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TIPS【迫力】

「迫力」とは見ている人に「怖い・危ない」といった感情を刺激して、一種の危機感を与えるテクニックです。

「目の前でライオンが吠える」「4DXで爆音とともに衝撃が伝わってくる」など、実際に命の危険は無くても迫力を感じるシーンはたくさんありますよね?

基本的には「音」を使って危機感を与えます。ライオンが吠える声も「音」、4DXの爆音も「音」です。大抵は大きな音を利用することで「迫力」を演出しています。


でもイラストでは音が使えないので、今回は音を使わずに「迫力」を出す方法を紹介します。



▶注目させれば「迫力」は伝わりやすくなる

実は「迫力」の演出はかんたんにできます。

それは「注目させること」です。


「音」を使う場合は、普段は適度なボリュームで抑えておいて、注目させたいポイントになったら大音量の爆音を流します。極端に大きい音で「ここが注目するポイントですよ!今が迫力を感じるポイントですよ!」と伝えているワケです。


同じことをイラストでは「線」を使って表現します。

「線」を使って注目させる方法を2つ紹介します。



▶①黒い部分を増やす

怒りの表情を解説した記事でも書きましたが、影などを利用して黒い部分を増やすことで注目を集めることができます。


※過去記事はコチラ↓↓

TIPS【怒り】表情

コーチング企画のルール解説 ➀イラストに対してアドバイスする  実際にイラストを描く、活動している人のための企画です。 ②お悩みポイント1点に対しアドバイス1点  悩みを解決するために一番効果が高そうなものだけ解説します。 ③解説の知識は会員さん全員に共有する  同じように悩んでいる人のために解説内容はみ...

左右のイラストを見比べてみて下さい。右の方が迫力があると思いませんか?

右のイラストは影をつけることで黒い部分を増やしています。

キャンバスは基本的には白なので、黒い部分が固まっているほど注目を集めやすくなります。


これは影だけでなく、まつ毛やまゆ毛でも同じことが言えます。

まつ毛が濃くなれば目の印象が強くなるし、まゆ毛が太くなれば表情の印象が強くなります。弱いですが「迫力」に繋がる表現です。



▶②集中線を使う

マンガで「迫力」を出すために編み出されたテクニックが「集中線」です。

集中線で注目させたくない部分を隠すことで、逆に空白部分に注目が集まります。

集中線はツールを使って描いても良いし、フリーハンドでも大丈夫だと思います。「空白部分に注目集める」ことさえできれば大丈夫なので。



▶最後に

どうでしたか?

今回はわたしが「迫力があるな」と感じたときに使われていたテクニックを紹介しました。どれもわたしが感じる「迫力」なので、人によっては「これじゃない」と思うかもしれません。結局は感覚の問題なので。


もし今回の解説でピンと来なかったら、自分が「迫力がある」と感じたものをよく観察してみて下さい。そこにヒントが隠れているはずですよ!


お疲れさまでした!

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