが――


”ぎゅ~っ♡”


「ほら……っ♡


 逃げちゃだめだよ、彼氏様……っ♡」


 玲は、あなたの手首を掴んで――

 自らの107センチLカップに、むぎゅっと押しつけてくるのだ。

 掌の中心で、コリコリの乳首が転がるのがわかる。あなたの反対の手は、玲に誘導されるがままに、下半身へと伸びていく。先ほど、お風呂上がりは互いの身体を拭き合ったのだ。玲が購入してきた、ふかふかで大きなバスタオルによって――あなたは尻の谷間の水滴まで吸い取られてしまっている。あなたもまた、玲の膣内に至るまでを完璧に拭き上げて――その後は、玲の髪にドライヤーをしながらイチャ付いていたのだが――


「……ふふっ♡


 また、お風呂に入らなきゃダメかもね……っ♡」


 玲の股間は――

 今、ぬるぬるに濡れてしまっているのだ。

 先ほどのソーププレイ&浴槽セックス程度では、玲の性欲は満たされることがないらしい。もこもこパジャマの彼女は、しかし、それ以上を提案してくることはない。涙に潤んだ瞳で、上目遣いをしてくるのは――これ以上ないほどの誘い受けであり――


”~~~~っ”


 だから――


 あなたは、玲を寝室へと誘うのだ。


「ふふっ♪……全く、えっちな彼氏様のお誘いとくれば……っ♡断るわけにはいかないね……っ♡


 仕方ないなぁ……っ♡キミの性欲が暴走して、他の女の子を襲ったりすることがないように……っ♡


 ボクがちゃ~んと、満足させてあげるからね、キミ……っ♡」


 玲は”やれやれ”といった様子で、あなたを挑発してくる。

 目の前に存在する完璧美少女の言葉に――あなたの肉棒は、ズボンの中で痛いくらいに勃起するばかり。玲はゲームの時間を、休憩として扱っていたのだろうが――あなたからすれば、可愛くておっぱいの大きい王子様系美少女と密着しながら、イチャイチャさせられることを”強制”させられていたのだ。玲のことを徹底的にレイプする気で、肉棒は凶暴に膨らんでいる。玲も流石に、それを察したのだろう。”ごくり……っ♡”と生唾を飲むが、それ以上何かを発することはなく――そのまま、あなた達は寝室へとなだれ込んでいった。



――――



「……ど、どうかな?


 うん……っ♪これが撮影の現場ならね?ボクは恥じることはないよ?女子高生の役柄は、女子高生しか演じられない……なんて窮屈な話はないからね……♪二十代後半の女性でも、制服に袖を通せば、そこには女子高生が存在するんだ♡ボクに関しては、去年まで制服に袖を通していた身だからね♡……ほんっと、撮影なら少しも恥じずに、胸を張れるんだが……っ♡


 ……愛しい、キミにはね?


 全盛期のボクを……見られてしまっているだろう?


 だから……これは、ちょっと、恥ずかしいなと思ってしまって……っ♡」


 篠崎玲は――


 今、セーラー服に袖を通している。

 

 昨年まで、高校生だった彼女が着用する制服は――果たして、どこに”非現役要素”があるのだろうか。

 四十や五十になってから、学問に触れたいと思って、高校に通い直す人間を笑うほど悪辣な教育は受けていないのだ。三十歳年上の人間が制服を着用しても笑わないのに――目の前にいる彼女は、今、大学一年生だ。高校に通う生徒が一年、留年したのと同じ。全くといっていいほどに違和感はないのだが――


 それは、あなたのおちんちんの話だ。


 玲にとっては、かなりの羞恥があるのだろう。いつもよりも早口になって、頬を赤らめている。どんなに変態なマイクロビキニであっても、あなたの前では自信満々に着用するが――変なところで、羞恥が存在するのだなとあなたは感心をして――


「――えっ?」


 それから――


「……ふふっ♪


 そういうこと言うの……ほんとずるいな……♡」


 あなたは篠崎玲に――


”いつだって、今が全盛期だ”と訂正をするのだ。


 普段のあなたであれば、思いついても、口に出すことは出来ない恥ずかしい言葉。だが、玲の美しさを褒めることは、何一つ恥ずかしい物ではないと理解しているのだ。玲は嬉しそうに微笑んでから、あなたの隣に腰掛ける。

 ベッドの横には、今、制服姿の篠崎玲がいるのだ。

 あなたも同様に、学生服でも着用すべきかと思ったのだが――あなたが玲の制服姿が大好きであるように、彼女もまた、あなたの”パンツ一丁”の状態が好きであるのだ。玲は、あなたの太腿をスリスリと撫でてくる。彼女のすべすべな、むだ毛の全く存在しない、真っ白な太腿とはまるで違う。ザラザラで、ジョリジョリで、女の子が本来嫌悪すべきようなそれを――彼女は、瞳に熱を浮かべて見つめてくるのだ。


「うんっ、それでどうするんだい?


