一応クリエイター側の自分が個人的に表現規制について思うこと (Pixiv Fanbox)
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最近また表現規制がツイッターで話題になっていますね。
個人的には表現規制については絶対反対ですが
人それぞれ賛成・反対あると思いますし、ツイッター見たりググれば
「どうして規制をしてはダメなのか」というのは山程出てくると思うし
「どうして規制したいのか」という考えも出てくると思うので割愛します!
そして最初に予防線を張らせてもらいますが
あくまで一個人・素人の考えであり、「世の中はこうするべき!」という
主義・主張を押し付けるものではありません。
個人が何となく考えたことを整理したいがために書いたものです。
こんな考えもあるんだなぁ程度に捉えてください。
本題
今回はあくまで「エロ・成人向け・R-18」の表現についてのみの考えです!
じゃあ今回はどういうことを考えてきたかと言うと
「クリエイター側として注意を向けられないためにはどうしたらいいか」ってのを
自分なりに考えてきました。
そもそもの話、「規制派の人たちの注意がクリエイターに向いてるのは何で?」と
自分なりに色んな記事やツイートを見て考えた時、
「エロいものが子供たちの目に入るのは防ぎたい」
「(レイプ作品などの)模倣犯が出ないようにしたい」
そういった考えなどが主なのかな、と思いました。
(「単純にエロが嫌いだから規制するべき」とかそういった個人的な好き嫌いの主張に対しては「好き嫌いは人それぞれです。自衛してください」としか言いようがないので省略します。)
そもそも何で規制って考えになるかって考えたら
「言っても聞かないと思われているから」だと思います。
(ちょっと脱線するかもしれませんが転売ヤーに「マスクや衛生品を転売するな」って言っても聞かなかったから法制限かけました。っていうのが良い見本だと思います。ガンプラとかの娯楽商品はまだまだ転売されていますが…)
しかし、それに対してクリエイター側として個人的に思うのは
「そもそも子供達に見せるつもりはないし、
むしろ年齢詐称されて購入されたり閲覧されたら困るんだけど!」
「作品はフィクションであって
真似したら犯罪だって分かんない人間には同じく迷惑してるんだけど!」
「アヤフヤな基準のモザイクとか黒海苔も施してるし
人によってキャラの年齢の見え方違うだろうから注意書きとか挿れたり、その時その時で言うことが変わる言いつけ守ってるんだけど!」
って感じです。
話が噛み合ってる気がしないし
大抵の場合、引き合いに出されるのが「子供の目」と「模倣犯」な気がします。
「模倣犯」に関しては「そんなのどう考えてもフィクションと現実の区別がついてないやつが悪いだろ」と思います。
規制派に対しても「コナ●や金田●で殺人のトリック真似した奴が現実に出たらコナ●や金田●の作者が悪いのかよ。悪くないだろ。なんでエロの時だけ作者が悪いことになるんだよ。」って感じです。
模倣犯に関してはクリエイター側としても非常に迷惑ですし、場合によって風評被害者の立場になりえます。なんなら模倣犯から風評被害による損害賠償を請求できても良いくらいだと個人的には思います。
そしてクリエイター側として出来そうな事といえば社会的信用を得て行くしか無いような気がします。
じゃあそのためには…?と言われたら作品に注意書きを増やすくらいしか思いつきませんが…。「この作品は犯罪教唆をするものではありません」「現実でやってはいけません」なんて当たり前の注意書きを増やしていくくらいしか…。
「子供の目」に関してはクリエイター側は
すでに年齢確認や「未成年は購入をしてはいけません。」に注意書き
「成人向け作品なのに何故か必要なモザイク・黒海苔」等
対策をしているつもりですし、年齢詐称してくるのは
「詐称する方が悪いだろ…」って思ってます。
(そうじゃないクリエイターも残念ながらいるとは思いますが…)
ちなみに自ら能動的に「エロいもの見たい!!!!!」と動く子どもに関してはクリエイターではなく教育機関が正しい性知識をしっかり教えてあげないといけないことだと思うので別問題として置いておきます。クリエイターには仕事やお客さんを相手にしながらエロ衝動に駆られた子に対して出来ることは作品を見せないように頑張る、ということが手一杯です。
それでも「子供の目にー!」とクリエイター側がどうこう言われるのは何でなんだ…と思った時に浮かんだのがTPOを弁えない「子供の目に見える公共の場で子供に刺激の強いものを見る大人」の存在です。
例えばですが、コミケの帰りに電車内で成人向けを読む人や
エロ紙袋を堂々と持ち歩く人たちとか
見たり持ってなくても「アソコのアレがエロかった」なんて成人向けな会話を声量を抑えずにする人たち。
とか上げだすときりがないので割愛しますが、そういった人たちの影響が多かれ少なかれ規制派の心を動かしているのでは?と思いました。
表現規制には断固反対だけどそういう人達を見てしまうと「やめてくれー!!」って個人的には思うのも確かです。
しかし、規制派の人たちはそういう人たちへのクレームはどこへ入れればいいか分からない。(正直反対派も分からない)
→分からないので連絡先が公表されている作者やイベント会場へクレーム・規制提言。
→作者・イベント「なんで成人向けの作品を子供が見てるんだよ!」
→そして本当に注意されるべき人は注意されないまま。
という流れやすれ違いがあってもおかしくないのでは?と思いました。
先述したとおり未成年の年齢詐称についてはクリエイター側はどうしようもありませんが
クリエイター側はそういった大人たちについても注意喚起、警告をしていかなければ注意を向けられたままになってしまうと思います。
例えばですが、「この作品はフィクションです。」という注意書きは全年齢に向けた注意書き、「成人向け作品です」というのが子どもに向けた注意書きなら
「この作品は成人向け作品です。公共の場で閲覧しないでください」というような感じに「大人たちへの注意書き」もあった方が良いのではないかと思いました。
たとえ作者でも書いてなければどこで見られても文句は言えませんが、書いておけばお願いを守ってくれない人には文句が言いやすくなります。
そうやってクリエイター側としても「そういう人たちには困っている」と示していった方が真正面から平行線のままの言い合いをするよりもいくらか建設的になると思います。
また最近は乳首や性器の露出がなくても「エッチだ…///」となる作品に対しては
NSFWという表記が出来ます。(Not Safe For Workの略:職場など公共の場では閲覧注意というような意味。基準があやふやなのであくまで自主規制や自衛のための事前注意の意味が強い気がする)
クリエイター個人の考えとしてはそういった表記を色々駆使して
「私達は法で制限されずとも、しっかりとTPOを弁えることが出来る」
「現実とフィクションの区別はしっかりついている」
「成人向け作品ではないが子どもには刺激が強いと思うものは事前に注意することが出来る」
という姿勢を出来る限り続けて世間一般に少しずつでも理解してもらえるようになればと思います。
間違っても世間に「マナーが悪すぎる!言っても聞かない!法規制するしか無い!」みたいなイメージを持たれることにだけはならないようにクリエイターや作品を楽しむ側は「表現規制反対!!」と言うだけではなく冷静に建設的な意見を出したり害のない姿勢を続けたり、本当に注意を向けるべき相手を共有できるようにしていけるのが理想なのかなと思います。
あまり心や言葉が荒れないように気を付けつつも
個人的な考えとしては表現規制には反対していきたいですね…!
最後に、みんな選挙には行こうな!!!!!10/31だぞ!!