 ……だから、今日の設定さ♪


 ……ふんふんっ、なるほど……


 いやはや……キミは相変わらず賢いね♡


 うん?褒めてるんだよ♡嫌味じゃないさ♡


 ……ボクはね、知っての通り性欲は強いが……えっちな知識はあまりなくてね……っ♡


 大好きなキミに抱きしめられて、えっちしているだけで全部満足しちゃうんだ……っ♡あ


 それに比べて……男の子の欲望というのは、激しくて強いだろう?キミと一緒に、アダルトビデオや、アダルトグッズのコーナーにデートするとき思うんだよ……っ♡男の子の性欲って言うのは……これほどまでに知恵を振り絞らないと満たせないものなんだ……ってね♡だから、そこには強い尊敬を抱いているわけさ……ふふっ♪


 ボクが、キミの後輩彼女になって……


 別れ話を切り出されて……でも、ボクは別れたくなくて……


 ……この淫らな身体で……キミを必死に繋ぎ止めようとするイメージプレイ……っ♡


 ああっ♡演じるのは大好きさ♡この前は女教師で……その前は、久々に帰省した田舎の幼馴染、だったよね?……ふふっ♡……嬉しいのはね、キミが興奮をしてくれることさ……っ♡ボク、顔と身体だけが強い武器だろう?この顔と身体があるから……キミだってボクを見てくれるんだろう?……責めているわけじゃないよ♪ボクが、キミの大好きなところを余すことなく味わいたいように……っ♡


 ボクだって、キミに全部、骨の一片も残すことなく平らげて欲しいんだから……っ♡


 それじゃ、早速だけどキミ……ああっ、違ったね……っ♪


 先輩……ボクと別れるって言うのは、本当ですか?」


 玲はあなたを見つめて――


 表情を一瞬で、変化させてくるのだ。


 演技の道に歩んでいれば――彼女はきっと、今頃、テレビで見ない日はない大女優になっていたのだろう。

 学芸会と文化祭の出し物以外での、演技経験がほとんどない現状でも、ドラマや映画のスタッフ達は玲を起用したくて仕方ないのだ。彼女の容姿は、ただそこにいるだけでも、人目を集める美しさがある。銀幕デビューを果たせば「演技は下手かもしれないけど、顔が良すぎるから気にならない」「むしろ、あの演技も個性があっていいかも」「というか、篠崎玲が目玉なんだから、周囲がその演技に合わせるべきだろ」という無茶な擁護が飛び交うのだ。痛々しい信者が、崇拝対象を庇うためにこじつける理屈は――しかし篠崎玲ほどの教祖様ともなれば、それらは容易く正当化されるのだ。

 彼女が演技の道に進んでいれば大女優に。歌と踊りの道に進んでいればトップアイドルに。あるいは、自らの身体を切り売りする道へと進んでいれば、日本中の男の子が知っている超人気AV女優になっていたのかもしれない。篠崎玲というのは、望んだ全ての未来を手に入れられる、最上級のポテンシャルを秘めた美少女であり――


「先輩……?ボクに何か、直すとこはあったかな……?


 ボクは、その……恥ずかしいが、思い当たる節はないんだ……


 先輩に相応しい彼女であろうと、必死に努力してきたし……それに見合う女の子であったと思うんだ……


 お願いだ、先輩……


 ボクの何がダメだったのか……教えてくれないか……?」


 あなたは――


 そんな極上の美少女を、今、自分の性欲を満たすための――専属イメクラ嬢へと堕としてしまっているのだ。


 玲はあなたを見つめながら、心底からの言葉を吐いてくる。

 困ったのはあなたの方だ。これはあくまで、ただ、思いついただけの設定なのだ。玲との夜の営みを励むために、AVのサイトを眺めながら、良さげな設定を真似しただけのものであり――

「あれ?篠崎玲を彼女にして、別れたいと思うことなんてあるのか?」と、現実が頭をもたげてしまうのだ。

 これが画面越しに眺めるAVであれば、設定の齟齬を追究するのは野暮だ。だが――自分のこととなれば、話は違う。後輩美少女の篠崎玲は、自らの身体を使ってでも、あなたをつなぎ止めたいほどに惚れているのだ。それでも、別れたいと思う感情は――


 どうしようもないほどに――


「…………え?」


 一つだけ、思い当たる節があったのだ。


 それは――


 男の子の劣等感だ。


 篠崎玲という超絶美少女と、あなたという凡庸男子は、当然ながら天秤が釣り合わない。その天秤が等しくなっているのは――あなたの側に、篠崎玲から与えられる莫大な愛情があるからだ。この関係性が成立しているのは「玲が、あなたのことを好きだから」が全て。「あなたが玲のことをどれだけ好きか」というのは、関係性の存続には一切寄与していないのだ。

 だから――


 たまに、それが重たく感じることがあったのだ。


 自分のような人間と、玲が一緒にいることは――彼女のためにはならない。玲のことを本気で愛していて、大好きだからこそ――彼女を思えば、自分は身を引く必要があるのではないか。篠崎玲のために、篠崎玲と別れるという、男の子の勝手な都合も――

 しかし、それを正当化させる程度には、玲が美しすぎるわけで――


「……先輩


 そんなことを考えていたんだね……?」


 あなたは、その理屈を玲に伝えるのだ。

 勿論、全てを詳らかにすることは出来ない。ドロドロとした感情の、表面の上澄みだけを掬って提出するのだ。あなたの演技は、棒読みのAV男優よりも酷いものであり、人前では絶対にすることはないが――その奥底に抱いた感情は、実体験から生み出された”本物”であるのだ。どうにか、玲の演技には釣り合いが取れるだろうかと思っていると――


「…………っ」


 玲は――

 

 言葉に、詰まってしまうのだ。


 これは台本の存在する演劇ではなく、即興で成立するエチュードであるのだ。あなたが言葉に詰まるのは多々あることで、その度に玲は助け船を出したり、あるいは優しい目であなたを見つめてくるのだ。だから、それ自体は不思議なものではないのだが――

 例は基本的に、頭の回転が非常に早い女の子だ。

 そんな彼女が言葉に詰まる――という状況に、疑問を抱いていると――


「…………どうして


 どうして、そんなことを言うのかな……?」


 玲は――


”ぼろぼろ……っ”


 両方の瞳から――大粒の涙を流しているのだ。


「す、すまない……泣く気はなかったんだ……ゆ、許してくれ!面倒くさい女の子だと、お、思わないでくれ……っ!


 ……で、でも、だけど……ずるいよ、キミ……


 キミと別れるなんて……ボク……ボク、無理、だよぉ……っ」


 玲は――

 あなたの身体を、”ぎゅ~っ”と力強く抱きしめてくる。

 そこにいるのがか弱い女の子であっても、彼女の体型自体はアスリートのそれであるのだ。普段の彼女は手加減をしていたのだな――と、本能的に理解させられる力強さ。あなたの骨格がギシギシと軋むようなそれは――彼女の本気であり――


「やだ、やだよぉ……っ♡ボク、キミと別れるなんて……無理、無理、だから……っ、お願いだ、ボクに悪いところがあったら言ってくれ……全部、全部直すから……ボクの愛が重たいなら、重たく感じないように、する、からぁ……っ


 だ、だから……っ


 ボクのこと、捨てないでくれ……っ」


 玲は――

 もう、”ギャン泣き”になっているのだ。

 ボロボロと溢れる涙は、留まるところを知らない。感動する映画を見て落涙をしても、ハンカチで目を拭きながら『ああっ、とても感動してしまってね……♪』と、美しさを損なうことがない天然王子様系美少女が――

 今は、”うぐっ、えぐっ”と嗚咽を漏らして、肩を震わせながら号泣をしているのだ。

 あなたが、玲の恋人であることが不安でたまらないように――

 玲もまた、それと同等の感情を抱いていたようだ。

 いや――それは冷静になれば、当然のことかもしれない。あなたという凡人が、仮に玲と別れたとしても――それは「むしろ、篠崎玲と付き合えていただけ凄いよ」と褒め称えられるもの。

 だが――

 篠崎玲にとって、あなたと別れるというそれは、絶対にあってはならないことだ。

 十年連続全国大会優勝の強豪部活の生徒は、必勝を余儀なくされている。「地区大会の一回戦を十年ぶりに突破した!」で喜べるあなたとは違い「全国大会準優勝で、先輩達の顔に泥を塗った」と謝罪をしなければいけない彼女にとって――


「う、ううううう……っ!」


 あなたと別れるというそれは、絶対にあってはならないことなのだ。

「自分が好きという感情を、伝えなかったから別れる」となれば落ち度だが、「自分の好きという感情が、あまりにも重すぎたから別れる」というそれは、彼女にはどうすることも出来ない問題だ。あなた視点では絶対にあり得ないが――玲視点では「もし別れる日が来るとしたら、それは何の前触れもない、唐突なこと」であるのだろう。初めて、自分の死について考えた小学生の夜は不安で眠れなかったそれを――何倍にも膨らませた不安が一瞬にして、彼女を襲ったようだ。

 あなたの胸元で、玲は涙をボロボロと溢してきて、そこがやけに熱いのだ。

 意外なほどに冷静であるのは、サバンナで、チーターに狙われた草食獣と同じだから、だ。

 自らの避けられぬ死を理解した草食獣は、逃げるのではなく、その場に留まるのだという。あなたの思考も、それと同じだ。今すぐ首を吊って死ななければ、許されないほどの大罪を犯しているのに――首を吊って死ねば、玲はもっと悲しむという”詰み”の状況下。どうすればいいかと考えて――


 あなたは、スマートフォンを手に取る。


 大好きな恋人が、絶望を抱えて泣きじゃくっているのに、スマホを弄るというそれは――しかし、目的のためであれば許されるのだ。あなたが開いたサイトは、前々からブックマークをしていたもの。次の長期休みに照準を定めていたそれは――金欠大学生が、軽々に手を出せるものではない。玲の収入に頼れば簡単でも――男の子には、ちっぽけなプライドがあるのだ。そのプライドの為に、玲と過ごす時間を減らすのは本末転倒だが――

 それでも、あなたはバイトを増やすほかになくて――

 だから、昨夜もあなたは疲れていたのだ。

 まだまだ収入的には足りるものではないが――「ええい、こっからバイトのシフトを増やせばいい」とあなたは決意をして、画面のOKボタンを押して――


「…………えっ?」


 玲に――


 その画面を、見せつけるのだ。


「……キミ、ボクが言ったこと……覚えてくれていたのかい……?」


 それは――


 旅行サイトの予約画面であるのだ。


 玲は以前、撮影でその温泉旅館を使ったことがあった。

 そこは――


 業界関係者が言うところの”ヤリ部屋”でもあるらしい。


 飽くまで合意の上の話だ。「仕事を得るためには、セックス程度大したことない」と思っている若手女優やグラビアアイドルが、業界のお偉いさんの為に身体を売る枕営業をすることがあり――その際に、そこの温泉旅館は重宝されているのだ。

 家族風呂が多い上に、混浴風呂まである。露天風呂に入れば、どこからか淫らな嬌声が響いてくるのだ。従業員も、そこがセックス旅館であることは把握している。いや――むしろ、それに特化しているほどだ。フロントに内線で「ゴムを持ってきて欲しい」と言えば、部屋の前に置かれているような、淫らな空間を――

 玲は嬉しそうに、楽しそうに、言葉を弾ませながらあなたに説明していたのだ。

 山奥にある上、料金も法外に高い。その上でサイトの内容は簡素なものであり、事情を知らない一般人が紛れ込むことは滅多にない。だからこそ、玲はウキウキしながらも、そこに予約を取ることはなかった。彼女はあなたのプライドを尊重してくれたのだろう。「ラブホ代はボクが払うよ」くらいであれば「えっちするためのラブホ代も、彼女に払わせるなんて、キミは悪い男だね……♡」というプレイの一助になっても――、数万円の宿泊費というそれは、流石に、楽しみよりも申し訳なさが勝るのだ。

 だからこそ――


「……キミ、ほんっと馬鹿だな……


 ……ボク、お金払うからね?


 ……だめ、だよ?ボクが払う……これは命令だ……


 代わりに、キミにバイトをしてもらうからな……♡


 ああっ、内容はこれから考えるけど……ボクとデートをしたり、ボクと一緒に遊んだり……ボクの為に、何かをしてくれる……その時間を買わせてもらうからね……♡」


 篠崎玲は――


 あなたがそれを予約したことが、たまらなく嬉しいのだろう。

「一杯一杯、しゅきしゅきえっちをするから許して」というそれが、和解の条件として成立するほどには――あなた達は、互いのことが大好きでたまらないのだ。「……ねえ、せっかく、温泉旅館でお泊まりえっちするんだよ?……避妊、どうする……?」と玲は、あなたの耳元で尋ねてくるので――


”孕んじゃったら、そのときは、そのときだ”


「…………っ♡♡♡


 ……す、すまない……っ♡


 嬉しすぎて……ちょっと、イっちゃった……っ♡」


 あなたは、玲にそれを宣言するのだ。

 玲は真面目なので、ピルを服用して、お泊まりの日に安全日を合わせてくるだろうが――それはあなたが推測をしているだけ。彼女はもう、生エッチをする気満々であるのだろう。二泊三日、あなたと玲は旅館から一歩も出ずに、濃厚交尾に耽るのだ。勿論、彼女を孕ませる気はないが――「孕ませてしまったら、大学を辞めて、働いて、責任を取る」という強い決意を抱いたあなたのそれに――


「……ね、ねえ……キミ……っ♡


 ボクは、その……随分とはしたない姿を見せてしまったね……っ♡」


 玲は、すっかりと平静を取り戻したのだろう。

 先ほどの言葉は、演技の一幕であるというのに――彼女はそれを、自分に言われたと思って、大号泣をしてしまったのだ。「気にすることはない」「玲が自分を好きでいてくれるのは嬉しい」「それに、泣いている玲も可愛かったよ」と、先ほど同様に、恥ずかしい言葉で慰めてやればいいのだが――


「お詫びと言ってはなんだけど……っ♡


 キミの好きな”アレ”……やってあげるね♡」


 玲はブラウスのボタンを、プチプチと外してくるので――


 あなたは頭を真っ白にして、玲の膝枕に身を委ねるのだ。


「ふふっ♡キミ、本当にこれ、好きだよね……っ♡


 うん?……ああっ、その……嫌というわけではないんだ……っ♡だけど、これをするとね?


 ……ボク、感情をコントロール出来なくなっちゃうんだ……っ♡


 元々、キミのことは好きだよ?大好きだよ?だけどね、これをすると……っ♡ボクの好きが溢れてきちゃうんだ……っ♡危険日でも、ゴムなしえっちがしたくなって……キミの赤ちゃんが欲しくなって……っ♡ボク、どうしようもなくなっちゃうから、自制していたんだけど……


 ……これは、お詫びだからね♡


 ボクの淫らな乳房を使って……っ♡キミに謝罪をして、赦しを懇願しないといけないんだ……っ♡」


 玲は、自らの乳房を”ぼろんっ♡”と溢れさせてくる。

「うっわ……っ♡制服の下、ノーブラかよ……っ♡」という興奮に耽る余裕もないほどの、圧倒的な存在感だ。

 あなたは今、膝枕をしていて――

 視界が一気に暗くなるほどに、そのデカパイは大きすぎるのだ。

 シミ一つない、透き通るような真っ白な肌。それでも下から見ると、LEDライトの常夜灯の下で、彼女の乳房に青白い血管が浮かび上がっているのがわかる。今はまだ桜色の乳首も、あなたの子を孕めば黒くなってしまうのだろう。あなたの頭部を収められるように、くびれたウエストも――子を孕ませれば、淫らで無様なボテ腹になるのだと思うと、それだけで興奮は冷めやらず――


「ほら……っ♡


 ボクのおっぱい……吸ってくれ……っ♡」


”ぱく……っ♡”


 あなたは――


 玲に誘導されるままに、彼女の乳首を咥えるのだ。


”じゅるるるる~っ♡れろれろれろっ♡はむはむっ♡ぶっちゅ~っ♡じゅるるるっ♡”


「んん……っ♡あはぁ……っ♡


 えっちな赤ちゃんだね……んん……っ♡


 ふぅ♡ふぅ♡これは、予行演習だからね……っ♡いつか、キミの赤ちゃんを産んだら、育てなくちゃ行けなくて……ふぅ♡ふぅ♡今の内にぃ……んんんっ♡練習、しておかなきゃだから……っ♡」


 それは、授乳プレイと呼ばれるものだ。

 篠崎玲は自らの乳房をあなたに捧げて、その先端を咥えさせてくる。舌先でコリコリの突起を、コロコロと転がして、あなたは乳首を吸っていく。あなたを含めて多くの人間は――幼少期に、おっぱいを吸う経験を味わっている。それに縁がないタイプの人間であっても、哺乳瓶を使った擬似的なプレイには慣れているはずだ。

 一度自転車に乗れるようになれば、数年の時間を経ても、身体が覚えているのと同様だ。”おっぱいを吸う”という行為を、あなたは赤ちゃんの頃に幾度となく繰り返してきたのだ。例えそれが、実の母親とは比較にならない爆乳でも――例えそれが、実際には母乳が出なくても――あなたがおっぱいを吸わない理由にはならないのだ。


「んん……っ♡あ……っ♡ふぅ♡んきゅ……っ♡


 ほんと……ボク、これ好きだ……っ♡かっこいいキミが、だらしないお顔で、ボクのおっぱいに夢中なの……っ♡


 母乳、まだ出ないんだぞ……っ?キミがボクに種付けしたら、んんっ♡いつでも、母乳は出るけどね……っ♡まだ、出ないのに……ふぅ♡ふぅ……っ♡


 ううう゛~……っ♡


 赤ちゃん……欲しいなぁ……っ♡」


 玲は切なそうに、あなたを見つめながら頭を撫でてくる。

 彼女の下腹部に接しているのだが――子宮が”キュンキュン♡”と鳴る音まで、聞こえてきそうなほどの発情っぷりだ。玲は反対側の手を、あなたの下半身へと伸ばしてくる。

 あなたの肉棒は、今、半勃起状態。

 流石のあなたでも、玲が本気で、肩をふるわせて嗚咽を漏らしながら泣きじゃくっている場面で、肉棒を硬くさせられるほどの度胸はないのだ。

 だからこそ玲は、それを提案したのだろう。

 授乳プレイというのは、おっぱいを吸って終わりではない。

 玲の乳首を吸うという行為は、確かにそれだけでも射精できそうなほどの充足感があるが――世間のカップルが皆、そういうわけではないのだ。女の子が気持ち良くても、男の子には快楽がほとんどないものだ。だから、直接肉棒を刺激する必要があり――


”すりすり……っ♡なでなで♡にちゅり♡にゅりにゅり……っ♡”


「ふふ……っ♡


 キミのおちんちん……大きくなあれ♡大きくなあれ♡


 かっこよくなってくれよ~……っ♡ママのことをい~っぱいいぢめる♡大きくてぇ、逞しくて……っ♡女の子いじめ得意なヤリチンおちんぽになれ~……っ♡くすくすっ♡


 これ……ほんと大好きだな、キミ……っ♡」


 玲は――

 あなたに”授乳手コキ”を行ってくるのだ。

 肉棒を射精させるための、激しい搾精手コキとは違う。肉棒を勃起させるために、焦らすような、もどかしい手付きによるご奉仕だ。肉棒を優しく撫で回すそれは、処女のような優しさであるのに――彼女はもう、あなた専用のヤリマンビッチであるのだ。卓越したテクニックを隠しきることは出来ずに――あなたの肉棒を、カリカリと引っかいてくる。


”かりかりっ♡こりこりっ♡さわさわ♡くちゅくちゅ……っ♡すりぃ……っ♡すりすり……っ♡”


「……んっ♡大きくなったかな……っ♡


 ああっ♡ボクもね、我慢なんて出来ないよ……っ♡このままお手手でびゅっくんさせたら、回復するのに時間を要するだろう?……その数分が、耐えられないくらいには……ボクも色々と限界だからね……っ♡」


”ぎし……っ♡”


 玲は、あなたをベッドへと押し倒してくる。

 彼女に”床ドン”をされながら、見上げている光景。腹の奥にはたまらない興奮が、ムクムクと湧き上がってくる。「発情済み篠崎玲に逆レイプをされる」という響きは、どこまでも官能的なものがあるのだ。それに身を委ねて、彼女の淫らな騎乗位で搾り取られて、枯れ果てるのもたまらない案であったのだが――


”ぐるんっ♡”


「――わぁ!?」


 あなたは――


 彼女の肩を掴んで、更に反転させるのだ。


 格闘技におけるマウントポジションの取り合い――のようなものであるが、玲は押し倒されてから、あなたを撥ね除けることはしない。先ほど、あなたに泣きながら抱きついてきた力を出せば、あるいは抜け出せるのかもしれないが――


「……うんっ♡いいよ……っ♡


 あの日……キミと初めて出会ったとき……っ♡


 ボクが媚薬を盛られて、カラオケの男達に犯されてしまいそうになったとき……っ♡キミが助けてくれて……未遂に済んだやつ……っ♡


 キミに……やってほしいんだ……っ♡


 ボクのこと……篠崎玲のこと……っ♡


 どうか……レイプしてくれ……っ♡」


 玲は――

 下半身に手を伸ばして、”おまんこクパァ”をしながら、あなたを受け入れているのだ。

 ドロドロの粘液が糸を引きそうなほど、すっかりと”出来上がった”玲のおまんこに――あなたは亀頭を擦りつける。ただのそれだけでも、吸い込まれていきそうなほどのヌメヌメであり――玲は、クリトリスが亀頭に触れるだけで、下半身を”ビクッ♡”と弾ませて軽イキを迎える。彼女の無防備な肩に触れたり、首筋を撫でたりするのは、主従関係を刻み込むためだ。実際には、そんなことは絶対にしないが――

『あなたがその気になれば、玲のことを簡単に殺せちゃう』というのは――


”ぞくぞくぞく……っ♡”


 玲の快楽のためには、欠かせない背徳感であるのだ。

 玲はあなたを、見上げながら見つめている。今から自分が捕食されることを理解してしまったのだろう。真っ赤に充血した膣肉を差し出して、全てを捧げるという瞳を浮かべているのだ。周囲の男達が、どれほどに願っても――指一本触れることすら許されない、篠崎玲という極上美少女。そんな彼女が、今、あなたに生膣を差し出しているわけで――

 そんなもの、焦らして遊んで耐えられるはずはなく――


”にゅぷぷぷぷぷぷ~~~っ♡♡♡”


「んんんん~……っ♡


 ……ん、ぐぅ……っ♡ふぅ……ふぅ……っ♡


 おっきい……ね……っ♡いつもよりも……ふぅ♡ふぅ……っ♡ずっと大きいな……っ♡


 なんだか、悔しいよ……っ♡でも……んんっ♡キミが、すっごく興奮してくれた、証拠だから……っ♡誇らしくもあるね……っ♡」


 あなたは、玲の膣内に肉棒を挿入するのだ。

 今までに、何度それを繰り返してきたのかはわからない。

 玲と初めて身体を重ねた日のことは、今でも鮮明に記憶をしている。カレンダーを遡れば、今日が交際何日目かは容易にわかる。だが――

 性行為の回数というものは、最早、計測不可能であるのだ。

 あなたも玲も「一晩に一回セックスをすれば満足だよね」という淡泊な関係は築いていない。性欲旺盛な男子高校生と、女子高生が恋人を作り、更に互いのことが大好きでたまらないのだ。生真面目に避妊具を着用しようとするそれは、高校生の財力には中々のダメージがある。ならばと通販で購入した、大量の業務用コンドームも、一ヶ月と持つことはないのだ。

 あなたはともかく――玲は、「ゴムを買うお金がないから、今日はえっちお預けね」というそれを絶対に看過してくれない。「ゴム代はボクが出すから……その分だけ、キミがボクに奉仕をしてくれ」と言いながら、あなたにおまんこを舐めさせてくるのだ。「玲のおまんこをペロペロと舐めるそれが、アルバイトになる」という夢のような環境で、あなた達は互いの媚肉に溺れるばかりであり――

 だから、玲の膣内に何度肉棒を挿入したのか、それすらもわからないのだが――

 

「ふぅ……ふぅ……っ♡


 ああっ♡キミの顔でわかるよ……っ♡


 ボクのおまんこも……今までの数多の性交渉を……遥かに凌駕した気持ちよさなんだろう……っ♡」


 今日、この一晩のセックスが――


 あなたと玲にとって、人生で最も気持ちいいセックスだと、直感的にわかってしまうのだ。


 先ほどまで、あなたは意気込んでいたのに――今は下半身に与えられる、圧倒的な快楽のリアルに尻込みしてしまっている。少しでも動けば、簡単に暴発射精してしまいそうな気持ちよさ。歯を食いしばり、必死に耐えているのだが――


「……だめだよ、キミ……っ♡


 キミは……ボクを、レイプしているんだから……っ♡」


 玲は、その長い両足をあなたの背中に回してくるのだ。

 肉棒と膣を密着させる、だいしゅきホールドの一種であり――彼女は、あなたを絶対に逃がしてくれないようだ。


「ふぅ♡ふぅ……っ♡か弱いボクは♡かっこいいレイプ魔のキミに♡食べられてしまうだけなんだよ……っ♡


 出したいなら、出せばいい……っ♡食べたいなら、食べればいい……っ♡レイプっていうのは、そういうものだろ♡自分のおちんぽが、世界中の何よりも大切で……っ♡目の前の女の子がどう思うかなんて、考えなくていいんだ♡


 キミが、キミのおちんぽを気持ち良くしようと……っ♡自分勝手に振る舞ってくれれば……っ♡


 それが……ボクには何よりの興奮なんだよ……っ♡」


 玲の言葉に――


”どちゅんっ♡ばちゅんっ♡ぶちゅっ♡ぐぶっ♡じゅぶぶぶぶ~っ♡”


「あぐ……っ♡あああ゛~……っ♡ふぅ♡ぷぎゅ……っ♡奥、ゴリゴリ……っ♡あぐぅ……っ♡ふぅ♡ふぐ……っ♡んんん~……っ♡そ、そうだよ♡ボクの子宮……思いっきり……レイプ、してくれ……っ♡」


 あなたは、激しく腰を叩きつけていく。

 普段は腰を前後に動かして、肉棒を抽送させるが――

 今は、玲の両足によって、下半身は拘束されているのだ。

 なのであなたが出来るのは「肉棒を入り口付近まで浮かせてから、膣奥にどちゅんとぶち込む」ではなく――「肉棒は深く沈んだまま、玲の子宮口を更に押し込む」という乱暴な行為であるのだ。互いの快楽を目的としたものではなく、玲に種付けをすることだけを目的とした、浅いストロークによる交尾。性行為に慣れていない処女雌であれば、苦痛に顔を歪めるのかもしれないが――


「うぐ……っ♡あぐっ♡……んぐぐぐぐ……っ♡


 ふぅ♡ふぎゅ♡大丈夫、だよ……っ♡と、いうか……っ♡ふぅ♡ふぅ♡これ、好き……っ♡ボクの身体が、んんっ♡キミを喜ばせるために、作り替えられるの……っ♡あぐぅ……っ♡たまらない、興奮だ……っ♡」


 玲はもう、あなたと幾度となくセックスを繰り返しているのだ。

 彼女の膣肉は、もう既に深い絶頂を何度も何度も感じているらしい。自らの股間から突き出た肉棒というのは、コンプレックスからは離れられないもの。どれだけ大きくても、どれだけカリ首が高くても――結局のところ「大きすぎるのも、それはそれで嫌だって女の子は言うよね」と不都合な情報だけを信じてしまうように出来ているのだ。あなたもまた、その御多分に漏れることはない。普段は先端が包皮に包まれた仮性包茎であり、サイズも、もっとあってもいいのではないかと思っていたのだが――


「んんんん~……っ♡ああっ♡はぁ♡いい、よ……っ♡ボクのこと……っ♡もっと、もっと、ぐちゃぐちゃにしてくれ……っ♡」


”篠崎玲を気持ち良くすることが出来る”というそれは――

 男の子の抱える、全てのコンプレックスを容易く氷解させてくれるのだ。

 暴発を恐れれば、ヘコヘコと弱っちく腰を振ることしか出来ないが――暴発を受け入れて激しく腰を振れば、意外と、射精は遠いものになる。あなたは玲の子宮口に、ゴンゴンと亀頭を叩きつけていく。腹の中の卵を差し出せと、恐喝をしているようなピストンであり――玲は深い絶頂を味わいながら、あなたにされるがままだ。涙も鼻水も、先ほどの号泣のそれとは違い、雄を喜ばせるための体液であり――だから、あなたはそれをベロベロと舐め回してやる。176センチの高身長でありながら、信じられないほどに小顔であるのだ。正常位で乱暴に腰を叩きつけながら、それを舐め回すのは、第三者の視点ではレイプにしか見えないのだろうが――


”じゅるるるるる~っ♡はむっ♡ぶっちゅ~っ♡んれんれんれっ♡れるれるれる♡”


「ふぇっ♡ふへ……っ♡も、もっと……っ♡」


 玲は、あなたにしか見せない嬉しそうな顔で――あなたのレイプを受け入れてくれるのだ。

 顔中を涎まみれにされながらも、恍惚の表情を浮かべてくる姿に――あなたも、限界を迎える。あなたは、最後に玲の乳房を鷲掴みにする。107センチのLカップを手すりの代わりに使い――あなたは、強い力を込めていくのだ。「んぐぐぐぐ……っ♡」と玲は苦悶の声を上げながらも、それを止めることは絶対にない。彼女の乳房を、あなたは絞るように揉みしだいていく。いずれ、あなたの子を孕み、産んだ後で、そこからは沢山の母乳を噴出させて子供を育ててもらわねばならないのだ。絶対に産ませる、絶対に俺のものにする――と、強い独占欲を発露させながらの搾乳愛撫に――玲は、もう、限界なのだろう。あなたの首に両腕を回して、あなたの顔を抱き寄せて――ベロとベロが、根元で絡み合うような濃厚なディープキスを要求してくる。彼女の長いベロが、あなたの喉の粘膜を舐めしゃぶるようなそれに、耐えきれずに、あなたはそのまま――


”びゅるるるるる~っ♡びゅるるるっ♡どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるるる~っ♡”


”びゅぐびゅぐ♡びゅるびゅる♡びゅるるる~っ♡ぶびゅっ♡びゅるびゅる♡びゅるる~っ♡”


”どびゅどびゅ♡びゅるびゅる♡びゅるるる~っ♡びゅっくんっ♡……ぶびゅるるる……っ♡”


”…………っ♡”


「あぐ……っ゛♡……ああっ♡はぁ……はぁ……っ♡


 気持ち良かったかい……ボクをレイプするの……っ♡」


 あなたは、篠崎玲の膣内へと精液を解き放っていくのだ。

 鈴口と子宮口による、濃厚ディープキスをしながらの射精。彼女の腹の中に卵があれば、絶対に逃がさないという、強い決意を伴った射精だ。金玉が空っぽになるまで、全ての精液を吐き出していった。あなたの気力も底を突いて、そのまま、彼女の身体にもたれかかっていく。あなたの体重で、彼女を押し潰しているのだが――玲にとってそれは不快ではなく、むしろ、心地がいいようだ。両手両足を背中に絡めるだいしゅきホールドをしながら、あなたの背中とうなじを優しく撫でて『お疲れ様♡よくがんばったね♡』とあなたの射精を褒め称えてくれるのだ。


「ねえ、キミ……っ♡


 ボクね、さっきの言葉で傷付いたんだよ……?


 キミがボクの愛情を重荷だと思っていること……っ♡ボクが、キミを好きすぎることが……この愛への障害になっていること……っ♡……いいや、誤魔化しても無駄さ……っ♡


 ボクは深く傷付いたよ?


 ……温泉旅館えっちは味わうよ?それはちゃんと受け取るさ♡……だが、それとこれは別の話……っ♡


 ……ねえ、先輩……っ♡


 傷付いたボクを……たっぷりと慰めてくれないと……ボク、許さないからな……っ♪


 ……ボクのこと満足させてくれないとぉ……


 別れちゃうからな、先輩♡」


 玲の言葉は――


”むくむくむく……っ♡”

 

「…………ふぇっ?」


 途中までは、正解だった。

 あなたは、玲へのお詫びであればどんなことだって出来る。玲のために死ねと言われれば、それを躊躇うあなたではないのだ。だから、玲がお詫びえっちを所望する限り、どんな変態プレイでも、異常プレイでも簡単に受け入れられたのだが――


「さ、最後の、良くなかったかな?仕返しのつもりだったんだけど……わっ♡わっ♡そ、その目……っ♡嘘!嘘だよ!別れないよ!ボク、キミとは絶対に別れな――あ、あはは……っ♡


 これ、無理だね……っ♡


 ボク……ほんとにハメ潰されちゃう♡ガチレイプされちゃう……っ♡」


 玲に”別れるかも”と提示されるそれは――

 あなたのリミッターを外す行為であるのだ。

 玲があなたと別れたくないように――あなただって、玲と別れたくはないのだ。玲があなたに愛想を尽かしたり、イケメン俳優に一目惚れをすれば話は別だが――あなただって、そうはならないように全力と死力を尽くす必要があるのだ。玲が舌舐めずりをしながら、あなたという雄を舐めてくるのならば――あなたは全身全霊を持って、玲をハメ潰して「自分より優秀な雄はいないぞ」とアピールをする必要があるのだ。この辺りで、あなたの記憶は途切れている。玲はアワアワと同時に――「でも……これ、すっごいえっちになるよね……っ♡」と期待を込めた顔で、あなたを見つめてきて――あなたの意識が戻った頃には明け方であり――極上美少女176センチLカップモデルの篠崎玲は、潰れた蛙のような体位になり、膣口からは白濁とした精液を垂らして呆けているばかりであった。




Comments

並カルビとセンマイ

彼氏が距離を置こうとするのをなりふり構わず引き留めようとするのとか、煽りが一線を越えてブチ切れさせちやうのとか、今回も急所への多段ヒットで大変結構でした。 彼氏限定でどMの王子様はエッチがすぎる

カツ

かっこいい王子様系女子が煽って煽りまくっちゃって彼氏をキレてハメ潰されるのえっちでどストライクです

wws2jsh7

ありがとうございます!怒らせて負けるの、ほんと伝統芸

wws2jsh7

ありがとうございます!王子様、彼氏くんとのベッドの上ではにゃんつくのがやっぱり基本にして正解なんですよね

谷澤晴夫

ガチ泣きからの仲直りエッチ最高でした。

wws2jsh7

ありがとうございます!仲直りえっちいいですよね……泣いちゃってた女の子側が今度は主導権を握るの